中等部2学年

体験学習に参加して 

2016.6.14〜16

 

1組  規律ある集団行動が個人の自立心を養う    

 中学2年生としての生活も2ヵ月過ぎ、新しいクラスに慣れ、体育祭などを通して団結力も強くなっていることを実感します。今回の体験学習では学校から離れ、ゲームや携帯がない生活の中で豊かな自然に触れることができました。
 まず、体験学習の目的のひとつ、「集団行動を通して自立心を養う」ことについて。一日目の飯合炊飯では各班で協力し、カレーライスを作りました。効率よく進めるため、それぞれ火おこし、野菜を切る、炒める、ご飯を炊くなど役割を分担しました。私は野菜を切る係でしたが、調理器具の片付けやゴミの処理も率先してやり、自分の役割を果たしました。私達の班はカレーを作るのに時間がかかり、終了の時刻も遅かったのですが、全員で一生懸命作ったので大きな達成感があり、思いやりの心を持って行動できました。何事にも頑張って打ち込めば、そこに必ず得るものがあることがわかりました。
 二日目の環境学習では、事前学習をもとに実際に現地で体験することで、より理解が深まりました。私は「八ヶ岳の植物を通して」という講座を受講し、八ヶ峰周辺を調査しました。インタープリターの方のお話によると、山の標高の違いや風当たりの違いで、生えている植物も大きく変化するそうです。特に興味を持ったのはヨモギです。ヨモギは古くから日本に生息する植物で、様々なものに使われています。例えば、ヨモギの葉は薬や草餅など私達にとって身近なものに利用されています。植物の名前しか知らず、その役割まで学習したことがなかった私にとって、今回の講座は新しい発見の連続でした。
 三日目には、諏訪湖の講座を受講しました。諏訪湖は昔、水が綺麗でしたが、現在は下水処理設備があるものの、生活用水などの原因で以前より水質が悪くなっているそうです。近年、諏訪湖だけでなく、都市開発が進み動植物の生存が心配されている地域があります。私が住んでいる近辺にも利根川が流れています。こういった環境問題を決して他人事として終わらせてはいけません。しっかり目を向け改善していくことが地域の環境を守るために必要だと感じました。
 長野県の豊かな自然に触れ、クラス内外の人との集団行動や挨拶・時間厳守を徹底を通して、私にとって充実した二泊三日でした。ここで培ったことは、単なる思い出に終わらせるのではなく、今後の学習の糧としていくべきものです。大ホールでの発表や壁新聞での発表にも取り組み、内容の濃いものにしていくと共に、興味のある点や疑問点についてこれからも調べ、自分の知識をどんどん深めていくつもりです。  

1組 リーダーは率先して実行できる人でなければならない 

 私が今回の体験学習を通して一番感じたことは、「仲間」が持つ力のすごさです。「仲間」がいたから乗り越えられたことがたくさんありました。
 今回は昨年の研修旅行とは違って、三日間とも体力を使う行程でした。その中で特に私が辛いと感じたのは一日目のハイキングでした。途中から雨が降ってきてかなり疲れていた時、友達が頑張ろうと声を掛けてくれました。疲れたとかもう無理とかマイナスなことを考えていた私は、その友達の精神力の強さに驚きました。そしてその言葉を聞いて私は、周りも頑張っているから自分も頑張ろうと元気づけられました。だから、頂上に着いた時は大きな達成感を味わえました。
 この時私は、「仲間」の力がこれほど大きいものなんだということを実感しました。それと同時に、「仲間」には自分を律する力があると感じました。その理由は、周りの頑張っている姿を見て自分だけがわがままを言うことは自分に対して甘いと思ったからです。 人は自分に甘く、自分を律することは一人では難しいものです。しかし、仲間がいれば自分に甘くしている自分が見えてきて、これではだめだと気付くはずです。私はこれこそが切磋琢磨だと、今回の体験学習を通して学びました。
 また、リーダーとしての意識も高まりました。私は班長としてこの三日間を過ごしましたが、最初は少し軽い気持ちで班長をやっていて、挨拶の声が小さかったり、班の人にしっかり指示を出せていなかったりしていました。しかし、校長先生の講話をお聞きして、自分への甘さやわがままがあったり、班長としての自覚が足りなかったりしていたと感じました。それらを改善するために、時間厳守 や挨拶を徹底するように班の人に伝えました。
その時、私は自分以外の人に自分の指示を聞いてもらうには、自らが行動に移すのが大切であることを学びました。口だけで言ってもうまく伝わらないことが多いものです。それに、自分は行動に移さないのに周りの人だけに指示するのは理不尽で、周りの人が心を開いてくれません。特にリーダーは様々な人とコミュニケーションをとり、グループをまとめる 存在です。心を開いて話ができないと意思疎通が図りにくくなります。自分たちは将来リーダーとして世界で活躍する立場です。その時のためにも今から有言実行を心掛け、周りを見て行動しようと思います。
 この体験学習の中で、中一の時の初心に立ち返ることができました。これからも仲間を大切にし今回身につけたことを活かして学校生活を送りたいと思います。

