夢を語る会に参加して
〜私の夢を語る〜

 

1組 O君 

 「他人の意見で自分の本当の心の声を消してはならない。自分の直感を信じる勇気を持ちなさい。」

 スティーブ・ジョブズのこの言葉は、夢に対するモチベーションや強い志を持ち続けなさい、といったジョブズ特有のメッセージが込められているように思えます。世界的な実業家を目指す若者達は、彼の言葉に感銘を受けました。そして、偉大なる彼を目指して努力し続けたのでしょう。
 僕は心の底から、医師になりたいと思っています。何度も作文やLHRの感想で書いていますが、振り返れば小学生の時からこの夢を抱いていました。変わらぬ思い。変わらぬ夢。友人から『どうしてそんなに医者になりたいんだ、他の職業のことを考えたことはないのか』と聞かれたことがありますが、きっぱりと首を縦に振った記憶があります。

 そんな僕は今、進路の件でかなり頭を悩ませています。二年間医科コースに在籍してきたわけですが、どうも自分には合わない、このままでは志望する大学に受からないのではと危機感を覚えるようになりました。高二のこの時期になって進路のことで悩まされるとは思ってもいなかったので、とても不安になりました。そんな時、やはり親の勘というものが働くのでしょうか、すぐに母から尋ねられ、家族内で話し合うことに。また、三者面談でも担任の先生と話すことが出来ました。仮にコースが変わったとしても、自分は医師の夢を諦めることはありません。というよりも諦める訳にはいかないのです。あと一年、必死になって、気が狂うくらいの努力が出来たらいいと思っています。家族の期待を裏切らないようにしたいです。

 正月、いつものように元朝参りへ。願い事を済ませた後、これもまた恒例のおみくじを引くことに。そこに書かれていた言葉にハッとさせられました。

【今の姿勢では無理である。新しいことをするのではなく、地道な努力を続けること。】

 まるで、自分の願い事に対する神様からのお告げのように感じました。我に返ってよく考えました。国立医学部という高いブランドの前に立ちはだかる、更に高い壁。これを超えていかないとと思うと、不安と焦りを隠せません。でも自分の夢を叶えるためには、努力しかないのです。
 受験はもうそこまで迫ってきています。受験を終えている先輩もいらっしゃるのではないでしょうか。こうなったら、やるしかない。それ以外の方法はないのです。才能の差は小さいですが、行動の差は大きいと思っています。プレッシャーという壁を乗り越えられるように、残された時間を有意義に使って、受験に備えたいです。

     

 



2組 Sさん

 私の夢は医師になることです。医師は患者の命を救うことができる職業であり、なくてはならない存在だと思います。私は薬剤師である母の影響で幼い頃から漠然と医療関係の仕事について病気の人を助けたいという思いがありました。小学校1年生の頃、生まれたばかりの弟が中耳炎をこじらせてしまい入院しました。入院する前はぐったりしていた弟が退院して家に戻って来た時にはすっかり元気になっていて、病院はすごいところなのだなと感激したのを覚えています。また父が胃がんで入院した時に主治医をつとめてくださった先生は、消化器外科としてスキルの高い有名な先生でした。父から話を聞くと、どっしり自信にあふれていて話をするだけで安心できた、この先生なら信頼できると思ったそうです。手術後もほぼ毎日、様子を見に病室を訪ねて来てくださったそうです。私は父の入院を通じて、改めて医療の素晴らしさを感じ、そして医師に憧れるようになりました。

