夢を語る会に参加して

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1組 生死と隣り合わせの仕事

私の将来の夢は、世界で苦しんでいる人々を救える医師になることだ。今のご時世、医療関係者はとても大変だと思う。しかし、大変そうだからこの仕事に就くことはやめようと思うほど、私の中では小さな夢ではなく、絶対に叶えて見せると思うほどの大きな夢だ。私がそう思う理由は2つある。

 一つ目は、母に憧れたからだ。私の母も医療関係の仕事に就いていて、いつも一生懸命に働く母をとてもかっこいいと思った。忙しいはずなのに、母は毎日、私よりも早く起きて弁当を作ってくれる。私はこんな母に感謝の気持ちを伝えたい。

 二つ目は、身近な人の役に立ちたいと思ったからだ。私は時折、急に頭やお腹が痛くなってしまうことがある。そんな時に、『これ,大丈夫なの?』と母に尋ねることがあるが、これはとても恵まれたことなのだと気づいた。自分が体調を崩したり、しんどくなったりした時に、身近に相談できる人が誰もいなかったら、不安になるにちがいない。だから、せめて自分の周りにいる人だけでも確実に救いたい…。ということを考え、医師を目指そうと思った。だが、今の成績からすると、ほど遠い夢かもしれない。しかし、私は絶対に諦めない。少しでも夢に近づけるように、今できることを一つ一つ確実にこなしていこうと思う。

 私の理想の医師について。私の理想としている医師は、自分の心と体とを大切にし、「疲れすぎない医師」だ。私が患者だったら、きちんと休息がとれていて元気な先生に診てもらうことを願う。目の下にクマを作って、咳き込みながら診察されても、余計不安になってしまう。元気な先生だと私も話をしたり、聞いたりしようと思うが、医師が疲労しているように感じてしまうと、遠慮してしまうだろうし、困っていることを伝えても解決してくれないような気がする。私は気軽に接してもらえる医師になりたい。

 医師になりたいと言っても、実際、研究・最前線医療・地域医療など、何をやりたいかは学んでみないとはっきりしないが、医師という仕事は、人の命を扱うもの。そこには『絶対』や、『100%』などという言葉はなく、生と死が常に隣にある。謙虚にならざるを得ない状況に絶えず遭遇する。その思いが自分を正し、常に自分を戒めるだろう。医師は、人々の生死、人生の根本に関わる職業なのだ。『お医者さんは病気を治してくれる人』と、人は言うし、私もそう思う。だが、病気が治るのは必ずではないし、確実でもない。これを将来、私は少しでも確実に、現実にしていきたい。

2組 夢に向かってどう生きるか 

僕は今回の「夢を語る会」での様々な方々の話を聞いて、自分の夢について深く考え、今後どのように生活していくのがよいのか、深く考えることができました。僕の現在の夢は医師になることです。しかし、その気持ちは絶対に変わらないと断言できるものではありません。今回発表してくださったOBOG発表者の方々は子供の頃や中高生の頃の夢が変わっています。僕は幼い頃、病気を治してもらい、医師になることを目指しました。けれども、何かのきっかけで夢が変わることがあるかもしれません。もし、今後、夢が変わったとしても、自分の「」を大切にし、夢に向かって進んでいきたいと思います。

今、自分は医師になりたいという大まかな夢ですが、これから先は、少しずつでも夢を深く掘り下げていかなければなりません。中1の発表者の小泉さんは塾講師になりたいという夢を持っていますが、なぜ、学校の先生ではなく塾講師なのか、なぜ、個別指導より集団指導の塾講師になりたいのかなど、自分はどのような人になりたいのか、そして、その理由について具体的に考えています。僕はまだ医師になりたいという夢しかありませんが、今後、考えを深め、何科に入りたいのか、なぜ、その科に入りたいのかについて、夢をより具体的な形にしていきたいと思います。

 また、夢を叶えるためには当たり前ですが、学習面において、大いに努力する必要があります。僕は医科ジュニアに所属していますが、それだけで医師になれるわけではありません。医科ジュニアにいるからには、誰よりも努力を怠ってはなりません。けれども、医学部に合格するための勉強をするだけならば、たとえ医師になれたとしても、よい医師にはなれないと思います。医師にはもちろん学力が必要ですが、学力だけではなく、人と話せるコミュニケーション能力社会性も必要です。例えば、何もコミュニケーションを取らないで、薬を処方したり、病名をただ単に伝えたりするだけの医師には診療してもらいたいとは思いません。コミュニケーションをしっかり取って、患者のことを親身になって考えてくれる医師に診察してもらいたいと思います。だから、僕は様々な人と話したり、様々な経験を積み重ねたりして、患者のことを第一に考えられる優しい医師になりたいです。

