1組 Sさん |
今回の修学旅行は、私にとって楽しい修学旅行となりました。空港やホテルなどの公共の場所では規律ある進学校の生徒としてふさわしい行動をとり、自主研修やノートルダム高校への訪問など、楽しむときは思いっきり楽しむ。その場の状況をきちんと理解し、メリハリをつけた行動をとれたことで、楽しい修学旅行に出来たと思います。 私は修学旅行を通して、英語を学ぶことの大切さを強く実感しました。空港や飛行機内、自主研修の時間、どうしても自ら英語を話さなければいけない機会がありました。修学旅行に参加するにあたり、“自ら進んで英語を使う”という、自分なりの目標を持っていましたが、いざその時が来ると、単語が思い浮かばなかったり、どの文法を使っていいのかが分からなくなったり、そう上手くは英語を使えませんでした。また、ノートルダム高校のバディと話すときには、まず相手の言っていることが理解できなくて困りました。たまに運よく聞き取れる単語から文章を推測するしかなく、一つの単語も聞き取れない時には、曖昧な返事をするしかありませんでした。せっかくコミュニケーションをとろうとしているのに、言葉の壁によって阻まれたことはとても悲しく、また、自分はまだまだ文法の知識も単語の知識も全てが中途半端で不足していると、改めて痛感しました。これからは、ただ問題を解くための知識として頭に入れるのではなく、実際に英語を話すことへとつながるような勉強の仕方をしていきたいと思いました。 また、ガストン教授による木造建築に関する講演会は、とても興味・関心をもって聴くことが出来ました。この講演会で友人がガストン教授にとてもレベルの高い質問をしていたことやその質問を英語でしたことはとても記憶に残っています。自分と同じ年の人とは思えずとても驚きましたが、自分もこの友人と同じように、どんな話においても内容を詳しく理解できるように、また、英語を流暢に話したいと改めて感じた時間となりました。 今回のカナダ修学旅行で私は、様々なことを経験し、そして、多くのことを学ぶことが出来たと思っています。カナダという異国の地で四泊五日という日々を過ごすことは、とても貴重なことです。この経験をしっかりと心に留め、これからの生活をより充実したものとしていきたいです。また、いつか再びこの思い出と共にカナダを訪れたいと思います。 |
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2組 Y君 |
今回の修学旅行では異文化地域で、同年代の人々と交流したり、ほとんど日本語の通じない所での班行動をしたり、初めての経験ばかりで、得るものが本当にたくさんありました。 私たちが日頃暮らしている小さな島国、日本から飛び出して見たカナダの大自然はとても雄大で、見ているだけでも楽しめて、世界に対する価値観というものが大きく変わったと思います。アサバスカ氷河では、日本にいると想像も出来ない貴重な氷河を見、雪上車を体験することもできて、とても楽しむことができました。更に幸いなことに全行程において天候に恵まれ、本当に良いコンディションで修学旅行を満喫することができました。 しかし、良い状態で氷河等を見学したことからこそ、実感したこともあります。それは地球温暖化についてです。平年よりも一ヶ月近く早くに氷が融けてしまっている湖や、年々氷の量が少なくなっている氷河を見ることで、地球温暖化の脅威を身に沁みて実感しました。あのような壮大な景観を後世に残すためにも、対策をしていかなくてはならないと思いました。 ノートルダム高校では、初め自分の英語がどこまで通じ、意思疎通ができるのか、とても不安でした。日本で英語を話す機会があったとしても、少し高い壁にぶつかった時には日本語に逃げてしまうことが多くあります。しかし、現地校ではそのような訳にはいかないので大変なところもありました。実際は、私が想像していたよりも英語で意思疎通を図ることができて、自分の英語に少し自信が付いた上に、英語による意志伝達行為がとても楽しくなりました。そして、一番強く感じたことは、英語の能力も重要ですが、それ以上に伝えようとする姿勢が大切なのだとわかりました。でも、自分の英語が思ったより伝わったといっても、まだまだネイティブスピーカーには程遠く、スムーズな会話ができた訳ではないので、今回の貴重な体験を機に、自分の英語としっかり向き合って、日々向上していけるようにしたいと思います。 他にもブリティッシュ・コロンビア大学のガストン教授による講話では木材建築について様々な断熱材や建築方式などを知ることができました。中には日本でも応用可能なものもあり、非常に興味深い講演でした。
