篠崎史紀&N響の仲間たち

 

1組 3組 5組 7組 9組 11組 江戸取ホーム




1組  K君

 受験が間近となり、焦りや不安も感じざるを得ない日々の中で、今回クラシックコンサートが聴けたのは、単に気分転換というものではなく、心が洗われたような気持ちになれました。今回はコロナ対策ということで4部構成となっており、私たち高校3年生は第4部に参加しましたが、演奏者の方々は4回目という疲れを一切見せることなく、最高の音楽を届けてくれました。どんなに疲れている状況下にあっても、それを一切表に出さず、そして仕事のクォリティーも下げないことに、真のプロフェッショナルリズムを感じました。私は、医科コースに所属して将来医師となることを目標に日々、勉学に励んでいますが、医師になれたときには、どんなに診療が続いて疲れていても、診療のクォリティーを下げず、そして笑顔で患者さんと接せられるような、真のプロフェッショナルを目指したいと思いました。また、どんなに良いスピーカーで聴いたとしても、生演奏で聴くというのは、やはり違うものだということも感じました。なにかとオンラインで済ませることが増えており、メリットも当然あるかとは思いますが、やはり生でしか伝わらないものがあり、そこにこそ真の価値があるのではないかと思いました。今回、コンサートを聴けて本当に良かったと思います。


 


3組  M君

 九月、N響の方々に演奏しに来てもらいました。曲目としては、モーツァルトのアイネクライネナハトムジーク、ヴィヴァルディの四季とだれもが一度は耳にしたことがあるような曲だったため、あまり詳しくない人も楽しめたのではないか、と考えています。
 さて、感想ということで、私事ではありますが、少し書かせてもらいます。最近、受験勉強の合間にクラシックを聞いています。特に、元々クラリネットを吹いていたこともあり、モーツァルトのクラリネット協奏曲を聞いているのですが、生の演奏を見させていただいたとき、驚きが隠せませんでした。曲も違えば、メインの楽器も違うわけですが、いつも耳で聞いているときよりも音楽にのめりこむとでもいうのでしょうか、そんな感覚になりました。音楽というのは目で楽しむものでもあるのだなと感じました。
 しかし、なぜそのようなことを思ったのでしょうか。元々吹奏楽部だったからかもしれません。けれども、中学生のころであれば、ヴァイオリンだけの演奏会ならば寝てしまっていたと思います。また、知っていた曲だったからかもしれません。それも一つだと思います。要因はいくつかあるとは思いますが、一つに心の成長、つまるところ大人になったのではないかと考えます。友人とも意見が合いましたが、中学生のころは面白いとは感じられなかった演奏会が面白いと感じているのは、年を重ねたことで、自分たちの器も成長したのでは、と考えています。
 今回、こんな気付きまですることができ、大変有り難いです。
 ありがとうございました。


 


5組  Hさん

 音楽で人は言語や人種を超えて繋がることができる。二曲の演奏が終わり、アンコールのあと一曲を残すところで篠崎さんはそうおっしゃいました。今回はコロナ禍にあるため公演を四回に分けたため一回の公演での曲数は短く、普段は曲の間にある演奏者のお話も少なかったように思います。しかし、そんな状況だからこそヴァイオリンの音とその言葉が刺さりました。
 演奏が素晴らしかったのは言わずもがなですが、何より驚嘆したのは指揮者がいないのにもかかわらず息が完全に合っていたことです。私の中の複数人での演奏によるコンサートというのは、指揮棒を持った指揮者を中心として楽器を演奏し、その存在がないと成り立たないというイメージでした。しかし今回のコンサートでは主な演奏者が中心となって周りの人たちがその人の動きに合わせているように見えました。私の想像するヴァイオリンを演奏する人の動きとは思えないほどアップテンポな曲調にもかかわらず寸分違わぬ演奏に感激しました。特に二曲目の「春」「夏」では素人の私でも四季を感じられるような緩急のある演奏に音楽の素晴らしさを感じました。
 普段音楽とは縁のない生活をしている私にとって、このような機会がなければ知り得ることはあまりありません。これを機に弦楽器による演奏に今後耳を傾けていけたらと思います。


 


7組 Yさん

 私は今回の演奏会を聴いて、改めて弦楽器の魅力を感じることができました。N響の方々が演奏を始めた途端、弦楽器の繊細な音色がホール全体をやさしく包み込むように響きわたり、その瞬間に弦楽器のとりこになってしまいました。ヴィヴァルディの「四季」では、穏やかなメロディーの部分もあれば激しい部分もあり、章ごとに一気に曲の雰囲気が変化するので、いろんな弦楽器の表情を見ることができたような気がしてすごく楽しかったです。特に私は「夏」が好きで、音を刻むような速いテンポでありながら、音もリズムも一糸乱れぬ演奏で、思わず釘付けになってしまいました。この演奏会の後、楽器紹介の時にヴァイオリンとチェンバロで演奏された曲が、団長の篠崎さんがよく出演されている「今日の料理」というテレビ番組でよく使用されている曲であることを知り、団長と団員の方々の距離が近く、とても仲がいいことが感じられました。楽団内全体の距離が近く、お互いのことがよくわかっているからこそ、たとえ急にテンポが速くなったり合わせづらいリズムになっても、音やハーモニーにずれが生じず、美しい音を奏で続けられるのだと思いました。最後に演奏していただいた「冬」も、N響に入って一ヶ月の団員の方を中心に演奏されましたが、息ぴったりな演奏は団長が中心でなくても顕在していました。やはりチームワークが生み出す音楽は最強だと思いました。


 


9組 Sさん

 私は、小学4年生から中学3年生までの間、吹奏楽部で打楽器を担当していました。そのため、音楽に触れている時間は比較的多く、また、このコンサートを非常に楽しみにしていました。
 席は1階でしたがステージからは遠く、少し残念に思いながら篠崎さん達を拍手で迎えました。そして、一瞬の静寂と緊張感から突然、弦楽器のあまりにも美しい音色に圧倒され、鳥肌が立ちました。小学生の頃から人一倍音楽の授業が好きで、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」も、「四季」も、音楽の先生にオーケストラの演奏を動画で見せていただくたびに、いつか生でプロの方々の演奏を聴いてみたいと思っていた曲の1つでした。単純に、その願いが叶ったという事実と加えて、篠崎さんをはじめとしたN響の皆さんの息を呑むような演奏、表現力、流石としか言いようがない素晴らしい音色に感動しました。個人的に、私はコントラバスの音が好きなので、うっとりしてしまうような低音に魅了されながら、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロを演奏する方々の細かすぎる手さばきに目が離せませんでした。そして、チェンバロの音を初めて生で聴きましたが、とても心地いいアクセントになっており、なくてはならない存在だと感じました。最後に、1番心打たれたのは、ステージから近くはなかったものの、弦楽器の繊細かつ芯のある音と、演奏者の方々の呼吸、緊張感、静寂を充分に感じられたことです。久しぶりに心が震える感覚をおぼえ、また、篠崎さんとN響の方々の弦楽合奏を聴きたいと強く思いました。


 


11組 Y君

 今回のコンサートは、私の知っている曲が多くあり、楽しみながら、演奏を聴くことができました。バイオリンの奏でる音は聴いていてとても心地よく、世界トップレベルの演奏に感動を覚えました。私自身とても貴重な経験ができ、音楽のすばらしさを改めてこの身で実感することができました。