コンサート(篠崎史記&N響の仲間たち)を聴いて


          コロナ禍の中,感染症対策をしっかりと行いながら,本校大ホールでコンサートを実施することができました。
          生徒たちには,勉強以外のいい刺激になったのではないかと思います。
          生徒の感想からもコンサートがあってよかったという声がとても多かったです。どのような生徒の声があったのかを是非見ていってください。

1組  

 今回の篠崎史紀&N響の仲間たちのコンサートをとても楽しみにしていました。なぜなら、僕は音楽が好きで、ヴァイオリンとピアノを習っています。またプロの演奏者が弾くものを聞く機会が少ないからです。今回のコンサートではアイネ・クライネ・ハナトムジーク第一楽章アレルゴと四季の「春」と「夏」そして最後に「冬」の二楽章を聴きました。どれもヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバスのそれぞれの音階がとても綺麗にそして巧妙に混ざり合っているので弦楽ならではの音でした。それと同時にバロック時代を代表する楽器チェンバロの音も同時に聴こえてとても情感に応じた、自由な音色が聴こえました。チェンバロはバロック時代後期からピアノが使われるようになり、今ではピアノが主流でありチェンバロを聞く機会が少ないので、ピアノとは違い弦を打つのではなく弾いて音が出る仕組みなのでピアノよりは音が小さいですが優美な柔らかいチェンバロの音を聞きとても貴重な経験になりました。そしてチェンバロを演奏してみたいという気持ちが生まれました。僕は今ピアノとヴァイオリンを練習しています。ヴァイオリンは弓を置くところが少しでも変わってしまうと音の響きがなくなってしまうためヴァイオリンの音色を響かせることは難しいです。N響の演奏は安定した綺麗な響きが聴こえて感動しました。僕もヴァイオリンを毎日弾き、N響の人たちのような音が出せるようにヴァイオリンの練習をたくさんしていきたいと思います。篠崎 史紀さんが言っていたように言語というものは沢山あります。しかし、音楽は世界共通語のようなものです。作曲者が喜び、怒り、哀しみ、楽しさなどを曲で表現すれば、世界中の人が作曲者の気持ちを理解することができます。そして共感することができます。時には相手と音楽でコミュニケーションがとることもできます。中には音の素晴らしさに感動する人もいます。それほど音楽は奥深いものなのです。音楽を学ぶことは心の成長に繋がります。江戸取でN響の音楽を聴けることの貴重さを理解しそのことに対する感謝の気持ちを忘れず、これからの学生生活にいかしていきたいと思いました。

    



2組 

私はコロナ禍でなかなかコンサートなどが無い中、このコンサートが実施されると知り、前からとても楽しみにしていました。私は4歳からヴァイオリンを習っており、今でも習っています。ヴァイオリンを弾くことで私は、心が落ち着き、ヴァイオリンの音色を聞くことで元気になれます。この公演は感動しましたし、何よりすごく元気をもらえました。音色が物凄く美しくて見入ってしまいました。また、公演の途中にヴィオラやコントラバスなどあまり身近で聞くことのない楽器の音色を聞く機会があり、楽器によって音が全然違うことがわかってとても面白かったです。そして、篠崎さんやN響の方々は弾いている時リラックスしているように見えて、その様子にとても憧れました。私は発表会など人前で演奏する時には緊張して身体が固まってしまうので、音が滑らかではなくなってしまうので、凄いなと思いました。公演の最後に篠崎さんが、言葉は国や地域によって違うから上手く表現できないことが多いけれど、音楽は世界共通で上手く表現できる、コミュニケーションがとれるとおっしゃっていて、非常に共感しました。確かに世界はたくさんの言語で溢れていて自分が伝えたいことを上手く伝えられないことがあると思いました。私は小学生の時、オーストラリアにホームステイをしに行ったことがあり、オーストラリアの方々と同じ生活をする中で、なかなか上手く会話ができませんでした。今回の公演でただ曲を聞いて感動するだけでなく、音楽の素晴らしさをよく知ることができました。私はこれからもヴァイオリンを続けていきたいと思います。

  

  



3組

私は今回のコンサートで、とても刺激を受けました。新型コロナウイルスが流行っている中でなかなか生でコンサートなどを聴く機会がありませんでしたが、久しぶりに生で聴くことができてとても良かったです。普段よりも時間は短かったものの実際に生で聴いたことで、今まで見たことがなかった楽器を見たり、その音を聴くことができました。実際に聴いてみると、CDなどで聴くよりも綺麗で、繊細で想像していた何倍もよく、圧倒されました。聴くまでは、眠いから寝てしまうかもしれないな、などと思っていました。しかし、聴いてみると寝ることなどできない空気で、でも楽しく知っている曲もあり、とてもよいコンサートだったと思います。私はあまり休みの日にコンサートに行くようなことはしません。学校で聴く機会が与えられていると言うのはとても素晴らしいことだと思います。コンサートは実際に聴くことで全身が刺激されます。私は、今回のコンサートで初めてチェンバロの音を聴きましたが、とても素晴らしかったです。機会があればまた、自分でもいろいろなホールに出向いてコンサートなどを聴きに行きたいと思います。