バンクーバー市内研修では、見慣れない土地の地図を片手にいろいろなお店や街並みを見学することができて、とても充実した時間を過ごすことができました。 今回の修学旅行を通して、日本の外の世界に対する視野が広がりました。今後、よりグローバル化が謳われていく中、国際的な視野を身に付けた、高い能力を持つ人材の需要が一層高まってくると思います。その中でリーダーシップを持ち、必要とされる人間になるには、英語やコミュニケーション能力は必須になります。早い内から鍛錬していき、将来は医師として、国際人として活躍できるように努力し、沢山の人々に対して良い影響を与えていける人材になりたいと思います。 今回の修学旅行が充実したものになったのも、先生方や家族などの大きな支えがあってからこそであり、これからも感謝の気持ちを持って生活していきたいと思います。 |
3組 Sさん |
私はこのカナダ修学旅行に参加したことで、様々なことを学び、体験することができました。 その中でも一番印象に残ったものは、二日目の学校訪問です。ここでは、積極的にコミュニケーションをとることの大切さと共に、自分の英語力がどのくらいなのかを身にしみて感じることができました。私はもともと英語が苦手であるため、ある程度は覚悟していましたが、想像以上に話しが伝わらないことに、正直なところ、今でもショックを受けています。しかし、英語が伝わらなかったからといって、この学校訪問が楽しくなかったわけではありません。バディーとの交流があったからです。私のバディーは、カタコトの私の英語を最後まで真剣に聞いてくれ、また、私にわかりやすく話しかけてくれたりして本当に優しくしてくれました。私は、そのことで本当に救われた思いがしました。しかし、今回はバディーの優しさに救われましたが、実際の私の英語力はまだまだです。世界に通じる語学力を身につけるには、これまで以上の学習が必要です。これは、大変なことだと思いますが、今の私はそれをあまり苦に思いません。これも学校訪問のおかげだと思います。これからは、この学校訪問で学んだ英語の大切さと英語で話すことの楽しさを忘れずに学習に取り組んでいきます。 さらに、英語でのコミュニケーションといえば自主研修です。最初は、慣れない英語を使ってコミュニケーションをとることに、不安ばかりでした。それは、私の心の中に「つたわらなかったらどうしよう」とか「自分が知らないうちに現地の方々に失礼なことをしていたらどうしよう」という、そんな思いがあったからです。しかし、バンクーバー、バンフの2度の自主研修を経験するうちに、徐々に耳が慣れてきたようで、スムーズに英語のやりとりができるようになりました。現地の方々も親切な方が多かったことも、やりとりを助けてくれました。 次にカナダの自然です。普段なかなか自然に触れるという機会が少ない私にとって、カナダの雄大な自然には圧倒されることが多かったと思います。中でも、アサバスカ氷河は最も印象的で、到着後は雪が降っていて寒かったのですが、いつの間にか氷河の美しさでその寒さも忘れていました。ガイドさんの話によると、毎年氷河は、できる長さよりも溶けてしまう長さのほうが多く、このままの気温の上昇があると、いずれはなくなってしまうとの話を聞き、この美しい氷河を残さなくてはならないと思うと同時に、世界規模で環境を考えなくてはならないということに気付かされました。 私にとってこのカナダ修学旅行は、とても良い思い出になった行事となりました。最初は初めてのカナダ旅行で不安や緊張もありましたが、先生方、現地のガイドさん、また現地の高校生や町の人々など、多くの方々のおかげで楽しいものに変わりました。これからは、この旅行で得た数々の経験や感謝を忘れずに、学校生活を送っていきたいと思います。 |
4組 K君 |
