ウォークラリーに参加して

3組 Yさん 

 雨が降り続いた一週間でしたので中止になるのではないかと心配しました。高等部3年生にとっては、これが全校生徒参加による最後のイベントです。私はいつもこの行事を楽しみにしていたことや最後の行事であることから、今年は「なんとか晴れてほしい」と願っていました。当日は、幸運にもこの一日だけ天気に恵まれてウォークラリーが開催されました。私は、例年以上に前向きに取り組めて、利根川の土手を楽しく歩くことができ、10キロという距離も短く感じるほどでした。歩く経路が昨年と違っていて風景が変わって見えたことや中学生とすれ違ったり、クラス写真を撮ったりと変化があったからかもしれません。また、歩いている最中に友達とたくさん話し、たくさん笑いました。他の人が聞けばくだらないと思われるようなことかも知れませんが、心から自分の気持ちを表すことができたように思います。これも、天気と風景による開放感からなのかもしれません。このことはきっと忘れられない思い出となったと思います。

 この行事を一区切りとして私たち3年生はいよいよ受験に向かいます。私たちは毎日自分の将来の夢に向かって必死に努力しています。今の頑張りの先にはきっと楽しいことが待っていると信じています。みんながいたから10キロもの道も楽に乗り越えられたように、みんなといるから受験も乗り越えられる気がします。一緒に楽しく歩いた友達と一緒に、残り少なくなってきた江戸取での生活を大切にして受験を乗り切り、クラス、学年の全員が最高の卒業式を迎えられたらいいと思いました。


 



4組 A君 

 僕は、自分にとって人生で最後となるウォークラリーに参加しました。今週は、月曜日からずっと雨が降っていましたが、天候に恵まれて奇跡的に水曜日は晴れました。僕は、高校3年生ですから、ウォークラリーは今年で最後になります。その最後のウォークラリーが、雨で中止にならなくて、本当に良かったと思っています。
 約10キロメートルと聞くと、長いと思ってしまいますが、実際に歩いてみると、あっという間に歩くことができてしまいます。
 歩くことには、運動や息抜きといった利点がありますが、ウォークラリーには、もう一つ利点があります。それは、友達と長い時間話すことができるということです。僕は、今年になって、やっとこのことに気が付くことができました。昨年までのウォークラリーのときも、友達とは話してはいましたが、それが当たり前だと感じていたので、そのことを特にたいしたことだとは思っていませんでした。しかし、今年は違います。なぜなら、このメンバーで話すのも、今年度で最後になるからです。それぞれの進路に向かって、異なる道を歩んでいくからです。最後の最後にそういうことに気が付くことができて、本当に良かったと思っています。最後のウォークラリーは、僕にとって思い出に残るものになりました。
 高校3年生には、もう学校行事が卒業式以外にはありません。このメンバーと一緒に過ごすことのできる時間も残り少なくなってしまいました。その残された時間を無駄にせず、有意義に使っていこうと思いました。






5組 Kさん 

 私たち高等部38期生にとっての最後の学校行事が終わりました。
これまで数多くの行事を経験してきて、これが最後の行事だと思うと少し寂しく思いましたが、実際にみんなと歩いてみて、充実感や達成感を味わうことができました。私が特に印象に残っているのは、クラスで話しているところを滅多に見ないようなメンバーで歩いていたり、普段は話さない男子生徒が女子の写真を撮ってくれたりと、いつもと違ったクラスメイトの一面を見られたことです。普段の学校生活では出会えないみんなに会えた気分でした。
 40周年の節目の年ということで今年から今までのルートを一部変更し、途中で中学生とすれ違うことになり、前年より中高間の交流が深まったような気がしました。また、本校生の基本である挨拶も進んでしている人が多く見られたように感じました。特に最高学年であることもあり、意識的に自分から進んで行っている人も多かったです。
 しかし、中学生の中には先生方や一般の方だけでなく私たち生徒にも挨拶をしてくれた生徒も見られ、先輩である私たちが少し驚かされました。普段はあまり交流のない後輩から大切なことを学んだ気がしました。今年は受験生だということもあり、外を歩く機会も少なくなり、運動不足に陥っていたところで、このようなウォークラリーを通して、良い気分転換ができたように感じました。
 今まで運動部に入っていた私は昨年まで10キロ歩いたところで体に何の変化もなく、学校に帰ってから部活動にも励んでいた位だったのに、今年は折り返し地点の所で疲れてしまったので、勉強の合間にも徒歩通学をするなど、普段から運動することが大切だと思いました。これから受験勉強も今まで以上に力を入れていかなければいけない時期に入ってきたところなので、このようにクラスが一つになれるような学校行事があったことで、クラスの団結力がさらに高まったような気がしました。





6組 Mさん 

今年のウォークラリーは天気に恵まれて、高校3年間で最高のウォークラリーでした。最近は雨ばかりで、前日までは中止になるのではないかと心配していましたが、当日はいかにも秋らしい好天で、私たち38期生は運がとてもいいと思いました。でも、これが、自分の中高6年間での最後の学校行事だと思うと、なんだか寂しい気持ちにもなりました。
 
