イトロチェコ少女合唱団 12月7日


3組 Aくん

 僕は、イトロチェコ少女合唱団のコンサートを聴いて、とても感動しました。歌っている一人一人の声が調和し、美しい声で旋律を奏でていて、自然と彼女たちの歌の世界に引き込まれるような感覚を覚えるほど、彼女たちの歌声に聞きほれてしまいました。
 このコンサートで一番感動したのは、「花は咲く」です。この「花は咲く」は東日本大震災の復興を応援するチャリティーソングとして制作された曲です。この曲は、当時震災で心に深い傷を負っていた多くの人々に希望を与えました。そして震災から5年が経過し、僕は当時のことを忘れてしまっていました。しかし、今回のコンサートで合唱団の歌を聴いて5年前の出来事を思い出しました。この歌は、会場全体を使って歌われていました。四方から聞こえてくる歌声は、普通に考えれば偏ってしまうと思いますが、実際はうまくバランスが取れていて、美しい音色となっていたのです。歌声の奥深さを感じることができました。
 今回のコンサートを通じて、歌の持つ力を改めて再認識することができました。歌は忘れていたことを思い出させてくれたり、人を感動の境地へ導くことができます。今回のコンサートを聴くことができて、本当に良かったと思いました。


 


4組 Nさん

 私は今回の演奏会があるまで、イトロチェコ少女合唱団の存在を知りませんでした。ステージですてきな歌声を披露してくれた少女達は、約500名の生徒の中から選抜された、たった35名だそうです。選抜されるまでに積み重ねた努力は並大抵のものではないだろうと、実際に歌声を聴いて思いました。今回の演奏会では、私達も知っている曲が多かったので、聴いていてとても楽しかったです。クリスマスソングを聴いている時は、そういえば今年もそんな季節が来たのだなと、しみじみと感じました。一足先にクリスマス気分を味わえて良かったです。
 ハレルヤという曲では、少女達が突然ステージから降りたので、一瞬驚きました。そして、私達を取り囲むような配置について歌い始めました。歌声も近くから聴くことができたので、なんだかとても神聖な気持ちになりました。
 特に私が一番感動したのは「花は咲く」という曲です。この曲は菅野ようこさん作曲の東日本大震災復興応援のチャリティソングでもあります。日本語の曲を少女達がどのように歌うのかと思っていましたが、それは私の想像をはるかに上回るものでした。歌声の美しさはもちろんですが、国や言語の違いを超えて伝わってくる言葉では上手く表せられない特別な何かがありました。本当に感動しました。
 江戸取生として最後の演奏会がイトロチェコ少女合唱団の皆さんで良かったと心から思います。


 


5組 Yさん

 私は今回、イトロチェコ少女合唱団の演奏をお聴きする機会をいただけて本当に嬉しく思います。この合唱団の皆さんの歌声は、とてもきれいで澄んでいて、「心が洗われる」とはまさにこのような歌声を聞いたときにぴったりの言葉だと思いました。また、マイクを使わずにあそこまで会場に声を響かせる声量は本当にすごい、素晴らしいと思いました。合唱団の皆さんは、曲に合わせて踊ったり、花を持って歌ったりと、様々な演出をしてくださいました。その中でも「ハレルヤ」の曲の演出はとても印象的でした。というのは、「ハレルヤ」の曲が始まる前に、合唱団の皆さんが客席の方へ舞台上から降りてきて、客席を囲むように均等に立ち、その場で歌うという演出でした。その演出によって、私達客席側は、全方向から歌声が聞こえてくるので、まるできれいな歌声に包まれているかのような感じがしました。舞台上の演奏を聴くことがあっても、このように囲まれて演奏を聴くことはめったに経験できることではないと思うので、今回はこのような演出の演奏を聴くことができて、本当に嬉しく思います。合唱団の皆さんは、曲の合間に日本語でちょっとした自己紹介をしてくれて、歌声だけでなく人柄も良い人達でした。日本語を一生懸命覚えて演出をしてくれたように、私も彼女たちの活躍や国の文化を調べてみたいと思いました。


 


