中等部2学年

ロシア国立ウリャノフスク交響楽団のコンサートを聴いて  
 

豊かなハーモニーと独創的な響き

 交響楽団の方々の豊かなハーモニーと独創的な響きに私は圧倒されました。まさに江戸取40周年を飾る記念コンサートでした。演奏が始まるとそれぞれの楽器が互いに調和し合い、1つの「音楽」を創りあげていました。 なかでもその音楽の柱となっていたのは、指揮者のオレグ・スヴェーレフさんでした。片手に指揮棒を持ち、堂々とそれを振っていた姿は非常に迫力がありました。そして、その指揮によって導かれた芸術的演奏は大ホールを包み込み、私たちの心を魅了しました。

 私はクラシック音楽に興味があり、「くるみ割り人形第4曲」の音色を気に入っていたため、演奏してくださると知って非常に楽しみにしていました。実際に聞いてみると言葉には表せない程の大きな感動があり、軽快で優雅なリズムは印象的でした。アンコール演奏の「剣の舞」も有名な曲で、より迫力や強弱のある演奏に聞こえました。さすが「政府所属のオーケストラ」と呼ばれる楽団だと感じました。40周年という節目の年に最高の演奏を聞くことができ、良い経験になりました。

 

懐かしかったバレエ音楽

 今回のコンサートではバレエ音楽を演奏していただきました。私はバレエをやっていたことがあるので演奏していただいた曲は大体聞いたことがあり、懐かしい曲がたくさんありました。特にくるみ割り人形の行進曲は踊ったことがあり、思い入れが強かったので演奏を聴くことができ、感動しました。生の演奏はCDで聞くよりも迫力があり新鮮でした。またバレエの公演ではオーケストラは客席から見えないので今回の演奏会で、いつもは見ることができない演奏している姿を見ることができたことは貴重な体験でした。

 ロシア国立ウリャノフスク交響楽団はロシアで最も有名なオーケストラの一つと言われていて「アカデミック・オーケストラ」および「政府所属のオーケストラ」という名誉称号を授与されている交響楽団です。一生の中でロシア国立ウリャノフスク交響楽団の演奏を生で聴けるチャンスは、もう二度と無いと思うのでしっかりと心に留めておきたいと思います。


 

丁寧でクリアな音色に魅了    

 私は今まで吹奏楽のコンサートに行ったことはありますが、オーケストラのコンサートを聴いたこと初めてなので楽しみにしていました。私は吹奏楽部に所属しているので、後ろの方の管楽器に注目して聴いていました。

 今回の曲目は 、「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」でした。演奏を聴いて、素晴らしいと感じたことがいくつかあります。
 1つ目は、強弱の付け方が丁寧だということです。普通、小さい音を出すときには芯のない音が、大きい音を出すときには割れた様な音が出てしまうのですが、その様な事が無くて、とても感心しました。
 2つ目は、全ての楽器が合わさって綺麗な音を出していたことです。楽器の種類が多ければ多いほど音を合わせるのが難しく、汚い音になってしまうのですが、そのようなことはなく、綺麗な音を奏でていました。 私もこの様な素晴らしい演奏が出来るようになりたいと思いました。
 

 

 生で聴くクラシック   

 オーケストラの演奏を聴いて、改めてその迫力を実感しました。まず、聞き分ける事が出来ない程のパートの数、その分だけ色々な種類の音色がとても印象に残りました。高い音と低い音。強い音と弱い音。それぞれの楽器がとても心に響いてきました。また、シンバル、タンバリン、トライアングル、ハープ等の所々に聞こえてくる音がアクセントになっていました。オーケストラの方々としては当然なのかもしれませんが、大勢の人数の中で自分のパートを周囲につられずに演奏し、多くの音色にうまく調和している事がとても凄い事だと感じられました。

 自分が知っている曲を演奏されると、やっぱりその曲の本当の迫力を感じます。楽しく聴く事が出来たのは、何よりも、オーケストラの演奏が生で聴けたという事で、それがこの時間で一番良かった事です。オーケストラの演奏や有名な曲を聴くのはテレビ位で、それも聴くのは一部分にすぎません。生でプロの演奏を聴くのはとても貴重な事です。滅多に聴くことのできない、オーケストラの演奏を聴けて本当に良かったと思います。この本当に貴重な演奏会に参加出来た事を誇りに思いました

 

 

演奏者と聴衆との一体感

 ロシア国立ウリャノフスク交響楽団の創立40周年記念コンサートでは「くるみ割り人形」や「剣の舞い」等の有名な旋律や、あまり聞き覚えのない少しマニアックな旋律までが、とても美しい音色で聞こえてきて、心が引き寄せられるような演奏でした。

