京成電鉄
今では京成の主力車両となった3000形。
撮影地:海神駅 撮影者:あらいぐま
概要
京成電鉄は東京都の上野や押上から、千葉県の市川や船橋、津田沼、佐倉などを通って成田空港まで行っている路線である。成田空港アクセスを中心に、千葉県から通う通勤者などの輸送を賄っている。押上から都営浅草線・京急線に、京成高砂から北総鉄道に、東成田から芝山鉄道に相互乗り入れをしているため、京成線内(特に押上-京成高砂間)はいろいろな列車が走っている。
京成電鉄は有料特急列車を走らせていて、昔は成田山新勝寺参拝観光列車である特急「開運」号、成田空港開港後は成田空港アクセス特急である「スカイライナー」を運行している。2010年7月17日には京成成田空港線(成田スカイアクセス)が開通し、新型スカイライナーによる関東の私鉄最速の160km/h運転開始により、日暮里-空港第2ビル間が最速36分で結ばれている。
路線情報
総延長キロ数:152.8km
- 本線:京成上野駅-成田空港駅69.3km
- 東成田線:京成成田駅(駒井野信号場)-東成田駅7.1km(うち6.0kmは本線と重複)
- 押上線:押上駅-青砥駅5.7km
- 成田空港線:京成高砂-成田空港駅51.4㎞(うち1.0㎞は本線と重複)
- 金町線:京成高砂駅-京成金町駅2.5km
- 千葉線:京成津田沼駅-千葉中央駅12.9km
- 千原線:千葉中央-ちはら台駅間10.9km
軌間:1435mm(標準軌間)
車長:18m級
電化方式:直流1500V
保安装置:C-ATS(上野~高砂、成田空港線(印旛日本医大~成田空港))・1号型ATS(その他の区間)
種別
普通
日中は10分毎に走っていて、京成津田沼行きと京成臼井行きが交互に運転されている。
押上線や本線上野~高砂間のものを除いて4両か6両であるため、車両は3000形を中心に3300形、3500形などが充当する。
快速、エアポート快速
停車駅:京成上野、日暮里、千住大橋、青砥、京成高砂、京成小岩、京成八幡、東中山、京成船橋、船橋競馬場、京成津田沼から各駅、押上線は押上、青砥
特急を補佐する種別で、基本的に昼間は西馬込~佐倉を結んでいる。20分間隔で運転されていて、おもに京成車が用いられている。なおエアポート快速は、朝の宗吾参道発羽田空港行のみとなってしまった。
特急
停車駅:京成上野、日暮里、青砥、京成高砂、京成八幡、京成船橋、京成津田沼、八千代台、京成勝田台、京成佐倉から各駅 押上線は押上、青砥
京成上野と成田空港を結ぶ優等列車で日中は20分間隔で運転されている。
アクセス特急
停車駅:押上、青砥、京成高砂、東松戸、新鎌ヶ谷、千葉ニュータウン中央、印旛日本医大、成田湯川、空港第2ビル、成田空港 本線は上野、日暮里
2011年の成田スカイアクセスの誕生とともに出来た種別。日中は成田空港と羽田空港を結んでいるが、朝と夕夜は西馬込・上野・三崎口・京急久里浜発着もある。基本的に京成の運用は3050形、京急の運用は600形、新1000形10,11次車を用いている。
通勤特急
停車駅:京成上野、日暮里、青砥、京成高砂、京成八幡、京成船橋、京成津田沼、八千代台、京成勝田台から各駅
朝夕のみに運転されていて、上野発着、西馬込発着、羽田空港発着とさまざまだが、車両は必ず京成車である。
快速特急
停車駅:京成上野、日暮里、青砥、京成高砂、京成八幡、京成船橋、京成津田沼、八千代台、京成勝田台、
京成佐倉、京成成田から各駅、押上線は押上、青砥
少し前までは特急がこの停車駅であった。特急の佐倉以東各駅化の際に出来た種別で、朝夕に運転されている。
スカイライナー
停車駅:京成上野、日暮里、空港第2ビル、成田空港
都心と空港をアクセスする有料特急で、多くの空港利用者を空港まで運んでいる。
2010年にデビューしたAE形によって最速160㎞/h運転が行われている。
モーニングライナー・イブニングライナー
停車駅:京成上野、日暮里、青砥、八千代台、京成佐倉、京成成田、空港第2ビル、成田空港
モーニングライナーは朝の上り、イブニングライナーは夕方の下りに運転されていて、通勤客の輸送に携わっている。
シティーライナー
停車駅:京成上野、日暮里、青砥、京成船橋、京成成田、(空港第2ビル、成田空港)
2010年にスカイライナーが成田空港線経由になり運転開始した。本線沿線からの空港アクセスとともに、千葉県方面からの都心アクセスを担なっている。
元スカイライナーのAE100形が使用されているが、現在は以前より減便されて運転されている。
車両
各形式・写真をクリックしていただきますと、車両の詳細を見ることができます。
3200形・3300形
現在京成電鉄で最も古い車両。
3500形
1972年に登場した京成で初めてのステンレス車両。
3600形
AE形で実績のあった界磁チョッパ制御を採用した3500形のマイナーチェンジ車。
3400形
1993年に初代スカイライナーのAE形の足回りを流用して登場した車両。
3700形
成田空港ターミナル直下への乗り入れ、北総開発鉄道第2期線開業を機に1991年に登場した車両。
3000形
3200形、3300形、3500形の置き換えを目的に2003年に登場した車両。
3050形
2010年7月開業の京成成田空港線(成田スカイアクセス)のアクセス特急用として登場した3000形の7次車。
AE形(2代目)
2011年より成田空港線経由になるスカイライナー用に投入された。
AE100形
1990年に登場した二代目スカイライナー。 京成では初めてVVVFインバータを採用した。
乗り入れ車両
北総鉄道
京浜急行電鉄
都営浅草線
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