新宿→長野→上野
旅程
中央本線4053M特急あずさ3号 新宿(7:30)→上諏訪(9:57) E257系
新宿では旅行のメンバー4人全員が合流した後、朝食として駅弁を買った。 今度乗る「あずさ3号」は千葉発南小谷行で、他の特急と違って快速と同じホームから発車する。 時間になり、「あずさ」が入線してきた。車両はE257系で、2001年に登場した新型車両である。 車体や座席には武田菱をイメージした模様が描かれている。 先に登場した「スーパーあずさ」用のE351系では“振り子式”を採用しているため、車体幅が狭く窮屈な感じであったが、 このE257系では重心を低くすることによって高速化を果たし、“振り子式”を採用していないため車体の幅が広く、 車内の居心地が格段に上がっている。7:30になり、列車は1日の乗降客数No.1の新宿を発車した。 左側には東京都庁を含む超高層ビル群が見える。そして山手線と別れ、西に90度カーブする。 このカーブが終わると、立川まで長い直線が続く。途中三鷹からはそれまでの複々線が複線になる。 立川を過ぎるとカーブが多くなり、田園風景も見られるようになってくる。そして高尾を通過すると急に山が現れ、川に沿った斜面やトンネルを走るようになり、風景がガラリと変わってしまう。
甲府周辺まで来ると、山が無くなり、果樹園などが多くみられた。甲府を過ぎてしばらくするとまた山が多くなり、どんどん標高が上がっていく。 小淵沢を過ぎたあたりでは雪が積もっていた。やがて上諏訪に着いた。この「あずさ」は風景が目まぐるしく変化する列車であった。 さて、上諏訪では約15分の時間がある。上諏訪駅のホームには足湯があり、自由に入ることができるのだ。 僕らは早速足湯に入った。あたりは雪景色。寒かっただけにとても気持ちよかった。
中央本線5M特急スーパーあずさ5号 上諏訪(10:13)→塩尻(10:28) E351系
しばらくして僕らが乗る列車の発車時間になり、皆はしぶしぶ足湯を出た。今度乗るのは「スーパーあずさ」であり、車両はE351系である。 E257系に乗った直後だけあって、車内がとても狭く感じてしまう。そうこうしているうちに列車は岡谷を過ぎた。岡谷~塩尻間は旧線と新線があり、 旧線は山を旋回するためかなり時間が掛かるが、新線は山を1本の長いトンネルで突っ切ってしまう。 現在、列車は基本的に新線を経由し、旧線は1日に数本走る程度である。 トンネル内では物凄いスピードで走り、あっという間に塩尻に着いてしまった。
篠ノ井線1005M特急ワイドビューしなの5号 塩尻(10:51)→長野(11:54) 383系
塩尻からは篠ノ井線の特急「ワイドビューしなの」で長野まで行く。この特急は名古屋と長野を結び、JR東海の車両を使っている。 “ワイドビュー”と言う通り、側面窓の天地寸法が大きく、車内からの眺めがとてもいい。だが、今回は“横の眺め”だけでなく、“前の眺め”も楽しもうと、グリーン車の一番最前列に乗ることになっている。 長野寄りの先頭車はグリーン車で、運転室と客室の仕切りはガラス張りになっていて、最前列の席に座れば前面展望が楽しめるのだ。 「ワイドビューしなの」の前面展望はかなり迫力があった。松本を過ぎてしばらくするとトンネルが多くなり、山越えをする。 山越えをすると、なんと車内から長野盆地が一望できるのだ。新幹線では味わうことのできない在来線ならではの絶景である。 絶景を眺めながら列車は山を下り、市街地の中に入ったと思ったら篠ノ井に停車。そしてすぐに長野に着いた。
信越本線3325M妙高5号 長野(12:44)→直江津(14:19) 189系
