イトロチェコ少女合唱団コンサートの感想

 

7組 

 今回、私はイトロチェコ少女合唱団の合唱を聴いて深く感動しました。
 本当に人間の声かと思ってしまう程に澄んだ美しい歌声に、私は思わず、ギリシア神話に出てくるセイレーンを思い浮かべてしまう程でした。その美しい歌声で漁師を惑わしたセイレーンはきっとこんな歌声だったのではないかと、そう想像していました。
 私は元々合唱部に所属していました。そこで身に着けたことはまだ覚えていますし、今でも歌うのは好きです。最後の方で『花は咲く』を歌われていましたが、どうして音は合っているのにこんなにも違いが出てしまうんだろうと思いました。
 本当に楽しんで歌っていて、かつ、毎日のように練習して、さらにもともとの才能があるからこそ、人々の心を打つ合唱ができるのかもしれません。合唱は自分の身体で音を表現します。だからこそ、聴いている方にも顕著にその気持ちが伝わってきて、本当に合唱が好きな人しか人々の心は打てないのだと思います。
 とても貴重で、素晴らしい体験ができたと心から思います。

   


8組 

 私の感じたことを大きく2つに分けて書こうと思います。
 まず1つ目は「声」についてです。私は二階席から鑑賞していたのですが、耳に突き刺さるように、あたかも目の前で歌っているかのように感じることができました。また、声の大きさにもメリハリがあり、心に音が響いてきました。とても感情がこもっていて何百回練習をしたのだろうと思わせるくらい、歌の始まりと終わりもそろっていて、精錬されたとてもきれいな歌声で圧倒されました。
 次に2つ目は「言語」についてです。恐らく西スラヴ語の1つであるチェコ語で普段会話をされていると思いますが、今回の演奏会では私たちになじみ深い曲は勿論、日本語の曲を何曲か歌って下さいましたし、日本語で挨拶もして下さいました。これだけでも、練習するのにとても時間がかかったかと思います。
 仮に私が海外で外国語の歌を歌うことになったら想像を絶する時間を要するはずです。私たちのために、これだけの準備をしてくださっただけでもありがたく思いますし、プロの仕事とはこういうものなのだと感じることができました。
 今回の演奏会でとても爽やかな気持ちになったと共に、中間試験で疲れた体がとても浄化された気分になりました。ありがとうございました。最後のお別れの挨拶にあったように、また取手でお会いできる日を楽しみにしています。


    


9組 

 私はこのイベントを知り、前日からワクワクしていました。チェコからわざわざこの学校に足を運んでいただき、生の合唱をお聴きできるなんて、とても嬉しかったし、貴重な経験でした。
 まず初めに耳にした声が衝撃で忘れられません。それは予想を大いに裏切るものでした。信じられない、という言葉がしばらく頭にはりついていました。どこからか音を流しているのではないかと疑ってしまうような、不思議な感覚が続きました。思わず隣の席のクラスメイトと顔を見合わせてしまいました。ほかの席でも同じようなことが起こっていました。今までのイベントの中で、今回のようなざわめきが起こることは一度もなかったと思います。自分が耳にしている声が、目の前の少女たちのものであると理解ができたとき、それは興奮に変わり、私は身を乗り出していました。ジングルベルはディズニーランドにいるような楽しい気分になりました。とっても楽しんで歌っていました。花は咲くは、とても丁寧な日本語で、ひとつひとつの歌詞が新鮮に胸に響きました。初めて聞く曲もあったけれど、彼女たちを見ていると、驚くほど自然と情景が浮かびました。無意識に涙が出ていました。歌の力というものを強く感じました。日本語で紹介をしてくれたり、日本の曲を歌ってくれたり、あたたかい思いやりのようなものを感じました。目に見えないパワーをたくさんもらいました。ぜひもう一度、今度は本場に足を運びたいです。

  


10組 

 私は今回、「イトロ チェコ少女合唱団」の合唱を初めて聞きました。
 私が一番心に残っているのは「ジングルベル」です。普段クリスマスの頃に聞き慣れている歌でも、歌う人が違うとあんなにも音が美しくなり、心に響くのかと思い、とても驚きました。まるで違う歌を聴いているような感覚に陥るほどでした。また、他の歌についても、特定のパートが強い弱いもなく完璧にハーモニーがあっていて、音楽の授業で歌っている歌とは比べ物になりませんでした。
 音楽は、たとえ歌詞の意味が分からなくても、人を感動させる力を持つことが分かり、芸術は世界共通なのだと感じました。しかし、最初に合わせた時からこのような合唱が作れていたわけではないと思います。相当な努力があってあのような歌を作ることがでいたのだと思います。だから、私も努力することをあきらめずにこれからも頑張っていこうと思います。

   


11組 

 私は今日の合唱団の歌声を聴いてとても感動しました。歌が始まる前の会場の一体感は何とも言えない心地よい緊張感を有しているようで、とても好きです。私が今回の公演で一番心に残っている曲は「花が咲く」です。歌っている彼女ら自身が歌詞を理解しているのかは分かりませんが、その歌い方はとても心がこもっているように感じられました。強弱の付け方、表情、歌い方、そして歌詞の一つ一つでさえ、まるでこの曲が彼女らの曲であったかのような素晴らしさでした。この曲は東日本大震災の復興ソングなのですが、その時のことを思って聴くと、とても心に染みる歌声でした。
 また、私が「いいな」と感じた点はもう一つあります。それはこの合唱団の歌い方です。一人一人がとても楽しそうな表情で歌うのです。これは、歌を聴いている側も楽しい気分になるような、笑顔で誘われているようで、思わず私も笑顔になれました。歌にはもともとこのような効果があるものだと思いますが、今日の歌声を聴いて、改めて私たちは日々歌うときに自らが楽しんで歌うことを忘れてしまっているような気がしました。また、このことは歌だけにとどまらないと思います。日々の暮らしの中だって、誰かが嬉しそうにしていたら私自身にも気持ち良いものだし、嬉しくなります。逆に不機嫌な態度を取られるとこっちだって不快です、ですから、今日の歌で気付けたように私もできる限り楽しそうにしようと思います。
 今日の公演を聴いて何度も感動したし、考えることもありました。歌の持つ力や素晴らしさに気付くこともできました。またいずれこの歌声を聴けることを楽しみにしています。

   


12組 

 私は、今回のイトロチェコ少女合唱団の演奏会を聴く前は、10代で年齢も大して差のない人達だから、大人の声というものよりは、子供よりの声かなと思っていました。しかし、当日の朝に配られた冊子を読むと、いくつもの輝かしい成績が載っており、合唱にあまり興味のない私でも、とても楽しみになりました。
 いざ聴いてみると、10代とは信じがたい声の質、声量にすっかり圧倒されていました。このとき感じたのは、きれいな歌だという事はもちろん、大人の真の芸術家になるため、どれほど努力したのだろう、という疑問でした。どれくらい努力したかは、プリントに書かれていた、狭き門を潜り抜けてきたという記述を見て、想像以上の苦労の上に立っているのだろうと思います。プロとはそういうものだと思います。それに比べて僕は、難関大学という、勉強のプロともいえる目標に対して、つきつめて努力しているとはいえないと思いました。また、合唱団の方はとても堂々としていて日本の歌を歌っても、日本語で自己紹介をしても、覇気がありました。もし、自分が逆に外国語で挨拶するとなったら、とうていこのようにうまくいくことはないでしょう。私は今回の演奏会で、ただ、芸術に触れるということのほかに、人としての一歩上のことを実感することも出来た、とても良い機会になりました。