エストニア国立男声合唱団コンサートをお聴きして


1組 

 僕は今回エストニア国立男声合唱団の合唱をお聴きして、思ったことは伴奏が無かったことです。その事に不思議に思った僕はその事について調べてみました。エストニア国立男声合唱団は1944年に創立してその最初の頃から無伴奏だったそうです。そもそもエストニアという国はヨーロッパの北の方にあり寒く、フィンランドの下にあるそうです。「歌うことは生きること」それを見て思ったことですが、エストニアは寒いので歌うことによって体を温めていたのではということです。次に不思議に思ったことは、ワイングラスで音を奏でていたことです。それはグラスハープといって水を入れたグラスの縁をこするそうです。その気になった原理は、「摩擦と共振」だったのです。グラスの縁を濡れた指でこすることで摩擦が起き、その振動によりグラスが共振して美しい音色が響き渡るのです。低音で小さな男性の声がその音とマッチしていてまるで不思議な空間にいるような感じがしました。僕はこのような合唱を聞いたことがなく、今回の合唱をお聴きして感動しました。特に一人一人の歌声しっかりと重なり合い素晴らしい音色を作っているところに感動しました。エストニア国立文化勲章を受賞される演奏がどのようなものなのか知ることが出来たと同時に、他の国でその国の代表になるような芸術にもっと触れてみたくなりました。このような合唱をまた聴けたらいいと思いました。

   

  

    

2組 

 僕はエストニア国立男声合唱団に江戸取で公演していただけるということを知ってから、今日の日を心待ちにしていました。なぜなら、エストニア国立男声合唱団はバルト三国屈指の合唱大国エストニアが誇る世界最高の男声合唱団であるということを知ったからです。合唱はどれも男性らしいたくましい力強さが感じられ、かつ繊細な歌声でした。僕は男声合唱団の公演を初めて聴いたので、僕の胸に力強く響いてくる歌声に終始圧倒されました。途中、日本の童謡である「夕焼け小焼け」とエストニアの有名な「Moon」という曲を合体させて作られた「夕焼け小焼け、お月様」というオリジナルの曲がありました。今日の日のために長い準備があったのだと思い、感動してしまいました。でも、そのオリジナル曲を手掛けてくださった日本人の方は公演をする三ヶ月前に亡くなられたと聞きました。日本人でありながらエストニア国立男声合唱団に入るには並大抵の努力ではなかったと思います。その方の歌声を聴くことが出来なかったことは本当に残念でした。また、第二次世界大戦の時にエストニアの人々に希望を与え勇気づける歌もありました。その歌は、本当に元気が湧いてくるような素晴らしい歌でした。壮絶な戦時下の中でもエストニア国立男声合唱団のように歌が人々に与える力というのは限りなく無限であり、人々の心の奥深くに染み込み、勇気と力と優しさが拡がっていくものだと思いました。

  

 


3組 

 9月13日のエストニア国立男声合唱団の美しい合唱を聞いて、素晴らしい歌声だと思いました。最初は、アメリカのモートン・ローリゼンが作曲した「大いなる神秘」という曲が演奏されました。その作品は最初から最後までとても迫力がありました。その後、ジョヴァンニ・ボナートが作曲した「大いなるしるし」という曲を聴きましたが、チェロと男声が混ざったとても美しい曲でした。エストニア国立男声合唱団で唯一の日本人メンバーであった西村秀将さんが編曲した「夕焼け小焼け、お月様」という曲は、この日本でのツアーのために、エストニアの「moon」という曲と日本の「夕焼け小焼け」という曲を編曲した作品になっています。この曲を編曲した西村秀将さんが、このツアーの2週間前に亡くなったと聞いて、よりいっそうこの歌の印象が強まりました。この曲を聞いて、日本とエストニアのつながりを感じました。エストニアは、第二次世界大戦が始まった直後に占領されてしまいました。エストニア国立男声合唱団は1944年に設立され、長い歴史の中で、エストニア全土をはじめ、旧ソ連、イタリア、ドイツ、フランスなどヨーロッパ各国を始めとする様々な国でツアーを行っています。今回は初めて来日し、江戸取に来て合唱を聞かせてくださいました。今回のコンサートでは、合唱団というものの偉大さを改めて感じることができました。また機会があれば、ぜひ聞いてみたいと思います。

  

4組 

 私は、エストニア国立男声合唱団コンサートを聴く前に、配られたプリントを見てみました。私はそのプリントを見る前まではエストニア国立男声合唱団にはエストニア出身の人しかいないと思っていたので、プリントに日本人の団員がいると書かれていた部分を見て驚きました。また、エストニア国立男声合唱団はエストニアの曲を歌うと思い込んでいたので、曲目の部分に「夕焼け小焼け」と書かれていて驚きました。さらに私は男性と女性の混合の合唱団のコンサートしか聴いたことがなく、男声合唱団のコンサートを聴いたのは初めてだったのでコンサートを聴く前から楽しみでした。そして、実際にコンサートを聴くと、言葉は分かりませんがとても感情がこもっているということが伝わってきました。 
 そこで、私は歌を歌う上で大事なことは、言葉や言語ではなく感情を込めるということだとわかりました。このことを音楽だけではなく、色々なところに反映させていきたいです。
 


