ロシア国立ウリャノフスク交響楽団のコンサートをお聴きして

9組 Sさん  

先日、鑑賞したロシア国立ウリャノフスク交響楽団の演奏に私は大きな感動を覚えました。まず私は楽団の技術力の高さに感動しました。ホールを拡張したほどの大人数での演奏でしたが、何十もの楽器の音は11つが、とても厚みのある一つの美しい音として私の耳に届きました。これほどの完成度に至るには、長い道のりであったことは間違いありません。私は5年間吹奏楽をやっていたので、楽器の上達において最も大切なことは毎日練習し続けることだと思っています。また、あれだけ多くの団員を一つにまとめあげた指揮者の方のリーダーシップにも驚いています。個々の実力が集い、その楽団の演奏を指揮するのは指揮者です。同じ楽団の演奏でも指揮者次第で曲は大きく変わります。努力を継続させることで奏でることのできた素晴らしい音楽だったと思います。二つ目に私はこの演奏会を聴いたことによって、大学生になったら、また音楽に関わりたいと思いました。
 私たちは、音に溢れた世界に生きており、音楽は、人間生活を営む上で、とても大切な要素です。私は美しい音楽を聴くと幸せな気持ちになります。大学生になったら、心機一転新しい楽器に挑戦しようと考えています。今回の演奏会ではいろいろな楽器の魅力を知ることができ良い経験となりました。
 今回のロシア国立ウリャノフスク交響楽団の演奏会をもって私の江戸取でのイベント参加は終わりました。私は中入生なので6年間様々なイベントに参加することができました。残念なことに、このイベントの貴重さを知ったのは高校生になってからで、中等部生の頃の私は、それに気付けませんでした。江戸取ほど多くの貴重な経験をすることのできる学校はないと思います。あと100日少しで私は卒業してしまいますが、卒業後も江戸取に在学できたことを誇りにして頑張りたいと思います。江戸取生でよかったと思う今日この頃です。


 




10組 Kさん 

これまで数多くの演奏会を鑑賞してきましたが、今回のコンサートは盛大でとても印象に残るものとなりました。ロシア国立ウリャノフスク交響楽団のオレグ・スヴェーレフ指揮者の力強い指揮から奏でられた、100名を超える演奏家による大迫力の演奏は、創立40周年として、そして私たち高3生にとって最後の行事として、鮮やかに彩りを与えてくれました。
 様々な楽器から繰り出された圧倒的な音色で、最初からその音楽が奏でる世界観に引き込まれました。「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」といった大半の人が一度は聞いたことがある名曲を演奏してくださったので、より一層楽しんで聞くことができました。トランペットやバイオリンがメインとなるところでは明るく強さを感じ、またハープのみの演奏では、湖畔にたたずむ白鳥が眼前に思い浮かぶようでした。まるで自分が学校のホールではなく、その曲の舞台の中にいるような気持になりました。それぞれの曲から、自分なりにストーリーを想像しながら聞いているうちに、クラシック音楽の奥深さを実感しました。

 歴史的背景に触れるには、日本史や世界史を教科書や参考書で学ぶしかないと、私は今まで思っていました。しかし、今回の演奏を聞いたことでそうではないことが少しわかったように思います。音楽でもそういった背景に触れることができ、感性を養うことができた気がしました。私にとって、とても貴重な経験でした。

 また、演奏者一人一人の伝えたいという思いが一つになった瞬間を目の当たりにして、本当に感動しました。昔、ピアノを習っていたことを思い出しました。楽器の種類は違いますが、音楽を伝えていくという目的は同じです。ピアノを弾くとき、気持ちの込め方に気を付けていました。気持ちを込めれば込めるほど聞いている人たちは演奏に引き込まれます。今回の演奏会は、それがすごく感じられて、もっと音楽に触れたいという興味を持ちました。今回をきっかけにして、クラシックだけでなく、様々な曲を聴いて、感性を深め、より音楽の楽しさを分かるようになりたいです。20年後同じ曲を聴いて、自分がどのような情景を想像するのか楽しみです。素晴らしい演奏をありがとうございました。






11組 K君 

私は今回の演奏を聴いて学んだことが三つあります。
 一つ目は日々の努力の大切さです。私は演奏の完成度の高さに驚きました。特に、音の強弱がしっかりしていること、演奏が揃っていること、互いの音色がより互いを引き立たせていることには感動を覚えました。同時に私は完成度の高い演奏の背景には、演奏者一人一人の並々ならぬ日々の努力があるのだと思いました。そのため私には、彼らの演奏が今までの練習量や努力量を表しているように感じられました。私はこの演奏から、日々の積み重ねが結果となって出ることを学びました。このことは自分にも当てはまると思います。私の場合は入試が迫っていますが、入試でも普段の勉強の積み重ねが、結果として表れると思いました。入試本番で納得のいく結果を出すためにも、日々の自分に課した課題をこなしていきたいと思います。

 二つ目は本物に触れることの大切さです。今回の演奏を聴いて感じたことは、動画で聞く演奏よりも波長や音の響きが全く違うことです。この経験から私は、実際の場で、本物に触れる大切さ、体験することの大切さに気付きました。本物に触れることで、新たな気付きや、心の変化など良い影響があると思います。

