小宮山 宏先生講演会


 

1組


  私が小宮山先生の講演をお聞きして心に残ったことは「自動車の保有率で今後の経済が見える」ということです。最初にこのことを聞いたとき,私は一見関係なさそうな自動車の保有率と経済はどのように関係するのかが疑問に思いました。
 今,自動車は環境や人に優しいものへとどんどん進化しています。進化する前は自動車の排気ガスなどにより環境汚染が問題になっていました。しかし,改善しようと思って行動した人が一生懸命考えて環境問題は解決の方法へ向かっていきました。ここで私 が実感したことは小宮山先生が仰っていたように「考えたことは必ず力になる」ということです。私はこの言葉に大きく心を動かされました。私は今まで難しい問題に直面したとき考えることを諦めてしまったことがあります。それでは自分の力になることはないということや考えることの大切さが分かりました。また「省エネ」という言葉が講演中に多く出てきました。プラチナ社会の必要条件として自然共生が挙げられて いましたが,自然共生と省エネは繋がるものがあると思いました。資源を大切にすることは自然を守ることに繋がると思うからです。私は今まで太陽光発電やエコカーを使っているときは資源やお金の節約になるとは思っていましたが設置や買うことにお金がかかると思っていました。しかしこれらを使うことで省エネを意識しないときよりも何倍もの節約になることを初めて知りました。資源とお金を同時に節約することは持続可能な社会にとってとても大事なことだと思い,また持続可能な社会はこうして作られていくということが分かりました。
 最後に,私は小宮山先生の講演をお聞きして学んだことを普段の生活に生かし,自分のできることを探して行動に移してみようと思いました。

     

 

2組

  今世紀の経済では、物の全体数がもうこれ以上増えない飽和状態です。そのため二十一世紀は人類史の転換期と呼ばれています。その転換期で私たち日本人(または地球人)は何をすべきなのかということを小宮山先生に教わりました。
一つ目は資源についてです。今の日本やアメリカといった先進国は飽和状態であるので、古いものがなくなり、その代わり新製品が売れるということが主流です。実は、資源などの再利用や節約などが日本国内だけでできるということを小宮山先生はおっしゃっていました。日本国内には多くの再生可能エネルギーや都市鉱山があります。また家庭でLEDを使うことや光エネルギーによる発電もしくはゴーヤカーテンを設置することも節電です。こうすることによってゼロエネルギーが実現することもそう遠くはないそうです。
二つ目はプラチナ社会についてです。プラチナ社会とは近年長くなっている寿命をより長くするわけではなく、より高い「質」を求めるもので、資産時給・多様な選択肢・自由な参加・自然共生・生涯自立の五つの要素を含んだものです。今の高齢化社会では65歳まで働くという考え方では介護や年金などに費用がかかってしまいます。人間は脳が働いていれば働くことができます。実際小宮山先生自身も71歳でありながら、ばりばり働いていらっしゃいます。
これらの二つのことを今回の講話で理解し日本や世界の未来について一度考え直そうと思いました。今現在日本では不景気な下位者も少なくありませんし、日本政府には借金が多くあります。この危機を乗り越えることは日本人全員が資源の節約、再利用を試みること、「プラチナ社会」の実現だと思います。僕も日本人の一員として何かできることに貢献できるように今するべきことを実行していきます。

   

 

3組

 今回、「プラチナ社会」について、小宮山先生の講演をお聞きすることで、日本に眠る資源について、そして「自分の頭で考える」ということについて、深く考えることになりました。
 まず、再生可能エネルギーについてです。日本は、昔から様々な原材料を輸入し、それを加工して輸出するという加工貿易を行ってきました。なぜなら、日本には工業製品の原材料となる資源が少ないからです。そして、化石燃料など発電のエネルギー源も、輸入に頼っています。しかし、小宮山先生のお話では、再生可能エネルギーを活用すれば、燃料を輸入せずにすむということでした。僕の「再生可能エネルギー」のイメージは、あまり多くのエネルギーを作り出すことはできない、というものでしたが、今回の講演で、そのイメージは間違っていることを知ることができました。また、燃料以外でも、今すでに日本にある工業製品に用いられている金属を再利用すれば、資源の輸入は必要ないはずだとのことでした。このような「都市鉱山」を有効活用することは、再生可能エネルギーの活用と同じく、たいへん自然に優しいことだと思いました。
 次に、「自分の頭で考える」ということについてです。小宮山先生は「新聞などのメディアの情報を鵜呑みにしてはいけない」とおっしゃっていました。現代は、インターネットを利用すれば、簡単に多くの情報を手に入れることができます。そして、それらの情報を見たり聞いたりするだけで、分かったような気持ちになってしまうことがあります。しかし、それは正しい情報なのか、しっかり自分で考えることが大切だと思います。
 今まで僕は、自分自身のことしか考えていませんでしたが、今回の講演をきっかけに、「日本全体」という単位でものを考えるようにしていきたいと思うようになりました。
 

