3000形
普通列車を中心に活躍している3000形。
撮影地:京成幕張本郷駅
概要
説明
老朽化している3200形、3300形、3500形の置き換えを目的に2003年に登場した車両である。
車体は日本車輌製造のブロック工法による軽量ステンレス車体で、客室側扉はハニカム構造を採用している。制御方式はVVVFインバータ制御で、変換素子にはIGBTを使用して低駆音化を図っている。また素子の冷却には純水を使用し、環境にも配慮している。2006年に登場した4次車からは停止まで電気ブレーキを使う純電気ブレーキを採用している。車内はロングシートで、座席は片持ち式となっている。
3000形は6両編成を中心に製造されているため、普通列車を中心に活躍している。なお1本のみ在籍する8両編成は3400形や3700形と同様優等列車を中心に活躍している。
性能
加速度:3.5km/h/s
減速度:4.0km/h/s(常用)
減速度:4.5km/h/s(非常)
設計最高速度:120km/h
最高運転速度:110km/h
制御方式
VVVFインバータ制御
形式:RG-681-A-M形(東洋製)
種類:2レベル電圧型PWM方式
素子:IGBT
制御単位:1C4M×2群
(左)3000形が搭載している東洋製のVVVFインバータ制御装置。4台の電動機を駆動・制御するインバータが2群構成になったもの。素子冷却は冷媒に純水を用いたヒートパイプ式である。
(右)こちらは3000形に搭載されているフィルタリアクトルである。フィルタリアクトルはVVVFインバータ制御や電機子チョッパ制御では必ず装備され、スイッチングで発生する高周波を軽減する役目を果たしている。
ブレーキ方式
回生ブレーキ併用電気指令方式空気ブレーキ
(4次車以降)純電気ブレーキ
主電動機
形式:MB-5100-A形(三菱製)、TDK-6174-A形(東洋製)
種類:三相誘導電動機
出力:125kW
駆動方式:WN継手式カルダン駆動(三菱製)、TD継手式カルダン駆動(東洋製)
歯車比:85:14=6.07
台車
形式:FS564形(動力車)、FS064形(付随車)
種類:ボルスタ付台車・空気ばね車体直結式
軸箱支持方式:モノリンク式
補助電源
形式:INV-153-P0形(東芝製)
種類:静止形インバータ(SIV)
出力:150kVA
写真
(左)8両編成は1本しかない。撮影地:大森海岸駅
(右)3000形は6両編成が多いため、普通列車を中心に活躍している。撮影地:京成小岩駅
(左)最近は初期車を中心に行先表示のフルカラーLED化が進んでいる。撮影地:京成高砂ー京成小岩間
(右)唯一の8両編成3001FもフルカラーLEDに交換された。撮影地:京成高砂ー京成小岩間
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