6月13日(土)に卒業生を囲む会が実施されました。後輩たちの為にということで66名の先輩が参加してくれました。
高校3年生にとっては、先輩達からのアドバイスは今まで以上に胸に響くものになりました。



1組 Aさん

 今回、最後の卒業生を囲む会に参加しました。これまでにも先輩方の受験体験談やアドバイスをお聴きする機会はたくさんありましたが、やはり高3として参加した今回の卒業生を囲む会は受験が間近に迫っているため今まで以上に真剣にお話をお聴きすることができました。医科コースの先輩も来てくださり、全体会でお話をお聴きすることができました。どの先輩のお話にも共通して出てきたキーワードとしては、負けず嫌いであることと最後まで絶対に諦めないということだと思いました。先輩方は、本当に真剣に私たち後輩のために様々なアドバイスをしてくださいました。
 まず時間の使い方ですが、センター試験まで約半年しかありません。時間は本当に限られています。どの教科についてもやりたい勉強がたくさんあり、毎日本当に時間が少なく感じますし、一日二十四時間以上あれば良いのにと心から思います。これからは
受験生であれば勉強の時間を増やし、一生懸命勉強するのは当たり前だと思います。他の受験生と同じ様なことをやっていても差をつけることはできません。そこで大切なのは工夫した時間の使い方だと思いました。受験生に与えられた時間は皆平等です。限られた時間の中で効率良くやりたい勉強ができるかできないかは自分自身の時間の使い方で大きく左右されると思います。通学時間やふとした時にできる細切れの時間というのは、集めると自分の想像以上にたくさんあり、時間がもっとあればいいのにと思う私にとっては貴重な時間になります。
 それから
受験で合格を勝ち取るためには自分の特性を理解して自分に一番合った受験方式を見つけることが大切だということがわかりました。特に私が目指している医学部で合格を勝ち取るのは本当に難しいことだと思います。ライバルたちのレベルが高いということと共に問題も基本的なものからハイレベルなものまであり対応するのが難しいです。だからこそ自分をしっかりと理解し、最高のパフォーマンスができる方式を選ぶことも大切なことの一つになると思います。
 分科会では、来てくださった先輩にセンターの一週間前の過ごし方について質問することができました。各教科の勉強の仕方やメンタル面についてのアドバイスなど、より具体的なことを細かく教えてくださいました。今回の卒業生を囲む会は受験が迫っている私にとって心強いアドバイスが多く得られた貴重な時間となりました。
ある先輩の最後の一言にあった「今休む5分と受験前に参考書を確認する5分の長さは同じだ」という言葉が強く心に残りました。この言葉の意味をしっかりと理解し、キーワードである最後まで諦めないということを忘れず頑張っていきます。




2組 K君

 今回、たくさんの卒業生の方々が私たちのために来校してくださり、自身の受験についての体験談や、今現在通っている大学での生活についてなど、私たちにとって非常に有益な話をしてくださいました。今回の卒業生を囲む会から、これからどのように生活していけばよいのか明確になりました。
 全体会では3名の先輩が話をしてくださいました。3名ともタイプが違っており、自分に最も適した学習の方法、日々の生活の過ごし方を見つけることが受験において最も大切なことの一つであると感じました。学習に取り組む上で重要なことは効率であるというお話がありましたが、これも自分にあった学習法を見つけろということなのではないかと思いました。私は現在理系クラスに所属していますが、理系の先輩だけではなく文系や医学系の話を聞けたことは、いろいろな角度から受験というものに向き合うことが必要であるという観点からも本当に貴重な経験であったと感じています。分科会では、現役の東大生である2名の先輩方の話をお聞きしました。分科会では、全体会では聞けなかったよりきめ細かいアドバイスや、実際の東大の様子などを話していただき、より興味を持ったことを覚えています。現役の東大生に話を聞くという機会は滅多にあるものではありません。今回、高校三年生として参加させていただきましたが、改めてこのような機会を得られることの素晴らしさを感じることができました。
 ここで自分自身のことを考えてみると、学習時間が不足している状況で、模試の結果もそれに影響されたように伸び悩んでいます。部活動が忙しく、限られた時間を上手に使うことが大切であるのはよく分かっています。しかし、自分に甘えてしまい、その限られた時間を有効活用できていない部分が数多くあります。そんな自分の姿勢を、今回のこの卒業生を囲む会を機に見直し、妥協を許さずに努力していこうと思いました。実際に東大に合格された方々からの話を聞いたことで、今のままでは絶対に合格できないと気づき、そしてこのままでは後悔すると思いました。ここまで面倒を見てくれた両親や先生方、そして何よりも自分の将来の為に悔いの残ることはしたくありません。残された時間は少なくなってきましたが、日々全力で取り組んでいきたいと思います。



 



