中等部2学年

川畠成道先生講演会をお聴きして 

2016.6.29

1組  人間の強さを感じる音楽  

 私は川畠先生の講話と演奏をお聞きして、とても「強さ」というのを感じました。私の目標は強くなることです。私は自分の意志を持ち、他人に流されない強さを求めています。しかし、川畠先生は暗い気分になってしまったところから立ち直る強さというのを持っています。私はその強さもこの一年で得られるようにしたいです。私は川畠先生のように人生を変えるような悩みに出会ったことがありません。そのような時、もし私だったらと思うと想像もできないし、毎日普通に暮らせていたのにその環境があっという間に変わるのはとても怖いことなので耐えられないかもしれません。そんな状況で楽器を演奏するという難しいことに挑戦できるのは すばらしいことであり、尊敬しました。
 川畠先生は中・高生時代にバイオリンが弾きたくてもうまく引けない時があり、やめたくなったそうです。私も好きなことでもうまくいかなくて腹が立ってしまいという経験をしたことがあります。そういった思いを中・高生という長い間真剣に考えているなんて私にはできないと思うし、やめたいと思います。私は今度からやめたいと思った時は最初を思い出して続けていきたいです。
 私は今回の講話を聞いて、周りの人の支えも大切だと思いました。江戸取には困ったときに助けてくれる友達がたくさんいます。私も困ったときは頼ってほしいし、頼りたいと思います。また、家族が一番支えてくれていることを忘れず 、将来は必ず恩返しするつもりです。
 今回の講話はバイオリンを通して学べることがたくさんあったので、今後もこのような機会を逃さないようにしたいです。

 

2組  変化する音色   

 私は今回、川畠成美先生の演奏のすばらしさに感激しました。私はヴァイオリンを生で聞いたことがありません。ヴァイオリンの音はとてもなめらかで聴き心地の良い音色でした。弦の動かし方によって変化する音色をとても面白く感じました。私は、四曲の中で、二曲目 の「魔王」が特に印象に残りました。魔王は中一の時に音楽の授業で歌劇として聴きました。その時は怖い曲だと思いました。しかし、ヴァイオリンでの魔王はむしろ悲しい曲に聴こえました。バッハの二曲はどちらも違う曲なのに、同じ曲のように感じる時がたびたびありました。それは作曲者であるバッハの性格なのかなと思いました。私はこのような音楽も聞くことができる環境にあることをとても嬉しく思うとともに、 私には五感が一つも失われていないことに感謝の気持ちが生まれました。これまで視覚障害の人が身近にいなかったので実感できなかったのですが、今回 川畠先生が時間を確認しているのを聞いて、本当にいるんだなと感じました。そのような人が努力をしてヴァイオリンを弾 けるようになったことを知った私は何事にもしっかり努力し、夢を実現させるために、さらに頑張らなくてはならないと決意しました。

 

4組  美しい音色は努力の結晶  

 私は、川畠成道先生の演奏をお聴きしてとても努力家なのだと思いました。私はピアノを習っていて、一つの曲の譜読みを終わらすことはとても大変です。それなのに、視覚障がいを患っていても耳で覚えることが出来る川畠成道先生は小さい頃からの努力が実って今のような美しい音色を奏でることができるのだと思います。
 また、川畠成道先生は本当に音楽やヴァイオリンが好きであったから、素晴らしいヴァイオリニストになることができたのだと思います。私のような何となく適当にピアノを弾くのではなく、一音一音心を込めて弾いているからこそ、何時間聴いても飽きない曲が完成するのだということを実感することができました。
 これからの生活で今回の演奏で学んだことを活かして、これからの生活に役立てて行きたいと思います。

 

5組  オーケストラに負けないヴァイオリン・ソロ

 私は、川畠成道先生の講演会から困難に打ち勝つことで新たな世界が広がるということがよくわかりました。
 最初は、川畠先生が視覚障害だと、資料をもらって初めて知りました。けれども、川畠先生の演奏には、それを感じさせない迫力と情熱がありました。そのなかで、一番私が感動したのが作曲家シューベルト 作曲の「魔王」です。中一の時に授業でオーケストラの演奏をききましたが、それと同じ迫力が伝わってきました。一本のバイオリンから無数の音色が聞こえ、一人で弾いているとは思えないくらい でした。そして、何よりも欧州最高のオーケストラのひとつであるキエフ国立フィルハーモニー交響楽団の日本ツアーのソロリストにも選ばれるなど国内にかぎらず、外国にも進出している方の演奏 を聴くことができ、私の一生の宝物になりました。私も、困難に負けることなくチャレンジ精神を大事にしたいと思います。 