3年間ある高校生活の中で、仲間と共に最高の時を過ごせる特別な6日間。1年生の時から準備が始まっていただけに、出発前からカナダに向けて期待で一杯でした。 僕たちはC隊として、5月8日から5月13日まで、カナダのバンフとバンクーバーへ修学旅行に行ってきました。僕たちがそこで見たり体験したりしたことは、想像以上に素晴らしいものばかりでした。初日の長いフライトの疲れさえも全く感じさせないカナダの雄大な自然は、特に目を見張るものでした。日本とはまったく異なる景色が広がり、その中を、僕たちを乗せたバスが走っていきます。移動中は、バスの窓から景色を見るのですが、外の世界と僕たちとを隔てる窓の一枚のガラスさえもいらないと思えるくらい、自然は本当に壮大でした。 そんな自然あふれるカナダの自主研修では、期待以上の楽しい思い出を仲間とつくることができました。日本とは違った美しい街並みが続き、見えるもの聞こえるもの共に、日本とはまた別の文化を全身で感じることができるようなものでした。走っている車、信号機、建物等、自然以外にも、日本とは大きく違っているところが沢山ありました。どれも僕にとっては新鮮な体験で、時々英語を使って、現地の人と話すことができたことも良い思い出となりました。 バンクーバーでは、同世代のカナダ人と知り合える現地の学校にも行きました。学校に向かうまでのバス内では、どんな人とバディになるのか、結構緊張していました。同年代の人と言っても、初めて会う人であり、会話はすべて英語でないと通じないと思うと、なかなかリラックスできませんでした。しかし、いざ現地校に入ってみると、そこでは華やかに僕たちを迎えてくれる人たちがいました。そのため、緊張よりも、これから始まる交流会への期待に胸が躍りました。特に現地校生が歌ってくれた歌は、緊張を一気にほぐし、興奮さえ感じました。みんなで歌を歌いながら楽しそうに踊るのを見ていて、こちら側も楽しくなりました。僕のバディは、アジア系のカナダ人の方でした。昼食前までは学校の色々な所を案内してもらい、午後は授業に参加しましたが、話を理解するのは大変でした。中学から勉強してきた英語でも、なかなか理解することが難しいものでした。「英語をもっと話すことができればな」と思う場面が結構あったので、もっと英語をしっかり勉強しようと思いました。 これからの学校生活では、今回の修学旅行で学び、体験したことをしっかりと生かしていきたいと思います。そして、未来に役立てていきたいと思いました。 |
5組 Nさん |
ずっと楽しみに待っていたカナダ修学旅行はとても充実していて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。日本では体験できないようなことや、壮大な風景などはとても新鮮でした。これらの体験は一生忘れられない思い出になると思います。 まず、印象的だったのはカナダの大自然です。キャピラノ渓谷で吊り橋の上から見た景色は迫力があり、とてもきれいでした。また、レイク・ルイーズは、ちょうど氷が解けたばかりで青色に輝いていて、言葉には表せないほど美しかったです。さらに、アサバスカ氷河ではどこまでも広がる銀白色の世界と、雪の下からのぞく氷、降っていた雪という息をのむような光景を見ることができました。日本も自然豊かな国ですが、それ以上の豊かな大自然を感じることができて本当に良かったです。 次に、ノートルダム高校では、現地の高校生の方との交流を通して異文化に触れることができました。英語が用いられているのはもちろんのことですが、授業を自分で選んで受けることや、一日の授業が4時間しかなく、私たちが一日7時間授業であることを驚かれたことなど、文化の違いを感じられました。また、授業中でも課題が終わったらパソコンを使用したり、授業中に食べ物や飲み物を自由に食べたり飲んだりしている光景はとても新鮮でした。 自主研修では、買い物や観光などをすることができてとても充実していました。班行動をすることを通じて、自分たちは集団行動をしているという意識が強くなり、時間を守ることの大切さも痛感することができました。こうした経験によって得た知識を、次の勉強合宿などにもに生かしていきたいと思っています。 今回のカナダ修学旅行を通じて、より一層英語を話せるようになりたいと思うようになりました。高校での交流の時は、相手が何を言っているのかがわからなかったり、言いたいことを英語にできなかったりと、言葉の通じないもどかしさを感じました。この感情を力にして、これからの英語の勉強をがんばります。 最後に、世界を肌で感じたことによって、グローバルな人材になりたいと強く願うようになりました。カナダで働いている日本人の方や、日本語で話しかけてくれるカナダの方もたくさんいて、日本だけでなく世界に出ても生きていける、通用するようなコミュニケーション力や人柄などを磨きたいと考えるようになりました。 カナダでの貴重な体験を通じて思ったのは、自分の視野を広げ、もっと色々なことに挑戦し、これからの自分を高めていきたいということです。 |