5組 S君

 僕は今回の卒業生を囲む会に参加して、卒業生の方々から受験において学習面や精神面についての大切なことや普段の生活で特に気をつけていたこと、大学についての情報など様々なことを教えていただくことができました。このようなとても貴重な機会を得られてよかったと思いました。それにより、今までよりも一層受験に対する気持ちが固まり、早く合格してその大学に行きたいとの思いが強くなりました。
 僕が今回卒業生から様々な話を聴いて一番印象に残っていることは「気持ちで負けない」ということです。それは大学受験においてもそうですし、身近なところでいうと友人間で当てはまると思います。教室に来てお話しして下さった卒業生の方から、自分は勉強ができる友人を目標にして,その人に絶対に負けないといった気持ちで勉強していたという話を聴いて、僕ももっとあの人に負けたくないといったような強い気持ちが必要だと思いました、中1ぐらいまではそのような気持ちがありました。しかし、いつからか試験で順位を落としてしまいました。毎回自分に言い訳をして負けても仕方がないという気持ちが大きくなっていました。やはり「負けたくない」という強い気持ちがないと大学合格はできないと思いました。難関大学の合格を果たした人は皆強い気持ちを持っている人だと思います。これからは今までよりも気持ちを強くもち、合格を勝ち取る事ができるようにしたいと思いました。
 次に、僕が大切だと感じたことは、人に流されずに自分のスタイルを貫くといういうことです、この事は僕が自分自身を分析して一番変えることが難しいと思われることです。僕は常に人に流されやすい性格で、三者面談でも担任の先生に指摘された事があります。友達の勉強法を真似してみて、自分に合わなかったこともありました。今高3なので、そろそろ自分のスタイルを確立し、それを信じて受験まで貫くことが大切であると思いました。学習面にいては,基礎の徹底が大切であると感じました。全体会で話をして下さった先輩は夏までに基礎を完璧にしておくと、それ以降はとても楽になると仰っていました、僕は苦手な英語の基礎をしっかりと定着させ、大学受験まで決意を変えないつもりで頑張りたいと思います。





7組 Rさん

 今回の卒業生を囲む会で先輩方のお話を聞くことができて、以前よりも受験に対して前向きな気持ちになれました。
 高3になり受験勉強に専念しなければならないのはわかっているのですが、些細なことが気になって勉強に身が入らないでいました。それは、先生方がよく話される、いわゆる「受験で成功するタイプの子」に自分が何一つ当てはまっていないことです。笑ってしまうような小さなことで私自身あまり気にしていなかったのですが、高3になり自分自身と向き合う時間が増えるにつれて深刻に受け止めてしまう自分がいました。それとなく自信がないことを誰かに相談しても、「自分のしてきた努力を信じて」とたいてい言ってもらえるのですが、自信を持つ根拠となるほど努力もしてきていないし、勉強時間も長くないのです。日頃からコンスタントに勉強ができているわけではなく、模試の前になって必死に詰め込む勉強をしてきたので、模試でそこそこの成績はとれても、両親や先生方の目をごまかしているような気分になりました。変にそこそこの成績をとってしまったので、そこまで自信につながる成績でもないのに、日頃の怠慢を指摘されることもなく、自分のしてきたことに対する自信はないのに、変に根拠のない自信はわいてきて天狗になるといった状態です。そして、「受験で成功するタイプ、失敗するタイプ」といったたぐいの話となると自信を裏付けるようなものがないためにネガティブな部分が先行してしまい、必要以上にジンクスのようなものを気にしてしまうという始末です。確かに自分が納得いくまで勉強量を増やせば良いだけの話なのですが、ここで根拠のない変な自信と、新たに生まれた「私は受験に失敗するタイプの典型例ではないのか」という不安に邪魔され悩むばかりで少しも前に進めずにいました。
 しかし、この機会に先輩方の受験生当時の精神状態や勉強法など、生身のお話を聞くことができ、やっと「合格した人が皆、いわゆる成功するタイプの典型といったわけではない」ということに気がつきました。至極当たり前のことですが、私にとっては目から鱗でした。それぞれの先輩の話に見つけたそれぞれの自分との共通点が本当に救いに感じましたし、今の段階で先輩方の努力には遠く及ばないと思いますが、「変にあれこれ考えたりせず、今はひたすら前だけを見てがんばってみよう」という気持ちになりました。後悔などは後になってからすれば良いもので、今はとにかく目の前のことに必死になろうと思います。自分を肯定できるようなものを探すのに必死になって、本当の目標を忘れていた自分に気がつくことができ、卒業生を囲む会は本当に有意義な時間となりました。



 


