1組
 今日のリコーダーの演奏は、とてもきれいで、感動しました。なかなかリコーダーの演奏を聴く機会もないので、貴重な体験でした。私は小学校、中学校とリコーダーを習ってきて、このようなきれいな演奏のハーモニーを聴いたことがなかったので、とても感動しました。なかでもピタゴラスイッチのサウンドトラックは、テレビで流れている音楽がそのまま演奏されていたことに驚きました。コンサート終了後、クラスでピタゴラスイッチの話で盛り上がっていました。また、ジブリの天空の城ラピュタで流れている「君をのせて」は、本当に感動しました。私はジブリが好きなので、「君をのせて」が演奏されたときは、うれしい気持ちでいっぱいでした。これまで、コンサートで、様々な楽器の演奏会を聴く機会がありましたが、今回が一番感動しました。音色のすばらしさとともに4人が息をぴったり合わせて演奏している息づかいがよく伝わってきました。私たちは、日々勉強に励んでいる一方で、日々音楽に精進している方々を見ると、私たちとはまた違うエネルギーのようなものを感じました。普段、音楽に触れる機会は、ほとんどありませんが、このような音楽を聴くと心が温まります。この先、いつか演奏会に自ら足を運んでみたいと思います。









3組

 リコーダーは、あまり音楽に興味がない人でも一度は扱ったことがある楽器です。僕も小学生から高校1年生の間、音楽の授業で習い、演奏しました。そのように多くの人に慣れ親しんだ楽器であるからこそ、普段忘れがちです。今回のコンサートでは、リコーダー本来の特徴である厳かな中にも軽やかな心地よい音、またその音域の広さに驚いたという声が周囲から聞こえました。
 
リコーダーは、演奏を行う上での運指が、現代の木管楽器と比べ、難度が高いと言われています。僕はそのことから、教養や物事を正しく認識することの重要性を感じました。今回を例にとってみると、リコーダーは、数ある楽器の中でも長い歴史を経て今日まで継承されてきた古楽器だと理解し、意欲的に鑑賞するか、しないかによって、鑑賞する楽しさは変わってくると思います。このことを踏まえ、今後、僕は未知のものに触れる際には、予めできるだけの知識を得るように努めたいと思いました。また演奏を通して、伝統や歴史の重みも感じることができました。先史時代にあった楽器と同じ発音原理を持ち、簡易な構造であるリコーダーは、最も古い文献では11世紀からその存在し、15世紀には今のように数種類に分類されていたそうです。僕はバイオリンを習っているのですが、バイオリンは16世紀頃に作られ今の形となったのは18世紀頃と言われているので、リコーダーの起源の古さには驚きました。そして何より、それ程古くからある楽器が、今に至るまで使われ続けていることが、何よりもリコーダーのすばらしさを物語っているように感じました。曲目の中にあったピタゴラスイッチの組曲は、会場全体が演奏に耳を傾け、拍手の音も大きくなりました。この様に時代を繋いで、人々の心に響く楽器であることは、リコーダーが、ある意味で音楽の起源であるように思われ、「温故知新」という言葉が頭に浮かんできました。リコーダーは、伝統の中の革新、革新の中の伝統といった歴史を通じて、多くの人に愛され続ける楽器であるのだと思います。多くの学びを得ることができた今回のコンサートは、貴重な経験になりました。今後に生かしていきたいと思います。










5組
 私は、もともとクラシック音楽や古楽に興味があったため、今回のコンサートを心待ちにしていました。普段は交響曲や協奏曲、声楽など定番の曲ばかり聴いていたのでリコーダーの四重奏は初めてでした。もちろん音色は、透き通るようで魅了されましたが、私が特に面白いと感じたのは、バロック音楽です。本などである程度ルネサンスや中世、バロック期の音楽がどのようなものか、知っていたので、自分の知識と照らし合わせて、この曲は確かにバロックのイタリアの音楽だと考えながら聴くのは、とても楽しかったです。
 今までは、どうしても聴き慣れた、クラシックのオーケストラばかり聴いていましたが、今回のコンサートをきっかけに、また古楽にも興味が湧いてきました。しかし、
クラシックや古楽はある程度当時の時代背景や作曲者のことを知ってから聴くことで、初めて興味深く、聴くことができると思います。少しでも西洋音楽史に触れていれば、味わい方が違ってきます。私もダウランドやメールラといった作曲家についての知識はなかったので、演奏する曲目を事前に分かっていれば、と思いました。とはいえ、リコーダーの演奏は美麗で、とても私が持っているリコーダーと同じものとは思えないほどすばらしい演奏でした。また音楽に対して、一段と興味が湧いてきました。今後、演奏会に行く際には、交響曲や協奏曲ばかりではなくリコーダーやヴァイオリンなどの四重奏も是非聴いてみたいと思います。また、楽典や音楽史についても勉強を続けていきたいと思いました。




