10フォーブラスコンサートの感想

 

1組 

 10フォー・ブラスはドイツの若者たちによって2010年に結成された、ブラスアンサンブルです。しかしながら、今回のコンサートでもあったように、室内楽的な音楽だけではなくポップスやジャズなど幅広い音楽活動をしています。今回のコンサートのなかで一番印象に残った演奏は、モーツァルトの「魔笛」です。元々知っている音楽で、生での演奏は初めて聴いたのでとても印象に残りました。またジャズミュージックとして日本でも有名な「ステラ・バイ・スターライト」はとても古い「呪いの家」という映画で用いられ、そのほかにもいくつかの作品で使用された他、多くカバーされ知らない人はいないといってもよいスタンダードな曲です。今回のコンサートでは、インストルメントでの演奏でしたが、一味違うものとなっていて、楽しんで聴くことができました。
 コンサートの最後には、チューバ奏者から始まりトロンボーン、トランペット、ホルンと楽器順に徐々に奏者が登壇し演奏を続けていくというサービスもあり、1時間と少しという短い時間でしたが、コンサートを通して飽きることなく、聴いていることができました。
 このバンドは、アルバムをいくつかリリースしていると聴いたので機会かあれば聴いてみたいと思います。

  

   

  




2組 

 僕は、今回の10フォー・ブラスの演奏会をお聴きして音楽には人を楽しくさせる力があるのだと実感しました。 
 正直なところコンサートにはあまり興味がありませんでした。しかし、今回は今までのコンサートとは違うものになりました。演奏していただいた曲は知らない曲がほとんどでしたが、曲の前に色々な種類のトランペットやトロンボーンなどの音色を聴かせていただいたり、面白いギャグなどを話してくれたりしたので興味をもちながら聴くことができました。10フォー・ブラスだけのオリジナル曲があることに驚き、そして感動しました。最後には予定になかった曲で会場全体が一つにまとまりいい演奏会になりました。
 今回の演奏会で、僕は音楽の可能性を改めて感じることが出来ました。いままで気にならなかったオペラなどの曲も気になるようになりました。自分の好きな音楽だけじゃなく色々な曲を聴きたいと思いました。

  

    





3組 

 今回のコンサートを聴いて一番印象に残っていることは選曲が良くて聴いているこちら側が全く飽きなかったことです。演奏するだけではなく指を鳴らしてリズムをとったり、声を出したりと聴いてて楽しかったです。あまり暗い感じの曲が少なかったというのもあり最後の曲は手拍子しながら楽しく聴けて良かったです。
 僕は吹奏楽部でトロンボーンを吹いているのですが、自分がいま吹いている音と比較したとき、響き方が全然違っていい音が出ていたり、強弱の差が大きくてとても高揚感のあるいい演奏をしていて今後の演奏の参考にしたいと思えることがたくさんありました。
 一番驚いたのがタンギングがすごく速いというのがあります。タンギングとは簡単に言うと音を細かく切るということなんですが、それが速くて正確だったのがとても深く印象に残りました。あと、フリューゲルホルンとピッコロトランペットを生の演奏で初めて聴きましたが普通のトランペットとは違って、とても特徴的で個性のある音を出していました。僕は不運にも二階席の一番後ろでステージが見にくかったのですが、司会の人の説明もありそれらを使っていると聴いてこれがそうなのかと感動したのを覚えています。
 これからも音楽をやっていく上でいろいろと参考にできることがたくさんあったコンサートでした。とてもいいものを聴かせてもらえたので今後、さらなる高みへいけるよう精進していきたいと思います。
 最後に10フォーブラスの方々、素晴らしい演奏をしてくださりありがとうございました。

 

  

     





4組 

 今回のコンサートは自分には全く縁のない金管楽器の演奏で、観ても私には良さが分からないだろうと思っていました。しかし、始まってみると12人が奏でる美しい音色に吸い込まれていきました。中にはどこかで聴いたことのあるような曲もあり、音楽経験の乏しい私でも楽しめました。また、曲中に掛け声をかけたり指を鳴らしてリズムをとったりするのがめずらしくて面白いなと思いました。
 そして、一番心に残ったのは、曲と曲の間にあった楽器の説明です。一見同じ様に見える楽器でも音の高さや音色の変え方が違うのだなと思いました。英語での説明で、驚きましたが、少しでも聞きとれるように頑張りました。通訳と少しでも合っていると嬉しかったです。今回のコンサートはこういった面でも楽しめたと思います。
 最後は10フォー・ブラスオリジナルの曲で終わりました。手拍子で曲がより盛り上がり、とても楽しかったです。これを機に金管楽器への興味を持つことが出来たので、良かったと思います。

