10フォーブラスバンド コンサートを
聴いて

11組 T君

 僕は、今回の10フォー・プラスの演奏会をお聴きして音楽は聴く人を巻き込み、魅了する力があるのだということを知りました。 

 正直なところコンサートと聞いた時、どうしても知らない曲ばかりだと途中で退屈してしまうという印象があります。しかし、今回は今までのコンサートとは違うものになりました。演奏されていた曲は知らないものがほとんどでしたが、初心者僕たちにもわかるように曲の前に色々な種類の楽器を紹介して僕たちが文字通り「音」を「楽」しめるようにと工夫してくださっていました。また、演奏者の方々もまた自ら「音」を「楽」しんでいたように感じました。音だけでなく、時折ジョークなどを織り交ぜたりして僕たちを引きつけてくださっていたので、会場に一体感が生まれていたと思います。最後のアンコール後の曲で自然と手拍子が始まり、会場全体が一つになったのも、そのような工夫のおかげだと感じました。演奏者が本気で「音」を「楽」しむからこそ、本気で私たちが「音」を「楽」しめるように工夫してくださったからこそ、それが僕たち観客にも伝わり、ステージ上だけでなく、ホール全体を巻き込む素晴らしい演奏会を楽しむことができたのだと思います。

  今回の10フォー・プラスの演奏会で、「音楽」というものが、「コンサート」というものが一体どういうものなのかという認識が変わりました。10フォー・プラスの演奏者の方々には貴重な体験をさせていただいたことを感謝するともに、また今回のような演奏会に出会えることを楽しみにしたいと思います。

 

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1組  H君

 今回のコンサートをお聴きして感じたことは、何事にも周りに耳を傾けながら自分の主張を組み込んでいったとき、最高のものができると感じました。
 私は小さいころから音楽に触れる機会が多くあり、様々な楽器を体験したり、コンサートを聴いたりしています。今は、吹奏楽部に所属しており、日々練習しています。そのため、今回のコンサートは非常に待ち遠しかったです。また、私にとって初めての金管アンサンブルコンサートだったのでどのような音楽が奏でられるのか期待で胸がいっぱいでした。

 演奏が始まってすぐに感じることがたくさんありました。金管楽器ということもあり、大きな音が出やすいのですが、優しさに包み込まれるような音を奏でていたこと、また、演奏者全員が一つの音楽を作るためにそれぞれの役割をこなし、周りに溶け込むような音で、まるで一本の楽器が演奏されているように聴こえたことです。部活で私が指摘されている部分が、全て完璧に表現されていて、そもそも素人の私と比べるのはおかしいと思いますがさすがプロの演奏家だと感じました。

 コンサートの途中で各楽器の紹介がありました。チューバの音は安心するような音、ホルンは弾むような音、トロンボーンは周りをまとめてくれるような音、トランペットは音全体に輝きを加えるような音に聞こえました。紹介があったことにより、アンサンブルを聞いている時、それぞれの音を聴き分けることが出来ました。

 勉強は各採点項目の点数により誰にでも同じように評価できます。音楽にも採点項目はありますが目に見えるものではありません。演奏を聴く人は様々なのでそれらの人全員に満足させる音楽を提供するのは容易ではありません。そんな中、私たちは満足することができました。江戸取に今回来てくださったことに感謝すると共に、また機会があればお聴きしたいと強く感じました。

  

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2組 Oさん 

 私はこの10フォー・ブラスの演奏を聴いて、改めてアンサンブルは、本当に素晴らしいと思いました。ソロの演奏とは違い、常にその曲の中でも主役が変わっていくので聴いている側からも、とても面白いと思います。私は小学校から中学3年生まで吹奏楽部の一員としてフルートを吹いていました。アンサンブルはソロとは違い、自分の音だけでなく他人の音に合わせることが必要で、バランスを取りながら、まとめていくのは本当に難しいことだと思っていました。しかし、この10フォー・ブラスの演奏は一つ一つの曲ごとに違った音色で、しかも全員の息もぴったり合っていて、すばらしいと思いました。私が特に印象的だったのは、4曲目のガーシュウィン作曲、リアルトの『さざ波』という曲です。題名を見た限りでは、『さざ波』という言葉があるので、しっとりとした曲かと思って聴くと、意外に明るいテンポの曲で、ガーシュウィンの『さざ波』という曲は、こういうイメージなのか、と考えるのがとても楽しかったです。同じ『さざ波』でも、人それぞれが感じる雰囲気も違うし、想像する周りの景色や季節も違う。そういった、言ってみれば想像の多様性があるからこそ、聴いていて楽しいのだろうと思いました。

 また、私が印象を受けた他の曲はピ、アソラ作曲のリベルタンゴです。私は、こういう楽器ではクラシックかジャズしか演奏しないものだと思っていた節がったので、リベルタンゴのような民族舞踊の演奏を聴いたときは、音楽の新たな一面に触れたようで、その多様性を実感しました。曲に深みがあり、また違った面白みがあると思いました。

 この10フォー・ブラスの演奏を通して、音楽の素晴らしさ、そして、音楽の世界の広さに改めて気付かされました。

 