 

2組  五感をフル活用させて

 三日間にわたる体験学習では、今までにないことを実際に体験できたうえ、心力、学力、体力においても向上したと感じます。短期間の中で、できるだけ多くのことを学ぶことを自分の目標として体験学習に臨みました。
 一つ目は、二日目と三日目の環境学習でわからない点や疑問点、不思議に思ったことをインタープリターの先生方にすべてて聞くということです。二つ目は、何事も自分から積極的に取り組み、五感をフル活用させるということです。この二つの目標は、体験学習中に、実行することができました。
 一日目、ハイキングや飯盒炊爨といった、仲間で団結しなければいけない行事が盛だくさんでした。中でも飯盒炊爨では役割を決めて最初から最後まで料理をすることは生まれて初めての体験で、昔の人は料理をするのも大変だったのだなと思いました。ここでは、自分から火おこしをやってみたり して、五感をフル活用することができました。
 二日目は、いよいよ体験学習の本題でもある環境学習です。私は地質分野について学びました。ここでは鉄平石採掘所で、自分で選んだ安山岩をハンマーを使って割り、何千年、何万年もの間空気に触れなかったところの触り心地を確かめ、ロマンを感じる体験ができました。短期間の中でも事前に自分の目的を明確にしておいたことが体験学習を中身の濃いものにしました。この三日間、私のクラスでは誰一人気を抜かないで最後まで頑張りました。それは当たり前のことですが、意外に難しいものです。この三日間を通して私達は心力、学力、体力の三つすべて高めることができたように感じます。この体験学習では、テレビもゲームもお菓子も携帯電話がなくても生活に支障が出ることはなく、むしろリフレッシュできました。また、逆に物足りないと思ったものは、国語、数学、英語、理科、社会の勉強です。この三日間、バスの移動時間であっても暇な時間、勉強してないと逆に体が落ち着かない様子が自分でもわかりました。この体験学習で得たことを活かし、これから将来の目標達成のためにすべきことを、大学受験までに無理なく確実にこなせるよう、これからも周りの人への感謝の気持ちを忘れず頑張っていきたいです。

2組 裏方の人の努力に気づくこともリーダーの条件 

 私は、今回の体験学習で心に残ったことが2つあります。
 まず、1つ目は「カレー作り」です。このカレー作りでは、「みんなで協力することの大切さ」を学びました。みんなが分担された役割をきちんと果たし、その上で他の係の人たちの仕事を手伝って、手際良く完成させることができました。これは、学校生活でも活かせることだと思います。学校の中でも様々な役割が与えられます。その役割を一人一人が果たして、他の人も手伝えるようになれば、きっと学校はより良くなっていくと思います。また、私も自分の役割に責任を持ち、他の人とも協力し合えるような人になっていきたいです。また、私の係は火起こしの係でした。火を弱くしたり強くしたりするのが難しかったのですが、上手くできたと思います。火加減を調節するためには、まきを増やしたり、減らしたり、遠ざけたり、近付けたりと色々な工夫が必要です。まきを増やすにも、置く場所を考えなければなりません。火を起こすためにもたくさんの知識や知恵、考える力が必要なのだということが分かりました。昔の人は、火を起こしてから料理していたということは、火を起こすのにも、料理を作るのにも、苦労と時間がかかっていたのだなと思いました。しかし、料理を作るのに苦労しているのは、現代人も同じです。私は今回、初めてカレーを作って、とても大変でした。これが1人となるともっと大変だろうなと思いました。だから、お母さんがいつもご飯やお弁当を作ってくれているのは、本当にありがたいことなのだと思いました。これからもっと感謝して食べたいと思います。
 次に、2つ目は、環境学習で行った「諏訪神社」です。今年は、7年に1度の御柱祭が行われる年で、立派な御柱が前宮と本宮に4本ずつ立てられていて、間近で見ることができました。実際に見ると、とても大きくてびっくりしました。御柱の後ろには山から下ろしたときの傷あとがついていて、とても苦労が感じられました。また、私たちが行った日は、6年に1度の式年祭の日でした。式年祭というのは、神様が古い建物から新しい建物にうつる日のことなのだそうです。その様子を少しだけ見ることができました。この2つの行事が重なった日に行くことができて、すごくラッキーだなと思いました。そして、私はインタープリターの先生にとても大切なことを教えていただきました。それは、「御柱祭で、いつもテレビに映っているのは木を運んでいる人だけだが、その陰には、木を運んだあとのごみ拾いをしている人、道路を整備している人、みんなの無事を祈って人形を作っている人がいる」ということです。体験学習でも、先生方、インタープリターの方、ホテルの方、バス会社の方など、たくさんの方々の支えがあって成功させることができたのだと思います。本当にありがとうございました。

 

