サステナブル・ブランド国際会議 学生招待プログラムに参加


  10月22日(日)法政大学市ヶ谷キャンパスで行われたサステナブル・ブランド国際会議学生招待プログラム第4回StudentAmbassodor東日本ブロック大会に本校の高等部2学年の生徒10名が参加しました。
 学生招待プログラムのブロック大会では、社会課題の解決に向けて、最先端の活動に取り組むオピニオンリーダーやサステナビリティに関する企業の取り組みを聴講し、高校生の視点で他校の生徒と初対面でグループを作り、ワークショップを行い、自分たちの意見を社会に向けて発信します。

 今回は「環境危機時代をどう生きるのか?」と題した3T CEO清水イアン氏の基調講演後、様々な高校からの参加者と共に4つのテーマに分かれ、まずはサステナビリティ先進企業での取り組みを企業の方より講演していただき、その内容をふまえて、その後ディスカッション、プレゼンテーションを行いました。
 本校生は、「ヒトと地球(ホシ)の、明日(あした)の笑顔をデザインしつづける。」「住まいと環境」というテーマで取り組みました。

 初対面の他校の皆さんと、限られた時間の中でしたが、テーマをもとにディスカッションをし、意見をまとめ、発表を行うことができました。
 生徒にとって大変貴重な経験となりました。これからも色々なことに挑戦して欲しいと思います。
 <生徒の感想>
Uさん

 清水イアンさんが登壇されて、現在隕石が落ちてきたのに筆頭するほど生物が絶滅していっているという悲惨な現実を知りました。また、「するかしないかは自分次第だが、した方が未来は良いものとなる」という言葉が印象的でした。
 そして、他校の人と交流し話し合うことで普段とは違った新しい視点や考え方で物事を捉え、問題解決に繋いでいくきっかけとなりました。
 Sさん

 午前中の講義では、一村一品マーケットを行なって得られたことや3Tという会社を立ち上げたイアンさんのこれまでの自分のお話を聞かせていただきました。一村一品マーケットのお話では、それぞれがどのように商品の良さを広めるかを考えて行動していることがわかりました。イアンさんのお話では「皆と同じように就活をして会社に入るか、自分のやりたい環境をよくする道に行くか悩んだ」ということを言っていて、そこで人とは違う道を選択する決断をできることをすごいと思いました。
 午後のグループディスカッションでは、初めて会った他の学校の人たちとファッションの力でどうやってSDGsに貢献できる行動を浸透させるかを考えました。初めは様子を伺う感じでしたがいろんな考えを出しそれを話し合って、他の班に発表するという中で打ち解けることができました。このディスカッションを通してSDGsに貢献したいと思って、行動できるすごい人たちに出会えて嬉しかったです。
 Dさん

 今回は中高で初めてこのような企画に参加させていただきました。最初は友達から誘われて参加したのですが、次第にSDGsを調べていくにあたって同年代の人がどういう考え方や捉え方をしているのか気になるようになりました。普段なら自分が関心を持たないようなことに対して興味を持てるようになりました。興味を持てる機会をくれた友達や、同年代の人と意見共有ができる場を与えてくださった先生方に感謝したいです。
 Hさん

 中学校入学以来学校で学んできたSDGsですが、いくつかの企業の具体的な取り組みについて聞くことができたので、持続可能な社会像の解像度が高まりました。また、初対面の人と学年・学校を越えてディスカッションをしたことで、自身のコミュニケーション能力の向上を実感することができました。そして、この仲間たちと90分間の中で企画から発表資料まで仕上げるというミッションは、会議をスムーズに進めたり意見を上手くまとめたりする能力を身につける機会の1つとなりました。
 Sさん

 たくさんの貴重なお話をいただき、とても有意義な一日でした。普段は限られたコミュニティで生活している私は、両親や先生方でない社会を担っている大人や、同年代の同じ志を持った仲間たちと接することで、新鮮な気持ちや様々な刺激を得ることができました。違った視点を持ち問題に対してアプローチする大切さを学びました。
 Nさん