今後、夢を叶えるためには、様々な困難に直面すると思います。そして、もし、医師を目指していても、その夢が叶わなかった時、もちろん落ち込んでしまうこともあるでしょうが、そのまま自分の夢や希望や理想をあきらめるつもりはありません。卒業生の岩城さんは様々な挫折を経験したそうです。しかし、そこで諦めずに新たな夢を実現させることができました。このように、一度や二度の失敗や挫折にめげず、勇気を持って力強く、夢に向かって前進していきたいと思います。

3組 自分の「芯」を見失わない 

夢を語る会を受け、気づいたことがあります。それは、発表された全員が、その仕事に就いた自分を上手くイメージできていたことです。このことは、夢を叶えるために、自分は何をすればよいのかを考える上で大切なことです。

 私は将来の夢について、まだはっきりとは定まってはいませんが、法律に関する仕事に就きたいと思っています。きっかけは、小学生の時に、卒業論文で著作権について調べた際、法律に興味を持ったことです。法律が関係する仕事は沢山あるので、何が一番自分に向いているか、よく分からず、明確な夢としては定まっていません。だから、これからの私がまず、しなければならないことは、具体的な夢を持とうとした時に、時間的にも能力的にも手遅れにならないように、「今は何をするべきか」を考えることです。

 一つ目は、コミュニケーション能力を高めることです。これは、どんな仕事に就いても必要です。この能力を高めるには、多くの人と会話することが大切です。それにより、どんな時に、どんなことを話せばよいのかを学ぶことができ、将来に役立ちます。

 二つ目は、学力を高めておくことです。弁護士や検事になるためには、司法試験に合格しなければなりません。それに合格するには、とても高い学力が必要です。今のうちから、しっかりと基礎を固めておき、難しい問題にも対応できるようにします。

 また、法律に関する知識を深めたいと思います。以下に述べることは、特に行わなくとも夢を叶えることは可能でしょうが、学びを深めるという観点からすれば、ぜひ行うべきことです。それは、世界各国の法律を調べ、国ごとの相違点を見つけることです。この学習・研究は、今の日本がどのような国で、これからどうあるべきかを考える資料にもなります。法律に関する本を今から数多く読もうと思います。著者の法律に対する考えを知ることは、自分の見識を広げるにも役立つはずです。

 将来、自分がどんな仕事に就くことになっても、大切にしようと思っていることがあります。それは、自分の「芯」を見失わないことです。卒業生の先輩方のお話をお聴きし、先輩方は、中学生や高校生の時に描いた夢とは違う仕事に就いていらっしゃいました。けれども、それはむしろ当然のことであり、それでよかったと満足されていることが伝わってきました。そのように思えるのは、常に先輩方が、自ら主体的に行動し、自分の芯を保ち続けることができたからではないでしょうか。人に言われて何かをするようでは、充実感は生まれにくいと思います。私も就職したときに、この仕事を選んでよかったと心から思えるように、自分の進む道は自分で決め、大切な決断を他人に委ねることがないようにします。

4組 未来の私へ

「あなたの夢は何ですか。」

 そう聞かれても答えられない。周りの子たちには、「こういう人になりたい!」という夢や目標があるというのに。他の人と比べても仕方ない。自分は自分。分かっている。分かっているけれど、やはり焦ってしまう。だから今、こんな時だからこそ、自分の将来について真剣に考えてみようと思う。

 先日、学校で行われた「夢を語る会」。同級生から先輩までの計6名の方が発表してくださった。皆、なりたい自分をしっかり持っていてうらやましかった。でも、江戸取の卒業生の方のお話を聞いて分かったことがある。それは、「焦らなくていい」ということだ。発表してくださった卒業生の方々は全員、中学・高校で抱いていた夢とは違った職業に就いていた。もちろん、幼い頃からの夢を叶えたという人も大勢いるだろう。どちらでも悪いことではないと思う。私が感じたのは、いくつになっても夢を追い始めるのは遅くはないということだ。その三人の中には、大学で入った学科とは全く異なる職種に就いた方もいらっしゃった。その人が気づかせてくれた。今、私が学んでいる勉強や人間関係などは、あくまでも「過程」である。重要なのはそれを活かして、どういう人になりたいか。その後の方が重要だということを。

