京阪電気鉄道

京阪電車のエース8000系

概要

一般的には「京阪電車」と呼ばれている、関西五大私鉄のうちの一つ。1910年に大阪・天満橋~京都・五条に開業した路面電車を始まりとし、現在は大阪、京都、滋賀の2府1県に路線網を広げている。
京阪間の都市間輸送、淀川南岸地区の通勤・通学輸送を支えている他、京都、宇治、洛北、琵琶湖方面への観光輸送も担っている。

路線情報

総延長キロ数:91.1km
総駅数:89駅
京阪の路線は京阪線と呼ばれる普通鉄道の路線、大津線と呼ばれる路面電車路線、鋼索線(男山ケーブル)の3つに分けることができる。また、京津線は京都市営地下鉄東西線・太秦天神川まで片乗り入れしている。

京阪線

大津線

鋼索線

路線詳細

京阪本線・鴨東線

大阪と京都を結ぶ京阪電車の主要路線で、鴨東線や中之島線と一体的な運行がされている。天満橋~寝屋川信号場までは複々線となっており、A線(内線)を優等列車が、B線(外線)を普通が走行している。
路線のカーブが非常に多く、最高速度である110km/hを出せる区間は複々線区間のごく一部のみで、列車のスピードアップの弊害となっている。
鴨東線は1989年に本線を延長するようにして開業した路線で、鴨東線からは全列車が本線に直通している。(本線は1日数本三条止まりがある)

中之島線

2008年に開業、京阪本線天満橋駅から分岐して中之島を東西に横断するように走る。全列車が京阪本線に直通しているほか、中之島線内は全列車が全駅に停車する。

交野線

本線枚方市駅から分岐し、枚方市、交野市内の市街地を走る。全列車が4両編成の普通電車で運転、一部を除いてワンマン運転が実施されている。

宇治線

本線中書島駅から分岐し、宇治への観光輸送などを担っている。通常は全列車ワンマン運転の4両編成普通電車で運転されている。

列車種別と停車駅

停車駅

快速特急

停車駅:淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・七条・祇園四条・三条・出町柳
2008年に従来のK特急が名称変更される形で誕生したが、2011年で定期運行は廃止された。2012年より春や秋の行楽期の土日にノンストップ京阪特急「洛楽」という愛称を与えられる形で運転されている。

特急

停車駅:淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・祇園四条・三条・出町柳
通常ダイヤ時の最優等種別。朝ラッシュ時~夜間まで、基本的に10分に1本運転されている。基本的に淀屋橋~出町柳での運転だが、三条、樟葉、枚方市止まりも存在している。基本的に8000系や3000系が使用される。

快速急行・通勤快急

停車駅:特急停車駅と(守口市)・寝屋川市・香里園
快速急行は平日朝、夕~夜と休日朝、夜に、通勤快急は平日朝に出町柳・三条→中之島で合計6本運転されており、通勤快急は守口市を通過する。

急行

停車駅:快速急行停車駅と(枚方公園)・八幡市・(淀)・伏見稲荷・清水五条・神宮丸太町
急行は淀屋橋~樟葉の運転が中心だが、朝夕に淀屋橋~出町柳、淀屋橋・出町柳~淀行きでも運転され、淀始発・終着のみ淀に停車する。深夜急行は淀屋橋0:20発の樟葉行き1本のみの運転で、守口市と枚方公園は通過する。

準急

停車駅:淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・(守口市)・萱島と萱島から各駅
準急は淀屋橋~出町柳の運転が中心だが、日中以外は枚方市・樟葉・淀・三条発着があり、終日にわたって運転されている。通勤準急は平日朝に出町柳・樟葉・枚方市→淀屋橋・中之島で合計19本運転されており、通勤準急は守口市を通過する。

区間急行

停車駅:淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・守口市と守口市から各駅
朝夕と夜間に運転されるが、樟葉より京都側での設定はない。平日朝に下り優等列車が通過する守口市や、大阪モノレールとの乗換駅である門真市などの利用者救済を兼ねている。

普通

京阪全線で終日にわたって運転されており、車両も所属する全車両が充当される。

車両

2600系


大きく、1959年登場の2000系に車体更新や制御装置の交換がなされていて京阪最古参である0番台(書類上は1978年登場)と、1981年に新造した30番台に分かれる。2両から8両まで柔軟に編成が組めることが特徴で、近年まで京阪線全線で幅広く活躍していたが、0番台は廃車が進んでいる。 0番台:7連×3本、30番台:7連×4本が在籍。

2200系


輸送力増強用に1964年登場。各駅停車向けだった2000系に対し、準急・急行用の性能とされた。新造車としては京阪最古参で、廃車も進んでいる。 7連×9本が在籍。

2400系


1969年に登場した、関西の通勤車としては初の冷房車。2200系とほぼ性能は共通している。 7連×6本が在籍。

5000系


ラッシュ時の列車遅延防止を目的に1970年登場。日本初の5扉車で、編成中全車両が多扉車なのは日本で本系列のみである。また閑散時は2つの扉を締切り座席を降ろして使用できる。軽量化のため、京阪初のアルミ車体が採用された。 7連×7本が在籍。

1000系


1977年に旧700系の車体を流用、床下機器のみを新製して登場した車両。5000系の3扉バージョンとも言える。 7連×6本が在籍。

6000系


1983年に行われた架線電圧の昇圧に対応できない旧型車の置き換え用に登場。外装、内装ともにこれまでの京阪電車の常識を覆すものとなり、その後10年にわたって製造された。8連から1両脱車した7連で走行することも多い。2013年からリニューアル工事が開始された。京阪では最多の8連×14本が在籍。

7000系


輸送力増強用に1989年登場。京阪では初めてVVVFインバータ制御やSIVが採用された。また登場前に6000系でVVVFインバータ試験を行なっており、その経緯により一部車両は車体構造が6000系に準拠している。 7連×4本が在籍。

8000系


鴨東線開業用に1989年登場。2扉転換クロスシート、ダブルデッカー車組み込みの豪華な仕様で、特急を中心に運用されている。また2010年から内装の更新、座席モケットの交換、ドア上LCDの設置などのリニューアル工事が行われた。 8連×10本が在籍。

7200系


輸送力増強用に1995年に登場。7000系をベースに車内LED、誘導鈴、パワーウインドウの設置や車外ブザー音の変更などの各種改良が加えられている。 8連×2本、7連×1本が在籍。

9000系


1997年登場。外装は7200系とほぼ同一であるが、K特急の輸送力強化の為に内装はセミクロスシート、塗装も濃緑と黄緑の間に水色帯が入るものとなった。しかし座席が転換式ではなかったため長距離を乗車する客には不評で、中之島線開業と同時にバケット式のロングシートに改造された。 8連×5本が在籍。

10000系


交野線・宇治線に残る旧型車の置き換え用に2002年に登場。7200系と基本的に同一構造だが、IGBT-VVVFインバータ制御で、他の車両とは異なりターコイズグリーン一色の塗装でデビューした。 4連×6本が在籍。

3000系


2008年の中之島線開業用に登場し、当初は中之島~出町柳の快速急行で運用されていたが、現在は特急を中心に運用されている。3扉2+1配置の転換クロスシートで、居住性とラッシュ時の輸送力の両立を目指したほか、フルカラーLED、ドア上LCDの採用もされている。 8連×6本が在籍。

13000系


2600系の置き換えを目的に2012年に4両編成で宇治線に投入されたほか、2014年より本線の旧型車両置き換え用に7連で増備されている。10000系と3000系をベースに設計され、片持ち式座席が京阪で初採用された。 4連×6本、7連×2本が在籍。

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