     




4組

今回、「篠崎史紀&N響の仲間たち」のコンサートをお聞きして、とても感動しました。思ったことはたくさんあるのですが、今回はその中でも特に印象に残った3つのことについて書いていこうと思います。 まず1つ目は、コンサートを開いてくださったことへの感謝です。世間は今、コロナウイルスの流行で、娯楽施設は観客を制限するなど、通常の営業ができていません。このような状況の中、密を防ぐために計4回も私たちの学校でコンサートを開いてくださったことに感謝しながら、コンサートを見ることができました。これまでのコンサートに増して、音楽を聴くことの楽しさを感じました。 2つ目は、音楽の表現について新たに知れたことです。演奏を聴いて、僕は全く専門的な演奏の上手さなどは分かりませんが、そんな僕でも、特にコンサートの2曲目であるビバルディの「春」、「夏」の演奏では、その演奏を聴いているだけで、自分の頭の中で情景がパッと浮かんだり、喜びや悲しみなどの感情を表していることが分かったりして、演奏している方の意思が、僕たち観客に、言葉ではなくて、音楽で直接的に伝わってきたように感じられたことに、とても感動しました。 そして3つ目は、今まで今回のような一流の演奏者のコンサートを聞けるようなことはあまり無かったのですが、今回の演奏を通じて、音楽、演奏の表現にとても興味を持ったので、今は新型コロナウイルスがあり行けませんが、いつか終息したら、他のいろいろなコンサートに行ってみたいと思いました。 最後に、今回このような経験をし、音楽について様々なことを学ぶことができました。音楽に興味を持ったので、これからもこの感動を忘れずに、もっと深く音楽について勉強していきたいと思います。

  



5組  

今回のコンサート、中学生にしながらとても貴重な体験ができました。曲はモーツァルトのアイネクライネ・ナハトムジーク、ヴィヴァルディの四季より春、夏、そしてアンコールに同じく四季より冬を演奏していただきました。私もヴァイオリンを嗜む程度に弾いており、今回聴いた曲はある程度弾くことができますが、格が違うなと思いました。アイネクライネ・ナハトムジークでは、演奏者各々が、自分がリーダーであるかのような演奏だなと感じました。ほとんどアイコンタクトもなく、なのに呼吸とリズムは合っている。一人一人がこの曲のリーダーで、別々の方向に引っ張っているのに同じ目的地に向かっているように聞こえました。強弱や緩急の付け方も流石だなと思いました。全員で弾くところでは自分自身をアピールするかのように、またソロのところではお互いを邪魔せず引き立て合い、調和が保たれた演奏でした。四季の春は、個人的に最も気に入っているオーケストラの曲でしたが、今回の演奏を聞き、さらに好きになりました。私が弾くときには一音一音ハッキリと弓を飛ばして弾いていたのですが、N響の方々は弓を常に弦につけ、音を伸ばし、繋げて弾いていました。自分が知らない弾き方で弾くと、こんなにも印象が違うものかと眼から鱗が落ちる思いでした。また、弾いているときは、自分の楽器の音に集中しすぎて周りの音が聞こえませんでしたが、今回、聞く側に回ったことでチェロやチェンバロの綺麗な音色が聞くことができ、とても喜ばしく思います。また、夏は四曲の中で唯一弾いたこともなく、聞いたこともない曲でした。事前に配られた説明書きを読んだところ、暗い曲なのかと思ったのですが、実際には静かで美しい曲でした。ですが途中からテンポが上がり、その後にまた最初のリズムに戻るとき、一糸乱れぬ弓の動きで、音が全く崩れませんでした。その時、指揮者もいないのにこんなにも合わせられるものかと深く感服しました。アンコールの冬に関してですが、まるで冬の大地の情景が目に浮かぶようでした。第一楽章で、暗く、静かで寒々しい様子をとても正確に表していました。トレモロの数が全員一致していました。また、第二楽章では、家の暖炉を思わせる温かみのある音色でした。この寒々しい第一楽章と温かい第二楽章を比較して弾くことがとても好きなのですが、上手い方々が弾くのを聞き、もっとアレンジを加えてみようと思いました。この貴重な経験を糧にして、現在所属している弦楽同好会は特に、また他の音楽関係のことにも力を入れて頑張りたいと思います。


  
 

    



