1組 |
最近、AIの話題が多く取り上げられ、あらゆるところで実用化されています。今までAIという言葉を聞き、どういうイメージだったかというと学習するコンピューターというイメージで実際に、AIとは何かと問われると具体的には、よく分かっていませんでした。今回の新井先生の講話をお聴きして、一番印象に残ったのは、犬と猫の見分け方が難しいということでした。犬と猫を見分けるのは、AIは得意分野だと思っていました。しかし実際は、AIは人間のように判断できる基準を持ち合わせておらず、それは難しいことだと知り、大変驚きました。まだ知らないことが多いAIですが、私たちの世代は、成人以降、今の仕事の約半分がAIによって代替可能と言われています。そこでどのような仕事が代替され、また残るのか、ということを考えてみました。AIに代替される仕事は、単純な仕事やAIが得意とする記憶やデータの分析などの仕事だと思います。残る仕事は、AIが苦手とする創造力、判断力や対人能力のような人間にしか備わっていないものだと思います。2020年から大学の入試制度が変わります。そこでは、思考力や判断力、表現力の有無が問われます。AI時代を迎えつつも人間が生まれ持ったそれぞれの能力を、より試されるようになっていくのだと思います。AI時代に、私たちが今からできることは、まずAI時代に求められる人物像を正しく捉え、自身の能力を伸ばしていくことです。変化を余儀なくされる時代、世界のグローバル化の渦中において、逞しく生きていくためには、何事にも果敢にチャレンジしていく強い気持ちが必要だと思いました。 |
3組 |
新井先生の講演をお聴きして真っ先に考えたのは、学校教育についてです。僕たちは、小学1年生のときに『おおきなかぶ』を音読していた頃から現在に至るまで、ずっと『国語』の授業を受けてきました。普段から日本語を話すことが、「当たり前」のように生活をしてきましたが、実は、それは「当たり前」ではなかったことを痛感しました。今まで受けてきた授業の中で、はっきりと「この文章の『の』はこういう意味だ」とか「こういう時の『と』はこういう意味になる」と習ったことはありませんでした。ですから僕たちは、『おおきなかぶ』を読んでいた頃と何ら変わっていないことに気付きました。学年が上がるにつれて、教科書の文章はより長く、より高度な内容になっていきます。また、ある問いに対して、唯一の答えがあるわけではなく、答えが出ないことはたくさんあります。僕たちは、年齢を重ねるにつれて様々な文章を読み、書くようになり、語彙力も増えていきますが、字の読み方が分からない、また間違えることはしばしばあります。同じように学校教育を受けているはずなのに、『読める』『読めない』の差がついてしまうのは、学校教育に何らかの不足があるか、もしくは家庭環境等の問題により、教育を受ける機会が十分得られなかったのだとしたら、改善をしていかなければならない大きな課題だと思います。 |
5組 |
今一番ホットな話題でもあるAIが今回の講話のテーマで、自分自身も大変興味のある分野だったため、大変感銘を受けました。コンピュータなど、電子機器、人工知能が出て来て以来、ずっと懸念され続けて来たことは、近い将来、機械が人間を支配するようになるのではないかという危惧です。SF映画の『ターミネーター』は、人口知能に人類が滅亡の危機に瀕するというものでした。今回の講話を通じて、わかったことは人間というものは物事についてきちんと自ら考える力がなければ、進歩ではなく、後退することを余儀なくされるということです。人工知能が判別できない日本語の問題は、小学生でも解けると思います。皮肉なことに人間は、生活を便利にするために人工知能を作ったにもかかわらず、自らを危機に招きかねない状況に陥らせる可能性があるということです。また人工知能の発達というのは、格差社会に拍車をかける原因になるものだとも思いました。しかし、最後に新井先生は、将来の社会を生きていくための方法を教えてくれました。それは読解力をつけることです。文章をきちんと読み、単語の意味の組み合わせだけでなく、そこに書かれている趣旨や意図が理解できれば、豊かに生きていくことができるということでした。思い返せば、先生方にも、国語力の大切さについて、何度となく、言われてきました。今後は、文章を丁寧に、深く読むことを心掛け、人間として成長していきたいと思います。 |
7組 |
