フィンランドリコーダーカルテットの演奏をお聴きして

 

2組 4組 6組 8組 10組 12組 江戸取ホーム




2組  Uさん

 リコーダーと聞くと、私が今までに見たことのある3種類が頭に浮かびます。ソプラノとアルトでは、音域や指の使い方、大きさなどが異なり、なかなか馴染めず頭の中で混ざってしまった経験があります。今回のリコーダーカルテットでは、手の大きさに近いようなとても小さなものから、演奏者の身長よりも大きなものまでたくさんのリコーダーが用いられていました。
 一曲演奏し終わると、次のリコーダーに持ち替え、すぐにまた一曲演奏し始める、という演奏を見ていると、さらにこのリコーダーの演奏の素晴らしさを感じました。
 日本の古楽器といえば、琵琶や三味線、神楽笛などたくさんの楽器があります。これらは、現在でもお祭りや能などの日本の伝統芸能の際に用いられますが、リコーダーのように小中学校の音楽の時間に使うほど、現代において親しまれているわけではありません。
 今回のリコーダーカルテットの演奏をお聴きして、日本の伝統ある古楽器もリコーダーのように、より世界に発信されるといいなと感じました。


 


4組  Aさん

 リコーダーの演奏はオーケストラ等とは違い小鳥のさえずりのような音で穏やかな気持ちになる事が出来ました。私はリコーダーの演奏はとても難しいと思います。金管楽器のようにボタンを押すわけではなく自分の指で穴を塞ぐので少しでも指がズレれば綺麗な音色が出ないので、相当練習しなければ今回のコンサートの方々の様に演奏は出来ないだろうなと感じました。
 日本の似ている楽器の尺八ともまた違う音色があると思いました。私の母が「音楽には寝ていいものとダメなものがある」と言っていました。演奏で観客に安らぎを与える事を目的とした音楽は逆に観客が気持ち良く寝てしまう方が演奏者にとっては喜ばしい事であると。観客が寝た事により演奏者が目的である安らぎを観客に与えられた事を意味し、演奏者が素晴らしい演奏が出来た事を証明します。だからと言って自分から寝てもいいと言うわけではありません。実際今回のコンサートでは勉強の疲れもあると思いますが、気持ち良く寝ている人もいました。しかしそれは今回演奏してくださった方々が本当に素敵な演奏、そして私達に安らぎを与えてくれたんだと私は思います。
 「音楽が分からなければ態度で示せばいい」と私は考えます。私は音楽に詳しくはないですが、音楽以上に私達人間の心を麗し癒すものはこの世には無いと思います。いつかまた機会があれば、もう少し私が音楽の知識を身に付けたら、今回の演奏を今日とは違う気持ちで聴きたいと思います。


 


6組  Wさん

 今回は、日本・フィンランド外交関係樹立100周年ということで『フィンランド・リコーダーカルテット』の皆さんの演奏をお聴きしました。
 フィンランドの曲は民謡などをよく聴くので、その現地の方々がどのような演奏をしていただけるのか楽しみにしていました。しかも、私たちが小学校・中学校で必ずといっていいほど習うリコーダーの演奏だったので、より一層待ち望んでいました。
 結論から言うと、当たり前ですが私たちが習っていたリコーダーから想像がつかないくらいの綺麗な音色がホールに響き渡っていました。同じリコーダーではありますが、大きさの違うリコーダーを曲ごとに何本も使い分けていました。おそらく使える音の範囲が違ったり、音色の違いで雰囲気が曲ごとに変わっているのだろうと思いながら聴いていました。違う種類のリコーダーだと指の位置や、指の広げる感覚も全然違ってくるであろうに、プロの演奏家の方々なので、それを感じさせないような演奏でした。日本の曲、フィンランドの曲をそれぞれ演奏して頂いて、曲の雰囲気の違いなどがわかって、私もフィンランドの民謡をもう一度よく聴こうと思いました。
 私はリコーダーのプロの演奏家の方々をこのような機会がなければ聴くことはなかったと思います。私はこれからもう少し調べてみて聴いてみようかなと思いました。


