体育祭を終えて

 

2組 Nさん 

  「青組、ずいぶん進化したな」

 この言葉は昼休み後の最初に行われた4色対抗応援で青組が終わったときに先生がマイクを通しておっしゃった言葉です。今年の青組はかなり心配されていました。体育の時間に応援の練習をやっても、踊れない人がいたり、かけ声ができていなかったりして、周りに本当に大丈夫なのかと言われていました。しかし、先輩たちはただでさえ忙しいのに、カナダ修学旅行で大幅に遅れをとっていた高校2年生に最後まで丁寧に教えて下さいました。そして、どんなときでも怒らずに、みんなを励まして教えてくれた先輩の姿は、高校2年生から見ても素晴らしいものでした。残念ながら一番にはなれませんでしたが、青組が最初の段階からかなり成長できたことは先生の言葉にあったように確かです。私は素敵な先輩がいる青組でよかったなと思います。そして来年、私たちの学年が最高学年として臨む体育祭では、後輩達にその組で良かったと思われるような組にできるように頑張りたいです。

 私は今回、放送担当だったので、前から競技を見ていることが多かったですが、どの競技に出ているどの選手も全力で取り組んでいることがすごくわかりました。また、たとえ負けたとしても競技が終わった後のみんなの顔はさわやかな顔でした。こうして中1から高3までが一斉に集まって何かをするのは体育祭しかないので、私たちは残り一回、他の学年も残された回数の体育祭をより充実したものにして欲しいと思います。

 応援披露にしても、様々な競技にしても、今の姿があるのは歴代の先輩方が体育祭に対して真剣に取り組み、多くの努力をしてきたからだと思います。江戸取生としてその良き伝統を未来へと引き継いでいくことが、在校生としての責任であると感じました。また、今年も参観者の中、多くの卒業生が来てくれました。母校を誇りに、大切に思う気持ちを私も受け継いでいきたいと思います。

 最後に、体育祭で全力を出したように、これからは切り替えて、勉強を一生懸命頑張りたいと思います。

 

TOP



3組 Yさん 

4色に分かれて、グラウンドで白熱した戦いを繰り広げる体育祭。私はこの体育祭という行事が大好きです。クラスの仲が深まり、普段あまり関わりのない先輩、後輩とも協力し学校全体で盛り上げることができるからです。私は、高入生なので今回の体育祭は江戸取で2度目の体育祭でした。昨年も体育祭がとても楽しかったので、今回はクラスをまとめ、盛り上げていきたいという思いから、体育祭実行委員に立候補しました。Tシャツのデザインを決めたり、委員会の集まりがあったり、競技のメンバーを決めたりと大変なことがたくさんありましたが、実行委員をやり終えた今、充実感を覚えています。

 また、昨年に引き続き応援団にも入りました。今年は、高2年なのでカナダ修学旅行があったため、あまり練習には参加できず、ダンスの振り付けが抜けてしまったり、隊形がわからなくなったりして応援団の方々に迷惑をかけてしまいました。しかし、先輩方は、質問をしに行ったときでも優しく、一つ一つ丁寧に教えてくださり、とても嬉しかったです。今回赤組は、演目の中で赤いハンカチを使ったパフォーマンスを行いました。ダンスの中で一列になって足を上げ、その中を先輩が通るという場面など、次々とアイディアを出す先輩方のすごさを実感しました。他の色の応援団も、扇子や4色の軍手を使っての工夫されたパフォーマンスが繰り広げられました。それぞれの色の特色がよく出ていて、どの色が勝ってもおかしくないと思うほどでした。来年は自分たちが最上級の学年になり、ダンスや隊形などを一から考えなくてはなりません。是非、今年の応援を上回るようなパフォーマンスができるようになりたいと強く思います。来年は、最後の体育祭なので、今年以上に気合を入れて取り組みたいと思います。

 今回、競技の部分では、クラス対抗リレー、ロープジャンプ、綱引き、玉入れにも参加しました。中でも、昨年は通過できなかった予選を2位で決勝に残れたこと、練習では60回しか飛べなかったロープジャンプで99回も飛ぶことができ、3位になれたことはとても強く印象に残りました。

 この体育祭を通して、クラスの仲が少し深まったと思います。しかし、夏休みの勉強合宿や10月の紫峰祭を通して、さらにクラスの一体感が深められるようにしていきたいと思います。