 医師という職業を目指そうと思った理由の一つには、患者さんを直接治療ができるのは、唯一医師だけだということがあります。もちろん医療は医師だけで完結するものではなく、看護婦や薬剤師や技師、その他様々な役割の方々が円滑な連携を組んでいることでチーム医療として成り立っていると思います。しかしながら、直接「こういった治療をしよう。」と決定するのは医師です。私は医師になって自分の手で患者さんを治療したいです。人の命、人生を救う仕事をしていると実感して、それを職業にしたいと考えています。患者さんに唯一メスを入れることが許されるということは、当然それに伴う責任はとてつもなく大きいです。ですから、医師として医療の最前線で働くためには、継続した努力が必要になると思います。最新の医療情報を収集し、新しい術式や機器についての知識を習得し、スキルを保ち向上させる努力です。これらの努力を怠れば患者さんの命を奪うことになってしまいます。医学部に通っている先輩は高校での勉強よりも大学での勉強の方がずっと大変だ、なぜならば今サボったら、患者さんが死んでしまうから。と言っていました。私はこの発言を聞いて、今私がしている努力程度で、大変だ、つらいなどと言っている場合ではないと思いました。そして今まで以上に頑張らなければという思いになりました。

 医科コースには自分と同じ思いで頑張っているクラスメートがたくさん在籍しています。彼らといることで、自分に良い刺激をもらっています。高い目標に向かって努力する環境があることにとてもありがたく思っています。このような環境の中で、私も周りに負けず、私自身も周りの人に良い刺激をあたえられるようになり、互いに高め合える関係をもっと強くしていきたいです。
 私にとって受験で合格することが、夢を叶えるスタートラインに立つことになります。残りの時間を精一杯に使って、必ず目標を達成しようと思います。

 

 



3組 O君

 私はまだ、はっきりとした将来の夢が決まってはいません。興味のある仕事は多くあるものの、どれも運命的に何かを感じて熱中できそうな仕事が見つかっていないのです。それなので、周囲の夢を語れる友人たちは本当に尊敬できる存在です。そして、そのような友人を見ると同時に、この時期に進路に迷っている自分にとても焦りを感じてしまいます。

 進路に迷っているといっても、時間は迫ってきているので、自分なりに少しずつ焦点を絞る努力をしてきました。その中で、「私が働いているイメージ」「その仕事でできること」を考えた時に一番良いと感じた仕事はパイロットです。私の生涯でやりたいこととして「世界の自然を実際にこの目で見る」という夢があります。もしも、国際線のパイロットになれれば、空からの地球の自然の眺め、また、フライト先の滞在でも少なからず私の夢を達成できるような気がします。パイロットになる方法は、いくつかありますが私は「自社養成」と「航空関係の大学への進学」の二つに注目しています。「自社養成」は、民間の企業(全日空など)がパイロット養成の訓練費を負担しながら、訓練者に給料を与えるという夢のようなシステムです。もちろん倍率は高く、希望は少ししかありません。「航空関係の大学への進学」は、パイロットの育成を行う大学へ進学しライセンスを自分で取得していく方法です。紹介した二つの方法のどちらを選んでも、近年では、体が健康であることと一定レベル以上の大学を卒業していることは重要な要素となっているようす。私は、ほかのパイロット志願者よりも一歩進んでおくためにも英語をしっかり身に付けておきたいと思っています。もしも、本当に国際線を飛べば、管制塔とのコンタクトはもちろんほとんどが英語ですし、地域によっては特有のなまりがあったりするわけですから、基本的な聞き取りや発声をマスターしておくことは必要であるといえます。また、私はパイロット以外の職業に就いたとしても、国際的な仕事につきたいと思っています。とにもかくにも英語は、どんな仕事に就いたとしても必ず役立つと考えます。私の将来のためにも、受験を通じて英語のスペシャリストになれるように努力したいです。

 私の父はパイロットです。父にアドバイスを聞くと、「高校生活を楽しめ。将来を見据えながら。」と言われました。これはどのような意味かと私なりに考えてみると、「教養を蓄えるという事」ではないかと思いました。将来、ほかの国の人と関わる機会があったときに、少しでも自分をアピールできるようでなければ、ある意味恥ずかしいといえるかもしれません。懐かしく過去を振り返り、功績や知識を語れる大人を私は尊敬しています。世間一般ましてや、世界の目は厳しいものであります。だからこそ、良い人材あるいはグローバルな人材として見られるためには何が必要で何を経験すべきなのかという事をしっかり考えていきたいです。
今後見つかるであろう夢に向け、専門性はもちろん豊富な教養を身に付けて、社会に貢献できる人となれるよう、今を全力で前向きに精進していきます。