 

6組 一つの道を極める生き方も魅力的なこと 

 まず、僕は、オーディトリアムに入って黙想をして講演会が始まってからすぐ驚いたことがありました。それは、川畠先生がスタスタと普通に歩いていらしたのです。目が完全に見えているかのように 歩いているのです。晴眼者には分からない努力や技術があるのでしょう。川畠先生は色々な所で努力されている方だなと思いました。また、パンフレットに「21世紀を担う君たちへ」という見出しで川畠先生の 文章があります。そこに書かれた言葉は実際に一つの道を極めた方の言葉だからこそ、説得力のある重みのある言葉になるのです。やはりこのような言葉を言うことができるまで努力して一つの道を極めた人というのはカッコいいなと思います。僕もボーッと生活していないで、1分1分を大切に過ごし将来に活かすことのできる行動をとっていきたいです。
 それに、川畠先生の演奏はバイオリンについて分からないくても引き込まれてしまう演奏で、特に最初の曲のバッハの「ガボット」はどこかで聞いたことがあってとても引き込まれました。
 「魔王」という曲は映像もセリフも何もないのにどこか怖い所がありました。楽器は音だけで人に色々な感情を起こさせる力があるんだなと思いました。
 僕は、この川畠成道先生の講演会をお聞きして、色々なことにチャレンジするのも良いのですが、一つの道を極めるのも良いし、そのためにはなにごとにも努力をし続けるということが大事ということを学びました。  

 

7組  ヴァイオリンの世界へ  

 今回僕は川畠成道先生の講演会に参加して、いま以上にクラシック、ヴァイオリンの世界に入っていこうと思いました。そして、生きていく上での大切なことを学びました。その学んだことなどを語っていこうと思います。
 一つ目に今回の講演会て学んだことです。僕は小さなことで落ち込んでしまう生徒でした。ですが、川畠先生のように視覚障害を負ってしまっても、ヴァイオリンといっしょにその壁を乗り越える姿をみて、自分もちっぽけなことで落ち込まず、前向きに生きていこうと思いました。また、川畠先生は今回の講演会で演奏されましたが、その演奏の音の素晴らしさと技術にとても驚きました。私自身ヴァイオリンを弾いているのですが、シューベルトの『魔王』の演奏には呆気にとられました。2つの弦を利用して、通常は伴奏とメロディーを二人で行うところを一人で弾いているのです。今の私では出来ません。とても難しい技術だからです。ですが、僕は3歳の頃から始めています。現在の川畠先生の年のころには、41年の経験が積まれています。川畠先生を越えられるように練習していこうと思いました。今回の川畠先生の講演会では、生きていく上で大事にすべきことを学び、先生の素晴らしさが分かりました。今回の講演会で学んだことを忘れず、8組みんなで学んだことを今後の生活に活かしていこうと思いまし
た。

 

8組  驚きの連続の講演会ー逃げない人に私もなりたい  

 私は川畠成道先生の講演会を通して学んだことがたくさんあります。
 一番驚いたことは、川畠先生は視覚障害を負った幼少期にヴァイオリンに出会ったということについてです。私は川畠先生の講演会を聞くまで、川畠先生のことを全く知りませんでした。なので事前に配られた紙に書いてあるプロフィールを講演会前に読んで、視覚障害を持っていることを知り、とても驚きました。しかし驚いたのはそれだけではありませんでした。英国王立音楽院というところで、同院史上2人目となる称号を授与され、首席したりなどのすばらしい功績を残しているというところにはもっと驚きましたもし私が障害を持っていたとしたら、障害を理由に逃げていたと思います。それを、川畠先生はそれを理由に逃げずに、立派な功績を残されました。そのことを知って、私はとても川畠先生を尊敬しました。そんなすごい人だからこそ、あんなに美しい音色の演奏ができるのだなと思いました。ヴァイオリンについて何も知らない私でも、激しい感動を覚えるほどのすばらしい演奏でした。
 川畠先生のような、逃げない人に私はなりたいと今回の講演会を通して思いました。