2007年 ロマンスカー乗り尽しの旅

今回、アクティーとポーロ20号は小田急ロマンスカー全種類に乗るという事を企画・実行した。

旅程

0201 はこね1号 新宿(7:00)→町田(7:29) 10000形(HiSE) 座席:1号車7A・B

梅雨のせいか空は曇っていたが、ロマンスカー乗り尽しの旅は始まろうとしていた。
今回の旅は小田急のロマンスカー全種類に乗ってしまおうという計画である。
先ずは小田急の起点、新宿から「はこね1号」に乗って町田まで行く。車両は1987年に登場した10000形HiSEである。
初めてのロマンスカーで二人とも緊張していたが、乗ってみるととても心地よかった。
そして、新宿を発車する時静かな走行音とともに僕たちの一日が始まった。
HiSEはその名の通り座席の位置が高いハイデッカー仕様となっていて、車窓展望を確保したロマンスカーである。 やはり見晴らしがとてもいい。普通の電車とはまた異なった車窓が楽しめた。ただこのハイデッカー構造がバリアフリーの問題などに対応できず、 一部の編成は長野電鉄へ譲渡されるなど、今後の動向が気になる車両である。
そうこうしているうちに電車は多摩川を渡り神奈川県に入った。多摩丘陵地帯に入って緑が多くなってきた。 そしてあっという間に町田に着いてしまった。町田は新宿から約30kmの距離で、ロマンスカーであれば30分程である。 JR横浜線も走っていて、駅前は小田急百貨店やヨドバシカメラなどいろいろな商業施設があり、とても大きな駅であった。

0401M あさぎり1号 町田(7:46)→松田(8:27) 20000形(RSE) 座席:5号車3A・B

次に乗るロマンスカーは「あさぎり1号」である。車両は1991年に登場した20000形RSEである。
「あさぎり」は松田からJR御殿場線に乗り入れて沼津まで行く。このRSEはあさぎり用に登場した車両である。
今までのロマンスカーとは違って普通の20mボギー車で前面の展望席は無いが、HiSEと同様のハイデッカー構造となっているためこちらも見晴らしが良い。 また中間に2階建て車両を2両連結している。2階はどちらもスーパーシート(グリーン席)で、1階は片方がセミコンパートメントでもう片方が普通車となっている。
今回僕たちが乗ったのは普通車である。さすがにスーパーシートは贅沢である・・・。
電車は相模の田園地帯の中を快走して行く。渋沢を超えると丹沢山地の中に入り、風景が変わる。このロマンスカーで松田まで行くのだが、松田はJR御殿場線の駅である。小田急線の新松田とほぼ同じ位置で、乗り換えも可能である。 「あさぎり」はJR御殿場線に乗り入れるため、新松田の手前で専用の連絡線を走る。
松田駅に着いた。驚いたことに、松田駅には自動改札機が無く有人改札であった。また駅前には何もなかった。

0402M あさぎり2号 松田(8:52)→新宿(10:00) 371系 座席:5号車2A・B

松田からは上りの「あさぎり」に乗って新宿へ戻る。「あさぎり」は先ほど乗ったRSEの他にJR東海が保有する371系もある。 371系はロマンスカーではないが、直通運転をしているということで、今回乗車することにした。
両数や座席配置、2階建てなど基本的にはRSEと同じだが、2階建て車の1階はどちらも普通車でセミコンパートメントは設定されていない。 この車両の特徴といえばとにかく窓が大きいということである。窓の天地寸法は軽く1mを超えている。 下端がなんとアームレスト(肘掛)よりも下なので、中には恐怖感を感じてしまう人もいるかもしれない。
この“デカイ窓”に夢中になっていると、あっという間に新宿に戻ってきた。