6組 Kさん

 私にとってこのコンサートは、江戸取生活で最後の大ホールでのコンサートでした。今回のイトロ・チェコ少女合唱団の公演は、とても衝撃的なものでした。私は高一の時に芸術選択で音楽だったので、そのとき授業で「花は咲く」を合唱したことがありました。なので、パンフレットを見たとき、とても楽しみで、コンサートが始まるのをワクワクして待っていました。彼女たちが入場して来てまず驚いたことは、数人だけ何故か、ホールの一番後ろまで歩いて行ったことです。そして彼女たちは、山びこのように歌っていました。
 私はこの歌い方にとても衝撃を受けました。それは、私自身にあった、「パフォーマンスは全てステージ上で行う」といった常識が覆されたからです。「ハレルヤ」という曲の時は、席の周りに彼女たちが等間隔に立ち、歌っていました。それはまるで、歌声に包まれているような感覚でした。そして、待ちに待った「花は咲く」はとても美しく、聴いている時には感動で、涙がこぼれてしまいそうでした。震災の復興応援ソングである「花は咲く」がこのように日本語で、国境を越えて歌われていることがとても嬉しく感じました。どの曲も私たちに馴染み深い曲ばかりで、とても親しみやすかったです。少女たちの歌声はとてもクオリティが高く、パフォーマンス性に富んでいて、ずっと見ていても飽きることがありませんでした。いつか日本でまた公演をする機会があったら、家族で聴きに行きたいと思っています。


 


8組 Sくん

 今回、イトロチェコ少女合唱団の演奏会を聞いて、とても感動しました。僕は合唱等のようなものに興味をもっていませんでしたが、今回の演奏会を聞いて、少し興味が湧きました。今回聞いた演奏の中には、曲名を聞いたことがあるものも、聞いたことがないものもありました。しかし、聞いたことがない曲でも、イトロチェコ少女合唱団の歌声には、何か惹かれるものがありました。
 最初は、「一つの言葉を大切に」という曲でした。この曲は聞いたことがなかったので、興味を持っていませんでしたが、演奏が始まったとき、僕はとても驚きました。人が歌っているのではなく、楽器で演奏しているような迫力があったからです。まるでオーケストラを聴いているような、ホール全体に響く声に、とても感心しました。
 そのようにして合唱が進んでいき、最後のほうには、「花が咲く」や、「ホタル」というような、日本の曲も合唱していました。イトロチェコ少女合唱団の人にとって、日本語は母国語ではありませんが、日本の歌でも他の曲と同じように、とても迫力のある歌声で歌っており、すごいなと思いました。
 普段はこのような合唱を聴きに行く機会もほとんどなく、行こうとも思っていませんでした。しかし、今回の合唱を通して、合唱への考え方が大きく変わりました。この学校でそのようなコンサートを聞く機会はもうありません。とても残念に思います。
 僕たちはこれから大学生になります。今よりも自由な時間が多くなると思います。そこで自分で時間を作ってこのようなコンサートに積極的に足を運び、教養を深めて行けたらいいなと思います。


 


9組 Kさん

 私はイトロチェコ少女合唱団の合唱を聴いて、大ホールに響き渡る澄んだ歌声に感動しました。一つ一つの歌に、合唱者たち全員の歌声と心が重なり合って素晴らしかったです。
 特に私が印象に残っている歌は『花は咲く』です。少女たちが歌うこの歌を聴いて、5年前の東日本大震災の復興の様子を思い出しました。「震災で苦しんだ人にも春が来る」というこの歌を外国の方たちが歌ってくださって、国境を越えた助け合いの精神を感じることができました。
 一番最初の『一つの言葉を大切に』も心に残っています。二つのグループに分かれて歌声を反響し合う場面は印象的でした。一つ目のグループが歌い、二つ目のグループが小さな声でそれをこだましていました。最初にこの歌を聴いた時、こだましている歌声があまりにも上手く反響していて、CDなのか、現実に歌っている声なのか分かりませんでした。しかし、少女たちが息を合わせて歌っていたので、改めて上手さを実感しました。
 世界的に活躍しているイトロチェコ少女合唱団の歌声を聴くことができて光栄でした。六年間、様々な演奏会を聴いてきましたが、最後にこのような圧巻な歌声でしめることができて思い出に残りました。


 


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