「ラドゥロヴィチと仲間たち」コンサートをお聴きして

 

1組 

 私は今回の演奏会をとても楽しみにしていました。吹奏楽部に所属しているということもあって、弦楽器の演奏を間近に聞けることがとても嬉しかったのです。
 演奏は私が予想していた以上のもので、音の強弱、速さの緩急をつけていて、とても感情がこもった、そして表現した演奏だと終始感じました。演奏された曲も知っている曲が多かったのですが、やはりこれもとても個性が出ていてCDで聞くものとは大きく異なり、感動しました。音の強弱や緩急をつけられるというのは普通に演奏するよりも正確さが必要であることは私も良く知っています。今回のように自分の感情を音で表せるのは本当に一流の中の一流であるということなのではないかと思いました。今までの水曜日の演奏会でもとてもすばらしい演奏を聞いてきましたが、これ程までに「個性」が前面に出た演奏は初めてだったので新たな感動がありました。
 各楽器一人ずつしかいないにもかかわらず迫力のある音量でしたし、全員の息の合った演奏は本当に心に響きました。アンコールもたくさんやっていただいてとても気持ちが満たされた状態で教室に戻ったのを覚えています。よく先生方が一流に触れるのは大切だとおっしゃっています。今回の演奏会に参加して本当に大切であることがわかりました。自分には出来ない事を見て学ぶのがとても大切なのだと感じました。

     


2組 

 私は、弦楽同好会に入ってヴァイオリンを弾いていますが、プロの弦楽五重奏はあまり聞いたことがなかったので聞くことができてとてもよかったです。今回演奏していただいた曲の中で特に心に残っている曲が二曲あります。
 一つ目は、一曲目の「プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ」です。最初からだんだん音が高くなっていくのがとてもきれいでした。一番高い音がとても高く、すごいと思いました。私は中学一年生のころに始めたのでヴァイオリンはまだあまり弾けませんが、このような高い音をきれいに出してみたいと思いました。低い音から高い音までヴァイオリンすべてを使っていてきれいでした。
 二つ目は、アンコールの「チャールダーシュ」です。この曲はもともと私の大好きな曲だったので弾いていただけてうれしかったです。とてもアレンジされていてとてもよかったです。曲の途中で足踏みをいれたり、コントラバスを軽くたたいたりして音を出していて、聞いていてとても楽しかったです。また、ヴァイオリンのみでとても小さい音で弾いていてそれでも音に迫力があったのがすごいと思いました。またサビがとても速かったりと、曲の早さにメリハリがあってよかったです。
 弾いていただいた曲の中で聞いたことのない曲もたくさんありましたが、とても楽しみながら聞くことができたので良かったです。また、このような弦楽の合奏を聞く機会があったら参加してみたいと思いました。

     


3組 

 私はヴァイオリンを習っていることもあってネマニャ・ラドゥロヴィチ氏が演奏しに来るという話を聞いたときものすごく胸が踊ったのを覚えています。きっと想像もつかないくらい上手なのだろうな、と演奏会への期待で胸がいっぱいになり、ラドゥロヴィチさんの演奏が聴ける日を待ち遠しく感じていました。実際、一曲目の前奏曲とアレグロから圧巻の演奏ですぐにラドゥロヴィチさんの演奏に惹き込まれていきました。一音一音の正確性や和音を弾くときの雑音のなさ、音の強弱など大変技術を要することを軽々とこなしていくラドゥロヴィチさんの姿に私は目を奪われ、言葉を失いました。あのように演奏できたらどれほど音楽が楽しくなるのだろうと思い、もっと練習しようと思えました。
 しかし、今回の演奏会で最も印象に残ったことは別のところにあります。それはネマニャ・ラドゥロヴィチ&フレンズのメンバー全員が仲間と一緒に演奏することをすごく楽しんでいたことでした。アイコンタクトをとったり、お互いに向き合いながら演奏をしたり、時には笑顔を浮かべたりしながら演奏していた彼らの姿はとても輝いていて、音楽を奏でることへの喜びが溢れていました。「主役」と「脇役」なんてものはまったく感じられず、まるで一人の演奏家が演奏しているかのように彼らの一体感、協調性は素晴らしいものでした。あのような方たちに囲まれているラドゥロヴィチさんが少し羨ましかったです。
 今回の演奏会は一生の思い出になるものでした。まさに一流の言葉が似あう彼らの姿を忘れることなく、自分も彼らのような高い次元を目指していこうと思います。

  


4組 

 今回の演奏会はありがたいことに前列で鑑賞させていただくことができ、演奏されている方々の呼吸やバイオリン弓が風を切る音までもが聞こえ、とても迫力がありました。あれほど全身を使った演奏をお聞きするのは初めてで、気づいたらステージを見入ってしまっていたくらい、6人とは思えないほどの演奏でした。
 私は音楽にあまり詳しくなく、むしろ苦手です。ですが、そんな私でさえ、素人なりに音楽の素晴らしさを感じました。そして何より、演奏されていた方全員の笑顔がとても印象的でした。全力で音楽が好きで楽しんでいる様子が伝わってきて、こちらまで笑顔になったのを覚えています。国の壁をこえて笑顔が共有できたことに感動しました。世界的に活躍されている方々の演奏をお聞きする、という貴重な経験をありがとうございました。
 

     


5組 

 私は今回の演奏会に参加して感じたのは、音楽は字の通り「音を楽しむ」ことだということです。私は一年半前ぐらいにバイオリンを始めました。最初の方は覚えることも多くてとても大変でした。今でも覚えなくてはいけないことが多いので頑張っています。最初は色々と覚えていない分、少しでも上達したり、一曲弾けるようになると嬉しくて楽しかったです。しかし、最近はやらなくてはいけないから弾く、ということが多くなっている気がします。だからあまり楽しんで弾いていないような感じが増えてきているように思います。ですが、今回の公演により私はやはり音楽は楽しむものだと改めて思いました。なぜなら、ラドラヴィチと仲間達の皆様がとても楽しそうに演奏していたからです。どの曲を弾くにも、音に合わせて動いていたりしていました。また、彼らの表情はとても生き生きしていて、それだけで楽器を演奏するのがとても楽しいことが伝わりました。曲に感情を込めていることがよくわかりました。それがとても楽しそうに私はみえました。私は音楽を楽しむということを忘れていたと思いました。音を楽しむと書いて音楽です。楽しんだ方が演奏していて自分も気持ちがいいし、聞いている側もとても楽しいと思います。音楽は楽しまないと音楽ではないと思いました。今回の演奏会に参加できてとても嬉しかったです。

    

 


6組 

 今回のネマニャ・ラドゥロヴィチ&フレンズというコンサートを聴きました。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなどの楽器を演奏していました。私は、音楽は合唱を部活でやっているくらいで、あまりよく知りません。でも、この方々の演奏はそんな私でもわかるくらい素晴らしい演奏でした。私は最初の曲を聴いた瞬間に鳥肌が立ちました。生の楽器の音は、CDの音源とは違う発見などがたくさんあると思います。生で聴くことによって、表情やその場の雰囲気も一緒に楽しめると思います。この方々は表情や体でも音楽を表現していました。楽器の本質の音だけでなく足や楽器そのものを使って音楽をつくっていたりして、こういう表現の仕方もあるのだなと思いました。音楽そのものもすごく魅力的で惹き込まれました。このネマニャ・ラドゥロヴィチさんは、その存在感と音色の魅力で日本でも人気なのだそうです。確かに、ネマニャ・ラドゥロヴィチさんの存在感には圧倒されました。とてもすごいと思います。とても綺麗でした。本当に素晴らしかったです。