 さて、そう気づいたものの、今、考えるべきことがないわけではない。私はその「過程」を充実させ、未来の私へとつなぐべく、具体的な目標を立てる必要がある。まず、未来へのステップになるような経験をたくさん積み重ねるべきだと思う。ありがたいことに、我が校には様々な行事、イベントがある。また、委員会や生徒会など、みんなの前に立ち、みんなをリードする役割もたくさんある。そういったものに積極的に参加することで、リーダーシップやプレゼン力が伸び、それが自信につながり、将来に生きてくると思う。そして、良好な人間関係を築くこと。どんなに勉強ができても、周りの人とうまくいかなかったら続かない。だから、学校生活において友達や先輩、先生方とコミュニケーションをとって、お互いを信頼し合える関係を築くことはとても大切だと思う。相手を思いやる気持ちを忘れず、いじめは絶対許さない。このこともしっかり守り、良好な人間関係を築いていきたい。そして、努力を怠らないこと。日々の少しずつの努力はいつか実を結ぶ。そう信じて頑張り続けたいと思う。

 以上の三つのコトを目標に学校生活を充実させ、未来の自分にとって大きな意味を持つ「過程」をつくり上げていきたい。また、将来については焦らず、そのときそのときに、じっくりと考えていきたい。未来の私をつくる今の私。将来だけでなく、一度しかない「今」も心から楽しんで後悔しないように過ごしたい。

5組 自分が一番好きなことを仕事にしたい 

私の将来に関し父親が一冊の本をくれました。その本は小説家 村上龍氏の『13歳のハローワーク』。これは13歳くらいの学生に向けて2003年に刊行された本で、派遣、起業、資格など、雇用の現状を網羅した仕事の百科辞典です。父は私が13歳になったら読ませようと思っていたそうです。

 著者はこの本で、「好きで好きでしょうがないことを職業として考えてみませんか?」と提案しています。著者は、「好奇心は一人で生きていくためのスキルである。大人が好奇心をもって生きることの楽しさを伝えられれば、子どもは自然に好奇心の対象を探すようになる」と考えています。そのため、花、動物、スポーツ、工作、テレビ、映画、音楽、おしゃれ、料理など、いろいろな「好き」を入り口にして、500種以上の職業が紹介されています。この本を読むと、私の知らない職業ばかりでした。私が仕事と思っていることは、芸能人とか接客業とか会社員とか、ものすごくざっくりで、世の中の仕事のほんの一部に過ぎないことがよくわかりました。

 中学生になって、私は様々な原因から将来を不安に感じています。江戸取小では何度も自分の夢や、就きたい仕事について、その時々で思った職業を書いてきましたが、中学生になり、「好きだけ」で目標を選んでいいのかどうか、わからなくなりました。

 私はアニメが好きですが、では、アニメーターになりたいか、作る側に回りたいのかと言われればそうでもありません。裏を知らずに純粋に楽しむ側にいたいというのが本音です。ディズニーランドが好きで調べたことがありますが、憧れていたキャストはほとんどがアルバイトで、正社員は商品開発や企画に従事していると知りました。そうなると、それも違います。でも、私も将来何かの仕事をしてお金を稼がねばなりません。だから今回、「夢を語る会」の作文は、この本を参考に、自分の好きなこと、自分に向いていることを改めて考えてみることにしました。

 入学前に校長先生の講話をお聴きして提出した「将来の夢」に、私は、「少子高齢化で教育の重要性が高まるため、社会で必要となる教育関係の仕事に就きたい」と書きました。教育関係の仕事とは、具体的には保育士のことです。保育士は小さい子供と接する仕事です。ディズニーランドのキャストがよかったのも、お客さんと接し、楽しませることができるからです。

 私は人と接すること、人を喜ばせること、悩みを聞き、解決してあげることに興味があります。ですから、『13歳のハローワーク』でも「生活と社会に関係する職業」に目が行きました。心の問題を考えたり、人のために何かをしたりすることが好きです。そこには臨床心理士やスクールカウンセラー、保育士や小学校教師といった職業が載っています。

 例えば、臨床心理士は、心の悩みが原因で問題を引き起こした人に、投薬を行わずに心理学的な方法を用いてサポートする専門職です。臨床心理士になるためには、大学卒業後に日本臨床心理士資格認定が指定する大学院に進学し、資格審査に合格する必要があります。私はこういう自分に興味がありそうな仕事のことも、どうしたらなれるかも全然知りませんでした。私はまだまだ数多くのことがわかっていないと反省しました。