 

 



4組 S君 

 僕の夢はパイロットになることです。これは幼稚園の時から今までずっと変わらないことです。幼い頃から飛行機に乗る機会が多かったので、パイロットという職業に憧れを持つようになりました。このパイロットになりたいという思いは成長するにつれてより強くなっていきました。
 現在、パイロット不足が問題となっています。これからグローバル化や中国、インドなどの富裕層の増加によって飛行機利用者の需要が増えることが考えられます。飛行機がますますポピュラーな移動手段となり、パイロットの人材が必要とされる時代になってくると思います。パイロットは誰でも簡単になれる職業ではなく多くのライセンスや訓練を必要とします。そして沢山の命を預かり大きな機体を操縦します。そんな仕事に憧れ、魅力を感じます。

 今までは、漠然とパイロットになりたいと思っていました。しかし、理系の道を選び、少し専門的な知識を習ったり、模試を受けて全国と比較してみたりすると、もっと具体的に行動に移していかなければならないと危機感を持つようになりました。そして今やるべきことは、目標とする大学に向けて、今の自分の課題をみつけ欠点や苦手なものを徹底的に克服していくことだと思います。

 残りの高校2年と3年をより有意義なものにするためにも基本にもどって具体的に実行したいことが三つあります。

 一つ目は、英語と数学を毎日欠かさず予習、復習を積み重ねていくことです。これは今以上に完璧に、そしてもっと時間をかけて質の高いものにするという意味です。

 二つ目は、けじめをつけて生活することです。勉強するときには今まで以上にしっかりスイッチを切り替えていく必要があると思います。中途半端な気持ちで取り組む勉強は時間の無駄になってしまいます。受験まであと一年しかないということを考え、普段の学習に対する姿勢を改め、本気で取り組んでいこうと思います。

 三つ目は、周りの人から信頼される人になれるように努めることです。これからの時期は受験で頭がいっぱいになると思いますが、共に勉強を教えあえる友達を増やし信頼関係を沢山築いていきたいです。こういった人間関係を築いていくことは社会に出てもとても大切なことであり、将来、役立つものだと思います。

 これからの内容は誰にでもできるような当たり前のことだと思います。もちろんプラスアルファの学習にも力を入れますが、基本にもどってこの三つのことを忠実に実行していきたいと思います。高校生活が将来に活かされ、夢の実現につながるものになるようこれからの高校生活を大切にしていきたいです。そして、幼稚園の頃から持つ夢を大事にしてその夢に向けて努力していきたいと思います。

  

 



5組 Kさん 

 私は将来、食品関連企業で研究をするか、NGO団体の職員や公務員として働きたいと考えています。

なぜこのような分野の職業に就きたいかというと、理科の中の生物分野が得意だったからです。その中でも、特に「食」に関する分野に興味があります。私たちが健康に生活していくためには、ご飯を食べることが不可欠です。それなら、安全でおいしいものを食べたいと思います。だから、食について学びたいと思いました。そして、今、世界では人口が増加したことによって、食糧不足が深刻になり、飢餓で苦しんでいる人もたくさんいます。そのような人たちを助けたいと思ったことも、私がこのような分野の職業に興味を持った理由です。
具体的には、食品関連企業に就職することができたら、新しい商品の開発をしてみたいです。自分の作った商品が世の中に出て、お店に並ぶのを見るととても嬉しい気持ちになると思います。

 NGO団体の職員、または公務員になることができたら、実際に現地に行って食糧問題を解決するお手伝いをしたいです。これは大学生のうちからしてみたいと考えています。大学によっては、海外に行って実習を行うことができるようなプログラムもあります。そういうものにも積極的に参加していきたいです。

このような職業に就くために私は、筑波大学の生命環境学群生物資源学類に行きたいと考えています。この学類では、三年に上がるときに、より深く学ぶ内容を決めて四つの細かいコースに分かれるので、時間の猶予ができます。四つのコースには、私が社会に出たらやりたいと思っている食品関連企業での新商品の開発に向けた内容が学べるコース、NGO団体の職員や公務員として食糧問題の解決することについて学べるコースがあります。そして、海外に行って実習を行える国際農業研修というものもやっています。だから、この学校を選びました。

