1組 Oさん

 今回の演奏会を通して雅楽や、その他いろいろな日本の伝統を身近に感じられるようになりました。
一曲目に「平調音取」を聴いた時には、普段聴いている音楽との音色や楽器の見た目やリズムの違いに違和感を覚えてしまいました。一曲目が終わった後すぐ、各楽器の紹介をしていただきました。また、雅楽の曲をみんなで歌ったり、エア鞨鼓を叩いたりしました。すると、その後に「陪臚」を聞いてみると、なんだか音楽がすんなりと耳に入ってきて、ずっと昔から雅楽に親しんできたような気がしました。楽器の音を聞き分けることもできるようになっていて、より一層楽しさが増しました。さらに、舞楽「陵王」では高長恭が勇ましく戦っている様子が目に浮かびました。以前に鑑賞した京劇やインドネシアの民族舞踊に似ているように思えて、他の国とのつながりを感じました。
江戸取の校歌など良く知っている曲も演奏していただいて、一緒に歌って演奏に参加することができ、とても楽しかったです。伝統的な音楽は、このように時代に合わせた演奏もすることで、受け継がれていくのかなと思いました。
 
普段の古典や歴史の授業で、清少納言や紫式部の暮らしの様子を聞いても、あまり現実味がなくて、物語の中の出来事のように感じていました。しかし、今日、目の前で古文に登場するような服装で楽器を演奏する方々を見て、古典の世界が鮮やかにイメージできるようになりました。古典の授業も一層楽しくなるのではないかと思います。
 また雅楽に触れる機会があれば、ぜひ楽しみたいと思います。




5組 Mさん

 今まで雅楽の演奏を見たことの無かった私にとって鑑賞会はとても楽しみでした。鑑賞会の朝にクラスで配られたプログラムを見て、表紙に雅楽を演奏していらっしゃる伶楽舎の方々が載っている写真を見て「ひな祭りのひな人形」のようだと思いました。それが私の雅楽の第一印象です。私の雅楽に対する知識はほとんどありませんでした。「どのような音楽が演奏されるのだろうか」と思いながら、会場に向かいました。
 
演奏が始まり、私のイメージする「ひな人形」の方々は美しく、煌びやかでした。また、男性だけなのかと思っていた先入観が打ち砕かれ、女性がいることも分かりました。始めに「平調音取」という演奏に先立って奏でる短い曲で音を整えていました。会場は独特な雰囲気で満たされて私は魅了されてしまいました。その気分のまま、次曲の「越天楽」が演奏されました。それは雅楽の曲の中で最も良く知られている代表的な曲であるとの、プログラムの記述が想起されました。ふと「神社の結婚式でも耳にしたことがある」と気付きました。つまり、私は雅楽を初めて聞くのではないのだという事が分かりました。それにより親近感が増し、その後の演奏も楽しみながら拝聴することができました。


 


組 Mさん

 私は、今回の雅楽を生演奏で聴けると知った時からとても楽しみにしていました。なぜなら、中学2年生の時の講演会にいらしてくださった東儀秀樹さんのお話をお聴きしてから、雅楽に興味を持っていたからです。
 
今回の演奏の中で一番印象に残ったのは、「笙」という、音色が「天から差し込む光」と呼ばれている楽器です。パイプオルガンのような音で、和音がとても澄んでいました。「笙」は息を吹いても吸っても音が鳴る楽器で、そんな楽器がこの世に存在していて、そのうえ日本の伝統楽器であるなんて、とても素晴らしいと思いました。
 また、演奏会でわざわざ江戸取の校歌を雅楽用にアレンジして演奏してくださったのも印象的でした。まさか江戸取の校歌をピアノの演奏以外で聴ける機会があるとは思いませんでした。雅楽で奏でられた校歌は、普段のものより、より深い音色で心に深く刺さりました。
このように心に深く刺さるような音色を奏でるからこそ、雅楽が千年もの間受け継がれ、愛されてきたのだと思います。今、世界中で日本文化が注目されています。是非この機会に国内だけではなく、雅楽が日本文化の代表として世界中に広まっていってほしいと感じました。





