創立記念講話をお聴きして

 



 




1組 

 江戸川学園取手高校に入学してからは、入学前に抱いていたイメージと変わらない点が多かったです。
 1つ目は先生の質が高いことです。中学の時は僕がした質問に答えられなかったり、定期テストで奇問を出したりとあまりよい先生に出会いませんでした。しかしこの学校では、質問にはすべて答えてもらえますし、追加でプリントまでもらえます。ここで公立と私立の違いを実感しました。
 2つ目は医学部合格実績の高さです。講話の中にもありましたが、医学部の合格者は千人を超えたということで、とても驚きました。そのような環境の中で勉強できることを光栄に思います。
 3つ目は勉強しやすい環境が整っているということです。中学時代は休み時間に勉強をしていると気持ち悪がられ、友達はどんどん減ってしまいました。しかし、医科コースではそのようなことはなく、休み時間に先生に質問したり、友達同士で教え合うのがむしろ普通なくらいです。これは進学校ではよく見られる光景だそうです。この学校では生徒自身が自らよい環境を作り出すようにしています。生徒の自主性が表れていてとても良いと思います。
 しかし、想像よりも悪かった点もあります。それは講話でもお話のあった、地域社会からの好感度の低さです。これは一部の生徒だと思いますが、苦情が非常に多く、僕も嫌になることがあります。地域で親しまれる学校にするためにも、一人一人が意識を持つ必要があると思います。
 このようなすばらしい学校に入学できたので、今まで以上に頑張り医学部に現役合格したいと思います。


  

 




2組 

 私が江戸川学園取手高校をはじめて訪れたのは、中学校3年生のオープンスクールでした。当時は他の学校も見学したことがあったので、広大な敷地に驚いたことを覚えています。そして、授業の質の高さに驚きました。
 「朝が一番」「授業が一番」。この言葉は私が入学して初めて知ったのですが、本当にその通りだと思います。江戸取の授業は本当に質が高く、江戸取の他の学習(塾や予備校など)が必要のないくらい素晴らしいものだと思います。授業中に先生のおっしゃる言葉は大学入試はもちろん、その先の人生にまで役に立ちそうなものばかりだと思います。そのような素晴らしい授業を受ける事ができるからこそ、私は授業が一番だと考えられます。また、「朝が一番」という言葉も非常に的を得た言葉だと思います。夜遅くまで学習をしていると、次第に私たち人間は眠くなっていきます。眠くなった頭のまま学習をしていても、身につくと私は思いません。ところが、朝に学習するとどうでしょう。人間は昼間に活動する動物ですからだんだんと頭が冴えていくので、学習内容が頭に定着していくと思うのです。朝少し早起きをして朝学習に参加することでより多くの学習ができます。したがって、この言葉は江戸取の無駄のなさを象徴している言葉だと思います。
 また、「規律ある進学校」という言葉も、私の心に深く響いている言葉です。規律とは、社会生活・集団生活において人の行為の規準となるもの、の意味です。江戸取の生徒は、これをきちんと実行できていると私は思います。私は公立中学校を卒業した高入生ですが、公立中学校で共に過ごしていた人々は、周りのことを考える前に自分の事で精一杯で、周囲の事よりも自分の事を優先してしまう人が多かったように感じられます。それは、私も行ってしまったことがありました。この、江戸川学園取手高校に入学してみると、周囲に気を配ることのできる人が多く感動したのを覚えています。常に周囲に気を配り、考えて行動するということは集団全体が良い方向に向かっていくのはもちろん、その周囲に気を配った人がかえって周りから尊敬され、慕われると思います。一人が集団のために何かを為すことによって、集団がより良くなり、またその一人も集団に慕われる。私は協調性に欠けているところがあるので、そのような人間になりたいと思います。
 このように、江戸取には誇れるべきたくさんの良い所があります。例えば、普段厳しいと感じている校則も、実は自分達のことを守ってくれるものであったり、あるいは普段であったら簡単には教えられない社会の常識やマナーだったりするのです。私達はそのことに日々感謝をし、目標を見つけ、その目標に対して謙虚に努力をしてその目標を達成していくべきなのだ、私は考えたのです。


