2組 A君 |
「グローバル化」という言葉はよく耳にしますが、それは主に産業や医療や教育などの分野で起こり始めています。 今回、ディレクトフォースの方々のお話を聴いて、改めてグローバル化が身近なものになりつつあることがわかりました。それに対して従来のままではなく、新たな対策をしていかなければならないということを痛感しました。 また、平素からグローバル化は重要だという話を聴きますが、何故どのように重要なのか、具体的にどうすべきなのかということまでは分からなかったので、今回のお話はとても貴重なものでした。 3人ともそれぞれの分野におけるエキスパートであり、人生経験も豊富で、一言一言に、とても重みがあり、考えさせられるようなことがたくさんありました。 「正論は一つではない。」 この言葉はその中でも特に印象に残っているものです。この考え方は、グローバル化が進む社会の中で活躍する上では最も大切なことではないかと思います。グローバル化が進むということは、様々な国からやってきた人々と接する機会が増えるということを意味します。当然、その人達とは文化や考え方も異なります。その中で、相手の文化や考え方などを考慮せず、自らの意見こそが唯一の正論だと考え、行動しても成功するはずがなく、そこには軋轢しか生まれません。そのことを防ぐためにも、相手の文化や思想を理解して結論を出すということが重要だと思いました。 また、先に述べた自己中心的な考え方をしていると、優劣の差としてしか捉えられなくなり、相手のことを差別したり、見下したりするということにつながりかねません。やはり、グローバル化していく中で重要なのは、どのような国、どのような思想の人であっても、一人の人間として尊重し、その人の持つ個性や文化を受容するということが大切だと今回感じました。 今回のお話の中では、主にグローバル化の利点が挙げられていましたが、利点だけではありません。関税撤廃による自国産業への打撃など、問題点は多く残っており、その問題の解決に向けて尽力していかなくてはならないのが私達の世代であると思います。その際に、今回学んだ多くのことが生きてくると思います。今はまだ多くのことができるわけではありません。しかし、グローバル化が進行していく中で、何かできるかことがないかと主体的に考え、行動していきたいと思います。 |
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3組 S君 |
僕は今回ディレクトフォース出前授業に参加する前、将来何をやりたいかと聞かれたら、「これです」とはっきりと答えることができませんでした。それは、今までずっとそうだったわけではなく、僕は去年の12月頃までは建築に関する職業に就きたいと思っていました。だから、親にも先生方にも将来は、建築に関する職業に就きたいと伝えていました。しかし、他にも色々とやりたいことが出て来て、決して建築の道を諦めたということではないのですが、迷うことが多くなりました。そのため、今回のディレクトフォースの出前授業に参加して、何をこれから考えていけばよいのか、どういう職業に就いたらよいかということの手がかりがつかめたらと思っていました。 ディレクトフォースの出前授業には3人の講師の方々が、自らの体験を踏まえて講義をしてくださいました。将来的に、自分たち学生に求められていること、今どうすればよいのかということが中心に触れられました。講義の中で特に強くおっしゃっていたことは、とにかく色々なことに挑戦すること。夢中になること。主体性を持つことでした。主体性というのは、僕が所属している部活動の中でもよく求められることです。練習中に「能動的に」とか「主体的に」ということをよく言われます。だから、主体的にということは多くの活動で求められることであり、自分の土台となるものだと感じました。そして、講師の一人の方が「夢中になれることを発見して、夢中になれることで、自分自身がやり抜いた後の感動を理解することができ、努力することの大切さを実感できる。」とおっしゃっていました。僕は、これは部活動にもつながることだと思いました。大会に向けて努力したことは成果として出ることもあるし、出ないこともあります。成果が出れば嬉しいし、出なければ悔しい。ただ、これは必死に努力するからこそ、体験できることなのだと思います。このような思いを勉強でも、部活動でも感じられるよう一生懸命にやらなくてはならないのだと思うようになりました。 今回の授業を通して、自分の将来の夢を決めることまでは、できませんでしたが、決めるまでに今やらなくてはいけないことは明確になりました。今やるべきことをしっかりと行い、将来、自分が納得できるように今後も努力していかなくてはならないと改めて感じました。 |
4組 Yさん |
私達日本人は他の国の人々に比べて積極性が足りないのではないかということは以前から強く感じていました。例えば、最近のアメリカ大統領選挙の時です。連日ニュースでこの話題を耳にしましたが、そこに映っていたアメリカの人々は、皆、自国の将来を真剣に考え、自分の意志を明確にし、自分の言葉で意見を主張していて、熱意であふれているように感じました。しかし、日本の選挙の様子を見ると、そのような様子はあまり見られないような気がします。もっと身近な例で言うと、カナダの修学旅行で現地の学校を訪問したとき、授業で先生の問いに対して、皆が積極的に手を挙げて発言しようとしていたのが印象的でした。しかし、私達は指名されたら答えるくらいで、自ら発言しようとする人はほとんどいません。 私も以前は、もっと積極的でした。私は五歳の頃、1年程外国で暮らしていました。