6組 M君 |
私は今回のカナダ修学旅行を通して、様々なことを感じました。班行動をしっかりすること、カナダでのマナーや挨拶を徹底することの大事さ、カナダの雰囲気、文化などについても気づくことが多くありました。それらは全て印象的で素晴らしかったです。その中でも、特にカナダ修学旅行で学んだり驚いたりしたことが二つあります。 まず一つ目は、カナダの自然の豊かさです。私だけでなくクラスの多くの友達はカナダを訪れるのが初めてだと思いますが、様々な場所を訪れるたびに、あまりの自然の雄大さに圧倒され、とても素晴らしかったです。1日目、2日目でのバンフの観光で見た風景は、とても壮大でした。カナダの美しい山々や、滝、氷河などではどれも素敵でした。また、実際にリスや熊に出会えてとても感動しました。湖にも何カ所か行きましたが、1つ1つの湖がどれも異なる特徴があり、どれを見ていても飽きない美しさがあります。 今、地球はさまざまな環境問題を抱えています。地球上の各所が、徐々に環境が傷つけられているのが事実です。今回のカナダ修学旅行でも、「前は3つの氷河が鳥の足のように見えていたが、今では2つになってしまった」という説明を添乗員さんがしてくださったのが、印象に残っています。今のところアサバスカ氷河は地球温暖化とあまり関係がないそうですが、そのような美しい景色がなくなるのはとても残念に思います。1人1人の環境への配慮の無さが、身近な場所だけでなく、とても離れた場所にも影響を与えるかもしれないので、私自身も環境を大切にして、名所を守ってという自覚を持ち、地球全体のことを考えて生活したいと思います。 2つ目は、日常生活についてです。私は今回のカナダ修学旅行で、何回もあった自主研修にこそ、普段の行動が表れていたと思います。自主研修は時間などの制約を除くと、全て自分達でどう行動するかを考えるものです。だから、当然その責任は自分達にあります。班で協力し合い、班がまとまっていれば、とても有意義な充実したものになるはずです。今回の私たちの班はみんなで協力し合うことが出来たと思うので、その点に関しては良かったと思います。 しかし、初めての土地で少し戸惑うこともあり、集合時間ぎりぎりに集合場所に着くこともあったので、見知らぬ場所を訪れているのだから、もう少し時間に余裕をもって行動出来れば良かったと思います。なぜ、このような事が起こってしまうのかと考えたところ、日常生活をいかにして過ごしているかが、大きく関係してくるのだとわかりました。 例えば、私は次の日の準備など、事前の準備は必ず行いますが、準備をした事で満足してしまい、結局はぎりぎりになりがちです。準備をするまでは良いのですが、最終的な目的を忘れてはいけないと思います。班行動では1人1人に責任があるにも関わらず、時間に関して十分全員が意識していなかったことが、反省点だと思います。修学旅行に参加したことで、集団の中の一員としての自覚を持って行動することを忘れてはいけないと学びました。 最後に、今回のカナダ修学旅行は私にとって、とても貴重な時間で一生の宝物となります。飛行機に乗る前は同年代のカナダの生徒と英語で話せるかなど、不安な事がいくつもありましたが、私にとって外国は全く異質なものではありませんでした。今回の経験で今まで以上に世界に目を向けることが可能になったので、私も世界で活躍できるグローバルな人材になれるように努力をします。 |
7組 Kさん |
初めて経験することが多く、海外に行くことはそう簡単なことではないということを思います。だからこそ、この修学旅行では吸収できるものは全て吸収し、将来につながる経験をしようという思いで臨みました。 バンクーバーで印象に残っていることは、ノートルダム高校との交流会です。最初は話が通じるかどうか不安でしたが、慣れていく中でバディとコミュニケーションが取れるようになってきたときは、とても嬉しい気持ちになりました。しかし、英会話としてはまだまだだと感じました。私は普段から特に英語を重視して勉強しているつもりでした。しかし、いざというときに「英会話」として実践してみると、言いたいことは頭の中に浮かんでいるのに、それが言葉となって出てこない、さらに単語すら出てこないという場面さえ多くありました。いくら単語のテストで点数を取れても、このような時に活用できないと意味がないと思いました。もっと英語を頑張りたいと思います。 もう一つ、交流会を通して学んだことは、積極性です。