 三つ目は日常に変化を取り入れることの大切さを学んだことです。普段、私はJポップを聴くため、ほとんどクラシックを聴くことはありません。しかし、普段と違うジャンルの音楽を聞いて、私は、その新鮮に心を癒される感覚になりました。移り変わりの激しい音楽の中で、長い期間にわたって多くの人に愛され続け、いまだにクラシックが廃れない理由が、よく分かったような気がしました。クラシックの魅力や心を癒される感覚を味わえたのも、日常とは異なるものに触れたからだと思います。そのため私は日常の行動を少しずつ変え、視野を広げていきたいと思います。






1組 Uさん   

私は高校3年生で、総合学習で行うイベント学習というものは最後でした。そして、感慨深い思いを胸に抱きながら、鑑賞した演奏は今まで聞いてきた演奏の中で最も素晴らしかったと感じました。
 演奏が始まるまでドキドキして待ち、最初の音を聞いたとき、鳥肌が立つほど興奮しました。私は、5年間ほどピアノをやってきており、一般の人よりは、音楽鑑賞をしてきていましたが、やはり生で演奏をきくのとは全く違いました。
 そして、さらに今までのイベント教育の中でも私が感動したことは、やはり、スケールの大きさです。人数が違う分いつもよりもステージは前に出てきており、さらに幸運なことに私の席も一番前だったので迫力が違いました。演奏している方々の顔を見てもみんなが一丸となって一曲一曲を作り上げているかのような連帯感があり、なにより自分が演奏して奏でている音楽そのものに心を奪われているような表情でした。私は、それを見てふと、「今世界のどこかで戦争を行っている人がいるのは、このように音楽によって心を落ち着かせる機会がなかったのではないか」と思い、音楽の価値がもっともっと広がればいいのにと思いました。そして、もう高校3年生となり、将来のことを考えてみても自分はこの人たちのように、自分の手で一人でも多くの人に幸せを届けていける人になりたいと再度思いました。
 今回で、私たち高校三年生が受けるイベント教育は最後になってしまいますが、これからも江戸取の後輩たちにはイベント教育を通じて教養を深めていってほしいと思いました。






2組  Hさん 

今回の演奏会で改めて音楽の素晴らしさ、楽しさを実感しました。100人を超える団員が来て下さったためとても迫力があり、チャイコフスキーの華やかで、美しい旋律が今も忘れられません。以前、バレエの発表会でくるみ割り人形を踊ったことがあり、演奏を聴きながら様々なことが思い出されました。また、何度も聞いたことはあっても、生の演奏は初めて聴いたので、どんな楽器でどのように演奏しているのか、など色々な発見がありました。
 どの曲もきれいな曲ばかりでしたが、私が特に印象に残った曲は『花のワルツ』です。とても優雅で、どこをとっても本当に美しい曲だと思います。最後のバレエの発表会で踊り、とても思い入れもあったので、後半の盛り上がりから最後にかけて涙がでるほど感動しました。

 演奏者と観客が一体となって音楽を楽しめる瞬間、演奏が終わって会場が一体となって拍手に包まれる瞬間はコンサートの中で最高の瞬間だと思います。こういったことが感じられた時、音楽は本当に素晴らしいと思いました。言葉が通じなくても、音楽を通してその場の雰囲気を共に感じることができ、喜びや感動を分かち合うことができます。

 音楽というのは私たちの日常生活の中にもあふれており、世界共通です。将来、いろいろな国で世界中の音楽家の演奏を聴き、たくさんの人々とその感動を分かち合いたいです。
 






3組  Sさん

 今回のコンサートは以前から楽しみにしていましたが、知っている曲ばかりだったのでとても聞きやすかったです。席が端の方だったのでフルートなどの音が聞こえにくいかと思っていましたがとてもよく聞こえてきました。
 1曲目の「眠れる森の美女」は冒頭の木管が印象的でした。特にフルートの音がのびのびと響いていてきれいでした。

 2曲目の「くるみ割り人形」ではバイオリンと木管の掛け合いの部分がきいていてとても楽しかったです。フルートの目立つ、CMできいたことのあるような曲の途中にある少し怪しげなところが好きでした。最後の「花のワルツ」は小さい頃にやったゲームの舞踏会のシーンで使われていた曲だったので懐かしく感じられました。

 3曲目の「白鳥の湖」は小学生の時に習っていたバレエの発表会でやったことがあったので最初の一番有名な所はバレエの一場面が浮かびました。そこのハープがまるで湖の水面のようでとてもきれいでした。

 アンコールの曲はそれまでの3曲に比べて圧倒的に音量が大きく、とても迫力がありました。そんな音量の中でもひとつひとつの楽器が埋もれずにきこえてきていて素晴らしかったです。

 今回のコンサートは、指揮者の方が1度袖にはけてから戻ってきて受けとった花束を思いっきり投げたり、コントラバスの1番端の方が演奏の始まるまで私たちの方を見ていたり、手を振って去って行ったりと演奏者の方々が予想外の行動をとっていらっしゃったこともあり、これまでのコンサートの中でも特に楽しむことが出来ました。よくよく考えてみれば、これが江戸取生としてきく最後のコンサートになります。そんな機会にとても素敵な演奏をきくことができ、とてもうれしく思っています。