7組 Kさん

 今回は日本で古くから伝承されてきた雅楽を鑑賞しました。雅楽は私たちの世代はもちろん、現代の人々にとってはなかなか触れることのできないものだと思います。中学校の音楽の時間などで楽器の名前や音などは学んだ記憶がありますが、正直そこまで興味を持つこともありませんでした。今回、前から二列目の中央寄りというとても良い席で鑑賞することができて、大変貴重な経験ができたと思います。
 
幕があがると、想像をはるかに超えたとてもインパクトのあるステージで一気に興味が湧きました。色鮮やかな装束を着た演奏者の方々と、写真の中でしか見ることのできなかった様々な楽器と、まるで古文の世界にはいってしまったかのような気がしました。始まった演奏は、オーケストラとは全く違うもので、静かでありながら一つ一つの音がしっかりと聞こえてきて、またその音たちが他の音と重なりあい和音となり、ホール全体が何とも言えない幻想的な雰囲気に包まれました。ゆっくりとしたテンポのメロディーからは、ずっと昔の日本では今の何倍も時間がゆっくりと流れているように感じたのかもしれないと思わせるほどに、心が落ち着いて穏やかな心地が感じられました。私たち江戸取生のために校歌を雅楽風にアレンジして演奏して下さり、こんなにも違う曲になるのだと、とても感動しましたし、曲の間には楽器それぞれの説明をしてくださったり、みんなで歌ったりと、楽しみながらたくさんのことを学ぶことができました。
 オリンピック開催が決まったこともあり、これから日本はますます注目を浴びるようになります。
今回、素晴らしい日本の伝統音楽に触れたことで、私たちのような若い世代がしっかりと自分たちの国について理解して、世界に発信していかなければならないと改めて感じました。


 


8組 K君

 僕は今回雅楽を聞いてたくさんの新鮮な経験をすることができました。
 一つ目は、日本古来の音楽を知ることができたことです。今まで学校では、クラシック音楽などの西洋の音楽を聞く機会はたくさんありましたが、日本の伝統的な音楽を聞く機会はありませんでした。そのため、演奏を聞く前はどのような音楽なのか全く知らず、あまり興味がわきませんでした。しかし、
実際に聞いてみると、西洋の音楽では感じることのできない独特の雰囲気があって、日本にもこういった素晴らしい音楽があることを知り、感動しました。
 二つ目は、日本の伝統文化を体験することができたということです。日本にはたくさんの伝統文化がありますが、今ではそういったものに触れる機会が少なくなっています。僕も実際に体験したことはありませんでした。だからこそ、今回の雅楽の様な千年もの歴史を持つ日本の文化に触れる機会というのはとても貴重で大切な時間なのだと感じました。
 最後に、
僕は今回の体験を通して改めて日本文化のすごさを感じました。ずっと昔に演奏されていた音楽が今でも同じ形で受け継がれて、現代の人を楽しませてくれていることに感動しました。だから、いつか今回のように日本文化に触れる機会があれば、その時間を大切にして楽しみたいと思います。




10組 Yさん

 今回の総合学習は、雅楽鑑賞でした。私は今まで雅楽に触れたことがあまりなかったので、とてもいい経験になりました。
 まず初めに平調音取・越天楽の演奏をお聴きしました。越天楽は、寺社で実際に耳にしたことがあったので、今回間近で演奏に触れることが出来て、とても嬉しかったです。雅楽について調べてみると、元来は古代中国の祭祀用楽舞だったらしく、日本には平安初期までに伝来したということを知ることが出来ました。
 また、
舞楽では、中国南北朝時代に、文武に優れて美しい美貌を厳つい仮面にかくして戦に臨んだという陵王を題材に創られた舞楽を鑑賞しました。音楽、舞、共に華やかな魅力に溢れる名曲だと思いました。雅楽の楽器は八種類あり、どの音色も綺麗で、歴史を感じるものでしたが、舞の衣装もとてもすてきでした。ゆったりとした優雅な気持ちになれた気がします。
 今回の雅楽鑑賞は、歴史のとてつもない深さを感じるものでした。伶楽舎は古典の曲だけではなく、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の演奏にも積極的に取り組み、国内外で幅広い活動を展開していらっしゃるようです。今回、わらべ歌や校歌まで聞かせていただきましたが、それらも素晴らしかったです。外国の人にも雅楽の良さを知る人が増えてほしいと思いました。東京オリンピックで海外の人に勧めることのできる日本文化だと思いましたが、私にはなじみがなかったので、まだまだ学んでいきたいと思いました。