8組 Sさん

 卒業生を囲む会に参加するのは高3で4回目となります。去年までも大学受験を突破して難関大学に合格された先輩方の受験体験談をお聴きして参考になるアドバイスを色々頂いてきましたが、正直これまでは心のどこかで「こういう人たちは自分と違って地頭が良かったり才能が有ったりするのだろう」と話を聴きながら考えている自分がいました。しかし今回は自分の受験までもうすぐ半年を切ろうとしていること、受験の天王山ともいわれる夏が近づいてきていることを考えるとそうも言っていられず、少しでも沢山のアドバイスを得ようと必死な思いでした。
 私は高2の終わりに部活動を引退してからというもの、現役時代になかなか勉強時間が確保できず、周りに遅れを取っていた分を高3で挽回しようと考えていました。実際、去年までと比べて今年は格段に自由に使える時間が増え、高3に進級した当初は完全下校まで残ったり休日も登校したりして勉強している自分に満足していました。しかし、だんだんと自分はこなしている勉強時間の割にやっている中身の勉強量が少ないことを自覚し始め、自分はもっと頑張らなくてはいけないのに、結局今日も大した勉強をすることができなかった、自分の勉強方法には無駄が多い、でも無駄のないよう効率よく勉強するにはどうすれば良いのだろう…と、このところ悩んでいたところに先輩方からお話をいただく機会がありました。特に、先輩方のお話の中に「努力しても結果が伴わないのでは意味がない」といったお話があり、ではどうすれば勉強したことによる達成感が得られるだろうか、結果を伴う努力とはどのようなものなのだろうか、ということについて教えて頂くことができました。少し前までは私達と同じ「受験生」という立場で、見事に合格を果たした先輩方の勉強法を私に合った形で吸収し、実践することでこれからの勉強に活かしていきたいと思いました。
 また、実際に受験を終えた先輩方からのお話を聴く中で、自分の勉強に対する認識の甘さを感じることにもなりました。私は苦手な科目を勉強しているときに勉強が嫌だな、辛いなと思うとつい自分の好きな科目の勉強や気分転換に何か別のことをしようとしてしまうことがありました。しかし先輩は、限界まで達して辛いと思っている自分に気付くことで自分はこれだけ頑張っているのだなと感じ、それを自信につなげることができたそうです。私は勉強が辛いと思うことはあっても、そんな境地に達するほどの勉強をやり込んでいるわけではありません。したがって、現状の私はまだまだ努力する余地があり、自分を甘やかせてだめな方に追いやってしまっているということになります。私も先輩方のように、自分に厳しく、常に目の前の受験という現実から目を背けずに立ち向かっていきます。
 先ほども述べたように、先輩方からの体験談はもはや私たちにとって遠い話ではなく、先輩方の言葉一つ一つに重みがありました。敵は自分自身であるのはもちろんのこと、団体戦と言われる受験を周りの人たちと切磋琢磨しながら勝ち抜きます。そして大学受験の先にある私の夢を叶えて見せます。頑張ります。





9組 Tさん

 僕は今回、江戸取生として最後になる卒業生を囲む会に参加しました。受験生になって卒業生を囲む会に参加すると、高一の時とはまた違った感じ方をする部分もありました。
 今回の卒業生を囲む会において、僕が最も印象に残ったことは、当たり前のことではありますが、基礎が大切であるということです。これから今以上に本格的に受験勉強をしていくうえで、まずは基礎という土台をしっかりと築くことが最優先事項だと思います。今までにも言われてきたことですが、基礎がしっかりと身についていないと発展的な勉強をいくらしても身につくことはありません。また、センター試験は基礎的なことがしっかりと理解でき、身についていれば解ける問題が多く揃っていると思うので、まずは、なるべく早い内に基礎力をしっかりと養成し、発展的な学習をする時間を多くとれるようにしていきたいと思います。
 また、今回の卒業生を囲む会に参加して、高三生になって初めて感じたことは、自分が大学生として生活している姿を想像することが必要である、ということです。高一の頃や高二の頃は部活や学校行事などが多くあって学習と運動などのバランスがとれていました。しかし、今はもう部活を引退していて、学校行事もこれからはほとんどありません。これからしばらくの間は、勉強することが生活の大半を占めることになります。あまりリフレッシュをする時間もないので、モチベーションをキープし続けるのが難しくなると思います。そのような状況の中で自分の支えになるのは、大学生になった自分の姿を想像することだと思います。例えば、模試で悪い成績をとってしまい、気持ちが沈んでしまった時には、希望の大学に進学し、楽しい大学生活を送っている姿を想像することで、気持ちを切り替えてまた受験勉強と向き合うことができると思います。だから僕は、これからの受験勉強を、将来の自分の姿を想像しながら根気強く頑張っていきたいと思います。
 卒業生を囲む会に参加して、さまざまなアドバイスをしていただきましたが、分科会で先輩がおっしゃっていたように、結局自分のやる気次第だということを改めて感じました。先輩方は今回、勉強の仕方や使いやすい参考書など、たくさんのことを教えてくださいました。しかし、自分達が受験に対して、絶対に受かりたいという気持ちを持っていなければ、今回していただいたこれらのアドバイスは全く無意味なものになってしまいます。どんな良い先生に教わることよりも、まずは熱い気持ちで受験勉強に臨むことが大切だと思います。だから僕は、なぜ大学に行くのか、という根本的なことを忘れないようにしたいと思います。そして、受験が終わったときに良い一年だったと思えるようにしたいです。