 




7組
 私は、今回のコンサートを最前列で鑑賞しました。そのため、演奏で使われていたリコーダーを間近で見る事ができました。それぞれのリコーダーは、その大きさだけでなく、デザインや太さ、色が異なっていました。また、全てのリコーダーが木製でしたが、塗装などにより質感もそれぞれ異なっていて、とてもユニークでした。特にリコーダーの形は、私たちが使ったことのある一般的なリコーダーとは異なるものがほとんどで、音色の違いだけでなく見た目の違いも楽しむ事ができました。さらに、フィンランド・リコーダーカルテットの皆さんが本当に楽しそうに演奏していらっしゃる姿から、演奏することの楽しさがこちらにもよく伝わってきました。それと同時に自分自身の、楽器を習っていた思い出を振り返り、再び趣味として楽器を弾きたいと思いました。また、今までに習ったことのない楽器にも挑戦してみたいと思いました。今回のコンサートを通して、音楽には、人と演奏することの楽しさや、聞く人も演奏者も全ての人を元気付ける力、演奏によって自分を表現する楽しさ、言語の壁を超えて人と人を結ぶ力など、多くの魅力があることを改めて感じました。特に、日本の曲の演奏をお聴きした時、会場全体が一つになったように感じました。異なる文化の背景を持ち、異なる言語を使う私たちが、音楽を通じて共感することができた時間は、本当に素晴らしい機会だったと思います。また、日本の曲のメロディーを聴いた時、自分の過去の様々な思い出が一斉に蘇り、日本の文化の暖かさを感じました。私は、人としての根源は、自国の文化にあると思っています。そういう点でも、日本の文化をとても誇らしいと思いました。このコンサートで、私は音楽の素晴らしさを実感し、音楽を通じて、自国の文化を客観的に見ることで、改めてその良さに気づくことが出来ました。今回のコンサートの鑑賞を通じて、今後の生活をより良くするために努力していきたいと思います。









9組
 最初、リコーダーカルテットと聴いて、小学生の時によく使っていたリコーダーを思い浮かべていました。しかし、いざリコーダーを見てみると、普通のリコーダーより小さいものから2メートル近いものなど、大小20本以上のリコーダーを駆使して演奏していました。そのリコーダーで中世の音楽を現代に再現するだけではなく、コンテンポラリーダンスを自ら披露する最先鋭の現代音楽も演奏していました。演奏を聴いていると、音の強弱がテンポよくあり、吹いている口を小刻みに放すなどの工夫していました。
 私が特に印象に残っているのは、栗原正巳さんの「ピタゴラスイッチ」です。この曲は、みんな小さい頃によく聴いている曲で、懐かしいという声が周りから聴こえてきました。他にも、「花は咲く」、「天空の城ラピュタより君をのせて」、「魔女の宅急便より海の見える街」を演奏していました。私達の心を掴むような選曲で、音楽にあまり興味のない私でも楽しめるとても素晴らしい演奏でした。いつもなら、演奏会の時、時間の流れが遅く、心地良さから眠くなる時もありましたが、今回のリコーダーカルテットの演奏は、あっという間に1時間が過ぎました。4人とも指揮者がいないのに、アイコンタクトだけで出だしやリズムを合わせていて、それは日々の練習の賜だと思いました。古楽器の可能性を極限にまで広げるすばらしい演奏を聴くことができて、本当に良かったです。









11組
 4人で結成されたフィンランド・リコーダーカルテットは、音色が繊細で優しい素晴らしい演奏でした。1時間の演奏は、本当に幸せな時間でした。私達に馴染みのある日本の曲からフィンランドらしさが溢れる曲まで幅広い楽曲を、約20種のリコーダーを4人で紡ぐアンサンブルは、本当にすばらしかったです。低音を主に担当するといったように、特定の音域だけを演奏するのではなく、曲目によって、巧みにリコーダーを演奏し分けていました。それは、どの音域の演奏もリコーダーによって、対応できるということです。リコーダー本体の長さが違うということは、空気抵抗もそれぞれのリコーダーで違うはずで、音の調整は難しいはずですが、4人の演奏者の息はぴったりで、しかも皆楽しそうに演奏していて、聴いていると思わず、笑顔がほころんできました。軽快なリズムに合わせ、音が跳ねる所のタンギングは、音の切れ目まで繊細なのは、驚くばかりでした。反対にゆったりとした所は、重い低音が響き、本当にすばらしいアンサンブルでした。もうすぐ私たちもアンサンブルのコンテストに出場します。アンサンブルは指揮者がいませんから、メンバー間で呼吸を合わせることがとても大切です。今回のコンサートは、私たちにとって、良きお手本になりました。是非アンサンブルコンテストに生かしていきたいと思います。江戸取は、芸術鑑賞の面で、とても充実しています。美しい演奏を聴くことができて、とても有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。