 著者の村上龍氏は『13歳のハローワーク』の冒頭で、「いい学校を出て、いい会社に入れば安心という時代は終った。それなのに親や先生がいい大学を勧めるのは、どう生きればいいかを知らないから。」と厳しいことを書いています。そして、だからこそ、「仕事選びが大事」になり、「この世には二種類の大人がいる。好きな仕事、自分に向いている仕事をして稼ぐ人とそうでない人」とまとめています。私も自分に向いている仕事がしたいです。

 昨年、平野先生は道徳の授業で、芥川龍之介のお話をしてくださいました。その時、先生が、「私たちは自由になるために学ぶ」とおっしゃった意味がわかりませんでした。けれども、今はこのように解釈しています。

 「世の中には自分の知らない多くの職業がある。だからまず、その一つひとつに関心を持つこと、その後、自分にとって向き不向きを自由に選択すること、そのためには全教科の勉強をしっかり学び、自分の適性を知ることが必要」と。

6組 理想の医師になるために

「医師」、それは私が幼い頃から追い続けている夢です。医師になりたい理由の1つ目は、医師の存在が自分の命にどれだけ必要であったかを知ったからです。私は、母のお腹の中にいる時に切迫早産で母が寝たきりの状態で入院して、早産にならないように治療を受けていたそうです。そして、早産とはならなかったものの、低体重出生児で生まれ、すぐ未熟児室の保育器の中で、安全と思われる状態になるまで医療を受けました。さらに、3歳の頃、急な発作で喘息と診断され、約2年間治療を受けました。これまで自分の身に何度か異常が起きました。しかし、私は今、元気に日常を送っています。それは、自分の側に医療というものがあったおかげです。そして何よりも、適切な診断をしてくださった医師の存在が大きいと思います。

 医師になりたい理由の2つ目は、ドキュメンタリー番組で医師の仕事を詳しく知ったからです。幼い頃から医療にお世話になっている私は、医師の仕事に24時間密着したドキュメンタリー番組に興味を抱いて、度々観ていました。救急車やヘリで搬送されてきた患者を素早く助けている姿を、それらの番組では紹介していました。処置室に患者を運び、医師の指示のもと、各自が担当する役割をこなし、患者に最善を尽くす医療スタッフたち。命の瀬戸際にある患者を懸命に救っている姿に感動しました。

医師になりたい理由の3つ目は、医師の強い情熱に心を打たれたからです。この1年、感染拡大し続ける新型コロナウイルスと闘う医師の現場を放送している番組を目にします。そこには苦しむ患者を治そうと必死になっている医師たちの姿があります。医師自身も感染するリスクがある中で、危険を省みず、目の前の患者を治そうとするその姿に私は心を打たれました。また、その放送を見る中で医療には様々な職種があり、それらの人とのチームワークが大切であるということが分かりました。

 これらのことをふまえ、今の私が目指す医師像は、知識と技術を持っていることはもちろん、チームをまとめ、引っ張っていける医師です。そのような医師になるために、今から心がけておくべきことは、協調性を持つことと、チームワークを意識すること、リーダー的要素を養っていくことだと思います。それを意識しながら生活し、さらに頑張っていくことは勉強です。得意な教科はもちろん、苦手な教科も粘り強く最後まで取り組み、苦手教科をなくす努力をしようと思います。 

7組 幸せの循環―達成感と喜び 

僕の将来の夢は、鉄道模型を作る企業に就職し、鉄道模型を自分で作ることです。この夢を目指した理由はいくつかあります。

 一つ目は、昔から、自分が考えているものを模型として作ることが大好きだったということです。既製品にどんな加工をすれば、自分が欲しいものが完成するのかを考えて、試行錯誤する時間は、とても楽しい時間でした。その楽しさは、すべてを忘れさせるほどです。それが完成したときの達成感や喜びは、とても大きいものでした。仕事をするにあたって、達成感や喜びは、やりがいにつながり、やりがいは高いモチベーションで仕事を続けることにつながると考えます。だからこそ、達成感ややりがいを大切にしていきたいです。

