2組 H君

 私は、田中優子先生の講演をお聴きしてグローバル化の進展に伴って自分たちにどのような能力が必要とされるのか深く考えさせられました。もともと私はグローバル化したところで、勉強して頭さえ良くなれば何とかなるものだと思っていました。しかし、グローバル化が進むほど世界中から優秀な人材が集まるので、私もそれに対抗するような個性をもたなければいけません。また、海外の人と意思疎通を行うための言語能力も必要となります。これは知識の詰め込みだけでは得られないものです。ですから、プレゼンテーションの様な自分を表現できる機会を積極的に利用したり、大学で留学したりして多くの体験を積み重ねることで、自分らしさを磨き、それを発信する能力を鍛え上げてグローバル社会の中に自分が埋もれてしまうことなく、逆に個性を押し出していけるようになりたいと思いました。
 また、日本が江戸時代からグローバル化を見据えていたということをお聴きして驚きました。国土面積が小さく資源が少ないという不利な状況で、江戸時代の人達は独自性の開発に努めて成功しました。それが現在の日本の技術開発部門の人達に伝わり、彼らが新しい製品、技術を生み出し続けているおかげで日本は先進国でいられるわけです。私の夢は研究職または開発職に就くことです。将来は彼らに続いて日本の技術開発や研究に携わることで「日本はすごい」と言ってもらえるような先端技術の一翼を担えたら良いと思っています。


3組 N君

 僕が今回の田中優子先生の講演をお聴きして感じたことは大きく分けて二つあります。まず一つ目に歴史を学ぶということがこれから生きてく上で必要不可欠であるということです。僕は生きてく上で歴史を学ぶなんて全く意味のないことだと思っていました。しかし今回の田中優子先生の講演をお聴きして、歴史を学ぶことの重要さを理解しました。そして二つ目として、大学の入試制度の変革という話を通じて自分から世の中の事を知ろうとしなければならないということです。僕はこの大学入試の変革についてはじめて知りました。それがまだまだこれから先の話であるのでよかったのですが、もしもそれが自分達に関係のあることだったら大変なことになります。大学入試については先生が教えてくれると思いますが、自分の大学の細かい制度についてはさすがに自分で調べなければなりません。それを人任せにしてその情報が仮に間違っていたとしたら人生が大きく変わってしまいます。しかしそれは自分のせい以外の何物でもありません。本当に大事な事は人任せにするのではなく自分でやらなければならないと思います。それは人を信じないということではなく、その人が間違った時にその人を悲しませない為でもあります。だから本当に大事な事は自分でやらなければならないし、色々な人の意見を聞かなければなりません。将来的にこの能力は必要になると思います。今回の講演を糧にして将来に役立てていきます。

 


4組 S君

 これからのグローバル社会を生きていくために、自分達にはどんな能力が必要なのか、それを田中優子先生のお話を通して深く知ることができました。それは、思考力・判断力・表現力です。それを聞いたときにはどういうことかわからなかったのですが、お話を聞いて、その中心にあるのがコミュニケーション能力なのだとわかりました。確かに高校生活においても必要な能力ですし、これからも必要なのはよくわかります。さらにコミュニケーション能力とはどのようなものかも詳しく説明して下さいました。コミュニケーションをとる上でまず大切なことは声をかけることだと自分は考えます。なぜなら声をかけない限り、自分の存在を相手にアピールすることは不可能だからです。ここで大切なのは相手を選ばないということです。たとえ相手が自分に合わない考え方を持っていたとしても相手の意見を尊重することが必要です。コミュニケーションを相手と取り続けるためには自分が聞き上手になることです。聞き上手になることにより相手の自分に対する印象を良くすることができ、会話を続かせることができると思います。もちろん自分の意見を主張することも大切ですが、相手の話の途中に割り込んで自分の主張ばかりすると相手に不快感を与えてしまうので注意が必要だと思います。最終的に他者の考えや感じ方に耳を傾ける、自分の考えや感じ方を尊重する、自分にも相手にも嘘をつかないという態度が必要なのだと思います。そして、これからの社会を生きていくために自分自身を昇華させ、グローバル社会に対応できる人材となりたいと思います。


5組 Sさん

 今回、田中優子先生のお話を聴いて、改めてグローバル化の大切さについて気がつきました。また、江戸時代とグローバル化がこんなにも関係性があることに驚きました。江戸時代が今の日本を作る基盤であり原動力であり江戸時代の社会の偉大さがよくわかりました。お話の中で、外国に合わせるのではなく、独自性を開発することが重要だとのことでしたが、私はまず自分の国の文化を尊重し、よく知ることが第一であると思います。その後、世界の習慣や考え方や文化などを取り入れていくことがいいと思いました。グローバル化することによって知識の共有や日本文化を海外にアピールすることが出来て経済の活性化にもつながります。しかしその反面外国人との文化、習慣の違いによって摩擦を生じることで、それが外国人犯罪の増加につながることもあると思います。外国人が日本または他国に留学する機会は多くなってきていると思いますが、それに比べ日本人が外国へ留学することはまだ十分に拡がっていないような気がします。他国と比べて日本人のグローバル化が遅れているような気がします。そうなるといずれは日本だけが取り残されていくような気がします。そのためにも留学しやすい環境をこれから作っていくべきだと思います。日本人一人一人が外国に関心を抱けるような教育をする必要もあると思います。
 江戸時代の発想の転換はすごいなと思いました。江戸時代が残してくれた歴史は今後日本が世界の中で生きるヒントであり、これからの日本が目指すべき道のヒントになるような気がしました。歴史が残してくれたものは今でも大切にしなければいけないと思いました。


 



7組 I さん

 今回の講話をお聴きして一番に感じたことは、「江戸時代と今の時代は似ている」ということです。田中先生のお話の中では、江戸時代は外国との文化の交流が生まれたグローバル化の時代だとのことでした。このことは、江戸時代=鎖国の時代というイメージをもっていた私にとって、非常に新鮮でした。
 江戸時代には日本独自の文化が形成され、世界に発信されたことで後々のジャポニズムの流れが起こりました。そして情報技術が発達し、さらにグローバル化しつつある今の日本は、歌舞伎や浮世絵ではなく、アニメや漫画など、サブカルチャーを発信し、海外では日本ブームが起こっています。このように日本独自の文化は海外を魅了しており、日本は経済・政治では世界の中心になることはないと思いますが、文化面では世界の中心となれる力があると私は思います。これからのグローバル化において、外国のものを取り込むことと同じくらい日本の文化を広めていくことが大切になってきます。留学することにおいても、現地の文化に触れる目的だけでなく、逆に日本の文化を伝えるために海外に行くという考えがあってもいいと思います。自国の文化を発信していくためにもまずは、原点である江戸時代に帰り、日本を見つめ直すことが大切なのだと、今回の講話で実感することができました。