E501系
いまでは土浦以北でのみその姿を見ることができるE501系。
撮影者:常磐各駅停車@内原~赤塚間にて
概要
説明
この車両は常磐線で活躍していた403系の一部を置き換え、常磐線快速電車の土浦延伸を目指して製作された車両である。
209系をベースに製作され常磐線快速電車としての延長のために設計された車両であるのでオールロングシートの15両でありトイレも設置されていない。。
主な特徴としては、主変換装置にシーメンス社のものを採用し、起動時に「ドレミファソラ・・・」という独特の音階を奏でるようになっている。また、120km/h運転を行えるように歯車比を209系の7.07から6.06に変更されている。このため加速度は209系と比べて2.0km/h/sと少し低くなっている。
登場当初は15両編成の上野~土浦間の限定運用をしていて、120km/h運転も行っていたが、E531系の登場により、現在は10両編成と5両編成のそれぞれ単独運用となり、常磐線の土浦以北と水戸線で活躍している。
両数
勝田車両センター
10両編成×4本
5両編成×4本
計60両
性能
加速度:2.0km/h/s
減速度:4.0km/h/s(常用)
減速度:4.5km/h/s(非常)
最高速度(曲線通過速度):120km/h(本則+15km/h)
制御方式
10両編成・・・PWMコンバータ・VVVFインバータ制御
形式:CI3形(シーメンス製)
種類:3レベル電圧型PWM方式
素子:GTOサイリスタ
制御単位:1C4M
5両編成・・・PWMコンバータ・VVVFインバータ制御
形式:CI17形(東芝製)
種類:2レベル電圧型PWM方式
素子:IGBT
制御単位:1C4M
(左)コンバータとインバータを一体化したドイツのシーメンス製のCI3形主変換装置。全ての動力車に装備されていて、4台の電動機を駆動・制御する。右側がゲート制御部、中央と左側の2つの出っ張りがコンバータとインバータの素子冷却部である。シーメンス製のインバータであるため、京急2100形などと同じように起動時に「ドレミファソラ・・・」という独特の音階を奏でるようになっている。これは非同期モードのスイッチング周波数を段階的に変化するように設定しているためである。
(右)5両編成は東芝製の主変換装置に交換されたため、音階は鳴らなくなった。
ブレーキ方式
回生ブレーキ併用電気指令方式空気ブレーキ
主電動機
形式:MT70形
種類:三相誘導電動機
出力:120kW
駆動方式:TD継手式カルダン駆動
歯車比:97:16=6.06
台車
形式:DT61C形(動力車)、TR246D形(付随車)
種類:ボルスタレス台車
軸箱支持方式:軸梁式
補助電源
形式:SC45形(東芝製)
種類:静止形インバータ(SIV)
出力:210kVA
写真
車内
E501系はオールロングシートで、座席のモケットはエメラルドグリーンと青と明るい雰囲気になっている。
扉上部にはLEDの案内表示機が設置されている。
側面行先表示
登場当初は白地に黒文字であったが(写真左)、上野口から撤退する際に青地に白文字の幕に交換された。(写真右)
上野口撤退前の写真
当初は15両編成の上野~土浦間限定運用をしていた。撮影地:(左)我孫子駅、(右)佐貫-牛久間
(左)2006年頃の写真。わかりにくが、側面窓が開閉可能に改造されている。撮影地:馬橋駅
(右)上野口を撤退するダイヤ改正前日は青地幕で上野に現れた。撮影地:北千住駅
Last update: