1組 K君

 僕は小さいころからサッカーをしていて、プロのサッカー選手になりたいと思っていました。その夢を抱き、一生懸命練習をし、クラブ下部組織の試験に合格し、本気でサッカーをしてきました。チームには、サッカーで怪我をした時に診てもらったチームドクターがいました。チームドクターの姿を見ていて、人を助ける仕事に興味を持ち、特に、人を救う仕事がしたいと思うようになりました。医師は病人を救う仕事としてとても魅力的に感じました。
 江戸取の医科コースに入ってから、医科教養や医科講話、医師体験を通して、医学に関する多くのことを学ぶことができ、医師という仕事の過酷さも知ることができましたが、私はそれを踏まえて医師に対して強く憧れるようになりました。
 医師は人の生死にかかわるほど責任感の必要な仕事です。また、患者と接し、治療にするにあたり、コミュニケーション能力や考える力、手の器用さなど、求められる能力がたくさんあります。自分や家族との時間を犠牲にしてまでも、患者を最優先しなければならない、とてもハードな仕事です。医師のミスで患者が命を失う可能性もあります。しかしそれだけ社会にとっても重要な仕事です。医師である限り、そのプロフェッショナルになるまでの過程を積み上げてきた者にしかできない、医師の技そのものが医師のやりがいなのではないかと思うようになりました。
 
勉強が中途半端では、医師になっても、大切な人の命を任せられません。医学部合格は難しいですが、今できることを一生懸命やっていきたいと思いました。





2組 S君

 僕の将来の夢は機械を設計・製造するような仕事に就くことです。この夢は昔からもっていたわけではなく、高校生になってから決まったものです。中学生の時は地学に興味があり、気象庁や天気関連の企業に入りたいと思っていました。中学生の時の夢を諦めたわけではなく、新しい選択肢として機械に興味を持つようになりました。今は機械の方に興味があり、将来の夢として考えるようになりました。
 機械とは人の役に立つものであって、不都合なことは改良していかなければなりません。人が創りだしたものであるから、完璧な機械は存在しません。今の時代では、低燃費・省エネなど少ないエネルギーで多くの仕事ができたり、サステイナブルと呼ばれる持続可能なものが必要とされています。そして、次の時代にはどんな機械が必要なのか考えることが大切になってきており、自分の興味を引くものでもあります。
 好奇心というのは、何かを知ったときに強烈な刺激となり、人生の中でも大きな経験になります。僕は大学生活を楽しみにしています。何故ならば、何よりも好きなことを勉強できるというのが一番の楽しみです。
 今を楽しむのもいいですが、十年後や二十年後はたまた五十年以上後になって後悔しないように生活をしたいと思います。





3組 Kさん

 私の将来の夢は化粧品の開発をすることです。今回の夢を語る会で、チアリーダー部の先輩のお話をお聞きして、以前よりもさらに化粧品会社などの研究職に興味が湧きました。その先輩が中高生時代に化粧品の開発をしたいと思っていたことを知り、自分との共通点を感じて実際にお会いしてみたいと思い、夢を語る会が終わった後に、先輩の許に足を運びました。大場先輩は、親切に勉強と部活のことや研究職のことを教えてくださいました。
 先輩のアドバイスを受けて、私は今までよりも詳しく大学の学科を調べることにしました。私が特に興味を感じたのは、基礎化粧品や香水の開発です。資生堂と小川香料の二つの企業について調べました。資生堂の研究開発は、物質科学系と生命科学系に分かれています。原料開発、製剤化技術、香料開発はどれも物質科学系に属しているということなので、私は大学では物質科学を専攻します。私は物質科学を専攻するために東大に入りたいのです。また、小川香料では、研究開発に必要な情報はフランスから来ることが多いそうです。ですから、英語やフランス語の高い能力が必要です。フランス語は英語よりも難しいと言われています。まだ高校生の私は、まず英語の学習に重点を置いて、英語を得意科目にします。英語だけではなく、学習時間全体を増やして学力を伸ばして、自分の夢を実現したいと思います。 




4組 O君

 僕の今の夢は、大学で経営学を学び、好きな文具の商品企画に携わり、皆が人生で一度は使用したことがある商品に関わることです。この夢を持った経緯は、中学3年生の頃から画期的な文具を開発する夢を持ち、職業適性検査で経営工学系の仕事に興味を持ったからです。この夢にたどり着いたのは最近のことで、この機会に再度自分の夢のプロセスを具体的に考えてみました。大学入学後、マーケティングや統計学といった商品企画に必要な技能を身につけて、大学院にも進学したいと考えています。大学院卒業後、ゼブラやパイロットといった大手メーカーに就職し、経験を積み、僕が一番好きな文具メーカーのペリカンの日本支部の社長になるという野望を抱いています。
 今回の夢を語る会で卒業生としてお話しいただいた方の中で、僕の夢の行程と酷似している経験をされている方がいらして、とても参考になりました。その方のお話の中に「プロフェッショナルになる意識を持つ」「リーダーシップをはぐくむことの重要性」というものがありました。僕にはまだ備え切れていない部分だと思いました。リーダーシップという面では今現在、様々な面で成長させる努力はできていると思いますが卓球部部長としてまだ部という単位でさえまとめきれていないと思うので、これからメリハリのつけられるリーダーに成長していきたいです。




5組 O君

 僕は今回で夢を語る会を五回聞いたことになります。各学年代表の生徒が大勢の生徒の前で自分の夢を語っている姿が本当に立派であり、社会で通用する人になっていくだろうと思いました。僕もこのような人たちに遅れをとらないように努力していかなければなりません。
 僕の将来の夢は物理学者になることです。物理学者になぜなりたいかというと宇宙が好きだから、また、物理という教科が好きだからです。一見、好きという理由は単純のように見えますが、好きという理由だけでその分野でトップレベルになった人が大勢いることは確かです。ですから、僕も、好きなことに熱中できる人になりたいです。
 物理学者になるためにまず大学受験で成功しなければなりません。そして、中でも僕は国公立大学に行きたいです。国公立大学は、私立大学に比べて授業料が安く、大学院に進級する学生が多いと聞きます。ですから、博士の資格をとれる確率が高くなります。それに加え、両親に楽をさせてあげられます。やはり、私立大学は授業料が高く、中高一貫で私立の江戸取に通わせてもらっているので、大学は国公立に行く方が親孝行できると思いました。全ての教科をオールマイティーにこなさなければならないため、道のりは困難になりますが、今から受験生としての自覚を持ち、人生を楽しく生きることが出来るように、あと一年は本気で目標に向かって頑張ってみようと思います。 





 




6組 Kさん

 私は夢を語る会に参加して、自分の将来の夢について改めて意識を高めることが出来ました。私の将来の夢は薬剤師になることで、小学6年生の時からずっとなりたいと思っていましたが、私は最近、薬学部のある国立大学が他の学部と比べて少ないという点や、自分の学力的な点を理由に薬学部以外の学部、薬剤師以外の職業についても考えるようになっていました。しかし、夢を語る会で製薬会社に勤務されている卒業生の方の発表をお聴きして、それまでよりも薬剤師という職業について知ることができました。何もしないうちから諦めてしまうのではなく、何事もまずは挑戦することが大切だという言葉もお聴きし、今の学力では薬学部に入ることは難しくても、諦めないで、小学生の頃からの夢である薬剤師になるために、大学受験までの残り1年間、頑張って行きたいと思いました。また、夢を語る会の数日後に行われたウエルシア薬局の方による講演会では、今まで知らなかった仕事内容として患者さんとご家族のためにできることをお聴きしました。調剤をする前に薬の飲み合わせを確認したり、医師が患者宅に往診へ行く際同行する仕事があったりするなど、飲みやすい薬や患者の生活環境を踏まえた薬の提案だけでなく、地域で身近な医療人となって、患者さんのことを第一に考えられる薬剤師になりたいと思いました。夢を語る会や講演会を通じ、夢実現に向けての意欲を高められました。




7組 O君

 中1から参加していた夢を語る会も今年で最後です。毎年「私に夢がありません。」と書いてきましたが、最後の最後にやっと今までと違う作文が書けます。今の私には「東大に行く」という明確な目標があります。しかし、もともと東大に行きたい明確な理由は正直ありませんでした。将来やりたい職業があるわけでもありませんでした。それゆえ、自分のことを「どこにでもいるようなつまらない人間だな。」と感じてしまい、そのことがとても嫌でした。そんな自分を「何かに熱中できる自分」に変えたくて、この目標を立てました。
 東大に行きたいと思ったもう1つの理由は、家族の存在です。私が学校に通って勉強ができるのは親が汗水たらして働いてくれているからです。このことを考えると、今までそんなことを考えずに遊んでばかりいた自分が許せなくなりました。そのため、最近は休み時間も通学時間もできる限り勉強をしています。そのおかげで、友人から「凄い勉強をしているね。」というようなことを言われるようになりました。もちろん、そう言われることは嬉しいことですが、自己満足で終わりにしたくないです。しかも私は効率がとても悪い人間です。友人よりも勉強をしたつもりでも、友人の方が遥かに良い点をとります。これは、今までの勉強量の違いだと思います。だから、とにかく私は努力をするしかありません。ですが、このようなことはおそらく受験生の誰しもが思っているはずです。それに負けないくらい頑張り続けなければならないと、今回の夢を語る会で強く考えさせられました。