3組 野生動物と私たち人間とのかかわり 

 私は、この体験学習を通じて、ただ教室で机と向かい合ってするのではない、新しい学習をすることができました。
 まず私が学んだのは、動物と人間、そして大きな自然との関わりです。
 二日目、野生の動物と関わる機会が滅多にないことをつまらなく思っていた私は、蓼科の野生動物を探るという講座を受講しました。今回は残念ながら野生動物には出会えませんでしたが、それでも動物の糞や足跡から、この地球上に生きるたくさんの命をリアルに感じることができました。
 また、普段から野生の動物に近い環境で生活している方々の話も聞かせていただきました。そのお話の中で、私は動物の本能・習性や食物連鎖・生態系のことなどを学びましたが、それらはどれも既に教科書で習って知っていたにもかかわらず、改めて考えさせられるものでした。動物たちは、私達が気づいていないだけで実はずっと賢くて、生きていくために頑張っているんだなと思いました。
 そんな生態系のバランスを崩しているのが人間だと気づきました。それでも、文化の変化、例えば、今まで食べていた鹿の肉を食べなくなったために鹿が増えて自然を壊していくといったように仕方のないところもあるのかもしれませんが、中には、本来そこに生息してはいけない動物や魚を森や川に放したり、森を壊して住む場所がなくなったせいで人里に下りてくる野生動物を捕まえたりと、ひどいものもたくさんあります。
 そこで私たちが考えなければならないのは、動物と人間の共存についてです。果たして両者は、互いを攻撃しないと生きていけないものなのでしょうか?
 私は違うと思います。動物と人間は共存することができると思います。以前は森も開かれず、動物の住み処があり、人の住み処があり、それぞれの生活が成り立っていました。しかし人間は、自然を壊して成り立っていたバランスを崩してしまいました。もうやってしまったことは、取り返しがつきません。 しかし、これからその壊してしまったものを、守ったり作り直したりしていくことはできます。私は今回、動物や自然の大きさを感じました。自分の住んでいる所のような、ビルと車と騒音なんて景色はどこにもありませんでした。そこにはただ、私の知らない違う世界のような美しさと力強さがありました。そして私は、自分の住む街が犠牲にし、失ったものの大きさを知りました。私はこれ以上この世界を人間が壊していくことは絶対にしてはならないと思います。人間は動物がいないと生きていけません。そしてその食物連鎖の最底辺にいる植物や、動物の住み処を作る自然も、間接的に人間の生活を支えています。そのことに気付いて初めて、自然を守ることの意味を知ることができました。だからこそ、目先のことにとらわれず、その先を見据えて、守っていかなければならないものがあると思います。
 私はこの体験学習で、実際に体験しなければわからなかったであろうことをたくさん学びました。環境学習もそうですが、二日目の夜の向吉先生のお話も心に響きました。己を律することの大切さや、これから私たちが挑んでいく大学受験という大きな難題についても改めて考えさせられました。少したるんでいたこの二ヶ月を思い返して、これからはしっかり気を引きしめて、日々を過ごしていきたいです。
 3組  社会に生きる人間として必要なことを「自然」から学んだ
 ホテルの窓から見える、緑溢れる草原、おいしい空気など、最高の環境が整った中で私たち中等部29期生は体験学習を行うことができました。今回の体験学習を通して私が、江戸取生としてもひとりの社会に生きる人間としても成長できたことは、大きく分けて2つあります。
 1つ目は、自分から感謝の言葉を発することができるようになったということです。体験学習では挨拶をする機会が多く、その場その場で元気な挨拶をすることが求められました。挨拶に関しては体験学習前から特に気合いが入っていた私でしたが、いざ、本番となると声が小さくなってしまって、自分の声が相手に伝わっているのかどうかさえまでが曖昧な状態でした。そんな曖昧な私にこのままではいけないという気持ちを起こさせたのが、1日目の夕食の終わりの校長先生講話でした。講話の中には厳しいお言葉も多くあり、気の緩みを痛感させられた私でしたが、校長先生の「周りに感謝の気持ちを持つ」というお言葉が強く私の心に響きました。その時以降、私は積極的に挨拶をするように心掛けました。そして帰る日、私たちが食事会場から戻って、最後の荷物整理をしに部屋に戻ろうとしていた時に、廊下で私たちのシーツの後片付けをしているホテルのスタッフさんが目にとまりました。今までの私なら、こんにちはとひと言言ってその場を去るのが普通でしたが、その時は「こんにちは、ありがとうございます。」とひと言付け加えることが無意識にできていました。このひと言付け加えることができたのは、私が3日間を通して成長できた証しだと思います。
 そして2つ目は、自然と私たち人間とが共に生きることの素晴らしさを身をもって感じることができたということです。私は2日目に、「八子ヶ峰の植物を通して」という講座を受講しました。そこではまず、帰化植物について触れられ、人間が勝手に持ち込んだ植物までが、しっかりと自然に溶け込んでいることが分かり、自然の素晴らしさを感じました。そして、帰化植物の説明の次に、ワラビを採って食べるという貴重な体験をさせていただきました。ワラビは前から知っていましたが、料理として出来上がっていないワラビを生で見るのは初めてだったので、草原に力強く生えるワラビのように、私も大勢の中でも力強く、自信を持って生活していきたいと思いました。
 今回の体験学習で学んだこと、感じ取ったことは全て、これからの生活の役に立っていくと思います。これからの生活ではハプニングが起こったとしても、様々な側面から冷静に見つめられるようにしていきたいです。 