0365 さがみ65号 新宿(10:50)→本厚木(11:35) 30000形(EXE) 座席:4号車2A・B

新宿で一休みした後、再びロマンスカーで西進する。今度乗るのは1995年に登場した30000形(EXE)である。
この車両は他のロマンスカーとは違って展望席が無く、またRSEと同じ20mボギー車である。ハイデッカー構造でもないので 特にこれといった特徴のない“普通の特急形車両”といった感じである。どちらかといえば大量輸送志向で、通勤利用者の足となっている。 車内は広く、乗り心地はいい。腰掛も重圧感があり、なかなか高級に感じがした。
だがやはり展望席が無いので、あまりロマンスカーという感じはしなかった。僕たちは本厚木で降りた。

0121 はこね21号 本厚木(12:53)→小田原(13:21) 7000形(LSE) 座席:11号車2A・B

本厚木駅で昼食をとった後、はこね21号に乗って小田原まで行く。今度乗る車両は7000形(LSE)で1980年に誕生した車両である。 現役のロマンスカーの中では一番古い車両ではあるが、車内は本格的なリニューアルが施されている為とてもきれいであった。 LSEは初めてリクライニングシートを採用したロマンスカーである。また高速化のため、低重心となっている。 よって目線が低いため、あまり見晴らしは良くないが、迫力はあった。 本厚木を出ると田園地帯が続く。渋沢を越えると風景は一転して山の中を走る感じだが、新松田を過ぎるとまた田園地帯になる。 そして小田原に到着した。

小田原駅での撮影会(新幹線)

本当ははこね21号に乗って箱根湯本まで行くつもりであったが、500系の東海道新幹線直通廃止などが気になっていたため、 僕たちは小田原駅で新幹線を撮影することにした。高速の新幹線を撮影するのは初めてだったので、とても大変であった。

箱根登山鉄道2021 小田原(14:32)→箱根湯本(14:47) 8000形

小田原駅で500系を撮影した後、箱根登山鉄道で箱根湯本まで行った。とは言っても今では小田原-箱根湯本間は小田急線の車両しか走っていない・・・。 今回乗ったのは8000形である。小田原を発車して東海道本線と別れ、山の中を進んでいき、すぐに箱根湯本に着いてしまった。

0032 はこね32号 箱根湯本(16:18)→新宿(17:50) 50000形(VSE) 座席:10号車12C・D

最後はいよいよ大人気の最新税のロマンスカー50000形(VSE)である。2005年に登場して以来、小田急ロマンスカーの主役である。 今回僕らが乗車したのはなんと一番前の展望席である。もちろん、一番人気の高い席である。
扉が開き、VSEに乗車した。すると、木のにおいがぷんぷんしていた。走り出すと、一番新しいだけあって揺れない、音が静か、とてもきれいと三拍子そろっている素晴らしい電車であった。
また、この車両にはゆったりトイレというものがあり、トイレなのに見た感じ高級感あふれるものとなっていた(笑)
さて、肝心の展望席であるが、眺めはまさに絶品!迫力のある前面展望が楽しめた。僕たちはロマンスカーの展望席は初めてであったのでとても嬉しかった。 それで気分が高揚すると共に、もうすぐ終わってしまうという悲しさを感じていた。そして迫力のある前面展望を堪能しているとあっという間に東京都に入り、新宿についてしまった・・・。
こうして、ロマンスカー乗り尽しの旅はあっという間に終わってしまった。とりあえず何事も無くてよかった。
いろいろなロマンスカーがあったが、どれもいつかまた乗ってみたいものであった。

今回の旅行を終えて

アクティー

今回の旅行で僕は、初めてロマンスカーに乗って箱根まで行ったので良い経験になり、また全てのロマンスカーに乗ったと言う事で10月の紫峰祭の研究テーマの良い資料になった。

ポーロ20号

僕は、今回が初めてのロマンスカーでとても緊張した。しかし、この旅行での車両はどれも素晴らしい車両であったので、乗っていてとても心地よかった。 これからももっと鉄道のことを知りたいと思っている。

※補足
写真は事前に撮ったものには☆をつけています。

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