中等部2学年

姜 尚中先生の講演をお聴きして

〜君たちはどう生きるか〜

2018.5.8



 

1組 姜 尚中先生の講演をお聴きして

 私は今回の講話をお聞きし、物事の捉え方が変化することは重要なことなのだとわかりました。自分の固定観念に一生縛られ、ほかの考え方を知らずに終わるよりも、様々な考えと視点で物事を見ていきたいと思います。

 東日本大震災は、私が保育園に通っていた頃に起きた災害でした。当時は、何が起こっているのか全くわからず、事の大きさに気付くこともできませんでした。けれども、7年経って今考えてみると、たくさんの命を奪う非常に危険な災害が起こっていたのだなと認識することができます。もし自分が津波の被害に遭っていたら。そんなことを時々考えます。しかし、考え想像するだけではあの当時 、本当に被害に遭ってしまった人々の恐怖は感じることができません。まさに姜先生のおっしゃった通り、自分が体験しないと考え方は変化しないのだと思います。このことを考えると、人間が考えを変えるのはとても難しいことなのだなと感じます。様々な視点から物事を見ていくためには、それだけ考えなくてはいけません。固定観念にとらわれないで、挑戦していきたいと思います。

 まだ私は大きく視点が変わった経験はほとんどありません。それでも考えることで新たな視点を発見できると思うので、「考える姿勢」を保ち続けたいと思います。

 

2組 姜 尚中先生の講演をお聴きして

 今回、特に印象に残ったことの一つは、「時間とお金があるならば、外の世界に行ってみて欲しい」とおっしゃったことです。

 私は、中学に入ってから海外というものに大きな憧れを持ち始めています。特に、英語をひとつの道具として使い、いつかは留学をして普段とは違う環境で学んでみたいと思っています。

 様々な方の留学経験をネットで見ると、「日本は想像以上に小さかった」と述べていることが多いようです。私も英語という範囲にとらわれずに、色々な場所の文化に触れていきたいです。

 そしてもう一つ、姜尚中先生が、「私は小心で」とおっしゃっていたことについてです。父から姜先生は二世韓国人で、日本国籍を持っていながら、韓国籍に移ったという話を聞き、それはとても勇気のあることだと感じました。

 講話の中でも、その後の質問の時でも、姜先生のお話は理論立っていて、とても納得しやすく、頭のいい方なのだと思いました。将来、グローバル社会に出た時に、先生のように頭の良い人たちと共に仕事をするのだと思うと、きちんと会話のできるように、今のうちから学ばなければいけないと思いました。

 今回のお話の題名は「君たちはどう生きるか」というものでした。私もそのマンガ化されたものを持っていて、今回の講話を機に、もう一度読み返してみました。その中で特に印象に残っている言葉があります。それは、「世の中には立派そうに見える人がいっぱいいる、そしてそのような人は周りの目を気にして本当の自分を見失ってしまう」というところです。私は決してそのような「フリの人」にはなりたくないので、自分自身が心から感じたことを大切にし、その意味をよく考えていくようにしていきます。 

 

3組 視野を広げる

 私は姜先生の講話をお聴きして「広い視野を持つ」ということの大切さを学びました。今回の講話で印象に残ったのは「コペルニクス的転回」です。コペルニクスは当時信じられていた「天動説」から「地動説」へと考え方を「転回」しました。先生自身も熊本から東京に来たときに規模の違いを感じ「視野が変わった」とおっしゃっていました。今の私達はそう簡単に旅をすることはできませんが、6月には「体験学習」がありますので、その体験を通して自分の視野を広げていきたいです。

 今回の講演会のテーマである「君たちはどう生きるのか」という本を、初めて読んだ時には「なるほど」と思うようなことがたくさんありました。先生の講演を聴き終わった今、先生のこの本に対する解釈の仕方も参考にしながら、もう一度読んでみたいと思います。興味深いお話をありがとうございました。 

 

4組 「君たちはどう生きるか」をお聴きして

 姜尚中先生の講演「君たちはどう生きるか」は、題名からそのお話までとても感銘を受けるものでした。今、書店でよく見かける「君たちはどう生きるか」の内容を参考にして先生は話されました。その中で、主人公コペル君の、物事の見方が180度変わってしまうという「コペルニクス的転回」が最も印象的でした。そのコペルニクス的転回を体験することは容易ではありません。ですから、たった一回でも体験できれば 、それはとても貴重なことです。        

 その話に関連して先生は、ギリシャ人の友人に連れられてドイツのミュンヘンに行かれた時の話をしてくださいましたが、そこで先生は決定的な出会いをしたそうです。 それはデューラーの『1500年の自画像』です。 その絵には粛々として、慎ましやかな顔、懐疑のない、清澄なまなざしの一人の顔が描かれています。私も見たことがありますが、『1500年の自画像』は、ひとつの信念に到達した人間の心境を、問わず語りに伝えているようでした。

 姜尚中先生は、デューラーの自画像と出会ったことで、自らの生き方を見出していったそうです。姜先生にとっての「コペルニクス的転回」はデューラーの自画像との出会いでした。姜先生の話をお聴きし、私もこの「コペルニクス的転回」をこれからの未来で見出していけるように努めたいと思いました。その出会いは 国内にあるかも知れませんし、姜先生のように、海外にあるかもしれません。その出会いを楽しみに生活していきたいです。   