 

4組  大自然に触れて感じたこと  

 私は今回の体験学習で三つのことを学びました。
 一つ目は、友人の大切さです。一日目のハイキングの時に、急に雨が降り始め、歩く気力がなくなっていた時に、クラスメイトのみんなが周りで歩いてくれたおかげで最後まで登ることができました。急な上り坂では、手をかしてくれて肉体的にも精神的にも助けになりました。過酷なハイキングをしたおかげで今まであまり話したことがない人とも話すことができました。また寝食を共にしたことで、絆が深まり、信頼できる関係になったような気がします。私は、二日目のグループ班長だったので、班員みんなの点呼をとったり、体調を気にしたりと大変でした。それでも最後まで役割を果たすことができたのは、友達の支えがあったからです。本当に感謝しています。自分一人で抱え込まず、周りに頼ることも時には必要だとわかった体験学習でした。
 二つ目は、挨拶やマナーの大切さです。挨拶をする機会はたくさんありましたが、初日はあまり大きな声であいさつができませんでした。なぜできなかったのかというと、恥ずかしさがあったからです。大勢の人の前で、しかも初対面の方ばかりに大きな声で挨拶することは、私にとって難易度が高いことでした。けれども、校長先生をはじめ、たくさんの先生方や従業員の方々の横を通る時に何も言えないのは格好悪いと思いました。自立心を持ち、自分を律することができるようになるための二泊三日を有意義なものにするように行動しなければなりませんでした。一日目の反省を踏まえ、二日目からは徹底した挨拶をしようと、班ごとで話し合い、心がけました。
 挨拶の重要さを改めて感じたのは、二日目の蓼科山麓の野生動物の観察の時です。私達が歩いている時にすれ違った一般の方に思いきって挨拶をしました。すると、少し驚いたように返してくださいました。中には、「どこから来たの?」などと話しかけて下さる方もいて、嬉しい気持ちになりました。人と人を結ぶ架け橋となる挨拶をこれからも実践していきたいと思います。
 三つ目は、自然の大切さです。私たち人間が「これくらい、いいだろう。」と思ってやってしまう行為は、自然の中で生きる野生の植物や動物に傷を与え、環境までも壊していることがあるのです。私はこれを聞いて、罪悪感でいっぱいになりました。自然の復活のために何かしなければならないと痛感しました。
 今回の体験学習は江戸取でしか体験できない、一生に一度の体験でした。こうした行事に参加できるのもすべて両親のおかげです。いつも感謝の気持ちを忘れずに生活していきたいです。

4組 利己的な欲求を抑え、幼さを断ち切ること
 僕たちは2泊3日の体験学習で長野県ヘ行きました。体験学習ではいつもの生活とは違い、テレビ・パソコン・携帯電話がなく、自然に囲まれた生活の中で普段できない様々な体験をすることができました。
 僕は「当たり前のことを当たり前にする凡事徹底」を目標として体験学習に参加しました。僕が最も変化したと感じるのは挨拶です。初日、食事会場ヘ入る時、出入口に立っている先生方やホテルの方にしか僕達は挨拶をしていませんでした。また、挨拶の声の大きくありませんでした。けれどもその日の校長先生の講話で心が変わりました。隊としてのまとまりがなくて世界を代表するリーダーになれるはずがありません。挨拶も同じです。その後から僕は、食事会場にいる人達に聞こえる声の大きさで、また奥にいらっしゃる先生方にも挨拶をすることができるようになりました。2日目の環境学習では、すれ違った人達にも挨拶をすることができました。
 僕は体験学習で班長という役割を任されました。最初、自分が班長だと知った時は嫌な顔をしてしまいました。けれども、最後にはやってよかったという気持ちになりました。班員をまとめることは大変でしたが、教師志望の僕にとっては生徒をまとめる練習にもなりました。
 また、体験学習を通し、これからの課題を見つけることができました。それは時間厳守です。1人ならできますが、班で行動すると難しくなります。少人数の集団でも1人が自己中心的な行動をすると班員に迷惑がかかり、その班のせいでクラスに迷惑がかかることもあります。社会という集団の中で生活をするからには、自分の欲求を抑えてでも取り組まなければいけないこともあります。もう1つ、僕自身の課題は友達を注意できるようにすることです。自己中心的な行動をしている人には、みんなの迷惑にならないよう注意をしなければなりません。注意をすることは今後の相手への成長にもなるはずです。真の友人関係を築くには励まし合ったり、注意し合ったりすることが大切です。注意するのは気まずいという考えを捨て、勇気を持ち、一歩前ヘ進んでいく必要があると感じました。
 飯盒炊爨では協力することの大切さを学びました。誰が何をするかを、事前に決めた役割通りにきちんとこなすことができました。みんなが主体的に行動できたから、カレーも美味しく感じました。飯盒炊爨で学んだことは、料理を作ることの大変さです。カレーライスを班員分作るだけでも大変なのですから、毎日食事を作ってくれる母には本当に感謝しなければなりません。自分を律することや、幼さを断ち切ることは自分を成長させるためには不可欠です。体験学習で学んだことを常に意識して行動するよう努めていきます。 

