川畠 成道 先生 講演会
 中3生感想

 3年1組 

 川畠成道先生の言葉で僕が好きな物があります。それは「何度も何度も挫折するから強くなっていくわけですし人にも優しくなれるのではないでしょうか」という言葉です。多くの挫折を自分で知っているからこそ,人に優しくできる 。僕は本当にそうだと思います。挫折を知らなければ,違う人が自分と同じ挫折をしていても,それが挫折とは気づかず,成長の糧にはなりません。自分が成長するためには,挫折をしたら二度と同じ挫折を繰り返さないようにすることだと思います。川畠先生は目が見えないのにも関わらず,ヴァイオリンを演奏されていました。僕は感動し,自分も頑張らなければいけないと思いました。これから定期試験,模擬試験,大学受験という夢を叶える過程の中で,いろいろな挫折を味わうことになると思います。それらを1つずつ乗り越え,自分の成長の糧にしていきたいです。そしてしっかりと夢に向かって精一杯努力していきたいです。僕はバッハの曲を聴いたことが何回かあったので,知っている曲ばかりだったのですが,ピアノのバッハしか聴いたことがありませんでした。川畠先生のヴァイオリンのバッハをお聞きして,ヴァイオリンのバッハもいいと思いました。音楽の幅をピアノにしぼるのではなく,ヴァイオリンなどの楽器も音楽も聴いていきたいと思いました。川畠先生の演奏をお聴きして,今度頑張っていこうという心構えを作ることができました。

 3年2組 

  私は今回の講演会で川畠成道先生の演奏を聴いて、和音のきれいさにとても驚きました。私もヴァイオリンを習っているので、曲を弾く中で和音を弾く場面があるのですが、ヴァイオリンで和音を弾く時は二本以上の弦を同時に鳴らさなければならないので、どうしても力が入ってしまいます。ところが、川畠先生はとても簡単そうにすっと和音の一つ一つをしっかりと演奏していたので、私はそれを見てとても練習したのだなぁと思いました。しかし、私が一番驚いたことは、川畠先生が視覚障害を負っているということでした。どんな曲にも楽譜というものがあって、譜面に書かれている音譜通りに音を出していけばよいのですが、川畠先生は譜面を見ることができないので耳で音を聴いて覚えなければいけないのです。にもかかわらず、川畠先生の音にはずれがなく、聴いていてとても心地の良いもので、いまだに音がずれてしまう自分とは大違いでした。私はとてもきれいな音で曲を弾く川畠先生を見習っていこうと思いました。
 川畠先生は講演会の中で「ヴァイオリンを弾きたくない、弾くのが嫌だと思ったこともある」とおっしゃっていました。私はこれを聞いた時に、「プロの人にもこのような事を思う頃があったんだな。」と思いました。しかし、川畠先生はそこでヴァイオリンを弾くことをやめなかったので今ではプロのヴァイオリニストとして活動できているのです。私も勉強をしていればいつか壁に当たってわからなくなってしまうこともあると思います。このような場面に直面したときに勉強が嫌になって投げ出したく なるでしょう。しかし、私は今回の講演会でやり続ける事の大切さを学んだので、このような場面でもあきらめることなく、難しいことは考えずにやり続けていこうと思います。

 3年3組  

   今回の川畠成道先生の講演会をお聞きして、まず思ったことは、「すごい」でした。
川畠成道先生は、幼い頃に視覚障害を負ったそうです。失意の中にある時、バイオリンと出会い、音楽の道を歩むことにした、ということをうかがい、「目が見えないのに、なぜバイオリンという音楽を始め、続けられたのだろうか」と思いました。障害を持ちながら音楽活動をしていた人はたくさんいます。たとえば、ベートーベンです。ベートーベンは、耳に障害を持っていました。音楽家にとって耳は命のようなもので、その耳が聞こえないというのは、本当に絶望的なことでした。それでもベートーベンは、一時は自殺まで考えたものの、自身の音楽に対する情熱をもって苦悩を乗り越えました。
 川畠先生は、「バイオリンは、楽しいこともあったが、辛いこともたくさんあった」とおっしゃっていました。僕は、川畠先生にも、ベートーベンのような強い思いがあったのだと思います。思いの力は本当にすごいのだ、ということを改めて痛感しました。
 音楽に限らず、僕たちの周囲には、思いの力によって作り上げられたものがたくさんあります。現在の便利な生活も、さまざまな学問に一生の情熱を注いだ人たちによって作り上げられたものだと思うと、何かに対して情熱を持つことはとても大切なことだと思いました。
 今回、川畠成道先生のお話と、バイオリンの演奏をお聴きすることができ、本当に良い経験になったと思います。これらの経験を、今後の自分に活かしていきたいと思います。

