中2 社会科見学
(国会議事堂・日本科学未来館)

2018.11.14

政治と科学技術

 三権分立で重要な立法権の機関を担う「国会議事堂」を目にし、私には2種類の感情が湧き起こりました。自分が政治の中心舞台に立っている驚きと感動です。御休所の華麗な造りには目を見張り、いつもテレビで見る参議院議場の広さには驚きました。中央広間を上から見学した際は、憲政功労者の板垣退助・大隈重信・伊藤博文の銅像と1つ空いた台座、そして大理石の床や天井には、何ともいえぬ迫力がありました。

 最先端の研究成果が展示されている「日本科学未来館」では、生命・宇宙・情報・技術と いった様々な分野において、地球規模の課題や未来への一歩となる「人と環境との繋がり」がよく伝わってきました。医療に関するブースでは、IPS細胞のストックの話やロボット体験手術など、次世代の医療の世界を実際に体感することができました。

 帰りのバスでは、違うクラスの生徒による異なる視点からの感想を聞くことができ、日本の政治と未来の技術進歩にますます興味が湧きました。自分の将来像を具体的に描く絶好の機会となる社会科見学でした。この経験を生かし、今後の学校生活に繋げていきたいと思います。 

若者の政治参加の促進を
 国会議事堂見学は若者の政治参加について考えるきっかけになりました。近年、日本では政治に若者の意見を積極的に反映させようとしていますが、若者の政治への関心は、むしろ少しずつ薄れていっているように思われます。その原因の一つとして、自分が持つ一票の価値を十分理解していないことが挙げられると思います。
 以前、模擬国会を体験したことがありますが、その際の法案等は実際のものではなく、あまり現実味がありませんでした。また、高校生が模擬投票をする取り組みがありますが、政党や候補者はすべて架空のものだと耳にし、これでは選挙を行い、国の代表者を決めることの重大さがわからないのではないかと思いました。
 若者の政治への参加を活性化させるには若者の選挙活動を緩和し、より多くの民意を取り入れることが重要です。諸外国の事例も参考にし、「日本の政治」に対する固定観念や、既成概念を変化させていく必要があると考えます。

地球温暖化を考える

 国会議事堂の参議院は思ったより小さく感じました。議員の仕事には国民の声を聞き、国政に反映させたり、外国の政治経済情勢を調査したりする仕事もあることを改めて知ることができました。来年から社会の授業で政治の学習が始まりますので、今回の社会科見学はよいきっかけ になりました。

 日本科学未来館ではジオ・コスモスの映像を見て、地球温暖化が確実に進んでいることを痛感しました。地球温暖化問題はこれからの日本を担う 私たちが考えなくてはならない重要課題です。

事前学習の大切さ
 国会議事堂は小学校の時に一度見学に行ったことがありますが、前回とは国会議事堂の印象が大きく変化していることに気づきました。小学生の時には関心がなかった場所も、事前学習をして臨んだため、興味深く見学できました。

 日本科学未来館では、時代の進歩を感じました。ロボットが踊ったり、話をしたり、人間のように腕や足を曲げたりできることにとても驚きました。これから先、ロボットがもっと進化していくと思うと、未来への夢が広がるのを感じます。 もう一度行く機会があれば、今回見ることができなかったブースもじっくり見学したいと思います。

「日本の中心」と「最先端の科学技術」を見る

 は社会科見学を通して日本は良い環境なのだと改めて思いました。国会議事堂は独特の重厚で荘厳な雰囲気に建物全体が包まれている気がしました。国民の代表者である国会議員の人たちがどのような場所で話し合いを行っているのか、周りはどのように整備されているのかを知ることができ、日本はこれからどうなっていくのかを改めて考えることができました。中2のこの時期に「日本の中心」を見ることができたのはとても良かったと思います。

 日本科学未来館では進化したロボットや大きな地球儀の展示がとても印象に残り、また実験型のブースがいくつもあり 、好奇心が高まりました。特にジオ・コスモスはすばらしい技術だと感じました。ジオ・コスモスが見やすいように、スロープにも細かいところに工夫が凝らされ、楽しく見学することができ、日本の技術の高さを感じることができました。新しいものにどんどんチャレンジしていく様子を見て、とても新鮮な刺激を受けることができました。

楽しかった『アナグラのうた』
 国会議事堂は小学校の社会科見学で、日本科学未来館は家族で企画展をメインに何度か行っています。しかし今回は、事前学習により目的意識をもって行くことができました。
 国会議事堂は、普段テレビでよく目にしますが、実際に行ってみると予想以上の大きさに圧倒されます。見学時間は非常に短く、慌ただしかったのですが、見たいと思っていた御休所では素敵な造りに感銘を受け、また、四つの台座では、空っぽの台座に建築時の人々の様々な思いが想像されました。

 日本科学未来館では、人間そっくりのアンドロイドを見て、その精密さに感心しました。「情報」のブース『アナグラのうた』では、クラスメイトとの距離を保つことで空間情報科学を体感し(“ミー”という生物が消えたり、近くの人と手をつないだりして)、楽しい時間を過ごしました。他にも「生命」について学ぶブースでは、絵本の中に入り込んだように思わせるしかけがあり、楽しみながら、脳のしくみ・感情の起 き方を学びました。

 政治や科学技術というと一見難しそうですが、この見学や体験を通して、思った以上に楽しく学ぶことができました。事前学習により、ポイントをつかみながら見学・体験したことが、より楽しむことができた要因だと思います。これからも何事にも準備を万全に取り組んでいきたいと思いました。

未来の可能性
 今回の社会科見学では収穫がいくつもありました。。国会議事堂見学にあたって、国会の仕組みや政治家の仕事などを事前に調べたことによって、国会議事堂の重みを強く感じることができました。

 日本科学未来館では未来について様々な可能性や考え方を知ることができました。たとえば、現在の環境から未来に何が起きるかを予測し、今の環境を改善していくという考え方です。節水や節電も未来に直接影響することです。現在の状況を把握し、未来に向けて対策を行うことは、とても大切なことだとわかりました。興味深い知識や情報がわかりやすく展示されていて、班のメンバーと楽しく見学できました。また、直接に自分の目で実物を見たり、体験することによって、新しい知識をたくさん得ることができました。それを今後の学習に役立てたいと思います。