 

5組  親への感謝の気持ちを忘れずに  

 今回の体験学習では、様々な貴重な体験をしました。その中で私が特に印象に残っていることが二つあります。
 一つ目は、一日目の飯盒炊爨です。普段、私達は当たり前のように電気、ガス、水道を使っています。そして、時には環境の ことを考えず無駄に限られた資源を使ってしまっていることもあります。しかし、私は今回の飯盒炊爨を通して、今、自分のいる状況が恵まれていて、そしてそれに対して感謝の気持ちを持たなければいけないことに気付かされました。そして、感謝をするのは、自分のいる環境に対してだけではなく、親に対しても 同様であるということに気付きました。今まで、家事をしてくれて当たり前、ご飯やお弁当を作ってくれて当たり前という考え方を私はしてきました。しかし、いざ自分がカレーを作るという立場に立ってみると、予想以上に大変で、手際の良さや包丁を使う技術などの様々な事が必要とされることが分かりました。さらに、私達は六人で一つの料理を作ったのに対し、親は一人で複数の料理を作 ります。その様に考えると、改めて親のすごさ、大変さを理解することができました。今回感じたことを忘れずに、親に対する感謝の気持ちを持ち続けていたいと思います。
 二つ目は、環境学習です。私は、「湿原とその周辺に生息する鳥類」を選択しました。私達は八島ヶ原湿原を歩き、そこで鳥のさえずりを聞いたり、双眼鏡で鳥を観察したりしました。湿原を歩いていると、姿こそ見えないものの、鳥のさえずりが絶え間なく聞こえてきました。また、インタープリターの方は、歩きながらもレンゲツツジやアヤメ、キンポウゲなど様々な植物について教えてくださいました。その中を歩き、私は、この環境を今後に残していかなければならないと思いました。そして、まとめ学習の時には、食物連鎖について学びました。それは、鳥が昆虫を、昆虫が植物を食べることにより、湿原のバランスが保たれているということです。鳥が減ったり、昆虫が増えたりすると、バランスが崩れてしまいます。湿原を歩いている時、インタープリターの方から、人間が立ち入ったことにより生えてしまった植物があると聞 きました。その植物はあまり広がらないということですが、今後、本来湿原にないはずの動植物が地球温暖化や大気汚染などにより湿原に入ってきてしまうかもしれないと思うと 、人としての責任を感じます。微力だけど無力じゃない」ということを頭に置き、身近な所からできることを少しずつしていき、少しでも環境に優しくしたいです。また、それは勉強にも言えることなので、今回の体験学習で仲良くなれた友達と切磋琢磨し、日々コツコツと勉強を頑張りたいです。

5組 リーダーとしてふさわしい行動とは 
 僕は二泊三日の体験学習で心に残ったことがいくつかあります。
 一つ目は、飯盒炊爨です。僕は火熾しの担当でしたが、牛乳パックに火が広がらなくて困っていました。でも、その時に友達からアドバイスをもらい火が広がるようになりました。他にもじゃがいもを切るときには、細かく切ったほうがいいよーなど、お互いに班で協力しながら飯盒炊爨を行うことが出来ました。炊飯をするのが遅れてしまい少し出来上がるのに時間がかかってしまいましたが、出来たての自分達が作ったカレーはとても美味しかったです。これをきっかけに、あまり喋ったことのない班の人とも喋り、仲良くなることが出来ました。班の人達と協力して楽しく良い思い出を作ることが出来ました。
 二つ目は、向吉先生による講話です。向吉先生が去年担任を持っていた東大クラスのお話が特に印象的でした。みんなの前で、「自分は東大に行くからみんなも頑張ろう」と、宣言出来ることはとてもかっこいいなと思いました。自分も頑張るからみんなも頑張ろうといったことは、前に担任の先生のLHRで学んだ〈win-win〉の関係と全く同じことだと思います。だから、僕たちもクラス全体で頑張ろうとするような雰囲気を作っていきたいです。また、大学受験を合格するためには、自分を律することが必要で、勉強よりもまずは運動や掃除・挨拶などが大事だと先生のお話を聴いて学びました。先生の講話から学んだことをしっかりと受け止め、自分を律することが出来るようになりたいです。
 三つ目は、副委員長としてふさわしい行動が出来たかということです。僕は体験学習の副委員長として、委員長の補佐をして、クラス全体が団結心を持って動けるように、リーダーシップを発揮することが役目です。僕は、その役目をある程度果たすことが出来たと思います。バス内での点呼や、委員長との連携はしっかりとすることが出来ました。けれども、団体の中での活動に応じた適切な判断が出来ていないことがあったり、リーダーとしての力を発揮出来なかった時があったりして、副委員長としてふさわしくないこともありました。だから、これからの学校生活では、体験学習での反省や経験がしっかりと活かせるようにしたいです。
 体験学習では、担任の先生や校長先生をはじめとするいろいろな先生からのお話や、環境学習といった、自然と触れ合う体験をすることが出来ました。これをきっかけにして、これからの生活につなげていきたいです。