友人といろいろなことを話し合いながら歩いていると、自分が受験生であることを忘れてしまい、最高のストレス解消になりました。天気が良いため、クラスの友人と歌をうたったり、英語でしりとりをしたりして歩きました。また、利根川の河畔は自然に恵まれていて、ススキやセイダカアワダチソウなどの秋の花が咲き乱れていました。そんな自然にもとても癒されました。
 
今年はいままでとはコースが違っていました。高校生は、初め土手の上を歩き、後半に河川敷を歩きました。途中で中等部生とすれ違いましたが、とても新鮮な感じがしました。
 
歩き始めたときは、コースの距離は長いと思いましたが、楽しく歩いているうちに学校が見えてきて、あっという間だったと感じました。学校に着いたとき、私の心には、これから受験が本格的になって行くな、という思いが湧いてきました。受験に対して不安はありますが、ウォークラリーを歩き通した気力と、友人の力によって、何とか自分の夢を叶えたいと思います。





7組 I君 

ウォークラリーを終えて僕がまず感じたことは、体力の衰えです。僕は硬式野球部に所属していたので、去年のウォークラリーは終わった後に部活があり、それもしっかりとこなせるくらいの余裕がありました。しかし今年は歩き切ることはできたものの、ゴールしたあとは自分も周りの人たちもフラフラで体力が落ちたのを実感しました。自分たち受験生にとってこれからの時期は特に体力勝負になってくる時期であり、また、今後インフルエンザの流行も考えられるので、徒歩通学などでなるべく体力の維持と向上に努めていかなければならないと思いました。
 しかし、ウォークラリーは辛いだけではなく、楽しく得られることがたくさんもありました。僕は特に、他人との触れ合い、交流が今回のウォークラリーの最大の収穫だったと思います。幼稚園の子供達や、地域の人たちと手を振り合ったり、挨拶を交わしたりするのは普段あまりできることではありません。今回のウォークラリーではそれが何度も出来ましたし、そうすることで気分がすっきりしました。そして何より、仲の良い友人だけでなく、普段はあまりコミュニケーションを取らない同級生とも交流を深めることができたことがとても嬉しかったです。僕のクラスは医歯薬志望が集まっているクラスで女子の人数が多く、男女間に隔たりがあるため普段、あまり話をしたりしませんが、ウォークラリーでは仲良く写真を撮ったり、同じ話題で笑い合ったりすることができました。また、担任の先生や隣のクラスの先生方とも気軽にコミュニケーションが取れて、このウォークラリーを通じて、友人の輪が大きくなっていくことを実感しました。
 
正直、ウォークラリーに行く前は面倒臭がっている人や、疲れるから行きたくないと言っている人もいましたが、終わったあとは笑顔で楽しかったと言っている人がたくさんいました。高校生活最後の行事でこのような経験ができてとても嬉しかったです。この度は勉強漬けの毎日をリフレッシュする機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。





8組 Kさん 

 先日、私たち高等部三年生は、卒業前の最後の学校行事であるウォークラリーを終えました。それまで、雨続きであった天気も当日は運よく回復し、非常に澄んだ清々しい空となりました。この良き日に行われた行事で私たちは大いに親睦を深めることが出来ました。また、この行事を通じて、卒業前の貴重な思い出作りの機会を得られ、精一杯楽しむことができました。
 今回のウォークラリーに参加して、強く印象に残ったことが多々あります。それは、友人との語らいの中で生まれた一コマであったり、土手から眺めた緑広がる素晴らしい景色であったりと様々です。その中でも、特に、印象に残ったのが、江戸取生徒地域の方々との交流です。
 実は、このことは今年のウォークラリーに限ったことではないのですが、今年は強く印象に残りました。私たち江戸取生が歩いている際に、地域の方々が声をかけてくださったり、手を振って応援して下さった方もいらっしゃいました。私たちと同じように土手を歩いていた高齢者の方々、河川敷で行われていたイベントに参加していた方々、幼稚園や保育園の諸君の方々や子ども達。実に幅広い年齢の方々が私たちの行事を見守ってくださっていることに気づきました。それらの方々は、とても優しい笑顔で私たちに接して下さったので、地域の人びとの持つ優しさや温かさを感じることができました。
 その一方で、私は、地域の方々から受け取った優しさや温かさをどのような返すことが出来るだろうかとも考えました。色々と考えてみましたが、私には、その問いに対する答えは一つに集約されるように思われます。それは、私たちが普段から通学に利用する公共交通機関や歩道等において、マナーを守って通行し、地域の方々と共生すること。この一点に尽きるのではないかと思います。幸いなことに、地域の方々は私たちを受け入れて下っているのだから、私たちの方で、その関係を絶ち切ってはいけないと思います。そのようなことでは、私たちの品性が疑われると同時に、永遠に地域の方々との良好な関係を築くことはできないように思います。
 今回のウォークラリーを通じて、色々なことを感じ、考えましたが、このことは、「私」一人の問題ではなく、「私たち」江戸取生全体の問題として考えていかなければならないことだと考えました。