長野に着いて、まずは駅舎を眺めた。長野駅前はビルが立ち並んでいた。長野駅の駅舎も結構きれいであった。 長野駅のホームに戻り、昼食として駅そばの信州そばを食べた。今度乗るのは信越本線の普通列車であるが、「妙高5号」という列車名がついていて、 車両はなんと元在来線特急「あさま」に使われていた189系なのだ。もちろん車内はリクライニング可能なクロスシートである。 座席は少々硬めであったが、特別料金不要で乗る列車としては素晴らしい車両である。「妙高5号」は時間通りに長野を発車した。 起動時には“ガクッ”と、大きな衝撃が走るところがいかにも国鉄車両である。列車はどんどん山の中に入っていく。 トンネルが少ない代わりに、山に沿って険しい道のりが続く。途中、妙高高原駅付近では雪が降っていた。 山を越えて新潟県に入りると下り坂が続き、周りに山は見えなくなってきた。雪もやみ、しばらくして直江津に着いた。
ほくほく線1013Mはくたか13号 直江津(※15:33)→越後湯沢(※16:30) 681系
※強風による徐行運転で、直江津駅を29分遅れで発車、越後湯沢駅には38分遅れで到着。
直江津ではホームで撮影をしたり、待合室で休憩したりして過ごしていた。直江津に着いてから、天気があまりよくなかった。 風が強く吹き、時折突風にもなり、雪も降ってきた。「はくたか13号」が強風による徐行運転により、25分遅れで運転しているという放送が流れた。 越後湯沢では10分接続で上越新幹線「MAXとき」に乗り換える予定であったため、この新幹線には乗れなくなってしまった。 すぐに“みどりの窓口”に向い、上越新幹線の指定席変更をかけ、予定してた「MAXとき」よりも1時間3分遅く越後湯沢を発車する「MAXたにがわ」に乗ることになった。 結局「はくたか13号」は直江津を29分遅れて発車した。信越本線である直江津~犀潟間では徐行運転をしていた。 犀潟を越え、ほくほく線に入ると見る見るスピードを上げ、本来の運転に戻った。 この特急「はくたか」はほくほく線内で在来線の最高速度である160km/h運転をする。 しかし、ほくほく線の走る地域は信濃川を中心に河岸段丘が発達した丘陵地帯であるため、全線の67.8%、40.3kmがトンネルで占められている。 よっていくら在来線最高速度の160km/h運転をしても、ほとんどがトンネルの中であるため、正直何がなんだかわからない状態であった。 「はくたか」はいくつものトンネルを越え、六日町を通過して上越線に入った。ここからは90km/hしか出さない。 上越線に入ると、山岳部にはたくさんのスキー場が見えた。やがて新幹線の高架橋が見え、終点の越後湯沢に着いた。
上越新幹線2420C MAXたにがわ420号 越後湯沢(17:05)→上野(18:34) E1系
指定席変更をして乗ることになった新幹線までは30分ほどあったので、改札の外に出ることにした。 寝台特急班は2度目であるが、1日目と違って駅前にも雪が積っていた。 雪合戦をして遊んだり、お土産を買っていたが、あっという間に時間が過ぎ、ホームへ戻った。 スキー帰りなのか、いつにも増して駅は混雑していた。指定席を取っておいてよかったと思った。 僕らが乗る新幹線「MAXたにがわ420号」で、車両は初代のオール2階建て車両であるE1系であった。 僕らが乗るのは2階席。やはり2階からの見晴らしはいい。発車時間になり、新幹線は越後湯沢を発車して大清水トンネルに入った。 しばらくしてトンネルを抜けて群馬県に入ると、山岳部を含め雪がまったく無かった。普段の生活している世界に戻ってきたような感じがした。 新幹線は上毛高原、高崎、本所早稲田、熊谷、大宮と、各駅に停車していった。 大宮を過ぎると埼京線と併走する。荒川を渡り、東京都に入った。しばらくして地下にもぐり、上野に着いた。 本当は上野から常磐線の特急「フレッシュひたち」で柏まで乗るつもりであったが、予定変更したこの新幹線が上野に到着した時刻は18:34で、 特急が発車したばかりなので、ふつうに快速電車で帰ることにした。 よって、特急・新幹線に多く乗るという今回の旅はここで終わった。 いろいろなトラブルがあったが、とても充実した旅行であった。
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