  

TOP



4組 M君 

 

今回体育祭を通して、三つの大切な体験をすることができました。

 一つ目は団結力の大切さです。白組という大きなまとまりからロープジャンピングのメンバーに至るまで様々なチームワークや団結力を見せられたと思います。中でも最も盛り上がったのは短距離走やリレーの時の白組の応援です。僕も短距離走に出ていたので、わかったのですが、応援の声が大きいほどやる気が出てくるものです。そのおかげで、僕も一位をとれて、団結力のパワーというものを実感しました。来年は、最高学年として江戸取生活最後の体育祭になるので、今年よりも強い団結力を見せて、優勝目指して頑張っていきたいと思います。

 二つ目は役割分担の難しさです。僕は今回の体育祭を体育祭実行委員として向かえました。体育祭の選抜競技のメンバー決定の際、全員の希望を叶えつつ強いチームをつくるのはとても難しいということを実感しました。僕は今まで人事というものに全く興味がありませんでした。でも今回、このメンバーを決める仕事をしてみと、人事という仕事にも興味が湧いてきました。これを機に人事など様々な仕事について調べ、将来の仕事の可能性を広げていけたらよいと思います。

 三つ目は行事に熱心に取り組むことの大切さです。今回の体育祭で、僕はクラスの誰よりも一生懸命取り組んだと言えるくらい頑張りました。競技にも可能な限りすべて出場し、実行委員の役割も精一杯取り組み、役割を果たすことができました。一つ一つの学校行事に一生懸命取り組めば、疲れを感じる以上に、やりきったという充実感や達成感で一杯です。そのおかげで、翌週の体育祭明けの授業においても、疲れが残っているような雰囲気が感じられる人もいましたが、僕は前向きに授業に臨め、集中して受けることができました。ですから、これからも一つ一つの行事に全力で取り組んでいきたいです。

 今回の体育祭では僕にとって、とても有意義なものになり、様々なことを経験することができました。この経験を通して学んだことをこれからの学校生活や学校行事で実践し、高校生活をより充実したものにできたらいいと思います。

 

TOP




5組 Kさん

  一年に一度の大イベントである体育祭。今年は、例年以上に盛り上がりました。その中でも最も盛り上がりを見せたのは、各色応援披露と組別対抗リレーでした。

 応援披露では、曲の選別やダンスの振り付けなど1から10まですべてを生徒たち自身で作り上げていきました。多難であったにも関わらず、今年の応援も各色ともに素晴らしい出来に仕上がり、多くの人たちを魅了したことと思います。私も今年初めてこのプログラムに参加したのですが、前々から練習に練習を重ねていたせいか、例年以上に色としての団結力が高まり、より気持ちを込めて演技ができたように感じています。

 そして組別対抗リレーは、今年もみんなを白熱させる接戦が多く繰り広げられました。毎年人気のある種目ですが、より熱が入り、学校全体で大いに盛り上がりました。見に来て頂いた方々も、実際に走っている生徒も、絶対に負けられないという強い想いが生まれていました。

 もちろん、体育祭の見どころはこれだけではありません。男子による騎馬戦や棒引きでは勇ましく相手に向かっていく姿を、女子による玉入れや綱引きでは授業中には見せることのない姿を見ることができました。多くの楽しみを与えてくれた体育祭となり、できることならばもう一度やりたいという思える一日となりました。

 高校2年生の私は、来年の体育祭が最後になります。思い出に残るものにしたい。私はもう来年の体育祭へ思いを馳せています。きっと先輩方も同じ想いを持ち、今年参加されていたことと思います。だから、私たちよりも一層強い想いで勝利を求め、下級生である後輩の私たちをまとめようとしてくださったのです。一生のうちの6年間の思い出。とても短いですが、とても濃いものです。ですから、私たちは一日一日を大切に価値あるものとしていかなくてはいけません。仲間たちと切磋琢磨し、先輩たちの想いを後輩たちに伝えていく、そんな日々を実現させて行きたいです。そのために、体育祭の中で培った頑張ることを楽しいと思える気持ちや仲間との信頼感を、一時的なものにすることなく、来年へと繋げていきたいです。来年には先輩たちのように、明るく楽しくみんなを引っ張っていける最上級生となれるよう、毎日努力を重ねていきたいです。