 

6組  実践することの大切さ

 体験学習は、以前から先生方や先輩方から、『楽しい』と聞いていました。普段できない経験 に期待して臨みました。今回はその期待を裏切らない体験ができました。学んだことは、大きく分けて2つありました。
 1つ目は、体験することで、知識を深めるということです。2日目の地質の講座で私は、初めて地層を見ました。実際に見る地層は、教科書で見るよりも、層と層の分かれ目がわかりにくかったり、断層だと、思ったものが実は違ったりと、 よく観察をしなければわからないことがたくさん出てきました。また、地層を眺めていると、教科書に入り込んだようで、不思議な感覚になりました。それから、諏訪湖ができた理由があると知り、驚きました。湖ができるのにも、大地が大きく関係してい るということで、大地とのつながりを感じました。3日目は、その諏訪湖へ行きました。私は、琵琶湖のように、湖水浴場があるイメージがあったので、諏訪湖は水質が悪く、泳ぐことができないと知り、驚きました。かつてはきれいで、飲めるほどの水だったのですが、下水処理が十分にできていない水が流れ込んでしまったそうです。日本は今まで様々な公害を出しています。諏訪湖も一面にアオコが張るほど汚れてしまいました。 これ以上そのようなことが起こらないようにするためには、自然を大切にするという意識が必要だと改めて実感しました。
 2つ目は、体験学習以外の生活面について学んだことです。3日間の講話で、私は、昨年の研修旅行で学んだこと、実践できたことがおろそかになりつつあることに気づかされました。社会生活でのマナー、挨拶については、LHRや道徳などでたくさん勉強したはずなのですが、実践ができていませんでした。講話もあって、体験学習では、いつもよりも行動をしっかりとすることができました。また、講話は、大学進学について、自分の夢についても考えさせられる内容でした。体験学習中、私は、『医学生』という本を読んでいました。私の夢は、医師ですが、どんな医師になりたいのかは、具体的にまだ決まっていません。本の中には、様々な葛藤、厳しさがあり、大学で勉強する内容や国家試験についても書かれていました。命の重みに、想像以上の厳しさを受けて、読み終わってしばらく圧倒されていました。ただ、この一冊は、私の夢に対する想いを一歩前進させてくれた気がしました。それは、厳しさ、覚悟を持った上で、これからの勉強に励むことができるからです。大学受験は、相当大変になると思います。それを乗り越えられるよう、これから努力をしていきたいと思います。
 体験学習では、この2つのことを学びました。ここで得た経験を持って、これからの様々なことに、挑戦していきたいと思います。
6組 まず自分がしっかりすること  
 僕は、今回体験学習をとうして、いろいろなことを学びました。一つは、チームワークです。僕は今までチームとしての一人ではなく、個人としての一人として行動することが多くありました。でも班行動によってチームワークを身に付ける事ができたと思います。チームワークを身に付けると今回の体験学習のように、一人では乗り越えられないこともみんなで乗り越えることができましたですのでこれからのいろいろな行事もみんなで協力して、クラス一丸となって頑張っていきたいです。
 二つ目は、夢に向かう姿勢です。僕は二年生になって少し気が緩んでいて、夢に向かって少しずつ忘れていってしまいました。ですが、今回の体験学習を 通して、研修旅行で示した自分の夢に向かう姿勢を改め直すことができました。
 僕の夢は医師になることです。ですがその夢を実現させるためには、それなりの犠牲が必要だと思っています。 その犠牲は中高六年間です。向吉先生の話を聴いても、中学三年間の生活は、高校三年間を過ごす土台になるといいます。ですので1日1を日々大切に過ごしていきたいどおもいます。
 三つ目は、自分で考えて動く能力です。今回の体験学習では、先生達の指示を聴き動くことより、自分で考えて動かなくてはいけない時が多くありました。僕が自分で考えて動けたところは、二クラスごとにお風呂に入った時です。僕は生活保健委員でした。ですのでみんながあがった後、みんなの忘れ物を、チェックしなければいけませんでした。その時、僕はみんなが忘れ物をしないように、『自分の忘れ物があるかないか確認してください。』という事ができました。当たり前の事ですが、おかげでみんな忘れ物をせずにあがる事ができました。これまでの僕は人を注意するよりも、注意される方でした。ですが今回生活保健委員としての責任を果たすことが出来たと思います。
 三つの事を学んで僕は両親への感謝の気持ちが湧きました。今回の体験学習は、とても辛いものでした。その辛い状況に置いたからこそ自分の弱さがわかりました。そしていかに日々自分が両親から大切にされていたかがわかりました。ですのでこれからは両親への感謝の気持ちを大切していきたいです。