 

 

4組

 自分には夢があります。自分の夢は世界に通じるエンジニアになり、工房を設立して開発業を進めることです。自分は小宮山先生のプロフィールを見て、とても驚きました。自分は工学系の道を歩みたいので、東京工業大学に進学したいと思っています。しかし、小宮山先生は東京大学工学部を卒業していますので、とても憧れました。しかし、そこへ進学したことは自分のような時期に苦戦しつつ、努力をたくさんしていたからできたことだと思います。自分は今、はっきり言って成績が悪いです。ですが、成績が悪いからといってエンジニアという夢を諦めることはしません。今更考えるのは到底遅いかもしれませんが、中3になったからこそ勉強面や生活面などで、成績優秀者に近づけるチャンスだと考えています。これからは、東京工業大学と夢であるエンジニアを目指して、現在の自分の状況、具体的に勉強面では、授業でやったことを繰り返し練習と復習を、また予習を必ず欠かさないことを目標に取り組みたいです。生活面では、早寝早起きの徹底をしていきたいです。しかし、今回の講話をお聴きして、自分が今まで気づいているようで気づいていないところに気づきました。それは自分が目標と夢を掲げているときに、自分の目標と夢が普通の人から見て、当たり前だと感じたことです。確かに、自分が第三者的立場から見て、当たり前だと感じました。そこで当たり前のことがわかったつもりになって、当たり前のことができていないことに気づき劣等感を覚えました。自分のように成績が悪い人と優秀である人間との差は、当たり前をいかに意識し考えているところにあると思いました。改めて、自分が優等生達に差を付けられている原因の一つを知ることができました。自分は小宮山先生に質問をしたいことがいくつかあります。小宮山先生は中3の頃、自分のように成績があまりよくなかったですか。どのようにして、教授や研究科長、総長になることができたのですか。小宮山先生は、自分が先ほど例として挙げたような「当たり前」に気をつけていましたか。質問が多くなってしまいましたが、自分の憧れている学歴をお持ちの小宮山先生の生涯からぜひ学びたいと思いました。今回の講話は、今後必ず役に立つものとなりました。また、東京工業大学に行くことは夢ではないと考えるきっか けにもなりました。小宮山先生ありがとうございました。
 

 

 

5組

小宮山先生がはじめの方で強調されていたことの中に、日本は技術が優れている、ということがありました。この事によって、日本はオイルショックを乗り切ることができたり、これからのエネルギー消費を抑えることができる、ということをお聴きして、私は改めて日本は凄い国なのだなと思いました。
 また、私が最も興味深いと感じたことは、「都市鉱山」というものに関してです。これは、建材や自動車などを廃棄する際に、その材料である鉄やアルミニウム、ガラスなどをそのまま捨てるのではなく、溶かして新たな材料として再利用することで、「都市」を「鉱山」とすることです。これを行うことによって、鉱物の使用量や輸入量を減らすことができます。また、エネルギーの消費にもつながり、プラチナ社会の一つである資源自給の大きな要因になっています。
 さらに、資源は鉱物だけではなく、ほかにも電力などがあります。先生によると、一戸建てなら屋根にソーラーパネルを据え付けて太陽光発電をすれば、その建物の分の消費電力は賄えるそうです。私の家も太陽光発電をしていて、一日毎で見たら損得の差は大きいのですが、年間で見ると売った量と買った量の差は小さく、ほぼ等しいので賄えていると思います。また、建物ではなく車も発展していて、ガソリン車だったものが、ガソリンと電気を使うハイブリッド車や電力だけで走る電気自動車などになっています。このように発展させることができるのも、日本が高い技術を持った国だからだと思います。
 そして、これらのように資源を自給することは、これからのプラチナ社会を構成する柱の一つになると、小宮山先生は仰っていました。その中で生きていく私たちは、新しい日本を支える一員となることを強く感じました。
 

 

