京浜急行電鉄

赤塗装の車体が特徴である京浜急行電鉄。
撮影地:品川駅

概要

京浜急行電鉄は明治32年に六郷橋-川崎大師間2.0kmを大師電気鉄道として開業した路線である。京都・名古屋に次ぐわが国3番目の電気鉄道、また1435mmの標準軌間を始めて採用した鉄道であった。
現在は基点である東京都の品川から神奈川県の川崎、横浜を通り三浦半島へ至り、横須賀、三浦、逗子などを結んでいる路線である。近年は羽田空港へのアクセス路線にもなっている。また泉岳寺駅より都営浅草線、京成電鉄、北総線、芝山鉄道と相互直通運転を実施していて、印旛日本医大、成田空港、芝山千代田まで乗り入れている。
京急の車両は創業以来伝統として車体広告等の例外を除いて車体は赤く塗られていて、会社のイメージとなっている。

路線情報

総延長キロ数:87.0km

駅数:72駅
軌間:1435mm(標準軌間)
車長:18m級
電化方式:直流1500V
保安装置:C-ATS

種別

京急は基本的に優等列車(快特・特急)主体のダイヤとなっている。
なお、各種別に最高速度が設定されているが、空港線は種別に関わらず最高速度が設定されて、天空橋-羽田空港国内線ターミナル間が100km/h、その他の区間が90km/hとなっている。

普通

日中は品川~金沢文庫・浦賀の運転。途中駅で優等列車を退避する回数が多く、所要時間もかかる。
最高速度は95km/hである。

エアポート急行

停車駅:泉岳寺、品川、青物横丁、立会川、平和島、京急蒲田より各駅
京急蒲田まで各駅、京急川崎、京急鶴見、神奈川新町、仲木戸、横浜、日ノ出町、井土ヶ谷、弘明寺、上大岡、杉田、能見台、金沢文庫より各駅
空港線直通の種別で、都営浅草線に直通するものと、京急本線を南下し逗子線の新逗子に向かうものの2種類がある。
前者は他社の車両で運転されることが多く、後者は京急車で運転(1日数本都営車の運用もある)される。
最高速度は100km/hである。

特急

停車駅:泉岳寺、品川、青物横丁、平和島、京急蒲田、京急川崎、神奈川新町、横浜、上大岡、金沢文庫、
金沢八景、追浜、汐入、横須賀中央、堀ノ内より各駅、また逗子線・空港線内も各駅
朝夕の本線の優等列車であり、基本的に10分間隔で運転される。
最高速度は110km/hである。

快特

停車駅:泉岳寺、品川、京急蒲田、京急川崎、横浜、上大岡、金沢文庫、金沢八景、横須賀中央、堀ノ内より各駅、
空港線は京急蒲田、羽田空港国際線ターミナル、羽田空港国内線ターミナル
京急の最速達種別である。日中と夜間は品川-三崎口間を10分間隔で運転していて、品川もしくは泉岳寺どまりであるのと、都営線に直通するのとで交互になっている。また、羽田空港-京成成田もしくは成田空港間を20分間隔で運転している。その内半分は“エアポート快特”という種別で、都営線内を急行運転する。
平日朝ラッシュ上りに運転される快特はB快特と呼ばれ、始発駅から途中の金沢文庫まで特急として運転される。
最高速度は品川-横浜間が120km/h、横浜以南が110km/hである。

エアポート快特

停車駅:泉岳寺、品川、羽田空港国際線ターミナル、羽田空港国内線ターミナル
2010年5月より京急蒲田は通過になった。一部を除き羽田空港と成田空港を結ぶ列車で、京成線内はアクセス特急として運転されている。

快特京急ウイング号

停車駅:品川、上大岡、金沢文庫、金沢八景、横須賀中央、堀ノ内より各駅
平日夕ラッシュ下りのみに運転されているホームライナーのような快特で、上大岡までは着席整理券200円が必要となる。
2100形限定運用で品川~上大岡間はノンストップ、上大岡からは快特停車駅に停車する。

その他

先頭車両は必ず動力車

京急では先頭車両がすべて電動車となっている。これは京急線内では脱線事故等の際に転覆事故へと被害を拡大させないこと、軌道回路の正確な検知を行うことで素早く確実な分岐器の転換・信号の開通・踏切の動作が求められているため、乗り入れ車両を含め、先頭台車は重量の重く安定している電動台車に限定している。

台車は必ずボルスタ付台車

京急では揺れ枕を廃したボルスタレス台車を一切使用していない。台車は軽量化すべきではないと京急は考えたからだ。また軸箱支持方式も最近は軸梁式やモノリンク式が主流だが、京急では部品は増えたりメンテナンスが大変だが安定した走行をする円筒案内式を採用している。

車両

各形式・写真をクリックしていただきますと、車両の詳細を見ることができます。

旧1000形(引退)

昭和34年に登場した京急の代表車両。
都営浅草線直通から普通列車まで幅広く活躍していたが、老朽化のため2010年6月に現役引退した。

700形(引退)

昭和42年に登場した京急初の4扉車。
だが使い勝手が悪く、2005年11月に引退した。

800形

昭和53年に登場した4扉の普通列車専用車両。
界磁チョッパ制御や回生ブレーキを取り入れるなど、京急初の省エネ車両である。

2000形

昭和57年に2扉クロスシートの快特車両として登場したが、2100形の登場で3ドアロングシート化され、現在は主に朝夕の優等列車やエアポート急行などとして活躍している。

1500形

旧1000形に代わる次代の都営地下鉄線直通車両として昭和60年に登場した。
4両から8両まであり、普通から快特まで用いられている。現在、VVVF化を中心とした更新工事が行われている。

600形

平成6年に登場した3扉クロスシート車で、最近は車内の液晶ディスプレイ取り付けを中心とした更新工事が実施されている。
羽田空港と成田空港を結ぶエアポート快特など、他社線乗り入れを中心に使われる。

2100形

2000形に代わる2扉クロスシートの快特車両として平成10年に登場した。
ドイツの会社の主変換装置を採用しているため発車時に独特の音階を奏でるが、
東洋電機製のものに換装されている。

新1000形

旧1000形の置き換え車両として平成14年に登場した京急の最新型車両。
マイナーチェンジを重ねながら現在も投入が続けられており、京急で最多の車両数を誇る車両となっている。

乗り入れ車両

京成電鉄

北総鉄道

都営浅草線

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