授業体験をして、ノートルダム高校の生徒は積極的に手を挙げて質問をしたり、答えたりしていました。だからと言って緩い雰囲気というわけではなく、緊張感の中に誰もが発言しやすい空気がある感じでした。それに比べて私は積極性に欠けています。これからはもっと友達や先生に分からない所を質問したりして、一回一回の授業を意味のあるものにしたいと思います。 交流会の他に印象の残っていることは自主研修です。私は班長だったので、あらかじめ計画を立てるなど大変なことが多かったのですが、当日は班全員で協力して充実した自主研修をすることができました。バンクーバーの街並みはとてもきれいで、日本と似ているような気もしました。道に迷っていると声をかけてくれる現地の人がいて、見慣れない私たちに優しく声をかけ、会話をしてくれる人がいて、カナダの人は優しい人がとても多いと思いました。日本も外国人にこのように思われていたら嬉しいと思ったので、今後外国人と話す機会がある時は、積極的な姿勢で行動したいと思います。 バンフでは、バンクーバーとは違った自然の雄大さに圧倒されました。私が住んでいる所の周辺ではまず見られない連山をはじめ、バンフの町は、全て自然によって創られているかのようにも思えました。アサバスカ氷河では、想像もできないくらいの年月が経った今だからこそ見られる広大な景色に心を打たれました。しかし、その素晴らしい自然を壊しているのは私たち人間です。ガイドさんのお話を聞いて、より一層地球温暖化に意識を向けなければいけないと思いました。今私にできることは何かをよく考え、行動に移していくということも、今回の修学旅行を通して、私たちに与えられた使命だと思いました。 |
8組 K君 |
今回のカナダ修学旅行に参加して、今まで日本で暮らしてきた十六年にはない新しい発見を沢山することができました。僕は六歳の頃に家族でオーストラリアに行ったことがありますが、当時の僕は英語が全く話せず、自分の伝えたいことが分かってもらえないことがよくあり、怖かった思い出があります。しかし、小学二年生の頃から少しずつ英語を勉強し始め、今に至るまでずっと英語の勉強を続けてきました。その成果か、今回の修学旅行では予想以上に上手く英語を使うことができ、とても楽しい思い出になりました。 特に、ノートルダム高校訪問時には、積極的に英語で話そうと努力しました。僕のバディのブライスさんはとても丁寧に接してくれました。とりわけ、昼ごはんを外で食べていた時のできごとが印象的でした。ブライスさんの趣味の一つにラップがあり、現地の学校のスタジオで時々動画を撮影しているそうです。お昼にピザを食べていた時に、僕の友人がブライスさんに英語でラップをするようすすめられました。彼はしばらく尻込みしていましたが、僕は割と軽いノリで引き受けました。するとブライスさんは友人を十数人集めて僕を取り囲むように輪を作り、大騒ぎをしてさらに人目を集めてしまいました。ここまできて僕は急に自信をなくしてしまい、かなり不安になってしまいました。しかも、僕は今までラップをしたことが一回もないので、ますます緊張してしまい、固くなってしまいました。そして案の定、十秒もしないうちにつかえてしまいました。もし日本なら、周りがしらけてしまうか、馬鹿にされて笑われてしまうかも知れません。しかしブライスさんたちは違いました。わずか十秒足らずなのにも関わらず、彼らはまるで僕がアクロバットに成功したかのような歓声をあげ、ハイタッチをしてくれました。上手くいかなかったものの、結果的にラップに挑戦してとても良かったと思います。しかも彼らは後で数回さらにチャンスをくれて、三回目には二十秒くらいラップを続けることができました。 この一連の出来事で僕は次のことが良かったと思います。それは、今までに縁のない初めてのことにもためらわず積極的に挑戦できた点です。やったことのないことに挑戦する際は、できないリスクをとるのではなくできるように最大限努力をすることが非常に重要だと分かりました。誠心誠意を込めて取り組んだことの結果がたとえ十分でなくて不本意に終わったとしても、周りがフォローをしてくれることがあるということも分かりました。 今回の修学旅行で学んだ二つのことは、僕が今後生活していく上で大きな自信となりました。これらの自信を持って、これからは面白いと思ったことは迷わず挑戦していこうと思います。 |
9組 Tさん |
