中等部2学年

  野村直之先生講演会をお聴きして 

2017.5.17

講演で学んだ人間らしさ  

 人工知能。これがどういうものかよく分からなかったときは「人間が人工知能に支配される時が来るのではないか」 と思ったりしました。今回の講演をお聴きして、AIは正しく使用すれば生活において、とても助かる便利なものであると改めて思いました。
 最近、医療技術の優れた機械やロボットをたくさん見ます。そうした中、もう医師という職業はいらなくなってくるのではないかという声を聞きます。けれども、野村先生は、AIはまだ全人能力の代替ではない、1人の人間の代わりになることはできないとおっしゃっていました。確かに、医療現場において機械の方が得意な分野はあるでしょう。それでも、人間の方が得意な分野や人間にしかできないような分野もあるはずです。これからは、医学的知識がしっかり定着していて機械を的確に扱うことができ、かつ人間にしかできないようなカウンセリングなどができる医師が求められるのではないでしょうか。
 先生は学生だったときの自分を、好きなことばかりしていたとおっしゃっていました。でも、勉強はしっかりしていたそうです。それは、先生は勉強が大好きだったからです。好きこそ物の上手なれということわざがあるように、勉強が好きだと感じられるようになるとたくさん勉強するようになり、成績もついてくるものなのです。まだ私は、勉強が面倒臭いと思ってしまうことがあります。ですから、改善して好きになれるように意識したり努力したりしたいと思いました。
 医師になりたいからといって理系科目と英語ばかりを勉強するのではなく、様々な教科で様々なことを学ぶ。そして出来損ないの機械のような人間ではなく、機械を有効に扱うことのできる人間らしい能力を持った人間になれるよう頑張ろうと改めて決意できた講演でした。

AIが活躍する日本の未来 
 野村先生のお話をお聴きして未来の日本について改めて深く考えてみました。僕が大人になるころには、なんでもロボット(AI)でできるようになっているかもしれません。そんな日本の未来の何が欠点で何が利点かということについて、もう一度考えてみました。
 まず欠点と感じた点です。それは、なんでもAIに任せることで、人間の仕事がなくなってしまうかもしれないということです。しかし、これは間違いで、AIは教えられたことしかできないのです。予想外のことが起こった場合、AIは対応できません。野村先生がおっしゃっていたように、すべての過程をAIでこなすのは無理に等しいのです。だから 何でもかんでもAIにやらせようとしても、それには限界があり、人間の仕事がなくなることはないとわかりました。
 次に利点についてです。それはAIの活用によって、仕事の効率が上がり、スピードが高まるということです。人間が手作業で仕事をするより、AIが仕事をこなしたほうが効率がいいことは目に見えています。
 AIの利点を大事にしたうえで、欠点も改善するというということが、一番適切なことです。仕事の一部をAIにやってもらうことは別にかまわないでしょう。でも、何でもかんでもAIにやらせようとするのは問題です。たとえ、仕事をAIにやらせたとしても、いろいろな問題点が起きてしまうはずです。人間が見てないことをいいことに、泥棒をする人が出てきたり、商品を壊す人などが出てきたりしてしまうことがあるかもしれません。常に速やかに欠点に気づき、それを改善する姿勢を忘れず、日本を発展させていくことが大事だと思います。

                                                               

 好奇心を忘れない      

 僕は野村先生の講演会をお聴きして、「なぜ?」という気持ちを持つことが大切だとわかりました。問題の答えを出されたときに、人工知能は単純に記憶するだけですが、人間はなぜそのような答えになったのかということを考えることができます。記憶する能力だけで見たら 、もう遥かに人工知能の方が上です。そこで答えを疑い、新しい探り方を考え、確かめ方を模索するという人間にしかできないことをするのが大切であるということに気づきました。
 また、約30年後には人工知能で現在人間がしている仕事のほとんどをまかなえ、人間は必要なくなるというような話をよく耳にしますが、そのようなことはなく、機械のもともと優れたところを創造的に使いこなすという取り組みが、現在積極的に行われているということがわかりました。
 僕はまだ夢が正確には定まっていませんが、もしロボット開発に携われる機会があるなら、今よりももっと社会が便利になるようなロボットをつくり、ロボットを身近なものにしていきたいです。興味深いお話をありがとうございました。 

