常磐線
常磐線のエースE657系
概要
この路線は東京都から千葉県北西部や茨城県・福島県の太平洋沿いを通り宮城県の仙台まで至る路線である。正式には日暮里~岩沼であるが、全列車が日暮里から上野までと岩沼から仙台まで直通している。茨城県石岡市には気象庁地磁気観測所があり、それに影響しないように取手~藤代には交直デットセクションがあり、快速線とは全く別線で敷かれている「各駅停車」や直流区間のみ走行の「快速」も存在している。
通勤・通学路線や観光路線などの幅広い顔をもっているが、2011年3月の東日本大震災及び福島第一原発事故の影響により竜田~原ノ町と相馬~浜吉田が運休となっている。(原ノ町~相馬は他線区と孤立しているため、701系を仙台から勝田車両センターに転属、原ノ町駅に陸送し常駐させるという体制をとっている。)2015年3月より上野東京ライン・東海道本線の品川まで直通運転を開始する予定である。
路線データ
電化方式:直流1500V(取手以南)、交流20000V(藤代以北)営業距離:343.1km(日暮里~岩沼)
区間:日暮里(運行系統上は上野)~岩沼(運行系統上は仙台)
保安装置:ATS-P
種別
常磐線では以下の種別が運転されている(緩行線は除く)
普通
主に上野から取手以北に直通する中距離電車や土浦以北の列車を指すが、前者は取手までは快速運転と案内される。
快速
主にE231系使用の上野~取手の列車を指す。一部には成田線直通列車もある。
特別快速
つくばエクスプレス開業に伴う対抗策として登場し、E531系が充当される。上野~土浦をデータイムのみ1日6本走り、最高130km/h運転、最速55分で結ぶ種別である。
停車駅は上野、日暮里、松戸、柏、取手と取手以北の各駅である。
特急フレッシュひたち
上野~勝田・高萩(一部いわき)を結ぶビジネス特急で、朝夕は通勤ライナーのような役目も果たしている。
データイムの停車駅は柏、土浦、石岡、友部、水戸、勝田、大甕、常陸多賀、日立、高萩である。
上野駅を毎時30分に出発する。
特急スーパーひたち
上野~いわきを結ぶビジネス特急兼観光特急である。
データイムの停車駅は水戸・勝田・常陸多賀・日立・泉・湯本・いわきである。
上野駅を毎時00分に出発する。
車両紹介
E531系
403・415系鋼製車の置き換えやつくばエクスプレスへの対抗として2005年より投入された。2階建てグリーン車を含むほか、JR東日本の通勤・近郊型車両としては初めて130km/h運転を実施している。
E231系
2002年より103系の置き換え用として投入された。直流電車であるので取手以南および成田線のみで使用される。
E501系
1995年に快速電車の土浦延伸を目論んで日本初の交直流通勤型電車として登場したが、2007年以降は土浦以北と水戸線でのみ運用される。
415系1500番台
>従来の415系にステンレス車体や台車といった211系の技術を組み合わせて1986年に登場した。2007年以降は友部以北と水戸線でのみ運用される。
701系
1993年から東北地区の客車列車置き換え用に投入された交流電車で、東北地区の多くの交流電化路線で活躍している。
勝田車両センター所属原ノ町駅常駐で原ノ町~相馬の列車に使用されるものと、仙台車両センター所属で浜吉田以北で使用される2種類がある。
E721系
仙台地区に残っていた2ドアの国鉄型車両の置き換え用として2007年に登場、ラッシュの緩和・輸送量改善に貢献した。
701系・719系と共に浜吉田以北の列車に充当されている。
719系
1989年より仙台地区の国鉄急行型電車の置き換え用として投入され、基本的には211系の技術を踏襲している。
2012年より浜吉田以北の列車に使用されている。
E657系
2011年より常磐線の特急型車両として活躍していた651系・E653系を置き換えるために投入された。従来、7両編成と4両編成を組み合わせて運転していたのを全て10両編成に統一した。
セミアクティブダンパやフルカラーLEDなど、旅客に配慮した設備も多く存在している。2013年3月のダイヤ改正で前述し2形式をすべて置き換えた。
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