 二つ目は、新しいことに挑戦していくことができるということです。僕は、鉄道模型を作るとき、できる限り新しい技術を取り入れていくことを大切にしています。古いものだけを大切にしていても、技術は進歩せず、廃れていくばかりです。もちろん、新しい技術も、失敗したり、トラブルが発生したりすることがあるでしょう。それでも臨機応変に対応すれば、今までの自分より、確実に技術は向上します。自分をさらによりよい自分に改良するために、新しい技術に臨機応変に対応できるように頑張っていきます。

 三つ目は、たくさんの人を幸せにするためです。今までの二つの理由は、「鉄道模型が大好きな理由」でしたが、これは「僕がこの仕事に就きたいと思った理由」です。僕は一つ目、二つ目の理由から分かるように、鉄道模型で遊んでいる時間は、いつも幸せでした。また、外で鉄道模型を走らせている様々な人たちも、みんな幸せそうな表情をしています。大人から子供まで、大勢の人を虜にするその模型を作りたいと思ったことが、自分のやりがいにつながり、高いモチベーションで作った模型を、消費者が手に入れ、それで幸せになり、その様子を見た自分が、これまで以上にすばらしい模型を作るという幸せな循環を作り出せるようになれば、もうそれに勝る仕事はないはずです。そのためにも、質の高い、多くの人を幸せにするような作品を作ることができるよう、技術を高めていこうと思います。

 今までのことをまとめると、僕が大好きな鉄道模型には、試行錯誤を繰り返しながらも、完成したときの達成感や、新しい技術を自分のものにし、さらによりよい自分に自分が改良されていく喜びがあるということです。

鉄道模型を作るということは、大勢の人を幸せにするやりがいのある仕事です。だからこそ、これからも膨大な量の努力をしなければなりませんが、そのやりがいのある仕事のために、頑張ろうと思っています。

8組 憧れの人を超えるために

私には憧れの人がいます。その人物とは父です。私の父は大学の教授で、休日などに数学を中心に教えてもらっています。父は私がいくら考えてもわからなかった問題も、私がしっかり理解できるまで、優しく丁寧に教えてくれます。そんな父に小さい頃から憧れています。私は理系の教授になりたいと思っています。なぜ、私が理系の教授になりたいと思ったかというと、それは私の過去を振り返ることで明らかになります。

 私が受験勉強を始めたのは、小学四年生の頃でした。当時十歳だった私には、中学受験を終えた兄がいました。中学校生活が始まり、自宅に帰ってくる兄は、とても楽しそうに学校で起きた面白い出来事を話してくれました。そんな毎日輝いている兄を見て、私も勉強を一生懸命頑張って、楽しい中学校生活を送りたいと思うようになりました。

しかし、当時の私は、小学校での成績はよかったのですが、塾ではその反対で、一番下のクラスでした。中でも算数の成績が一番悪いのでした。毎週毎週、難しくなっていく算数に、私は嫌な思いを抱くようになっていきました。そんなとき、父がわからない問題があったらいつでも言ってねと声をかけてくれました。私は自分で一生懸命考え、自分の力で理解しなければ、こと算数に関しては納得することができませんでした。ですから、人から教えてもらうということをしませんでしたので、父に声をかけてもらえたのは、確かに嬉しかったのですが、最初は抵抗がありました。しかし、どうしてもわからない問題があり、質問をしてみることにしました。父は嫌な顔ひとつせず、むしろ私が質問したことに対し、とても喜んでくれました。そして、先程述べた通り、私がしっかり理解できるまで優しく丁寧に教えてくれました。

それをきっかけに、私は父に、たくさん算数のわからない問題を質問するようになりました。その結果、受験前には算数が一番の得意教科になりました。(ちなみに理科と社会に関しては、私が疲れて眠い時や、お風呂に入っている時などに、がずっと横で教科書やテストで間違えた知識事項を読み上げてくれたり、口頭でテストをしてくれたりしてくれました)。そして、両親のおかげで、私は第一志望であった江戸川学園取手中学校に合格することができました。

今でも数学のわからない問題があれば、藤田先生が不在の時などは、父に質問をしています。二学期中間テストでは、試験範囲の週末課題をできるようになるまで特訓してくれたおかげで、前回よりもよい点数がとることができました。これからも気を抜かず、よい点数をとれるよう努力します。

私は今、行きたいと思っている京都大学に入学し、将来は理系の教授になることを目標に、これからも一生懸命勉強に励むことを、この場を利用して誓います。憧れの人を超えられるように、誰よりも何倍も努力して、後悔のない人生を過ごしたいと思います。そして、いつか教えられる側から教える側になり、父を超えていってみせます。