8組 Sさん

 私の夢は古典の教師になるということです。小学生の頃から国語が好きで、中学生になって初めて古典を学び、古典のおもしろさに気付きました。そして古典の授業に限らず、英語、数学などでも、自分が分からなかったことを楽しく、とてもわかりやすく教えてくださる先生方を見ていて、教師という職業にとても魅力を感じたことが、大きなきっかけです。
 大学受験で合格することは大事な目標ですが、教師になるという夢を叶えるための過程のひとつだと思います。あと三ヶ月で高校二年生を終了し、いよいよ四月からは高校三年生です。来年の今頃「何であの時もっと頑張らなかったのか」と後悔しないよう、一年後の自分のために一日一日を無駄にすることなく勉学に励んでいきたいです。
  私は一年前と比べると大きな変化がありました。ずっと決まらなかった将来の夢が決まりました。部活も自分でも分かる程上達しました。そして何より勉強に対する意識が大きく変わりました。勉強をしなければならないという気持ちが大きく、危機感や焦りを感じるようになり、休日の長時間自習を自ら進んでするようになりました。これらの変化は恵まれた環境で生活できているからだと思います。進路を一緒に考えてくださる先生や、お互い頑張ろうと声をかけ合える友人、私を慕ってくれる後輩たち、そして私が決めたことに反対せず応援してくれる両親。この一年は本当に多くの方のおかげで成長することができました。ここで書いた目標を達成できるよう、誠心誠意努力していきたいです。 





9組 K君

 僕は、夢を語る会に参加して自分の夢について考えてみました。まず、自分の将来の夢についてです。僕は将来、通訳になることが夢です。なぜ通訳になりたいと思ったかというと、僕はプロ野球を見ることが好きで、その試合で活躍した選手がヒーローインタビューを受けるのですが、外国人選手がヒーローインタビューを受けるとき、日本語を話す事ができないので、通訳者がその外国人選手のコメントをすぐ日本語に訳して会場のファンに伝えていました。その時に、自分もこの通訳者のように外国語を母国語のように使い、人の役に立つようになりたいと思いました。そして、英語に関してもとから興味があり、教科としても好きだったので、通訳という職業は自分に合っていると思ったのです。
 そして、この夢は高校1年生の時から目指してきたもので、この夢を達成するために自分の中で、さらに目標を定めて学校生活を送っています。国立大学を目指すには幅広く勉強をしていく必要があります。そして、どこのクラスに所属していようと努力をすれば結果を出すことができることを証明することも目標の一つです。
 通訳になる夢が実現した後は、自分を私立の中高一貫校に入れてくれてさまざまな面から支えてくれた両親に親孝行をしたいです。また、自分がそうだったように、誰かの憧れになることができるような通訳に将来なりたいです。





10組 M君

 今回、夢を語る会に参加して、自分の夢をはっきりさせるいい機会となり、その自分の夢に向かって進路をどうするかということも具体化できたと思います。
 私は大学で経済学を学びたいと思います。なぜかというと、以前、経済学の本を読んで、とても興味を持ち、将来はこれをやってみたいと思ったからです。志望校は明確に決まっていますので、残りの一年の間は、全力で学習に取り組み、現役で合格できるようにしたいと思います。大学で学んだ後は、金融関係の職業につきたいと思っています。自分に合う仕事をしていけるように、「経済学」や「金融業」というような枠には縛られずに、いろいろな可能性を考えながら、じっくりと職業を選べばいいと思っています。
 一年生の時に実施された職業適性テストにおいて、私の満足できそうな職業ではホテルや旅館の接客やスーパーバイザーのような、たくさんの見知らぬ人とコミュニケーションをとるようなものでした。私は人見知りをする性格なので、自分自身では向いているとは思いません。しかし、テストの中での結果なので、一つの選択肢として、残しておいてもいいかなと思いました。職業選択は、まだ時間があるので、じっくりと考えながら、自分が将来何をしたいのかを決め、そこに向かって努力をしていくことが必要だと思います。将来就きたい職業に就けるように努力していきたいと思います。そして、充実した生活を送れるようにすることを、ここに決意します。