 私はその演奏を聴いて、感じた事が二つあります。一つ目は、楽団の方々全員に大きな一体感が存在するのが感じられたという事です。今回の演奏は、音色のタイミングのズレが少しも存在せず、とても快調に聞こえました。これは、個人の練習量による技術の高さもありますが、それ以上に楽団全体の一体感によるものです。どれだけ技術が高くても、他人の演奏と息を合わせるという事は容易な事ではありません。自分の演奏は、自らコントロールする事が出来ても、他人の演奏はそれが不可能です。やはり、全体で共に練習をしたりする事で、一体感を作り出すほかありません。
 二つ目は、観客に対する対応についてです。今回のコンサートでは、次々に違う雰囲気、あるいは違うジャンルの曲を演奏していて、私は夢中で聞き入っていました。また、我々がよく知っている世界的に有名な曲も他の曲の合間に挟む事で、観客の夢中の程度をさらに上げているように見受けられました。これらは、いかにして観客の集中度を高め、観客を楽しませる事が出来るかという考えに基づいたものなのではないでしょうか。交響楽団の方々は、ただ単に練習や高い技術の成果を観客に見せているのではなく、観客をいかに楽しませるかという点まで計算してコンサートを行なったという事です。 それによって、より完成度の高い音楽を作り出す事が出来たのです。これらの事は、発表の場のみではなく、日常の場でも活用できる事です。今後はあらゆる場面において、集団行動での一体感や、相手の立場に立って考える気配りを意識していきたいと思います。

 

息の合ったスケールの大きな演奏

 私は、ウリャノフスク交響楽団の演奏を聞いて、息の合ったとても迫力のある演奏だと思いました。私は、今回のような大人数で演奏する演奏会に参加したことがあまりありませんでしたが、今回の演奏を聞いて、そのような音楽もこれからは聞いてみたいと思いました。

 私はこのコンサートに参加して、こんなに大人数で演奏しているのに、息がぴったり合っていてすごいと思いました。大人数に演奏され、息の合った音楽は、聞いているだけで大きな力や迫力を感じました。あれだけの大人数で息を合わせて演奏するには相当な努力が必要だと思いますし、それを本番でもしっかりと演奏できていてすごいと思いました。私はクラス内で教壇に立って何か発表するだけでとても緊張して失敗しそうになりますが、ウリャノフスク交響楽団の方々は自信を持ってしっかり演奏していたように思えました。その違いは努力の量だと思います。音楽だけではなく、何かの分野で人前で発表するまでに至った人達は裏で並々ならぬ努力をしているのです。

 私はこの演奏会で改めて音楽の素晴らしさを知ることができました。私は音楽に興味がありましたが、演奏会などに自ら足を運ぶことはありませんでした。しかし、今回の演奏会も含め江戸取での演奏会に参加するにつれて、自分から積極的に演奏会などに参加したいと思うようになりました。また、ボーカロイドのような音楽だけでなくクラシック音楽も聞いてみたいとも思うようになりました。並はずれた努力の結晶である今回の演奏には、とても大きな一体感を感じました。

 今回の演奏の後に私はウリャノフスク交響楽団について調べましたが、調べれば調べるほど、今回の演奏会に参加できて良かったと思いました。ウリャノフスク交響楽団は国際的にも評価されており、今回のような演奏はめったに聞くことができません。これからも江戸取でする行事には集中してしっかりと参加しようと思います。

 最後に、このコンサートに参加して私は音楽の素晴らしさと努力の大切さが改めてわかりました。どんな分野でも一流の人は輝いて見え、かっこいいものです。今回の経験を生かして、私自身の目標や夢に向かって、努力し続けていこうと思いました。またこのような機会があれば、積極的に参加したいと思います。

 

自分には出せないヴァイオリンの音色

 私は今回、ロシア国立ウリャノフスク交響楽団の皆さんの演奏をお聴きして、その迫力に圧倒されました。最も印象的だったのは、あんなに大人数で演奏しているのに全員の息がぴったりだったことです。文字通り、「一つになって」いて凄いと思いました。指揮者の手の動きに合わせて、勢いが強くなったり弱くなったりするのは、見ていて清々しいほどでした。また、約二時間の間ずっと演奏し続けているにもかかわらず、最初から最後まで全力で音楽を奏でる皆さんの姿勢にも感動しました。一つ一つの音に魂が込められているように感じました。

 私は小さい頃、少しだけヴァイオリンを習っていたのですが、あんなに綺麗なビブラートは、聞いたことも、自分で出せたこともありません。自分も弾ける楽器なのに、なんだか別のもののようでした。まさに言葉では言い表せないくらい、すごい演奏技術でした。力強く、引き込まれる演奏をしてくださったロシア国立ウリャノフスク交響楽団の皆さんに心から感謝しています。また、私たちにこのような機会を作ってくださってありがとうございました。  

 

異次元を浮遊する感覚

 「ロシア国立ウリャノフスク交響楽団」の演奏は、とても素晴らしく映像で見た時と全く迫力も違い、特に違ったのは音色で今にもその音に引き込まれそうでした。今回のことで、とても感動したことが一つあります。

 それは100人以上の方々が演奏をして下さったことです、人数が多いことにも驚きましたが特に驚いたのは約100人の方々が来てくださり、そのことによってとてつもないくらいの迫力がありクライマックスにもなるとものすごい迫力になり、まるで別次元にいるかのような感覚に陥りました。その中でさらに感激したのは、指揮者の人についてです。音楽の先生も演奏をする時は指揮者は、とても大切だとおっしゃっていますが、100人以上の楽団を相手にすることは実に難しく、それをまとめ上げているところに大きな感動を覚えました。私も100人位を、まとめられる人間になりたいと心から思いました。