  

    




10組 

 今回創立記念講話をお聴きして江戸取の歴史を知るとともに、江戸取生としての自覚を高めることができました。
 江戸取について全くというほど知らなかったので、私の知らない歴史がたくさんあり、とても驚くことが多かったです。一番驚いたことは、中等部開校の時に濃紺のブレザーからモスグリーンのブレザーに変わったことです。今やモスグリーンのブレザーは江戸取のトレードマークにもなっていると思います。濃紺のブレザーの学校は他にもありますが、モスグリーンのブレザーはあまり見かけないので、制服を見てすぐに江戸取生だと分かります。だからその分学校に恥じないような行動をしなければという意識が生まれると思います。このモスグリーンのブレザーや、赤と緑のスカートなどの制服には賛否両論があると思いますが、私はこの制服に変わって良かったのかなと思います。また、校章にある三つの菱形には、心力・体力・学力、そして、誠実・謙虚・努力の三つの意味が込められているということを知ることができました。校章について考えたことがなかったので、大切にしなければいけないと思いました。今までたくさんの人がこの校章を付けていたと思うと、すごく誇りに思います。校歌についてのお話も聴くことができました。校歌には建学の精神や校訓が反映されていることも知りました。未来への期待や将来を担うのだということを感じさせるフレーズがあるので、歌いながらいつもこの校歌のような人になれるようにしなければと思います。そして、校長先生からは、はつらつと力強く希望を持って高らかに歌うようにと言われました。だから、これからはもっと歌詞を意識して歌えるようになりたいと思います。いろいろな部活動が関東大会や全国大会、世界大会などに出場しています。また、学習面では、東京大学や難関大学へ進学するという実績があり、方針である文武両道を実現させています。これもすべて、私達の先輩方の努力の賜物です。その実績があるからこそ私達はこの学校を信頼して通うことができています。だから、私達の後輩に当たる人達にもそう思ってもらえるように、そして、先輩方を越えられるように部活動でも学習でも精一杯努力していきたいと思います。
 この江戸取に入学してから、約7ヶ月が経ちました。長いようでとても短かったです。まだまだ江戸取の規律を守れていない部分もたくさんあり、江戸取生としての自覚も足りません。だから、まず一日の始めに校門一礼を忘れずに行えるようにしたいです。また、挨拶など基本的なことも徹底して行えるようにしたいです。先輩方の積み上げてきたものが途絶えないよう、また、後輩の見本となり、江戸取を支える一人としての役割を担えるような人になりたいと思います。

   
   