5組 

 合唱団の人たちはどのような気持ちで歌っているのかを感じ取ろうとして聴きました。僕が歌っていたら、頑張って歌っているから、よく聴いてほしいと思いながら歌うなと考えました。なので、エストニア国立男声合唱団のコンサートを聴いているときはなるべく歌の意味などを理解しようとしながら聞きました。言葉はわかりませんが、メロディーや合唱団の方の表情、歌い方などから曲の雰囲気を感じ取ることができました。ミック・ウレオヤさんが曲のことを説明してくださったので作曲者や歌い手の考えていることが少しわかりました。説明がない曲は雰囲気を感じ取り想像を膨らませることができますし、説明があると深く曲について考えることができた気がします。また、ミック・ウレオヤさんがしゃべったことを日本語に訳している通訳の人はすごいと思いました。外国語がわかれば話せる人も今以上に増えます。視野を広くしたり世界で活躍するためには外国語の勉強が大切だと改めて感じることができました。合唱でこれほど感動したことはありませんでしたし、そうした感動を与えるためには血のにじむような努力があったと思います。合唱は歌い手の表情や歌い方、パートによる違いなどとても奥が深く超一流の合唱を聴くことで合唱についてよくわからなかった僕でも少しわかったような気がしました。僕も、勉強と部活の両立を目指し、極められるように努力を重ねていこうと思いました。

  
  

6組 

 私はエストニア国立男声合唱団のコンサートをお聴きして、感じたことが沢山あります。その中でも、一番印象に残ったことは、歌っている声だけで作曲した人が思っていること、考えていることが表現出来ていたことです。声の大きさや高さなどを変えて歌っていて、聴いている側は作曲者の意図が伝わってきました。他に、声の重なり方も印象に残りました。六曲目のジョヴァンニ・ホナート作曲の「大いなるしるし」は、八声の男性合唱とチェロの演奏でした。この曲の前半は、八声の合唱が語りあっているようで、チェロは背景の様子を描いていたのに対し、後半はチェロが呼びかけている気がしました。合唱は一人では出来ません。多くの人が集まって一つの音を作ることで初めて合唱というと思います。その時には、周りの音を聞くということが大切です。今回のコンサートでは、とても息がぴったりで、息を合わせようという気持ちが伝わってきてすごいなと思いました。また、表情も明るく、聴いている側も楽しくなるようなコンサートでした。私は、自分の好きなことで 相手の表情も明るくさせることは、とても素敵なことだと感じました。私は、今回エストニア国立男声合唱団のコンサートをお聴きして、自分も頑張ろうと思いました。今は、将来のために勉強するなどの準備をしています。限られた時間の中で一分一秒を無駄にせず、自分の夢へ近づけていきたいです。次に、このような音楽に触れられる機会があったら是非参加してみたいです。

 


7組

 今回、エストニア国立男声合唱団の方々に来ていただき、たくさんの歌を聞かせていただきました。男性の合唱団なので、低い音域のずっしりとした重量感ある曲を想像していましたが、低音域から高音域までを含んだ様々な曲を披露していただきました。また、私が驚いたのは、楽器による伴奏ではなく、声で伴奏までも歌うことです。特に「夕焼け小焼け」は私が美しいなと強く感じた曲でした。この曲は私たちも知っている日本の童謡を、今回のツアーのためにエストニア国立男声合唱団で唯一の日本人団員であった西村英将さんがエストニアの作品を用いて編曲されたものだそうです。この様な著名な合唱団で、日本人が活躍し、編曲なども手がけていると知り、誇らしく思いました。今回の演奏を聞くことで、なぜエストニア国立男声合唱団が有名なのか、エストニアという国はどういう歴史があるのか、と興味をもち、調べてみることにしました。すると、エストニアは長くロシアやドイツに占領されていた国で、1991年にソ連からの独立を勝ち取りますが、この時は武力ではなく「歌いながらの革命」を成功させての独立であったことが分かりました。長く他国に占領されていたため、当時の人々の思いを自国の歌に託し、歌い継ぐことで後世に伝えるという方法を取ったのでしょう。「歌いながらの革命」の際も、国民の大多数が参加し歌い、600kmを人々が手を結ぶ人間の鎖を築いたそうです。この様に歌を大切にする国民性や歴史的な背景があったからこそ、エストニア国立男声合唱団の歌声はいっそう美しく、私たちの心に響くものであるのだと思います。この様な機会を与えて下さった先生方、エストニア国立男声合唱団の方々に心より感謝します。

      

8組

 エストニア国立男声合唱団の方達の曲の中で、私は『大いなるしるし』が1番好きでした。最初に水が入ったグラスが出てきたので何に使うのかなと不思議に思っていたら、グラスのふちをなぞって音を出していたのでびっくりしました。でもその音が凄く綺麗で、空気が震えているのが感じられてよかったです。
 また、私は『夕焼け小焼け、お月さま』を1番楽しみにしていました。日本の童謡の『夕焼小焼』という歌が使われていると聞いていたので、日本語の歌詞もあるのかなと思っていたら、やっぱりあって嬉しかったです。私は『夕焼け小焼け』の歌詞を覚えていないのですが、それでも聞き取れるくらい日本語の発音が綺麗で凄いなと思いました。『夕焼け小焼け、お月さま』の後の『偽ヨイク』は歌もですが、指揮が凄く楽しそうで私もとても楽しい気分になりました。その後に聴いた『ヴェプサ地方の冬』は、男の人が1人で歌うところがありました。大勢で歌っているのも声が揃っていて綺麗でしたが、私は1人がメインで歌っている時の方が、声が澄んで聞こえて好きでした。また、『サンポの鋳型』は、叩いて音を出す楽器があったのですが、初めて見たのでとても気になりました。コンサートの前に配られたパンフレットを読んでみたら、『サンポの鋳型』はフィンランドの長大な叙事詩、カレラワの第10章テキストとなった作品で、日本語版も出ているそうなので、機会があったら是非読んでみたいです。最後に聴いた『レーロ』は聴いていてとても堂々としている印象を受けたので、母国をとても誇りに思っているのが伝わってきました。私は普段コンサート等に行かないので、今回とても貴重な経験が出来たと思います。