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3組 Yさん

私自身も楽器を演奏する者として、今回の演奏会では感動することがたくさんありました。まず、私自身の経験からも言えることですが、同じ楽器を演奏するにしても個人差というものが必ずあり、音色をそろえる事は難しいものです。しかし、今回聴いた音色はとてもよく揃っていて、曲調が変化してもそれが変わることがありませんでした。かわいらしく演奏するところ、やさしく演奏するところ、堂々と演奏するところなど、様々な場面に対して12人全員で同じイメージを作り上げ気持ちを合わせているという感じがとてもよく伝わってきました。
 さらに、それは曲中での吹き始めのタイミングにも表れていました。合図を出す奏者は決まってはいましたが、それにぴったりと合わせることは難しいものだと思います。しかし、メンバーはきっちりとできていました。これも曲調に対するイメージを合わせる工夫をしているためなのだろうと思いました。また、今回の演奏はアンサンブルなので指揮者がいません。その中でテンポを保つための方法を知ることができたように思います。私はテンポを作っていく要はチューバやバストロンボーンのような低音パートにあるように感じました。低音パートが主にメロディを奏でる高温、中音のパートを支えていて、テンポだけでなく音の厚みも生んでいました。中でもトランペットの奏者が気持ち良さそうにメロディを奏でている様子から、低音パートがしっかり音楽を支えていることが明確にわかりました。このように全体を支える低音パートがいかに大切かを知ることができました。
 
私は、現在吹奏楽部に所属しており、金管楽器を担当しています。そして今、まさに近々行われる大会に向けてアンサンブルの練習に一生懸命に取り組んでいます。そのようなタイミングでもあったので、今回の演奏会は大いに勉強になりました。すぐに練習に生かしていきたいと思います。今回このような機会を頂き、ありがとうございました。

 

 

 

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4組 N君 

今回が江戸取アカデミックシリーズ第100回目ということで、10フォー・ブラスの皆さんにとても素晴らしい演奏を聴かせていただきました。

コンサートに参加させていただく前、写真に写っている人数が12人であるのに、どうして10フォー・ブラスという名前なのだろうか、とても不思議に思っていました。話を聞くと、グループ結成当時は10人で、そこから2人のメンバーが加わったということでした。また、メンバーみんながオペラ好きであることやリハーサルでの話しなど、演奏以外にも色々と披露していただきました。そして、強く感じたことは、メンバーの皆さんがとても仲がいいということです。

そして、中等部での公演を終えて、高等部の公演の前にも、入念に音合わせをされていたことに驚かされました。世界を股にかけて活躍する演奏家の姿を垣間見る思いがしました。どの道においても、一流の方々は弛まぬ蔭の努力を欠かさないということを実感しました。実際の演奏もすばらしいものでした。12人全員が息をぴったり合わせ、テンポの激しい曲、ゆったりとした滑らかな曲、音の高低やリズムなど変幻自在にバリエーション豊かな曲を次々と演奏していくのは、圧巻でした。各楽器や曲目の由来の解説も大変分かり易く、音楽が身近に感じられた貴重な機会でした。今後の良い経験としたいと思います。すばらしい演奏をして頂き、ありがとうございました。 

 

 

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5組 Sさん

 今回の10フォーブラスコンサートでは沢山の有名な曲を生の演奏で聴くことができました。
 私が今回のコンサートで最も楽しみにしていたのは、オペラ「魔笛」の「夜の女王のアリア」です。この曲は、10フォーブラスの皆さんが披露してくださったものの中でも、特に思い入れが深い曲です。私は過去に2回オーストリアへ旅行に行ったことがあり、1回目の時に「魔笛」の作曲者でもあるモーツァルトの生家があるザルツブルグという街を訪れました。モーツァルトの生家には展示物が数多くあったのですが、その中でも特に、モーツァルトが使っていたピアノが私の記憶に残っています。私たちがピアノと聞いてイメージするものとそこにあったものには1つ大きく違っているところがありました。それは、黒鍵と白鍵の色が今とは逆の配色になっているところです。その時代のピアノではそれが普通だったそうなのですが、当時の私はまだ小さかったので、奇抜なものという感覚で見ていました。その記憶は今でも強く印象に残っています。そして、2回目にオーストリアへ旅行に行った時には、モーツァルトコンサートという公演を見に行きました。そこでは、モーツァルトが作曲した曲をメインに披露されており、私は初めて「魔笛」の演奏を聴くことができました。元々、私は母の影響によって、お芝居が大好きで、家には「魔笛」の
DVDが置いてあり、大体の曲は分かるのですが、なかでも今回のコンサートで演奏された「夜の女王のアリア」は私が最も好きな曲です。この曲は、曲中で夜の女王が高音で歌うパートがとても特徴的で有名で、10フォーブラスの方々の演奏でもそのパートを聞くことができました。小さいころの思い出が、素晴らしい演奏とともに蘇ってきて、とても心を震わされました。

 また、他の曲でも映画やミュージカルなどで1度は耳にしたことがあるものばかりでした。それらの曲を聴いているだけでも楽しかったのですが、アレンジされている部分に気付いたりするとより一層気持ちが嬉しくなりましたし、「もう一度しっかり聴きたい」「元々の作品を見てみたい」と思えました。今回のコンサートでクラシックやブラスバンドについてとても興味が湧いたので、普段から聴いているような曲だけでなく、いろいろな曲を聴いて教養を深めていきたいです。

 

 

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