筑波大学生命環境学群生物資源学類に入学するために私は、自修学習をがんばりたいです。テストのための勉強ではなく、大学入試を意識した勉強をしたいです。毎日の授業で学んだことを、毎日欠かさず家で復習することが必要です。きちんと計画を立て、苦手をなくし、効率よく自修学習を行うように心がけたいです。三年生になったら、九時学習が始まります。私は、九時学習に参加して、学習時間をしっかり確保したいと考えています。家で勉強することができない私にとって、九時学習はとても効果的だと思います。大学受験まであと一年になりました。大学受験当日までの一日一日の授業や家庭学習を大切にし、悔いを残さないように一生懸命がんばっていきたいです。

 

 



6組 T君 

 僕は今回の夢を語る会に参加して、自分の将来の夢について再確認することができました。
 僕の将来の夢は獣医師になることです。なりたいと思ったきっかけは、過去に飼っていたペットが亡くなってしまったことです。日に日に弱っていくペットを見ていることしかできず、「何としてでも助けてあげたい」と何度も思いましたが、何もしてあげることができず、自分の無力さにとても悲しくなりました。そのきっかけ以来、ずっと獣医師の夢を追い続けています。しかし、一度だけ夢がブレてしまったことがあります。それは、高校1年生から高校2年生になる時の、理科選択です。高校1年生の時、文理選択をすると共に、理科選択をしなければなりませんでした。物理か生物を選ばねばならず、僕は自分の夢について考えた時に、日本の未来のことも考えました。「未来の日本は仕事のオートメーション化が進み、機械工学系の仕事の方が重宝され、優遇されるのではないか?」と考えていました。よって、「物理を取るべきではないのか…。」という新しい考え頭の中に浮かんでしまいました。生物も物理も嫌いではなかったので、とても悩みました。獣医師になるのはとても狭き門なので、周りから止められたこともありました。しかし、目の前で何もできなかった自分を思い出し、「助けを求めているたくさんいる。」という考えを取り戻し、生物を選択しました。

 そして、もし獣医師になれたら、コミュニケーションがきちんと取れる獣医師になりたいです。最近の若者は、コミュニケーションをとるのが苦手な人が多いみたいです。いくら知識や腕があっても、コミュニケーションがうまくとれなければ、獣医師は務まりません。今の獣医師はチーム型医療で、医者とほとんど同じです。獣医師と医者はよく比較されますが、扱うのは同じ“命”です。医を志す者には、必ず患者と関わることが必要になります。患者とのコミュニケーションが、医を志す者にとって、一番大切なことだと思います。獣医師にとっての患者は動物です。人ではないのでコミュニケーションをとるのは不可能です。だからといって獣医師はコミュニケーションをとらなくていいわけではありません。獣医師がコミュニケーションをとるべき相手は、ペットの飼い主です。獣医師の所にペットを連れてくる人達は、ペットを子供の様に育てている人達です。安楽死など、獣医師だけではどうにもできないこともあります。ペットが死んでしまった後のことも考え、飼い主の心をケアしながら、コミュニケーションをとれるようになりたいです。無理な手術や勝手な手術をしないように、インフォームド・コンセントを大切にしていきたいと思います。

 獣医師なるのは簡単ではありません。自分の夢に一歩でも近づけるように、毎日コツコツ勉強をしながら、大学に入学してから何を学ぶのかを考えていこうと思います。

  

 



7組 K君

 今回の夢を語る会に参加して、夢を持って生活することの大切さを改めて感じました。夢を持って毎日を過ごしている人と、何も夢を持たずに毎日を過ごしている人。社会に出たときに周りの人から頼られ、誰からも好かれ、色々な可能性を切り開ける人は明らかに前者だと思います。