カナダで過ごした5日間、それは私や、私の仲間である38期生全員にとって、大変意義のある修学旅行となりました。長いようで短かった5日間を忘れることは無いでしょう。 そう思う理由は、そこで目にしたもの、体験したことが何もかも全て、私にとって刺激的なものであったからです。日本ならば至る所を訪れている私ですが、海外へ出るのは初めてだったので、今回の旅行に対して多大な期待を抱いておりました。どんな世界が待ち受けているんだろうか、と。 そしてまず抱いた感想は、ひたすら「大きい」でした。人や建物、敷地等々、日本とは全く違った大きさの世界に、驚かされました。 最初に観光として降り立った、フードゥーズではその雄大さに再度驚かされ、すれ違った現地の人のフレンドリーさに驚かされました。フードゥーズで感じたことは、その特異な地形を生み出したカナディアン・ロッキーの雄大さと美しさです。ロッキー山脈にそびえる山々は、どれもが切り立ったように高くそびえており、どこか神聖なものを感じさせられました。日本とは違い岩山のような山が多かった為だと思われます。また、日の沈む時刻が圧倒的に遅いことにも驚かされました。日本では活動の制限されてしまうような時間になっても、尚、活動することができるのは、大変羨ましいことだと思いました。ボウ滝やレイク・ルイーズ、アサバスカ氷河でも自然に感動しました。日本では決して見られない光景に、深く感動を覚えましたが、心がひどく締め付けられたことも確かです。アサバスカ氷河の氷は、この二十年で沢山失われてしまっています。それはひどく悲しいことで、これが日々進行している地球温暖化の現実でもありました。あの美しい風景がこれ以上失われないように私達の行動が求められているのだと思うと、考えさせられるものがありました。 自然のほかに刺激的だった事は、カナダの大学教授による講話、そして現地の学生との交流です。森林学についての英語での講義は私にとっては大変むつかしいものでありましたが、同時通訳のお陰で内容を理解することは出来ました。木を使った建築技術のレベルがとても高いこと、木を使うことは寧ろエコだというのには驚きました。しかしこの講義を受けて思い知らされたのは、自分の英語力の低さでした。教授が何をお話しになっているのか、全く聞き取ることができなかったのが、大変情けなく感じられました。交流会では現地の学生とバディを組んで授業に参加しましたが、その際目にした光景は大変印象的でありました。授業中、生徒は受身であろうとせず、とても積極的だったのを見て、この授業姿勢が、日本中に広まると良いな、と思いました。そしてここでもまた感じたのは自分の英語力のなさでした。バディと会話をする機会は多々あったのですが、緊張していた、というのもあったと思われますが、とても基本的な質問と応答しかできなかったのは大変悔しく、バディにも迷惑をかけてしまったと思います。今後はリスニングにも力を入れよう、と思わされました。机上の学習が全てでない、と教わった良い経験でした。 |
10組 Y君 |
僕達38期生は、5月6日から4泊6日の修学旅行へ旅立ちました。僕は先生から「10組の委員長としてちゃんとした行動をとらないと、10組全体としての修学旅行が台無しになる」とお聞きしていたので、自分なりに委員長としての責務を果たさなければならないと思っていました。初日は、整列の時にしっかり並ばせることができなかったり、少し仕事が遅れてしまい、木村先生からちゃんと並ばせるように言われてしまったりしました。しかし、日程が進むにつれ、班長との協力で点呼や整列が早くなってきました。これは、クラスメイト同士の協調性が強くなったためだと思います。僕は、中学生や高等部一年生の時には、委員長や班長といった人前に出て皆をリードするような役職に就きたいとは思いませんでした。今年は自ら立候補して委員長になったものの不安がありましたが、今回の修学旅行で委員長という役職が結構楽しいものだと思えた気がします。一学期のみの委員長ですが、この後にも体育祭や勉強合宿があるので、その時にもしっかりと仕事ができるようにしていきたいと思っています。 修学旅行では委員長の仕事の楽しさに気付いただけでなく、カナダについて気が付いたことも多くありました。僕の気が付いた一番大きなことが、バンフでもバンクーバーでもギフトショップの店員の九割はアジア人だったということです。バンクーバーの自主研修でのお土産購入の時に行ったギフトショップでは、ほとんどの人は日本人、または中国人でした。そして、その人たちもアジア人だったため、僕たちの英語が伝わりやすかったです。