6組 

私は篠崎史紀さんとN響のみなさんのアンサンブルをお聴きしました。その楽器の中にチェンバロという楽器がありました。私はこれまで、チェンバロは15世紀から18世紀頃に宮殿で弾かれたとても華やかな楽器だと思っていました。しかし今回、チェンバロがよく使われたバロック時代に作曲されたバッハの「イタリア組曲」の冒頭の部分を聴いたところ、実際にはとても音量が小さく可愛らしい音色だと知りました。録音などでは音量を自分で変えられるので実際に聞くのとでは印象が違うと感じました。今回のコンサートで始めに演奏されたのはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の「アイネ・クライネ・ナハトムジークK525」でした。篠崎さんは堂々とした主題とその伴奏にあたる細かい音符丁寧に正確に演奏していました。急迫感のある部分に次いで静かにゆっくりした部分に入ると、とても優雅に落ち着いていたニュアンスになり、所々現れる堂々とした第1主題とのギャップがはっきりしていてとても面白く、メリハリがついて聴きやすかったです。私ももっとモーツァルトについて知ろうと思いました。次はヴィヴァルディの「春」と「夏」の演奏でした。春の第一楽章はとても有名ですが、普段よく聞く演奏とは違って、とても明るい曲なのになめらかで穏やかで鳥が美しく嘆く春の様な響きでした。その一方で嵐が来る時はとても激しく恐怖感に襲われたようになりました。そして嵐が終わりまた鳥たちが嘆く穏やかな春に戻ります。第二楽章からも穏やかな春が続き、羊飼いをあらわす篠崎さんの優雅なヴィオリンに、羊飼いの猟犬を表すヴィオラが静かに吠え他の楽器達は羊飼い達と眠るような情景が浮かぶ演奏でした。第三楽章は羊飼いたちの軽快なダンスの様子が楽しめました。様々な楽器が音楽に合わせて踊り出し、とても楽しく聴くことができました。 「夏」はアイネ・クライネ・ナハトムジークと同じく、静かなテーマと突然襲われる嵐激しい音楽によって構成されています。やっと落ち着いたかと思ったら突然激しい主題がでてきて驚きました。篠崎さんの「音楽は世界どこでも通じる素晴らしいもの」と言う言葉には本当にそうだと思いました。世界にはそれぞれ言語や文化はあり、お互いに異なったり通じなかったりしますが音楽は音でその国や作られた時代の背景を知ることができ、言葉が通じなくても伝わります。音楽の力はすごいと思いました。プロの演奏家の演奏は、どんな曲でも素人のものとは格段と違ってとても分かりやすく聞きやすい演奏でした。今後YouTubeなどの動画などで聴くよりも、生で本物の演奏を聞いて自分の演奏もより磨いていきたいと思いました。




7組

先日は、大変な時期にもかかわらず来てくださり、ありがとうございました。私が今回のコンサートで感じたことは2つあります。1つ目は迫力です。私はプロの方のコンサートを聴いたことがありませんでした。音楽の授業などで、ビデオで見ることはありましたがやはり生演奏は迫力が凄かったです。弦楽器とチェンバロしか使ってないのに、とても力強く、音が響いていました。オーケストラではトランペットなどの金管楽器が印象的で、ヴァイオリンなどは元々あまり印象がありませんでした。そして、ヴィオラという楽器は聞き覚えがありませんでした。しかし、今回は弦楽器が主役で、ヴァイオリンとヴィオラの音色の違いを聴かせていただいたり、ソロの演奏があったりと弦楽器そのものの姿の素晴らしさを知ることができました。2つ目は曲についてです。パンフレットが配られましたが、曲名を見たところどちらも知らない曲でした。しかし、実際に聴いてみると、知っている曲でした。普段私はオーケストラの曲は聞く機会がありませんが、曲名が分からないだけで意外と知っているのだなと思い、自分でも驚きました。曲名から「春」だったら鳥たちの声、猟犬の吠え声、陽気な笛などとその情景を浮かべることができます。このように想像しながら音楽を楽しむのも、面白いと思いました。これも音楽の素晴らしさだと感じたので、これからは曲名なども意識して聴いていきたいと思いました。

     

 



8組  

私は、篠崎史紀さんとN響の方々の演奏をお聴きしてとても感動しました。まず、私の席は二階の後ろの方だったのでしっかりと見えないし、あまり楽しめないのかなと思っていたのですが、その予想をはるかに超える迫力のある演奏でした。また、違うクラスの子と見え方の違いなどの意見交換などもできてとても興味深かったです。そして、今回の演奏で興味を持った楽器がチェンバロです。私自身、あまり音楽や楽器について詳しくなく演奏会に行く時は特に何も考えずに聞いてしまうことが多かったのですが、チェンバロについての説明、音色を聴かせてくださった際にとてもかわいらしい音だと感じました。それから曲が始まるとその音を探すことが多くなりました。いつもよりも楽しく見ることができたような気がします。そして、演奏が始まった際にとても印象的だったのが、誰か一人の方を向いているのではなくそれぞれが向かい合っているように見えたことです。曲の入りの時には二曲目であっても鳥肌が立つものでした。相手に合わせながら自分でも、というのは部活をやっている中で痛いほど難しいと感じています。実際に目の前で息の合った演奏を見ていると本当にお互いが信頼し合って成り立っているのだなと思いました。そして、私が素敵だなと感じた曲がアイネ・クライネ・ナハトムジークです。聞いたことがあって親しみやすいというのもありますが、演奏を思い出しながらパンフレットの曲目紹介を見ると、曲想を理解することができてさらに関心が深まりました。今回の演奏をお聴きして、改めて音楽がどれだけ魅力的なのかということを感じることができました。