 

7組  「迷惑な人にならない」ことを決意した体験学習  

 今回の体験学習を通して考えたことがが二つあります。
  一つ目は、挨拶の大切さです。挨拶は、道徳の授業でも何度も習った、人としてとても大切なものです。しかし、相手に自分の気持ちが伝わっていなければ意味がありません。また、無理に言わされているような本音ではない感情が相手に伝わってしまうと、礼節どころか相手に対して失礼にあたるということを、体験学習で学びました。これまでも挨拶は大きな声でするよう心掛けてきましたが、体験学習のおかげで前よりさらに大きな声で挨拶ができるようになりました。挨拶は、人間にとって大切なコミュニケーションで、挨拶をしなければ他人と関わり合うことも難しくな ります。良い友達関係が成立しなければ、団体行動ができず、様々な学校行事を成功させることができなくなってしまいます。道徳やLHRの授業で挨拶の大切さや、社会の中でどのような友人関係を築くのかということを学び、体験学習などの学校行事を利用して実際に学習したことを実行するのだと思います。これらの学校内のイベントの中でしっかりと成長し、立派な社会人として自立する義務が私たちにはあると思います。
 二つ目は、友達関係についてです。体験学習中は、班の中で色々と役割を分担して協力し合うことが重要です。協力するといっても、お互いを注意し合ったり、欠点をカバーしたり、様々な種類があります。それらすべてが、友達と仲良くなければ実行不可能です。団体行動を乱さないためにも一つ一つの班がまとまって、協力し合うことが大切だと思いました。私達の班では、一人がスケジュールを覚えて班員に行動の指示を出し、一人が点呼を取り、あとの二人が全体の私語を無くすために注意をする。班長はそれらの班員をまとめて行動する、という四つの役割に分かれて行動していました。皆、部屋に戻ると少しふざけていましたが、廊下に出ると、静かにまとまった行動がとれていました。
  私は、本当に仲の良い友達は悪いことを隠し合うのではなく、友達が悪い方向に進まないように注意し合うような関係だと思っています。私は、体験学習中はみんなに迷惑をかけないように頑張りました。しかし、やはり私語をしてしまい、みんなに迷惑をかけてしまいました。そんな時、班のみんなは私のことを注意してくれました。自分ばかりふざけて注意されていては不甲斐無いと思い、二日目からは一生懸命頑張りました。体験学習のおかげで、今までよりも友達と仲良くなれた気がします。今回の体験学習で学んだ二つのことを、成長する過程の基盤としてこれからも学校で頑張って行きたいと思います。  

7組 全員の心を一つにすること 
  僕は体験学習での三日間を過ごして多くのことを学び、成長することができました。
 まず、仲間と心を一つにすることができました。体験学習での一日目、僕達は少し気が緩んでいるところがありました。八子ヶ峰のハイキングでは、しっかりと列が整っていないように感じました。これは、生徒全員の心が一つになっていないからであるということを校長先生のお話をお聴きして気づきました。一方、飯盒炊爨で美味しいカレーを作ることができたのは、班全員の心を一つにし、協力したからです。さらに仲間と心を一つにしていければ、もっと大きなことも成し遂げられるに違いありません。
 また、自分を律することを学ぶことができました。僕は今まで、勉強と掃除は特に関わりのないものだと思っていました。しかし、二日目にあった向吉先生のお話で、掃除や挨拶などがしっかりできていないと自分に甘くなり、勉強もできなくなってしまうということがわかりました。これからは自分を律していくために、掃除や挨拶も怠らないようにしていきたいです。
 他にも、知識を経験によって知恵にすることができたのではないかと思います。これまで、僕は多くのことを勉強してきました。けれどもそれは単なる知識に過ぎず、経験によって知恵に変えられていない知識がほとんどだったのです。今まで山の環境について学ぶことはありましたが、実際に山に登ったことはありませんでした。しかし、今回初めて車山に行くとという経験ができ、今までの知識を知恵に変えられたように感じました。これからは知識を蓄えるだけではなく、経験を積み、「生きる知恵」にするように心がけていきます。
 また、テレビやインターネットがなくても十分に充実した生活を送れるということを学びました。今までの僕は、普段はテレビとインターネットを毎日必ず見ていました。そのため、体験学習に行く前は、三日間それらを使えないことをあまりよくは思っていませんでした。しかし、実際に体験学習に参加すると、それらがなくても充実した三日間をすごすことができました。これからは必要のないものは控えていこうと決意しました。体験学習で学んだことはこれから実践していかないと意味がありません。しっかり実践し、今まで以上に心を磨いていきたい思います。