 3年4組

 今回の川畠成道先生の講演会で、ヴァイオリンの魅力など様々なことを学びました。ヴァイオリン奏者としてスタートしたのは10歳の頃で、これは比較的遅いように感じますが、父からの指導もあり上達するスピードが早かったのだと思いました。8歳の頃にスティーブンス・ジョンソン症候群を患い視覚障害を負い、高熱が長時間続き皮膚は赤くただれてしまい爪の組織の死滅につながったりと、とてもつらい経験をされてきました。このようなこともあり、視覚に頼らないヴァイオリンを自分の職業にするため日々の練習に励んでいたのだと思います。このような病気で体が蝕まれながらも、周囲のサポートを力に一歩一歩踏み出していった川畠先生の強い信念というものに感化され、とても素晴らしいことであるとともに尊敬をします。 今回の講演会で、どうしたらあの流れるような音色になるのか興味が湧いてきました。ヴァイオリンは他の楽器よりも高価な印象を持ちます。一億円を超えるような上質のヴァイオリンなどもあり、興味本位では買うことができないでしょう。しかし、楽器の上質さも大切であると思いますが、演奏者の気持ちや技術力といったものがあってこそ最高のパフォーマンスができるのだと思いました。演奏を聴いて一番魅力的に感じたことは、メロディーを自分で歌うような感じで弾いていたことです。弦楽器は弦の長さや弾く強さを調節することにより、様々な高さや大きさを出すことができているということです。そのような調節ができるためにはハードな練習が必須 になってくると思います。10歳という決して早いとは言い難い時期に始めたのにも関わらず、日頃のヴァイオリンに対する情熱や努力で誰もが認める演奏者となったのだと思います。このようなことは今の自分にも当てはめることができます。行きたい大学を諦めず最後まで目指し続け、合格を掴みとるということです。今回の講演会では、音楽的教養だけでなく、このようなことまで考えさせていただきとても良い時間となりました。

 

 3年5組 

 僕は川畠成道先生のコンサートを観に行ったことはないので、川畠成道先生の公演・講話をお聞きするのは初めてでした。川畠成道先生を初めて見たとき、「本当にこの人は弱視のヴァイオリニストなのだろうか」と不思議に思いました。平然と歩いて、マイクを持ち、花を受け取る等の悠然とした姿が、弱視の方であるとは思えない程スムーズだったからです。きっと、この当たり前の行動をすることも、小学校二年生の川畠先生ならば難しかったのではないか、と思います。僕の知り合いの人に、視覚障害を負った方がいます。その人に「目が見えないのはどんな気持ちですか」と聞いたことがあります。すると、その方は「目が見えないというよりも、周りが暗く、ぼんやりと見えるから、何も見えない訳ではなくて、そのに何かがあるくらいは分かる」と言っていました。そして、その人は続けて、「ただ、そこに何があるか分かるようになるのにも、トレーニングが必要なのだ」と教えてくれました。要するに、小学校2年生で急に視覚障害を負った川畠先生は、そこに何があるか分かるようになることはとても難しかったのだと察します。大変な努力をされた、この壁を乗り越えた川畠先生は、素晴らしいと思います。
 川畠先生は小学校3年生の時にヴァイオリンと出会い、今日までヴァイオリニストとして活躍されています。そして、僕たち江戸取生に「若いときに、一生続けていけるものを見つけてほしい」と仰って頂きました。僕は将来の夢はあるのですが、まだ一生続けていけそうな趣味は見つかっていません。これからの江戸取での生活では、そういう視点も持てるようにしていきたいと思いました。また、川畠先生は「ヴァイオリンをやっていたから出会えた人がいて、できた経験がある。だから、一人でも多くの人を幸せにできればいいと思っています」とも仰っていました。僕の将来の夢は、小説家です。おそらく小説家にもこの川畠先生の言葉は当てはまると思います。だから僕は「小説を書いてきたから出会えた人がいて、できた経験がある。だから、一人でも多くの人に自分の小説が心のよりどころになってほしいと思います」と、将来、誰かに語れるような人間になりたいと思います。
 僕は川畠先生は講話で仰っていただいた言葉の中でも、「昨日できなかったことが、今日すこしできるようになっている。そして明日にはさらにできるようになっていればいい。そういう日々の進歩が大切です」という言葉が特に心に残りました。僕は今後大きなことに挑戦しなければならない時期が、いずれ来ると思っています。そんな時には、川畠先生のこの言葉を思い出していきたいと思います。
 今回、僕は川畠先生の演奏をお聴きして、とても素晴らしいと思いました。たった一つのヴァイオリンで、いくつものパートに分かれて演奏をされていました。しかも、それを川畠先生一人ですべてのパートを演奏されているところが素晴らしいなと思いました。その上、演奏も失敗する様子もなく、楽譜を読むことのできない中で、すべての音程を覚えて演奏をされているのが素晴らしいと思いました。そして、最後十五分余っているからという理由で演奏してくださった曲については、十五分というとても長い曲をすべて覚えていて、それがとっさに浮かび出てくるところが素晴らしいと思いました。
 僕は今回川畠成道先生のお話を拝聴して、川畠先生は視覚障害を負ってしまったことをずっと後悔しているのではなく、視覚障害を負ったことでヴァイオリンに出会えて、今の自分がいる。これは自分にとって運命だったのかもしれない、と仰っていました。僕はとても前向きな考えだなと尊敬しつつ、僕も川畠先生のような前向きな考えを持っていけるようにしていきたいと思います。この先、嫌な事や悲しいことがあっても、今回の川畠先生の言葉を胸に、精進しようと思いました。
 