私は昨年までは建築業に興味がありました。しかしそれは、それまで他の職業につい調べることをせずに何となく決めていたからでした。自分が将来何十年続くであろう仕事をそんなに簡単に決めていけない。そう思って理系の仕事を色々と調べてみて、私は機械やロボットに興味があることに気が付きました。なぜ機械やロボットに興味を持ったかというと、現在様々な分野で機械化やロボット化が行われ、私たちの生活は機械無くしては、もはや成り立たないと気づいたからです。そして人々の生活をより便利にするだけでなく、他国において安全な暮らしを送ることができない状況下にある人々が安全に満足のいく生活を送れるようにするための機械を、私は作ってみたいと思ったからでした。

今日の日本は少子高齢社会です。その少子高齢化は今後さらに進んでいくと考えられています。高齢者の数が増加し、若者の数が減少するということは、介護する人の数が確実に足りなくなってきます。そこで、介護する人の負担を小さくし、少ない人数でも多くの高齢者を介護することができるように、より素晴らしい介護ロボットの開発に携わりたいと考えています。昨年の夏休みの大学訪問の際に、重い物を持ち上げるのを補助するロボットを見る機会があり、そのロボットを装着させてもらったところ、感じる負担がかなり軽減されて、とても感動しました。その装置をより小型軽量化し、服の中に身につけられるぐらいの手軽な製品にすることができたのならば、そのロボットは、介護をする人の為になるだけではありません。例えば歩くことが困難な人などの介護される側の人が装着すれば、体を自由に動かせるようになるかもしれません。
 私はそのような人の助けになるロボットの研究に携わる為に東京理科大学に進学したいと考えています。東京理科大学は「マッスルスーツ」という装着型ロボットの製品化に成功しています。そのため、東京理科大学で学ぶことができれば、私の考えるロボットや機械の開発のヒントを多く得ることができるだろうと考えています。したがって、まずは東京理科大学に合格することが私の夢の実現への第一歩となります。残りの一年間の学校生活を一日たりとも無駄にせず、全力で勉学に励みたいと思います。そして江戸取での三年間に悔いを残さないようにしようと思います。

 

 



8組 T君

 商品企画。これは、商品ができるまでの様々な過程の一つであり、アイデアの提案をする仕事です。今使っている鉛筆、着ている洋服など日常生活でよく目にしているものは、全てそれぞれの開発者のアイデアの結晶なのです。自分で創造したアイデアが形となり、人の役に立つことができるこの職業に就くことが僕の将来の夢です。夢を掲げているだけでは勿論、叶いません。夢に一歩でも近づくために、世の中の様々な現象に興味・関心を持って、アンテナを高く張り、創造力を養っていきたいと思います。商品企画では、世のニーズに合った商品のアイデアを提案することが求められます。ですから、常に世のニーズというものを把握する必要があります。世の中の様々な出来事にアンテナを張れば、多様で深い知識・洞察力を身につけることができ、これは、創造力を養うことにつながります。また、世のニーズと一口に言っても、年齢層や時代によって、それは変わります。使い易さや見た目など何を重視するのが商品企画をする際に重要となります。そのため、消費者の生の声を聴くことが大切ですが、その際の接し方はとても重要です。挨拶と言葉使いに気を付け、節度ある態度を取ることが大切です。挨拶は人と人を結びつけるコミュニケーションの原点です。明るい挨拶は、する側とされる側の双方の気持ちを明るくします。また、各々の立ち位置に相応しい言葉使いをすることは、相手に対するマナーでもあります。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、いくら親しい相手であっても、やはりTPOをわきまえた言動をするべきです。

このように、他者を尊重し、相手の気持ちに立って考えるということは、商品企画の基本とも言えます。別な言い方をすれば、商品企画には多様な角度からモノを見ることが求められるという事でもあります。そのため僕は、毎日、ニュースを意識して見るようにしています。様々な角度からモノを見るには多様で深い知識が必要不可欠ですが、ニュースはそのためのツールとして最適だと思っています。
 僕は、将来の夢を叶えるために日々取り組んでいることがありますが、中でも最もしなければならないことは、東大への進学だと思っています。東大は日本の最高峰の大学です。そこで洞察力や創造力を養うための専門的な知識を学びたいです。