11組 

 創立記念講話をお聴きして、今まで知らなかった学校の歴史について深く知り、学校への愛着心が高まりました。校長先生のお話の中で特に驚いたのが、江戸川学園取手高校が開校三年目で甲子園に出場したということです。甲子園に出場したことがあるというのは聞いたことがありましたが、まさか三年目だとは思いませんでした。開校三年目で甲子園出場はほとんどないことだと思うので、とても強いメンバーが集まっていたんだなと思いました。
 また、開校当時は、江戸川学園取手高校の象徴と言っても過言ではない緑色の制服ではなかったことに衝撃を受けました。創立十周年記念で現在の制服になるまでは、濃紺の制服であったなど思いもしませんでした。緑は自然の多い取手にとても合った色だと思います。今後も緑色の制服に誇りを持って、しっかりと着ていきたいです。
 1978年に創立してから、オーディトリアムやコミュニティホール、自然科学棟など様々な設備が整えられていったというお話を聞いて、私たちはとても恵まれた環境で生活できているんだと思いました。入学式の前日に初めてオーディトリアムを見たとき、学校にこんなにも立派なホールがあるのかと感動しました。オーディトリアムで毎月開かれる芸術鑑賞や講演会も、音響がとてもよく、いつも充実したものになっていると思います。コミュニティホールは毎日お弁当を食べる時や放課後の課外前のちょっとした時間に使っています。コミュニティホールは椅子や机の色がカラフルで窓もガラス張り。毎日の昼食がなんだか特別な雰囲気になって、学校生活に彩りを与えてくれます。友達とのコミュニケーションを図るのにぴったりだと思います。2008年に完成した自然科学棟は、全体的に新しく、実験設備が整っていてとても素晴らしいと思います。また図書館も日当たりが良くて暖かく、本を読むのにとても適した環境だと思います。
 これからの学校生活では、ひきつづき規律ある進学校に通う生徒だという自覚をしっかりと持ち、挨拶を正しく行う、江戸取ファッションに誇りを持つ、悪い言葉は使わないようにするなど、実践5項目を常に守っていきたいと思います。今回のお話は、入学して半年以上たった自分を見つめなおす良い機会となりました。そして自分がとても良い高校に入れたと改めて実感することができました。今後学習面では江戸川学園取手高校39期生の名に恥じぬよう、毎日予習、復習をしっかりとして歴代の先輩方に負けないような大学に進学できるよう、日々努力していきたいと思います。

  



12組 

 今回の創立記念講話は、来年の記念すべき四十周年の前の年、つまり三十九周年のものです。三十九周年ということなので、私は勝手に三十九、三九、サンキュー、ありがとうの年の人だと思っています。だから私は、親や先生、友人や周りの人だけでなくきちんと江戸取に対しても盛大なありがとうを贈ろうとも思っています。そして今回は、ありがとうを贈る江戸取の成り立ちについて聞ける貴重な機会でした。江戸川女子大の創立記念につくられたとありましたが、もし誰かがつくりませんかと言わなければ、ここは何もないままでした。また、誰かがここを進学校にしようと思って医科コースをつくったり、東大コースをつくったりしなかったら普通の学校で終わっていたかもしれません。こうやって多くの人や、勇気のある人の判断が積み重なって今の江戸取があります。そう考えた時、世界は判断や伝統がやはり大切なのかと改めて思いました。
 昔から、伝統は大切です、あなたたちも伝統を作っていってくださいなどと、よく言われました。でもここにきて、当たり前のことだとは思いますが、伝統はいろいろな人の判断の結晶が集まってできた輝きなんだと思いました。判断といえば制服が紺色から緑色になったことは驚きでした。でも私は意外と緑が気に入っているので、変更するときに判断した人に感謝します。また、校章の意味についても驚きました。三本の川に誠実、謙虚、努力。そして心力、体力、学力の六つの意味があります。まず、この四角のデザインが川ということに驚きましたし、一本の川が二つの意味を持つということなので働き者の川だなと感心もしました。私は今のところその六つの中で出来ているものがあるとすれば、かろうじて心力ぐらいです。江戸取生でありながら何とも情けない話です。今まで、他の五つを軽く見ていたから受験での失敗があったのだと思います。昔のことはもう、いくら反省しても何も変わりません。もうあんなに大きな失敗をしないよう、江戸取生として送る学校生活を有意義なものにし、一つずつでもいいから残りの五つを身に着けたいと思います。
 自分が江戸取に贈れるありがとうはあんなに大きな学校からしたらお菓子のマーブルよりも小さなものかもしれません。でも全員がマーブルを残せばお菓子の家にだってなります。そうやってどんどん結晶を作って江戸取にありがとうを贈っていきたいです。自分が公立に落ちて江戸取に来たことは、努力不足としか思えませんが、運命かもしれません。自分がここにいることは江戸取から手招きがあったからかもしれない。自分勝手な考えだと思いますが、そう思うとますますありがとうを伝えたいと思いました。素敵な人に合わせてくれたキューピットに感謝して、三十九期生、サンキュー生として日々精進して参ります。