     

  




5組 

 今回のコンサートに参加できたことを非常にうれしく思うとともに、このような素晴らしい音楽と、そして音楽の楽しさを伝えて下さった10フォー・ブラスの皆さんに心より感謝申し上げたいと思います。
 私は吹奏楽部に所属し、パーカッションパートを担当しています。パーカッション、つまり打楽器といえばリズムをつかさどるパートなのですが、10フォー・ブラスでは打楽器がなかったものの、非常にリズムやテンポが揃っているその技術力の高さに、とても驚きました。また、曲のバリエーションも豊富で、観客を楽しませようという心配りが伝わりました。しっとりとしたクラシックにも聴き入ってしまいましたが、私が最も楽しめたのはジャズとアンコールの曲です。手拍子を交えながら、観客とともにテンポよく楽しむことのできる曲は、普段打楽器を担当している私をとてもうれしく、たのしく、そして幸せにしてくれるものでした。
 音楽において何よりも大切なのは、その字の如く音を楽しむこと。演奏者が本気で音楽を楽しむからこそ、それが観客にも伝わり、ステージ上だけでなく、ホール全体を通して素晴らしい演奏会を楽しむことができるのだと思います。音楽から生まれる、観客を含むコンサートに参加する全員の一体感にはとても感動させられました。
 私も、10フォー・ブラスのみなさんのように、観客全員を感動させ、そして観客とともに音楽を心から楽しむことのできる演奏者になりたいと思います。

  

 

  

   





6組 

 今回、10フォーブラスの方々が来てくださり、演奏してくださったことは私にとってとても良い経験になりました。外国のプロの方々の演奏を聴ける機会はなかなかありません。江戸取に来てくださった事への感謝の気持ちでいっぱいです。
 私が今回10フォーブラスの演奏を聴いて思ったことは、プロと素人の差でした。私は吹奏楽部に所属しています。そのため他校の演奏を聴く機会は少なくありません。他校の演奏を聴いた時も、上手いな、すごいな、と感動するのですが、今回はそれの比にならないくらい感動しました。鳥肌すら立っていたと思います。まさしく、釘付け状態でした。音色や音質は耳に自然と入ってくる金管ならではの優雅で壮大できらきらした音で、聴いているだけで心躍らせるようなものでした。その中でも私が特に感動したのはその音量です。たった12名しかいないのに、音が出された時にこちらがわっと驚くような迫力があるということはとても素晴らしいことで、本当に尊敬しました。吹奏楽は人数がいてこそ、という部分があり、人数さえいればそれなりに迫力を出すことができます。50人よりは100人で吹いた方が当然迫力が出ます。そのように私たち素人がごまかしている部分が、彼らはたった12人なのに、全くないことにとても感銘を受けました。
 また、私は10フォーブラスの皆さんの表情に注目しました。普通、舞台に出る時、誰しもが少しは緊張するものです。私たち吹奏楽部も、本番は皆、緊張して指が固まったり、上手く笑えなかったりして、色々とミスをしてしまうことが多々あります。しかし、10フォーブラスの方々には、そんな様子は全くなく、とても伸びやかに、楽しそうに吹いていらっしゃいました。出ている舞台の数が違いますし、経験の差というものもあるでしょうが、普段と違うところで吹く、ということでやはり少しは違和感があると思います。本当はミスをしたところもあったのかもしれませんが、それを全く感じさせずに自然に笑って吹いているところに見習うべき高いプロ意識を感じました。
 最後に私は吹奏楽部員として、このような機会を無駄にしないようにしようと感じました。私たち素人にはとてもあのような演奏はできないと思いますが、今より上手くなることは出来ると思います。たとえコンクールで金賞を取ることは出来なくても、聴いてくださる方を楽しませ、聴いて良かったと思わせる演奏は出来ると思います。今回来てくださった10フォーブラスの方々に感謝するとともに、これからの自分や江戸取吹奏楽部の在り方に生かしていきたいと思います。この機会をくださった全ての方々、本当にありがとうございました。