3組 F君

 今回の講演会で、片山徒有先生からお聴きした一つ一つの言葉がとても心に響きました。毎日どこかで事件や事故が起きていて、私はその報道をテレビや新聞で眼にします。私は報道を見て被害者に同情することはあっても、自分が同じ立場になるかもしれないと考えることはありませんでした。しかし、片山先生の体験を直接お聴きして、自分も被害者の立場になる可能性があることに気づきました。
 片山先生は、お子さんの隼君を突然の事故で失った悲しみと、その後の長期にわたる家族全員の苦悩について話して下さいました。私が一番驚いたことは、片山先生のお子さんを轢き逃げした犯人が不起訴になったことです。私は、殺人を犯した人は当然厳しく処罰されていると思っていたのでとてもショックでした。
 しかし、隼君を轢き殺した犯人を起訴しようという片山先生の活動に24万人もの人が賛同して署名をしたということに、私は救いを感じました。多くの人達が、正義は実現されると信じていたのです。司法が誤ったとき、私たちは声をあげるべきだと思いました。
 
私が最も感銘を受けたのは、片山先生が犯罪の加害者の更正に取り組んでいらっしゃることです。片山先生が、一人でも多くの人が普通に暮らせる幸福を守ろうとされている姿は、人間としてとても尊い生き方だと思います。
 片山先生のお話をお聴きして、私も人とのつながりを大切にしてもっと幸福な社会を築ける人間になりたいと思いました。






4組 Fさん

 いつものように出かけた家族が、朝出かけたきり二度と帰ってこない。そのような状況になったときの気持ちは想像がつきません。遺族の方は言葉では言い表せない程つらい思いをされているでしょう。しかし、事故や犯罪に巻き込まれて、自分の意志とは関係なく命を落としてしまう方々もいる中で、自殺という選択をしてしまう方もいます。2013年度の自殺者は約2万7千人で、2003年以降は減少傾向にありつつも、まだまだ人数は多く、日本は年間の自殺者が1万人以上の11ヵ国のうちの一つです。自分は周りの家族や友人などに囲まれ支えられて生きていて、自分のいのちはかけがえのないものだと理解しています。自らのいのちを絶つことが、できるだけ少なくなってほしいです。
 私は将来、獣医という立場で動物のいのちに関わりたいと思っています。また、動物の治療だけではなく、やむを得ない理由で飼えなくなってしまい殺処分となってしまう動物たちのいのちを一つでも多く救えるように、ボランティアのような活動も行いたいと思っています。動物といえども、人と同じくいのちを持つことには変わりはありません。
今回の片山さんの講演会でいのちの尊さを改めて実感し、そんないのちを救える職業に就きたいと強く思いました。将来、多くの動物たちのいのちを救える獣医になるために、その仕事就くまではもちろん、獣医になってからも日々努力を積み重ね続けていきたいです。




 



組 N君

 私は「いのちの講演会」に参加して、改めて命は大切なものだと思いました。また、決して他人事ではないと強く感じました。もしかしたら、自分の家族や友人が明日にでも事件や交通事故にあってしまう可能性がないとはいえませんし、自分が事件、交通事故にあってしまうこともあり得るからです。もし、自分の家族を失ってしまったらと考えるだけでも心が痛みます。
 近年では、ニュースなどで若い人、小中学生の自殺をよく聞きます。それは「死ね」、「消えろ」と相手を傷つけるような言葉を平気で使う人が多いせいなのではないかと思いました。命の大切さ、重さに気づいていないのか、それとも軽い気持ちでしか命に対して考えられない人が増えてしまったのだろうか。だから被害にあった方やそのご家族は、周囲の人の言葉や対応で傷つくようなことが起こっているのではないか。苦しい思いをされている方に対して心から思いやる人、悲しみを共感する人ばかりではないと思うと、とても残念に思いました。私達が今できることは、「いのちの講演会」をお聴きしたことを踏まえて、命について考えることです。そして日常生活において、心から相手を思いやる気持ちを忘れず、自分の何気ない言動で相手を傷つけることもあるのだと意識し、気をつけることです。そうすれば、被害に遭われた方への関わり方に関係なく、互いに支え合えるよりよい社会になるのではないかと思います。