僕は、新井紀子先生の講演会をお聴きして、AI技術の急激な進化について学ぶことが出来ました。僕は、将来AI関係の仕事、AIエンジニアになりたいと思っていたので、今回の講話は、自分にとって、とても刺激的なものでした。まず、初めにAIは物事をYESかNOで決め、データの微妙な差で物事を判断していて、その正確さはかなり高いということでした。しかし、その判断基準は分かっておらず、AIは固有名詞などで答えを探しており、助詞などは理解していないため、英語などが苦手であること。そして、AIは、データで物事を判断しているので、一般常識が理解できないということでした。しかしながら、AIは2011年アメリカのクイズ大会でクイズ王に勝っており、2016年には囲碁のチャンピオンを破っていたのです。それでもまだ僕は、AIが人間を凌駕するなど信じられませんでした。しかし、大学入試に向けての模試でもAIが成績上位層に食い込んできており、一生懸命勉強しているのにAIに負けるなんて悔しいと思いました。では、何故AIは、人間を凌駕しつつあるのか。それは、おそらく僕たち人間も物事の意味をしっかりと認識できていないからだと思います。僕たちの勉強の仕方が、内容をしっかり理解する学習ではなく、ただ授業内容をノートに写すだけのような学習になってしまっている気がします。では、AIに負けないようにするためには、僕達はどうすればよいのか。それには、まず読解力をつけることが大切だと思います。読解力をつけ、そこに応用力、考える力を養い、物事の内容を理解することが重要なのだと今回の講演会をお聴きして感じました。今回の講演会でお聴きしたことを今後、自分の将来の夢に繋げられるようにしていきたいと思います。新井紀子先生、素晴らしい講演会をしていただき、ありがとうございました。 |
9組 |
7月1日新井紀子先生が講演会をしてくださいました。新井紀子先生は『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』をはじめ、たくさんの本を執筆されています。私は、先日書店の店頭で平積みされていた、この本のタイトルを見て、どんなことが書かれている本なのだろうと、とても気になりました。このAIが人間を超えるのではないかと言われる時代に、新井先生はAIと子どもたちをどう比較するのか、講話を楽しみにしていました。今回の講話は、ベストセラーとなった、この本に沿って進んでいきました。私が一番驚いたのは、一見同じに見える二つの文が異なった内容であると認識できた中学生がたった57パーセントしかいなかったということです。文章は、難しかったというわけでなく、学校の授業における教科書レベルでした。私は、これでは最近の子どもたちは、教科書が読めないと言われても仕方がないと感じました。授業は、教科書を理解していることが前提で進められます。わからないところを確認するときに、最初に開くのが教科書です。教科書を正しく読めるような読解力をつけることは勉強はもちろん、日常生活の上でも本当に大切なことだと思います。読解力の大切さが全国の小中学校に広まっていってほしいと思います。私も普段の授業において、もっと教科書を深く読み込むことに努め、真の読解力がつくようにしていきたいと思います。そして、今回の講話で学んだこと、考えさせられたことを普段から意識し、実生活に活かしていきたいです。 |
11組 |
今回の講話は「AIが大学入試を突破する」というテーマの講話でした。僕は、この講話をお聴きして、AIについて、以前より興味が湧いてきました。AIとはArtificial Intelligenceの略です。最近テレビの広告などで人工知能を搭載!とか「世界初!人工知能を使った○○」といったようなフレーズを最近よく目にします。気になったので、調べてみると、ここでいう人工知能とは、本当の意味での人工知能ではないということが書いてありました。本当の意味とは、人間と同じように振る舞うということです。講話で新井先生は「現在、AIは人の感情を理解することや、人のように振る舞うことが苦手」だとおっしゃっていました。このことからAIに仕事をすべて奪われるという心配は、ほとんどないということです。しかし、これから先AIがどのくらい進化していくかはわかりません。だから、できれば将来、AIに絶対に奪われない仕事に就きたいと思います。それらの仕事の例をいくつか挙げると「複雑なコミュニケーションを必要とする仕事」、「人が手で行うような単純作業」、「クリエイティブさが求められる仕事」などです。僕が思うに、これらに共通していることは、人間でなければ対応できない仕事だと思います。だからこそ大学受験で求められる能力が変化してきているのだと思います。このことを踏まえて今後は、ただ教科書の内容を暗記するだけでなく、自分なりに深く考え、自分できちんと説明できるようになるような勉強をしなければならないと改めて感じました。 |