その頃の私は英語があまり話せなかったので、相手が分かるはずもない日本語で、ためらいもなく、現地の人にも話すような子で、周りの人にはこんな日本人もいるのかと思われていた程、意志表示をはっきりする子どもでした。 しかし、成長していくにつれて、周りに気を遣うようになり、今では周囲の目を気にして失敗を恐れるようになってしまいました。日本人特有の周囲のこと気にして遠慮する控えめな姿勢は、講師の方々もおっしゃっていたように、今はグローバル化の時代であり、外国の方であっても自分の意思をしっかり伝えなければならない時代を迎えています。 講師の方々は皆、新しい経験や体験が重要だとおっしゃっていました。何か新しいことを始めようとする際、失敗するリスクは付きものです。私は人の目を気にしてしまうあまり、何が正しいことなのか分からなくなり、結局行動できなかったということがよくありました。しかし、世の中では必ずしも「正論」は一つではなく、そして仮に失敗したとしても、それを糧として、さらに学ぶことで自分は成長することができるので、努力における失敗は、その後の人生において、とても大切なのだということを今回の出前授業を通して学びました。今の私は、失敗を恐れる怖がり屋ですが、その殻を破ることで見えてくる世界があることに、今回の講義で気付くことができました。 これから私達は世界という大海原を旅することになるのですが、その中では多くの困難が待ち構えています。その困難に立ち向かうためにも、新しい経験を恐れることなく積極的な姿勢で物事に向かうようにし、この旅の中で何かしらの自分自身の答えを見つけ出せたらと思います。 |
5組 A君 |
僕は今回のディレクトフォース出前授業に参加して、これから社会人になる人たちは何が必要なのかということについて学ぶことができました。 まず、僕は「学生は人生という長い船旅の準備期間であり、世界は大海原なのだ。その大海原で今、何が起こっているのか知らなくてはならないのだ。」という言葉に感銘を受けました。今、世界ではいろいろなことが起こっています。グローバル化、テクノロジーの激変、温室効果ガスや海洋汚染などの環境問題、イスラム国などの紛争とそれに伴う難民の問題、テロの問題、そして日本においては少子高齢化問題など、数多くの問題を抱えています。こうした問題は、たくさんの企業に影響をもたらします。 船旅も、海上の天気に大きく左右されます。今、何が起きていて、これから何が起きるのか、そういったことを考え、判断し、行動するという能力が、これからの時代には必要だと実感しました。 「何かを始めるのは怖いことじゃない。怖いのは何もしないことだ。」これは、マイケル・ジョーダンが述べた言葉のようですが、僕は講演会で紹介されたこの言葉が最も心に残っています。時代が進めば、テクノロジーは進歩します。そして、新しい物事が増えていきます。そうなると、過去の成功例が全く役に立たなくなってしまう日が、いつか来てしまいます。その時に新しく何かを始めるという能力も必要になってきます。新しいビジネスモデルができたり、人工知能が発展して人間を超えたりするかもしれません。「大切なのは、自立しようという強い意志、新しいことに柔軟に対応すること、創造する喜び、他を思うことだ。」という言葉も、今回のお話で聞いた、強く胸に焼き付けておきたい言葉です。 今回の総合学習は、本当に自分の糧になりました。参加することができたことを誇りに思います。夢中になることを捜しそれを懸命に行うこと、五感に触れる体験へ積極的に挑戦すること、そして常にwhyを自問自答しhowを想像すること、この3つを今後の学校生活で実践していきたいと思います。 |
6組 M君 |
私は、今回の出前授業のお話を聴き、改めてグローバル化という言葉の重みについて深く考えさせられました。今まで私は多くの先生方の講話や、新聞紙面で度々グローバル化という言葉を見聞きする機会がありました。私の認識として、グローバル化というのは、何につけても、英語で学ぶという程度にしか考えていませんでした。 |
7組 Sさん |
ディレクトフォースの授業を通して、グローバル化が進む社会で、私達はこれからどのように生きていけばよいのか、ということを考えることができました。 授業では、世界(社会)で求められる資質として「自立しようとする強い意志」「新しいことに柔軟に対応できる力」「創造する喜び」「他を思う心」の4つが挙げられました。私は二つ目の「新しいことに柔軟に対応できる力」がとても重要だと思いました。社会では「難しいジグソーパズルを完成させる能力」よりも「レゴブロックで素晴らしいものを創る能力」を求められているとおっしゃっていたことが強く印象に残っています。指示されたことをこなすだけではこれからの社会では通用しないのだと改めて思いました。家に帰って父にこの話をしました。父は企業に勤めていて、新入社員を採用するときにはやはり思考や創造力といった能力を見ていると話していました。与えられたことをこなすだけでなく、自分で考えて創造することが大事だということを学びました。 生徒パネリストの質問で「日本の企業が多くの外国人を雇っている理由は、日本人よりも外国人の方が、能力が勝っているからですか」という質問がありましたが、私もその様に考えたことがありました。日本人は自分の思ったことが言えなくてだめだ、とよく聞きます。しかし、ディレクトフォースの講師の方々の答えは、日本人が外国人よりも劣っているわけではないということでした。日本の文化は「察する文化」と言われています。日本人の察する能力が日本人の消極性を生んでいるのかもしれませんが、この能力は外国人に絶対真似できない能力であり、日本人の長所だと私は思います。 |