 

8組  「いつもと違う環境」が精神を成長させる 

 「こんにちは!」
 たくさんの挨拶の声が響き渡っていました。1日目はあまり挨拶ができていないと感じましたが、先生方のご指導のおかげもあり、3日目には素晴らしい挨拶ができるようになりました。それは私達自身がしっかりと挨拶をしようという心境の変化があったからだと思います。心境の変化があったということは、この体験学習を通して精神面も成長したということではないでしょうか。私達は、「いつもと違う環境」に置かれることによって前進します。それはこのことを忘れずに、一歩ずつ前に進みたいです。
 挨拶以外にも、今回の体験学習によって成長したと感じた点が3つあります。
 1点目は、「5分前行動」についてです。1日目の朝のバスでは、点呼が5分前に完了していませんでした。しかし、全員が1人ずつ時間を意識するようになってからは、動きがてきぱきとし、飯盒炊爨など、日頃経験しない体験の中で起こるハプニングにも臨機応変に対応できました。それぞれの場にふさわしい言動をすることは、大人になるにつれ、より重要視されていくはずです。ちょうど中2という時期では、そうした行動ができるように訓練するベストタイミングです。今から常に自分の状況を考え、正しい判断をし、それを実行していく力をつけていくべきだと思いました。
 2点目は、「大自然に触れることができた」ことです。日頃、目の前がすべて木である環境下に置かれていない私達にとって、それはとても貴重な体験でした。緑に囲まれることによって、自然の雄大さ、広大さを身に感じると共に、気候の急な変化から何が起こるかわからない怖さを味わいました。
 3点目は、「リーダー」についてです。私は副委員長と2つの講座の副バスリーダーを任されました。小学校の頃は目立つのが嫌で、リーダーという立場になったことがありませんでしたが、これからは様々な役割を任せられる人になる努力をしようと決意しました。
 今回の体験学習は自分の将来の夢へ近づける大きな一歩になりました。これからも自分の夢を叶えるために、何事にも全力で取り組み、努力していきます。  

8組 

 大自然の中で過ごした二泊三日は、今までの自分を見つめ直し、今後どんな自分に変わらなければならないかが明確になった研修でもありました。事前に行われたLHRでは、板山先生から、リーダーとしてどうあるべきかについてのお話があり、自らの意思でリーダーとなり、何事にも率先して物事にあたる人がリーダーに向いているというお話がありました。自分から立候補せず選ばれた僕は、リーダーに向いていないのではないかという思いが頭から離れませんでした。これまでも8組の学級委員長として認められているのだろうかと思い悩んでいました 。
 一日目の飯盒炊飯は、リーダーとして自分から動くことでメンバーも動いてくれるのではないかと考え、率先して、薪を組み、火を起こし、全ての使用済みの調理器具を洗ったりしていました。一日目と三日目のバス移動で、各自の一分間スピーチを聞き、お互いのことをあまり知らなかったことに気付くと同時に、クラスメートの事をより知ることが出来、仲間意識が深まったと思いました。板山先生やクラスメートを更に知る機会になりました。
 一日目の飯盒炊飯では、お互い協力し合い作ることが出来ました。ご飯は少し硬めでしたが、強火でしっかり煮えた具材の入ったカレーとなり、格別美味でした。二日目の各講座に分かれてのフィールドワークで観察した八子ヶ峰の植物は、低地で見る植物とは異なり、全体的に背丈が低かったです。その要因の一つは、高山の風に耐えられないことでした。幹が白く、高山でしか見る事が出来ない白樺なども、高度が高くなると、低い背丈になるそうです。樹木は、風下にしか枝が付かず、たとえ、風上に枝が伸びても風下の方に折れ曲がっていました。観察に訪れた日は、風がなく、枝が折れ曲がるほどの強風が吹くことが想像できず、非常に不思議な光景に見えました。インタープリターの方から、植物の名前や高山植物の特徴などを教えて頂き、ゼンマイやワラビを採り、天麩羅や、お浸しにして頂きました。ウドは少し苦味が残り、大人の味でしたが、ワラビやゼンマイは、独特の食感があり、沢山食べたいと思うほどでした。沢山ある植物から採取し、すぐ調理して頂くことの楽しさを知りました。そして、植物の名前を知ることで、一個体を意識し観察する事ができ、様々な発見があり、更に植物に興味が湧きました。
 三日目は、ロープーウエイで北八ヶ岳に登り、亜高山帯の植物や景色を眺めました。壮大な自然が目の前に広がり、スキーで訪れた時の雪山とは違った、青々とした緑と大空を眺める事ができました。晴れたらもっと綺麗な青空を見る事ができたかなと、もう一度訪れたくなりました。
 充実した三日間でした。家では、テレビを見たり、居眠りをしたりと、別の事に気を取られていた時間が、大自然に囲まれ、岩肌を観察したり、様々な植生を見る事が出来、有意義でした。山々の頂きを眺め、自由で爽快な気分にな りました。

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