約1年後には、センター試験、東大の二次試験が控えています。ついこの間まで後2年間残っていたのが、今や、残り1年間となっています。どんどん時間が経つのが早くなっているように思います。おそらく、高校3年生になってからの数か月は、あっという間に過ぎてしまうはずです。ですから、高2の残り数か月を大事にしていきたいと思います。「〜したい」ではなく、「〜する」という主体的な行動をすることがゴールへの近道であり、ただ願うだけでは何も始まりません。思いと行動を一貫させ、実践あるのみだと思います。時間はいつでもある訳ではないので、一日一日に感謝しつつ、有効に活用していきたいと思います。東大に行くという目標、商品企画をするという目標は逃げません。もし、逃げるとしたら、その原因は自分にあります。結局のところ、夢のありかは自分自身の中にあるのです。日常生活において、努力を惜しまず、継続させていきたいと思います。

 

 



9組 S君 

 私の夢は国語の教師になることです。みんなから信頼されて、教え方が一流の教師になりたい。

教師になりたいと思ったきっかけは、ある先生に出会い、その先生に憧れを抱いたからです。元々、人に何かを伝えたり、人の面倒を見ることが大好きだという事もありますが、大きな動機はやはり憧れでした。

教師になりたいと思った時から、教師という職業について色々調べました。高校教師になるためには教員免許を取得することが必要です。免許取得後、公立なら各都道府県で行う教員採用試験、私立なら各高校の教員採用試験を受験し、合格すれば高校教員として働くことが出来ます。採用倍率は約9倍と、とても高いです。
 厳しい環境を勝ち抜くにはどうしたらいいのか。自分の行きたい学部でレベルの高いところに行くというのが妥当な考え方です。もちろん、この大学でこの分野を学びたい、この先生の講義を受けたい、という理由があれば別ですが、そうでなければこうした考え方で良いのではないかと思います。ですから、私は早稲田大学の文学部に行きたいと考えています。そして教育課程を取り、教師を目指そうと思います。教育学部を希望していないのは、教科についての専門的なことをより深く学びたいからです。文学部に所属して教育課程を取ることは、負担の大きいものになるとは思いますが、専門分野を学ぶためにはやらなくてはいけないことだと思います。

しかし、今の学力では太刀打ちできません。学校の授業を大切にし、日々努力することが必須です。
 私は結果を出さなければなりません。一つには自分の夢のため、二つ目は親に対する恩返しのためです。
私の親は私のためにたくさんの教育費を払ってくれています。また、小さい頃から何事も自分で決めさせてくれて、好きなことをやらせてもらっています。中学受験をするかしないかということも自分で決めさせてくれました。そこまでしてくれた親に、私は結果という形で返したいのです。

最後に、ある先生に憧れた理由を書きたいと思います。中学生の頃、私は恥ずかしいことですが何度も重い注意を受けていて、先生たちに迷惑をかけており、特にその先生に迷惑をかけました。でも今、私はその先生にとてもお世話になっていて、よく面倒を見てくれます。あんなに迷惑をかけてしまったのにと、とても申しわけなく思います。
 今後、部活動、勉強の両方で結果を残すことで、恩返しをしていきたいと思います。

 

 