 私は暮らしについてのテーマで参加したのですが、同じテーマの8グループの案は何一つ被らず、その視点もあったのかという気づきが多くて面白かったです。
 1番大きな気付きだったのは、イアンさんの講義で述べられていた気温上昇は戦争につながるというものです。私はそれまで気温上昇が海面の上昇や生態系の崩壊に繋がることは知っていましたが、海面の上昇や生態系の崩壊が起こってしまった後の問題については考えたことはありませんでした。そのため、海面の上昇によっておこる人間の餌である魚の減少が人間の食糧の減少につながり、食料の減少により自国の生産では充分な食糧を確保できなくなった国が他国に戦争を仕掛けるという話はとても辻褄が合っていたしなぜ今までそこまで考えを発展させていなかったのだろうと思いました。自分が気付かぬうちに考えを発展させられていない問題がきっと多くあるのでそれについて考えられたらいいなと思いました。
 Hさん

 初対面の人が多かったのではじめの自己紹介のときや昼食のときは会話が途切れてしまうこともありました。しかし、グループワークのときに相手の意見もリスペクトしつつ、自分の意見を積極的に発言することを意識することで、質の高いディスカッションができ、結果としてとても良い発表ができたのではと思います。
 短い時間の中で一つの意見にまとめて発表をしなければならなかったので、効率的に準備をするために役割分担をすることがいいと思いました。これからの学校のグループワークの機会で、役割分担をしていけたらと思います。
 Nさん

 私がこの大会に参加した理由は、私たちと同じ世代で、SDGsなどに興味を持っている人たちは、どのような考えや意見を持っているのか知ってみたかったからです。ですので、今回参加してみて、講話では、現在取り組んでいらっしゃる方のお話しを生で聞くことができ、行動していくことの難しさと凄さを知りました。また、他校の人たちと交流する中で、今まで見てこなかった視点や、意見がたくさんあり、互いに良い刺激になったと思います。そして、今までで学んだことの重要を再確認し、より一層取り組みについて学び、行動していくことが重要だなと、感じました。他にもこのような機会があれば積極的に参加したいなと思いました。
 Mさん

 社会課題を解決することをビジネスとしている人たちの生のお話がとても興味深かったです。また、関東から集まった高校生とのディスカッション、プレゼンを通して、環境を守る家づくりについて考え、理解を深めることができました。
 Yさん

 私は今回のSAでたくさんのことを学びました。
 講義では窓を変えるだけでどれだけ二酸化炭素の排出を抑えることができるか、窓を変えずエアコンを使わずに我慢して過ごすと何が起きるのか、また、アルミをサッシを使っていることで発生する健康被害等を学ぶことができました。建物の中ではあまり素材で何かが左右されることは無いだろうと思っていた窓が想像以上に多くのことをもたらすことを知りとても驚きました。
 また、グループワークでは90分という短い時間の中で初めて会った人たちとチームを組み、問題を定義したあとその解決策を考えるという貴重な体験をすることができました。今回私たちのチームは待機電力や電気のつけっぱなしをどう削減するかという問題でアプリを作成しそこでどれだけの電力が無駄遣いされているのか知るという解決方法を時間内に決め提案しました。ですが最初はテーマが電気についてと決まって以来問題を決めるときに沈黙が流れてしまったり、意見が少し出しづらい等となかなか話し合いが進みませんでした。そんな時に「メモにまず自分のアイデアを書き出してからみんなで発表すればやりやすくなるんじゃない?」というアドバイスを頂き、それに従ってからはチームのメンバーが共通して問題だと思っていることがひとめでわかるようになり解決策もみんなで相談しながら決めることができました。
 学校でも家でも知ることができない、体験できないことをたくさんできて参加できてよかったと思いました。
大会の様子
   第4回StudentAmbassodor東日本ブロック大会ついてはこちらのHPをご覧下さい。