 3年6組

私は川畠先生が弾く曲を聴いたとき、純粋に「綺麗な音楽だなあ」と思いました。バイオリンを体全体で弾いていて、激しい曲調のときは弓を一回一回細かく、ゆったりとした曲調のときは弓をなめらかに動かすというように、本当に心を込めて弾いているんだなあということがとても伝わってきました。川畠 先生が目を悪くされているというのを忘れてしまうくらいでした。
 川畠先生が、幼少期に突然目を悪くされたときの話を聞くと一日一日がただ過ぎていくくらい大変な日々だったのだと思います。しかし川畠先生は目を悪くしたことは自分に与えられた運命だと話されていて、すごいなと思いました。普通に考えればマイナスにしかとらえられないことをマイナスのこととしてとらえずに、様々なことに挑戦しているのは相当な勇気が必要だと思います。それでも一歩踏み出し、例えばイギリス留学をしてさらに自分の世界を広げたのは素晴らしいと思いました。
 川畠さんは最後に「一生大切にしていけるものと出会うこと」というメッセージを私たちにくださいました。正直なところ、私には今、それがありません。だからこそ、少し恐いと思っても勇気を出して一歩踏み出し、いろいろなことを体験して自分の世界を広げていけたらいいなと思います。どんなにいやなことがあってもバイオリンを弾き続けてきた川畠 先生のように、強い信念を持って継続するということを大事にしていきたいです。

 3年7組

  川畠成道先生の講演会をお聴きして、音楽は素晴らしいものだということを改めて感じました。川畠先生が奏でるヴァイオリンの音色の一つひとつが、私の心に強く響いてきました。
 私は吹奏楽部に所属しているので音楽には興味があります。吹奏楽は大人数で演奏するのに対し、川畠先生はたった1人で演奏されましたが、1人でこんなにも心を揺さぶる演奏をすることが出来るのかととても感動しました。
 私が特にすごいと思ったことは、視覚障害を持ちながらも音楽という道を突き進む強い精神力です。楽譜が見えなくてもあのような素晴らしい演奏が出来るのは本当にすごいことだと思います。たとえ、自分にとって難しいことがあったとしても、あきらめずにその道を突き進むことは人生において大切なことだと思いました。
 今回の講演会は、音楽には人に感動を与えることが出来る素晴らしい魅力を持っていることを改めて感じる良いきっかけとなりました。私も川畠先生のように、難しいことにも立ち向かう強い精神と姿勢を身に付けられるように努力していきたいです。そして、演奏面においても、この講演会で学んだことを活かし、吹奏楽の演奏でも聴いている人を感動させられるような素晴らしい演奏が出来るように日々練習に励んでいきたいと思いました。
 

 3年8組

 川畠先生のお話をお聴きして幼少時代に将来の事や自分にできることは何かを考えていたことがとても驚いたことの一つです。そしてこの小さいときにやり始めたことを今でも続けていて、今もまだ練習を重ねているものがあるということに驚き、川畠先生も長い間続けることがとても大切であるとおっしゃっていました。長く続けるという事はとても大変なことだと思います。しかもただ何となくだらだらと続けていくのではなく、川畠先生のように第一線で活躍していくにはきっと大きな壁にぶつかったり辞めたくなったこともあったのだと思います。実際に川畠先生のお話の中にも途中で挫折しそうになったことも多かったという話を聞き、その中でも諦めずに続けてきたのだから本当の一流の人なのだと思います。又、視力に障害がありながらもそのハンデを超越した能力をお持ちなのは人よりも努力をなさってきたからであり、少しでもそういった先生の見習わなければならない部分を真似していきたいと思います。
 また、バイオリンを実際に引いてくださった事も驚きました。講演会なのでお話だけかと思いましたが、バイオリンを独奏でお聴きできたことが嬉しかったです。魔王という曲は聞いたことがあります。様々な楽器で演奏されている事と、歌があったと思いますが、それをひとりでこなしてしまう演奏はとてもスピード感と迫力がありました。他にもバイオリンで演奏してくださいました。全て独奏であるのにもかかわらずとても心に響く演奏でした。

 

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