6組

 今回の小宮山先生の講演をお聴きして「プラチナ社会」という言葉が最も印象的でした。
私は、「プラチナ社会」という言葉を今回初めてお聴きしました。プラチナには、品格で高価で輝きや美しさをもつイメージがあります。そのため、「プラチナ社会」は一人一人が幸せを感じることができ、平和で争いごとのない理想の社会のことだと考えていました。ですが、今回の講演会をお聴きして「プラチナ社会」とは地球温暖化と超高齢化社会の二つを解決することのできる社会のことだとわかりました。
 十九世紀以前、日本を含む世界の国々が抱えていた最も難しい課題は、生きるために必要なものを作ることでした。この課題を解決するためには、軽工業や重化学工業をはじめとする様々な種類の工業を発展させる必要があります。工業を発展させるためには、エネルギー源となる化石燃料や鉱物を採掘しなければなりません。だから、工業が発展するにつれ、化石燃料や鉱物の消費量は増え続けます。ですが、近年では世界が豊かになっているのにも関わらず、それらは減り続けていることがわかりました。日本は徐々にエネルギーを国内で自給することが可能になってきています。だから、これからの社会では技術革新が必要となると考えられます。
 地球温暖化や超高齢化社会は、工業が盛んに行われるようになり得た豊かさが引き起こしています。これは今世紀中に日本などの世間一般的に言われる先進国だけの問題ではなくなると言われているそうです。また、世界の国々はこれから今まで以上に数多くの社会的課題に直面すると考えられています。そのため、自分の国の課題を解決する第一歩として、自分の国の公共事業だけでなく、様々な分野で、新しい産業を確立することが大切だと思いました。日本は特に、他の国々とは
異なり、鉱山資源の少ない国なので、持続可能なエネルギーの利用をすることによって、持続可能な社会システムを作り出すことが大切です。そのため、小宮山先生の「プラチナ社会」が実現するといいなと思いました。
 

 

7組

 今回の講話で小宮山先生は私たちが中心となって社会を形成していく時代について身近なことと結びつけて、お話しして下さいました。
 中でも私は、日本には十分な資源があるということや、太陽光や地熱などの自然エネルギーでまかなうことができる、など今まで私が常識だと思っていた考えと正反対の意見を先生が仰っていたことにとても驚きました。その上、仰っていた意見は、きちんとデータをとり数値化されていて、しっかりとした根拠があったのです。確かに何故資源が不足しているのかや自然エネルギーではまかなうことができないのかと聞かれても今までの私は答えることが出来ませんでした。何故ならそれらの情報はネットニュースでちらっとみたり、周りの人たちがみんなそう言っていたからであったりと自分の中で確信できるものがなかったからです。今回の講演会で、これからの時代はものの本質をしっかりと見極めることが必要になってくる、ということを学びました。
 私には、調べものをするときにはすぐにインターネットに頼ってしまうという癖があります。自分の目で確かめるのが一番ベストな方法だとは思うのですが、全てを確かめることは出来ません。まず自分の頭の中で考え判断できる芯のある人間になりたいです。そのためにも、江戸取での生活で様々なことを吸収し、教養を身に付けて、本質を見極められる人間に成長していきたいと思いました。

 

 

8組

私には欲しいものがたくさんあります。その中にはノートパソコンのような高いものから文房具のような比較的安いものと幅広くあります。しかしそのようなものが買ってもらえていないからと言って生活ができていないわけではありません。なぜなら今の生活が豊かだからです。小宮山先生が千年くらい前の時代は平均寿命が30歳だとおっしゃっていました。それは飢餓が多かったからです。しかし、あれも欲しい、これも欲しいと言っている私たちは豊かであるからこそ言えるものだと思います。今でも世界では一日に多くの人が飢えで亡くなっています。そのような事が少ない日本は豊かだと言えると思います。そこで大切になるのが小宮山先生の考える量よりも質の時代、プラチナ社会なのだと考えました。その中でも私の興味を惹いたのは生涯自立という言葉です。今の日本で問題になっているものの一つに高齢者の介護が挙げられます。介護によって仕事を続けることが困難になるなど、社会にも大きな影響を出しています。そこで大切なのが自立を支援する人工知能や科学技術だと小宮山先生はおっしゃっていました。人工知能は人が行った方が良いところと、人工知能で効率化をした方が良いところを判断して使用していく事が重要だと思いました。又、資源自給についてもとても興味を惹きました。お話にも合ったように今、人が使用しているエネルギーの6割は私たちの生活によるものです。普段何気なく使っているエネルギーですが、半分以上も私たちの生活が占めているとは思いませんでした。そしてそれが再生可能エネルギーを利用して使用が可能であるという話を聞いて、エネルギーの問題は解決策がないと思っていた私は少し安心をしました。このような最先端の話を聞くことによって自分の将来や未来についても考えるきっかけとなりました。