  

TOP




6組 Hさん

 私は、今回の体育祭で実行委員として、また応援団として活動したことによって2つのことを得ることができました。

1つ目は、団結力です。最初は種目決めの時もまだクラス全員がやる気になっているわけではなかったのですが、だんだんと体育の授業で練習をしていくうちに、クラス全体が盛り上がっていきました。当日も、ロープジャンピングではクラスの最高記録を飛ぶことができました。また、綱引きで人数が足りなくなってしまっても、急遽替わりの人が出場してくれるなど自然と協力して助け合うことができ、団結力を見ることができました。最初、私のクラスはまとまりがあるとは言えなかったので体育祭実行委員を辞めたいと思った時もありましたが、今は、体育祭実行委員としてクラスをまとめ、また100メートル走の代表選手として活躍することができて本当に良かったと思いました。

2つ目は、諦めない心を持つことができました。応援団の3年生は受験勉強で忙しいにも関わらず、空き時間を上手く活用して練習をしていました。勉強だけに専念するのでなく、体育祭だけに夢中になるわけでもありませんでした。受験生だから、手を抜くこともなく、全力で取り組んでいました。今まで、どちらか一生懸命打ち込めばよいと半ば諦めていましたが、3年生の姿をみて、どちらかを諦めるのではなく、何事にも全力で取り組むことこそ大切であると実感しています。来年は、私もその姿勢を見習って勉強との両立ができるようにしたいと思いました。また、応援団の先輩たちは私たち後輩のことをとてもよく考えてくれていて忙しいにも関わらず、私たちを牽引してくれました。応援賞を取ることを目標に、最後の最後まで一生懸命練習したことが本番で、出来たのは、大きな達成感として味わえました。どの色もまとまりがあり、とても感動しました。

最後に、私は来年最上級生となります。来年は、私たちが後輩を引っ張っていかなければなりません。しかし、先輩たちと同じように私に出来るのか、今はまだ不安ですが、まずは私が諦めずに一生懸命取り組む姿勢を見せて、クラスや応援団を団結させられるようにしたいと思いました。

  

TOP




7組 Uさん

 私たち高入生にとって2回目の体育祭は、昨年の経験を活かし、より良いものにできました。

まず、体育祭で一番盛り上がる応援です。本番の何週間も前から応援団長を中心に団員が昼休みや休日に練習を重ね、その成果が存分に出せました。練習が始まったばかりの頃、練習に参加する人は非常に少なく、まとまりがありませんでした。実際、私たち自身もダンスの振りさえ覚えていれば練習に行く必要がないと思っていました。しかし、先輩方の熱心な動きを見て自分たちの甘い考えが一変しました。段々と私たちを含めた周りの人の意識も変わっていきました。それは皆で一つの目標に向かって努力することの楽しさが分かったからだと思います。惜しくも青組は応援賞を取ることはできませんでしたが、素晴らしい先輩方や団員と心を一つにできたことを誇りに思います。

次にロープジャンピングとクラス対抗リレーです。私たちのクラスは体育祭に臨む姿勢がそれぞれで異なり、まとまりがありませんでした。練習をほとんどせずに挑んだロープジャンピングでは、チームが本番中に感覚を掴んでいくような感じでした。私たちの結果は良いものではありませんでしたが、その一方で授業中の空き時間を上手く活用して練習していた11組の高入文系クラスは2位という好成績を残しました。私たち実行委員がもっとクラスを引っ張るべきだったと今後悔しています。練習段階では予選を勝ち上がるのが困難だったクラス対抗リレーでは、メンバーの団結力と「決勝に行きたい」という強い思いが実を結び、決勝で四位という結果を残すことができました。エースのような存在がいなかった私たちのクラスが決勝に進めたことはメンバー一人一人が同じ目標に向かって努力したからだと思います。

これらのことから、技術や才能よりも大切なことはチームワークであることを学びました。また、何事も全力で取り組まなければ達成感を味わえないことも改めて実感しました。私たちの体育祭は来年が最後となります。体育祭は日常生活以上の達成感や感動、悔しさを味わえる貴重な場です。その経験は大人になるためにも大事なことです。来年の体育祭は今回の反省を踏まえ、先輩方のように全力で取り組みます。

  

TOP