E257系

一風変わったデザインのE257系。
撮影者:常磐各駅停車@高尾ー相模湖間にて

概要

説明

E257系はJR東日本が直流電化区間での旧国鉄形の特急車両(主に183系・189系)の老朽化による車両の置き換えのために投入された新世代 の特急車両で、車体構造はE653系やE751系をベースにしている。また、低重心化のために空調装置は、全て床下に搭載され、そのため屋根にはパンタグラフ しかなく平坦になっている。0番台と500番台とがあり、E257系0番台は中央本線で運用されていた183系・189系の老朽化に伴い置き換えを 目的として製造された。0番台は2001年より運用を開始し、翌2002年に全ての183系・189系を置き換えた。また、2002年には中央ライナー、青梅ライナーに運用され、 2003年では東海道本線でも運用され、また篠ノ井線松本駅から信越本線長野駅まで一日一往復快速列車として運用されている。車体の側面には武田菱を模した大きなブロック模様がある。
E257系500系番台は房総地区各線の特急車両に運用されていた183系と189系の老朽化により置き換えを目的に2004年から投入・営業運転を開始した。運用は2004年に 外房線の特急「わかしお」そして内房線特急「さざなみ」に投入され、続いて2005年には、総武本線特急「しおさい」さらには成田・鹿島特急「あやめ」に投入 され、房総地区の183系・189系を全て置き換えた。

性能

加速度:2.0km/h/s
減速度:4.0km/h/s(常用)
減速度:5.2km/h/s(非常)
営業最高速度:130km/h
設計最高速度:140km/h

両数

松本車両センター(0番台)
9両編成×16本
2両編成×5本

幕張車両センター(500番台)
5両編成×19本

計249両

制御方式

VVVFインバータ制御

0番台
形式:SC67形(1C4M×2群・日立製)、SC68形(1C4M・日立製)
種類:2レベル電圧型PWM方式
素子:IGBT
制御単位:1C4Mor1C4M×2群

500番台
形式:SC78形(1C4M×2群・日立製)、SC79形(1C4M・三菱製)
種類:2レベル電圧型PWM方式
素子:IGBT
制御単位:1C4Mor1C4M×2群

(左)0番台の4号車と9号車に装備されている日立製のSC67形VVVFインバータ制御装置。2群構成となっていて、左右のインバータ部でそれぞれ1両分・4台の電動機を駆動・制御する。なお、素子冷却は冷媒に純水を用いたヒートパイプ式である。
(右)0番台の2号車と6号車に装備されている日立製のSC68形VVVFインバータ制御装置。こちらは1群構成で、1両分・4台の電動機を駆動・制御する。

(左)スイッチングで発生する高周波を軽減するフィルタリアクトル。こちらはSC67形VVVFインバータ制御装置とセットで装備されている。
(右)SC68形VVVFインバータ制御装置とセットで装備されているフィルタリアクトル。こちらは左側のものと違って1両分のみでよいためか小型である。

ブレーキ方式

回生・発電ブレンディングブレーキ併用電気指令方式空気ブレーキ(T車遅れ込め制御)

E257系では回生負荷の少ない地域での回生失効を防ぐために、架線に戻せない余分な電力を抵抗器で消費させる回生・発電ブレンディングブレーキを採用している。そのためVVVFインバータ制御装置とセットでブレーキチョッパ装置を装備している。左は2群構成、右は1群構成のものである。

全ての動力車に装備されている発電ブレーキ用の抵抗器。

主電動機

形式:MT72A形(0番台)、MT72B形(500番台)
種類:三相誘導電動機
出力:145kW
駆動方式:TD継手式カルダン駆動
歯車比:96:17=5.65

台車

形式:DT64形(動力車)、TR249形(付随車)
種類:ボルスタレス台車(ヨーダンパ付)
軸箱支持方式:軸梁式

補助電源

0番台
形式:SC69形、SC70形(三菱製)
種類:静止形インバータ(SIV)
出力:210kVA(SC69形)、110kVA(SC70形)

500番台
形式:SC80形
種類:静止形インバータ(SIV)
出力:210kVA

その他

0番台 走行写真

(左)中央本線の特急として活躍している0番台。撮影者:アクティー@高円寺駅にて
(右)同じ0番台であるが、基本編成の新宿側の先頭は貫通型となっている。撮影者:雷サージ@高円寺駅にて

500番台 走行写真

(左)こちらは千葉地区を中心に活躍している500番台。撮影者:雷サージ@舞浜駅にて
(右)多客時間帯は5+5の10両編成で走る。撮影者:雷サージ@舞浜駅にて

車内

(左)0番台の普通車の座席。武田菱を模した模様が特徴である。
(右)グリーン車の座席。普通車と同じ2+2列であるため、そこまで広いわけではない。

空調装置

E257系は重心を低くするために、空調装置は床下に装備している。

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