AIが私たちの生活にもたらすもの

 今回の講演会をお聴きして、私のAIに対する考え方や印象が変わりました。今までは、AIはすごく頭が良くて完璧なものだという印象でした。計算も瞬時にできて、英語もできて、漢字やことわざもたくさん知っている、そういうイメージでした。また、何かのときに「やがて人類は人工知能にのっとられる。その日はそう遠くはない。」ということを聞いたことがあり、人工知能はなんてすごいものなんだということと、少し怖いなということがずっと頭にありました。しかし、AIは必ずしも完璧なものではなく、まだ不完全で、進化の余地がたくさんある、 今はまだ、まるで感情がない人間のようなものなのだとわかりました。
 進化の余地があるということは、これから先、まだまだAIは私たちの生活に変化をもたらすことができるということです。しかし、それは良い方向にも悪い方向にもいきます。
 良い方向にいくと、今救えない難病を治せる薬を開発したり、治療方法を発見したり、人間が行けない危険なところに行って救助したりでき、不可能だったことが可能になり、暮らしが快適で幸福になるはずです。
 悪い方向に行ってしまうと、人間がコントロールできなくなったり、AIが感情を持って逆に人間を利用したり、戦争の道具になったりするかもしれません。また、現在も問題視されていますが、人間がAIに依存して人間の本来の能力が低くなってしまう可能性もゼロとは言い切れません。技術が発達してAIがより高性能になることは、メリットだけでなくデメリットもあるということを常に考慮する必要があります。もうすでに、AIを搭載した戦争ができるようなロボットや、詐欺に利用できそうな人間の声を真似して話すロボットがあるそうです。それはとても怖いことです。
 今、AIはとても注目されています。開発も急がれています。AIが発達して私たちの暮らしが豊かになることはとても嬉しいことです。しかし、AIが発達することによって起こる危険性も忘れてはいけないと感じました。

                                                                        

AIに負けないように

 野村直之先生の講話をお聞きし、『AI』についての関心が高まりました。以前からニュースや新聞でAIが将棋をするなど、AIが人間に勝負するということは知っていましたが、人間がAIに負けてしまう時がくるかも知れないということはあまり考えていませんでした。けれども人工知能は人間の能力を確かに超え始めているのです。
 特に印象に残っていることは、AIにはできない職業があるということです。お話を聞いている途中で『もしかしたら、自分たちが大人になった頃は、もう今ある職業はほとんどなくなってしまうのではないかな?』と心配になりましたが、AIにもできない仕事はたくさんあると知り、安心しました。
 もう一つ思ったことは、現時点ではAIでは不可能といわれている仕事も、将来は可能になるかもしれないということです。油断は禁物です。AIに負けないようにこの学校で大いに学び、人生の土台を作らないといけないと思いました。
「人工知能(AI)について」   
 今回、人工知能がこれから発展していくうえで、どのような人材が求められるのかや、最先端の技術にはどのようなものがあるかなど、とても貴重なお話をお聞きすることが できました。
 講演会の中では、AlphaGoについてのお話がありました。AlphaGoとは、囲碁の人工知能で、最近は人間と対戦し、大きな話題となりました。沢山の人間同士の対戦結果や、その他のデータをもとに、コンピューターに学習・記憶させ、新しい知識をもとに知能を発展させるシステムです。それを積み重ねた結果、人工知能がプロの棋士に勝利することができるようになりました。他の分野においても開発が進めば、人間の仕事の助けになるようなプログラムを作ることが可能になることがわかりました。
 人工知能は医療の現場においても開発が進んでいて、すべての細胞の中からガン細胞を見つけるための人工知能のお話がありました。人工知能の中には、数え切れない沢山の細胞の中から、ガン細胞だけを見つけるというものがあり、これから先、病院などの身近な場所で使われるかもしれないそうです。その技術が実用化されるようになれば、ガン細胞と正常な細胞を間違うというミスを防ぐことができ、より正確な診断や治療を行えます。
 また、人工知能が発達することにより、人間の仕事はどうなるのかということについてのお話がありました。野村先生は、人工知能が人間の仕事と代わったとしても、それに伴って今までになかった別の仕事が生まれるので、人間の仕事はなくならないというお考えでした。今の人間の仕事が人工知能と代わった時、どのようにその環境に人間が適応していくのかが最も重要なことだと思いました。
 最後に、人工知能がこれから発展していく上で、どのような人材が求められるのかについてのお話がありました。野村先生は、物事に疑問を持ち、それについて自分で答えを導き出すという自問自答できる人がこれから求められるとおっしゃっていました。将来人工知能が発達していく社会で適応していくために、物事に対して興味や関心を持ち、それについて自分自身の考えを持ちたいと思いました。