6組 Kさん

 私は今回「いのちの講演会」をお聞きして、命の大切さについて改めて考えることができました。ニュースを見ていると、毎日のように殺人事件や交通事故などで命を落とした方々についての報道を見ます。そのようなニュースを見て、私はもし自分の家族が事件や事故に巻き込まれてしまったらどうしようといつも思います。人間は失敗や間違いを犯す生き物ですが、命は一つしかありません。加害者がどんな態度をとろうとも、私は許すことができないかもしれません。もしかしたら、加害者の命を奪いたいと思うかもしれません。しかし、もし私が事故に遭い、家族がそのように思ってしまったらとても悲しいです。私は、過去のことにとらわれて生き方が変わってしまう家族を見るよりも、困難を乗り越えて未来に向かって生きてゆく家族を見たいと思いました。もちろん、過去にあったことを消すことや忘れることはできないし、とても辛い思いをするかもしれません。しかし、今の私たちにできることは後悔することよりも、未来をどうしていきたいか考え、行動することだと思います。
 人は大切な人が当たり前のように生き、存在している日常を失って初めてその大切さに気付きます。今ある日々のかけがえのなさを認識し、今回命について考え直すきっかけをくださった「いのちの講話」に感謝して、これからを過ごそうと思いました。




 



7組 Tさん

 私は今回の命の講演会をお聴きする以前は、犯罪によって人生を壊されるのは被害者と加害者の当人同士だけであると思っていました。しかし、お話をお聴きするうちに、そうではないことに気付きました。犯罪というものは、一瞬で当人の周囲の人の人生をも壊すものでした。
 幸いなことに、私の周辺には大きな事故や事件にあった人がおらず、犯罪によって人生が壊されるという体験をしたことがありません。しかし、お話をお聴きして自分で考えてみると、一度は手に入れたと思っていた幸せな人生を壊されるのがどれだけ辛いか、大切な人を失い心に傷を負いながらその後の人生を立て直していくのがどれほどの痛みを伴うのか、を想像しただけで胸が痛みました。
 いつ自分が加害者になるかもわからないし、被害者にもなり得ます。その時にもし加害者になってしまったら、私にはその壊してしまった人生の責任はとりきれないだろうし、被害者になってしまったとしてもきっと無念を晴らしきれないだろうと思います。何事も起こってしまったら、とり返しはつきません。今自分が置かれている状況に感謝して、そのようなことを起こさないようにしていくことが重要だと思いました。今回のお話をしっかりと受け止め、今後の人生に活かしていきたいと思います。






8組 N君

 普段、私達は、平穏な日常の中で生活しています。朝起きて、学校に登校し、友達と会話をしたり、勉強するという日々を送っています。しかし、一方では平穏な生活を突然失ってしまわれた方もいらっしゃるのです。
 今回の講演会で交通事故の被害者遺族の方のお話をお聞きして、「いのち」の重みというものを初めて考えさせられました。自分の大切な人が亡くなることへの悲しみ、それを考えると想像を絶するものがあります。そのようなことを乗り越えて今回遺族の方が話して頂いたことは貴重で、良い経験になりました。
 今を、一生懸命生きなければいけないと思いました。今、生きている時間を大切にする。生きていることの幸せを実感することが大切だと思います。「いのちの重み」を考えることで「幸せの重み」も考えさせられます。今回のいのちの講演会を通じ、私は何かこれから生きる上で大切なものが得られたと思います。それは、最初に遺族の方がおっしゃった「一つの公平な命」をいかに全うできるかということを考えさせられたからかもしれません。この講演会で学んだものを忘れずに、これからの人生に活かしていきたいです。