10組 Nさん 

 私の将来の夢は、日本史の教師になって、江戸取の教壇に立つことです。
この夢を作文に書くのは3回目です。今までの2回は、ひたすら「なりたい!」という強い気持ちを書いていたのですが、今回は、進路という観点からより深く考えることができました。私は今まで、教師を目指す上で、見えない力が必要だと思っていました。生徒の成長による変化に応じて、一人一人に合った話し方が大切なのだと思っていました。
 江戸取で教師として教壇に立つには、専門教科の深い知識や教授法を習得していなければなりません。いくら教師になりたい気持ちが強くても、教科をしっかり教えることが出来なければ、それは叶いません。自分が教師として働いている姿を想像する時、わたしはいつも生徒と話をしたり、職員室で仕事をしている様子を想像していました。
 しかし、肝心な、教室で授業をしている姿を思い浮かべていないことに気付きました。分かり易く、楽しい授業をしている姿ではなく、緊張して、上手く話せない自分の姿が思い浮かび、とても不安になりました。このままではいけないと思い、先日、江戸取小4年生の妹に、日本史を教えてみました。しかし妹は徐々に飽きてきたようで、途中から真剣に聞こうとしませんでした。普段の授業で先生が話している内容を思い返しながら話しても、やはり全然違うのだと思いました。自分の目標は見つかっても、いろいろな課題が見えてきました。私の場合、目標は明確なのであとは課題を一つ一つ克服していくだけです。授業の内容や質は、今考えてもきっとわからないと思うので、大学生になってからしっかり学んでいきたいです。
 今できることは日本史の知識を自分からどんどん吸収していくことです。もう一つは、大学に合格できるように一生懸命頑張ることです。特に力を入れなければならないのは、英語です。英語は、文系では避けて通れない科目で大変重要な科目です。早く基礎を身に付けなければなりません。
それ以外にも教師として必要なものはたくさんあります。教師という仕事は、多くの人に頼りにされる仕事だと思います。だから、教師は人間的にしっかりしていなければなりません。私は日頃、周りの人に「しっかりしている」とあまり言われません。しかし、教師は一人一人に合った的確な指導や助言ができなければなりません。いろいろなことを深く考えられる人間になりたいと思います。夢を語る会は今年で5回目ですが、今回が最後です。
 4月になったら高校3年生になります。いよいよ大学受験の年を迎えます。辛い日々になりそうですが、その中でも笑顔を忘れずに頑張りたいです!

 

 



11組 M君 

 僕は昨年も夢を語る会に参加しました。その中でスピーチをしてくれた生徒の方々や江戸取の卒業生の方々の事を見て,持っている夢について、また叶った夢についてのスピーチを聞いて同じ学校に自分の持っている夢を大勢の人の前で堂々と発表している姿を見てとても凄いと思いました。そして同時に作文という場ですが自分の夢を書こうと思いました。

 僕の夢は社会科の先生になることです。僕がなぜ教師を目指すことになったか動機が二つあります。
 一つ目は、僕は未来を担う子供たちの成長の手助けをしたかったからです。僕は今でも小学校、中学校、高校で担任をして下さった先生の事を覚えています。先生は卒業後も生徒との絆が深いところに教師という職業の魅力を覚えました。

 二つ目は僕を人間的に良い方向に導いてくれた先生が居たからです。その先生は常に真正面から僕と向き合ってくれました。

 教師になるために、日本の教育について自分なりに考える事もあります。将来、実際教師になった時、保護者からのクレームなど様々な問題が発生します。ただ、そのような場面になっても生徒と真正面から向かい合って、生徒と共に日々成長を重ねる事が出来る教師になりたいと思っています。また、江戸取の先生方のように、生徒の夢の実現のため、常に応援出来る先生になりたいと思います。ただ、先生になるには、相当な努力をしなければなりません。大学で単位を修得し、教育実習を受けて教員免許を取り、やっと教師になる第一歩を踏み出すことが出来ます。そして、最大の正念場である教員採用試験に臨むことになります。僕が将来、受験したいと思っている千葉県中学校の社会科教員採用試験の倍率は5倍から10倍の狭き門です。教員採用試験に合格するには、深い知識と熱い情熱が必要です。今の僕には、情熱は十分にあると信じていますが、欠けているのは知識です。歴史や地理、そして政治経済など全てを網羅して勉強しなければなりません。そして、それだけでなく、人間というものをもっと深く理解できるようにならなくてはならないと思います。そのために江戸取でしっかりと学び、第一志望である0大学に進学し、より専門的な学問を学びたいと思います。江戸取での生活は僕の夢を叶える上での通過点です。しかし、その通過点をどのように通過するかによって自分の未来は変わっていくと思います。自分の未来のために、この一年間しっかり文武両道に励んでいきたいと思います。10年後の自分が、高校時代を思い出した時に、未来の自分を誇れるような江戸取での生活をしていきたいです。受験まで残り1年しかないのでしっかり頑張っていきたいと思います。