 

5組 「君たちはどう生きるか」をお聴きして

 今回の姜尚中先生の講演会をお聴きして、「学ぶ」こと、そしてこれからの「生き方」について考えることが出来ました。     

 「学ぶ」とは、自分から様々なことに取り組み、それを自分の知識として取り入れることだと思います。先生は「学ぶ」ということは物の見方、考え方を変えることだと仰っていました。体験には成功と失敗とがあります。たとえ失敗したとしてもそれは成功への過程かもしれません。苦難を経験をすることで物事についての見方、考え方が変わり、自分を変化させることができるはずです。

 今回の講演会で「生き方」について考えさせられました。世界は今まで悲惨な出来事を繰り返してきました。まもなく僕たちの世代に「平和な世界を創る 」順番が回ってきます。物理学者アインシュタインの言葉で、「何かを学ぶためには、自分で体験する以上によい方法はない」という言葉があります。今しかできないことをやり遂げ、友人と共に切磋琢磨し、悔いのない学校生活を送りたいと思います。

 

6組 「君たちはどう生きるか」をお聴きして

 姜先生の講演を拝聴して、ものの見方を変えるコペルニクス的な考え方の大切さを知りました。地動説は当時人々に衝撃を与えるものでしたが、これにより新しい道が切り開かれることになったのです。先生はコペルニクス的にものの見方や考え方を変えることで、舞台が変わり、大切なことが見えたり、新しい道や発想が見つかったりすること があることを教えてくださいました。ものの見方や考え方を変えるためにはコペルニクス的に学ぶことが大切で、様々な体験や経験が欠かせないことがわかりました。

 先生は熊本地震の体験を通して、自然は美しくすばらしいだけでなく、恐ろしいものでもあることがわかったとおっしゃいました。また苦難の経験は、深く考える上で特に大切であり、生きる力や克服する力が鍛えられると教えてくださいました。さらに、先生は熊本から東京に移動して世界が変わったという体験のお話をされました。あらゆる機会を活用して新しい見方や考え方を学び、これからの厳しい時代をしっかり生き抜いていく方法を見つけることが大切だと思いました。

 これからはコペルニクス的な見方や考え方を持ちながら、いろいろな体験や経験を重ね、多くのことを学んでいきたいと思います。そのためにも英語などのコミュニケーション力もしっかり身に付けたいです。

 「平和が正常で戦争が異常」と考えていたアインシュタインはそのことについてフロイトに質問したところ、フロイトは「戦争が正常で平和が異常」と逆の考えだったということです。 それは、人間は死への欲望がある動物であり、戦争をなくすことはできない、だからこそ、戦争を少なくするために平和という文化を作り出していくことが 必要なのだということです。ものの見方を変えることによって、広い視野で物事をとらえ直すことができ、それが生きる上での新たな考え方や生きる力に繋がっていくことを学びました。 

 

7組 姜 尚中先生の講演をお聴きして

 姜尚中先生の講演のテーマは「君たちはどう生きるか」。この講演で一番心に響いた言葉は「物事の見方や考え方を変えよう」でした。今まで「考え方を変える」ということを意識したことがありませんでしたが、お話をお聴きするにつれ、「物事の見方や考え方を変えることの大切さ」に気づくことができました。

 例えば、何か失敗をしてしまった時、落ち込むばかりでは次の目標を達成することができません。自分はこれからどうするべきかなどをしっかりと前向きに考え 、目標をしっかりと持ち、よい結果を残せるように一生懸命努力をすることが大切なのです。小さな目標でも、まずはしっかりと目標を立て、それを達成できるように努力していきたいと思いました。

 今回とてもためになる講話をお聴きすることができ、良い機会になりました。姜尚中先生の講話をお聴きする前と後とでは自分の中での考え方が変わり、今までよりも物事をしっかりと考えることができるようになったと感じます。姜尚中先生のお話で学んだことを活かし、これからの生活を送っていきたいです。 

 

8組 「君たちはどう生きるか」をお聴きして

 今回の姜尚中先生の講話をお聴きし、改めて自分の生き方について見直しました。先生ははじめに、先生ご自身が学生の頃、「君たちはどう生きるか」という テーマの講演を聴いたことを話してくださいました。私は姜尚中先生の講話を最近ベストセラーになった話題の本、「君たちはどう生きるか」の内容を頭の中で思い出しながら聴いていました。

 私にはよく周りの人に合わせて行動してしまう傾向があり、周りの人たちがどう感じているのかが気になります。しかし、ものの感じ方は人それぞれ違うものです。そもそも「感じ」とは主観的なものであるので、結局は「自分はどう思うか」が重要なのです。

 『君たちはどう生きるか 』には、コペル君が友だちがイジメられているところを無視して裏切ってしまい、その後ろめたさから熱まで出してしまい、悩み苦しみ、自己嫌悪に陥ってしまうシーンがあります。コペル君は家にやって来た「おじさん」に、自分のしてしまったことについて全て告白します。私はそれがとても勇気のある行為だと思います。正しい生き方、 正しい道というものを教えられたような気がしました。私も他人に流されないくらいに強い人間になり、自分の「芯」をしっかりと貫いて生きていきたいと決意しました。