ギフトショップだけでなく、市場にあったアイスクリームショップの店員や屋台の飲食店の店員といった、現地の人しかいないような場所にも多くのアジア人が居て、心なしかほっとしました。それというのも、現地の人は、僕達日本人の英語の発音が聞き取りにくいらしく、現地の人がやっているお店では何度も聞き直されてしまうことも多かったからです。しかし、そのような環境の中で自分たちと同じ日本人が生活していると思うと、自分たちでも努力すればネイティブスピーカーとちゃんとした会話ができるという小さな希望にもなりました。 もう一つ感じたことは、前に書いたように日本人の英語はネイティブスピーカーには伝わりにくいということです。初日のバンフでの自主研修でファストフード店に行った時、ドリンクはセルフサービスで、自分でドリンクを注がなくてはいけないシステムでした。ドリンクの注文の仕方がわからなかったので、英語で「ドリンク」と言いましたが、店員は首をかしげてわからないといった様子でした。また、コーヒー店では、自分の名前を「ユータ」と言っても、「ユーカ」と入れ物に書かれるなど、自分が発した英語が上手く聞き取られていないような場面が何回もありました。そのような時に自分の伝えたいことを正しい言葉、発音で言えない自分の英語力の無さを痛感しました。自分が発した言葉だけでなく、相手の英語では世界の人には通用しないことも分かりました。だから、自分は「ただ楽しかっただけの修学旅行」では終わらせず、こうした、英語が通じにくかった悔しさを胸に、英語の勉強に力を入れて取り組んでいこうと思いました。 |
11組 Sさん |
私は、小さい頃にアジアの国の方には旅行したことがあるらしいのですが、海外に行ったという記憶が全然ありません。そのため、今回の修学旅行は心から楽しみにしていました。 今回学んだことは大きく分けて3つあります。1つ目は、当たり前ですが、日本との違いが感じられたことです。例えば、街にある信号の色が違ったり、スケボーで道を渡っている人をたくさん見かけたりしたことです。また、自然はカナダの国土が広いため、どこも雄大でした。レイクルイーズの綺麗なエメラルド色、アサバスカ氷河のような雪一面の氷河など、日本にはないものを多く見ることができました。そして、同じ国内なのに時差や気温の変化があり、日本では感じられないカナダという国の特徴も感じることができました。 2つ目は英語を用いて人とコミュニケーションをとれたことです。私は、授業で英語を書いたり話したりしますが、実生活では使ったことはありませんでした。また、英語で話すことはできないのだと、勝手に思い込んでいました。しかし、今回の現地の学校訪問で、バディとコミュニケーションをとることにより少しずつ自分が変わっていくのを感じました。また、うまく話せないときでも、単語をうまくつなげたり、身振り手振りを使って表現したりすることで伝わることがあるのだと改めて実感することができました。 3つ目は、周りの人と支え合うことの大切さです。学校生活でも学んでいたことですが、今回の修学旅行で改めてその大切さを痛感しました。私達C隊は、都合により学校訪問の際に披露するダンスのメンバーを、有志で集めることになりました。私もそのメンバーのうちの一人です。約3週間という短い期間だったので、休み時間や放課後に練習しました。本番はとても緊張しましたが、うまく踊ることができ、とても大きな拍手と歓声をもらうこともできました。メンバーの皆も、達成感いっぱいの表情をしていました。これは、みんなで一生懸命取り組んだ成果です。そして、練習する際にも、練習場所を確保してくださったり、本番前に流れを丁寧に説明してくださったり、付き添ってくださったりして、多くの人が支えてくれました。一生懸命取り組んだ成果は出すことができたけれど、その環境を作ってくださった多くの人たちにも心から感謝をしています。 全体を通して考えると、旅行に参加させてくれた親や、案内してくれたガイドさん、現地のホテルの人たちなどの支えがあり、それらがなければ修学旅行は成り立たなかったと思います。今回のカナダ修学旅行を通して様々なことを学びました。そして、これからの私達にとってかけがえのない経験や思い出もできました。以前の私は、世界に目を向けず小さな視野でしか物事を考えていませんでした。けれども、一部ではありますが、今回、世界のことを知ることを通して、視野を広めることができました。これらの経験を通して、得たその広い視野で物事を考え、普段の生活を送っていきたいと思います。 |