 


8組 Fさん

 音楽は生きる芸術であり、そのことを肌で感じたコンサートだったと思います。普段、私達が耳にする音楽とは所謂BGM(バックグラウンドミュージック)の範囲内で収まるものばかりかと思います。だから、今回のように演奏会という形での音楽の聞き方はとても意味のあるものであり、同時に良い経験になりました。
 私は小学一年生の頃から演奏する側でのコンサートを幾つも経験してきたため、客席に居つつも舞台での緊張感を感じることが出来ます。今回のコンサートではよく知られた名曲が多かった印象ですが、中でも一番印象的だったのがヨハン・パッヘルベルの「カノン」です。管弦楽での演奏しか聞いたことがなく、どんな形の音楽になるのだろう、と興味が湧きました。然し音楽が始まるやいなや、リコーダーの独特な世界観に思わず感嘆のため息を漏らすほどでした。四本のリコーダーで奏でられるカノンは私の想像を超えた音楽としてホールに響いていました。他にも、ヴィヴァルディの四季の中でのメドレーでは「春」も演奏してくださり、私自身、思い入れの深い曲だったため楽しんで聞くことが出来ました。
 演奏会の中盤辺りで演奏してくださった日本の名曲は、異国の音楽であるにも関わらず原曲と同じ抑揚の付け方をされており表現者のプロ意識を感じる事が出来ました。私は12年間、今も尚、音楽を通して信じているものがあります。それは「音楽は国境を超える」ということ。音楽のエネルギーを改めて感じることが出来たコンサートでした。


 


10組 Y君

 今回のコンサートを聞いて、思ったことが3つあります。
 まず1つ目に、世界の音楽を知ることが出来たことです。世界には、色々な音楽あり、さらに、元々知っていた、クラシックをさらに綺麗な管楽器で聞くことが出来ました。あの場にいることが出来てとても良かったです。
 2つ目に、世界でも有名なグループの管楽器で、日本でも有名な曲を聞けたことが良かったです。例えば、ピタゴラスイッチの曲や、「花は咲く」、天空の城ラピュタの「君をのせて」など、今までよく聞いたことがある曲を聞けて、とても感動しました。やはり、知っている曲を綺麗な音で聞くことによって、今まで聞いていたものよりもっと好きになることが出来ました。
 3つ目に、管楽器に少し興味を持つ事が出来たことです。音楽の時間などでも管楽器に触れる機会がありましたが、今回、世界的に有名な管楽器を扱うグループの管楽器の演奏を聞くことが出来たので、さらに管楽器に興味を持って、将来自分の趣味に少し入れてみたいと思いました。
 このような3つの点から、今回のコンサートに参加できてとても良かったです。またこのような機会があったら、もっとそのグループのことなどを予習してから聞いて、もっと深く理解できるようにしていきたいと思いました。


 


12組 H君

 私は今回のリコーダーの演奏会を聴いて、音楽というものは凄いと思いました。小学生の頃から中学生までやるリコーダーでこんなにも綺麗な音が生まれるのかと衝撃を受けました。また、リコーダーの種類が非常に多く、長いものだったり、短いものだったり、太いものだったりと、様々なリコーダーがあるのを知りました。
 演奏を聴いて、音楽というものには人や生き物に力を与えたり、感動させたり、心を動かす力を持っていると思いました。もう音楽は単に音楽というものを超えて、1つの生き物として見ることができるのではないかと私は思いました。
 今の時代、ほとんどの人が歌などの音楽をやったり、聴いたりしていると思います。ただ単に聴くのではなく、感情移入をしてみることによって、より一層面白くなるし、違う考え方が出てくるかもしれません。だから、私はこれからもずっと、音楽を大切にしていきたいと思います。私達、人間や動物にとって、1番良い影響を与えるのが音楽なのだろうと思います。