                                                                                                                                        

AIと人間が共存する社会

  今回、野村先生のお話をお聴きして、AIにできることと人間にしかできないことがあることがわかりました。
 AIは人間が何通りもの正解を作り、それを打ち込んでできているものです。そのため人間のような振る舞いができません。それができるようになれば、AIの未来はさらに広がります。
 私もAIにより人間の仕事がなくなってしまうのではないかと思っていました。しかし、そういうことは起こらないそうです。例えば、アパレル店員の仕事をAIがやるとして、アパレル店員は客を見つけ、商品をお勧めし、購入してもらうという一連の行動を約十分で行います。しかしそれはAIにはできないことだそうです。四つ以上の行動を約十分で行うことはAIではまだできないのです。
 AIは道具にすぎません。人間は「なぜ?」と自問自答することができます。私は今まで勉強する意味を自問自答した経験がありませんでした。しかし、今回の講演会をお聴きし 、勉強する意味とは自分の将来のためだと思いました。「なぜ?」と考えることは、現状に満足せず、もっと高い所へ行きたいという意欲のあらわれだと思います。このように人間にしかできないことがあることを理解した上で、AIを活用していきたいです。
 私の将来の夢は空港で働くことです。空港でのサービス業にもAIなどが入ってくるはずです。人間にしかできないこととAIにしかできないこと とを共存させ、よりよいサービスを提供ができるようにすることが夢です。それをかなえられるように、意欲を忘れず、毎日頑張りたいと思います。   
自問自答の大切さ 
 これまでは人工知能に対し、漠然としたイメージしかありませんでした。また、AIは人が解けない問題も絶対に解けると思い込んでいました。だからやがて人の仕事をAIがするようになり、人は必要なくなってしまい、今の職業を失ってしまうのではないかと思っていました。しかし、現時点でのAIは、最初にどうやるかを教えなければ問題が解けないのです。だからどのようにやるかという方法とその答えを考えて見つけ出すには人が必要なのです。
 また、アパレルショップの店員やセールスマンなどの接客業の店員が行っていることは、簡単そうに見えてかなり難しいことがわかりました。同時に複数の作業をこなしていたり、 客に対して気配りや気遣いをしたりなど、人間は当たり前のことがAIにはできないのです。一人の人間がそのままAIに置き換わるのではなく、作業の内の一つがAIと置き換わるのです。AIの活用によって人手不足や店員の負担が少なくなり、働いている人達にとってプラスになるのです。
 次に、「自問自答の大切さ」について学びました。自問自答することは自分の成長につながるということです。自問自答によって今まで自分が失敗していた原因が分かり、改善することができます。それを繰り返すことによって大発見をし、ノーベル賞を受賞した人もいます。行動する前に自問自答をして自分が本当にやりたいことを見つけて行動できるようになれば、悔いのない選択ができるはずです。また、自問自答することは充実した生活を送ることにつながります。「本当にこのまま何もしなくていいのか?」と自問自答して、自分を奮い立たせ、有意義な生活をしていきたいと思います。野村先生から学んだことを学校生活に活かし、毎日をより充実したものにしていきたいと思います。