夢を語る会に参加して


1組
 僕の夢は医師になることです。僕がこの夢を目指そうと思ったきっかけは2つあります。
 1つ目は、医師が祖父の命を救ってくれたということです。祖父は以前、ゴルフをしている最中に心筋梗塞を起こし、突然倒れてしまい、病院に緊急搬送されました。 そのとき、病院にいた医師が適切な処置をし、カテーテルの手術をしたおかげで、祖父は一命を取り留めることができました。手術が成功したとき、家族全員が不安から解放され、お互いに喜び合いました。
 その後、祖父はリハビリをし、倒れる前と同様の生活を送れるようになりました。 このことを通じて、僕は人の命を救うことのできる医師という職業に強いあこがれを抱くとともに、医師は、目の前の患者さんだけでなく、その周囲の人々まで救うことのできる立派な職業なのだと感じ、自分も医師になりたいと思うようになりました。
 僕は将来、医療技術だけでなく、人間的にも優れた医師になりたいと思います。先日の医師体験で、ある患者さんが「優しくて平らな医師」がいいとおっしゃっていました。 患者さんは、技術に優れているだけでなく、人間的に優れた医師を求めているのだと患者さんの実際の声を聴くことで、改めて感じ、自分もそのような医師になりたいと強く思いました。 また、医師には謙虚さも必要になると思います。 自分が医師であるからといって、傲慢な態度で周囲の人や患者さんに接していたら、信頼を得ることができなくなると思います。
 僕が通院している病院にも、とても高圧的な態度をとる医師がいます。その医師に診てもらうときは、正直いい気持ちはしません。 また、本当のことも言い辛いときもあり、毎回、医師になったときには、謙虚さを持って、患者さんと接することができる医師になろうと思います。
 しかし、いくら理想を掲げていても、努力もせずに、何もしないのでは、全く意味を成しません。 また、人間性はすぐに身につくというものではなく、時間をかけて形成されていくものであり、高校生という今の時期は人間性の形成において、とても重要な時期であると思います。 だから、同じ夢を持つ医科コースの仲間たちと、勉強をするだけでなく、人間性も磨いていきたいと思います。 そして、自分の目指す理想の医師像に将来なれるように今、一日一日を大切にし、自分が何をすべきかを考え、努力を続けていきたいと思います。

2組
 私の将来の夢は医師になることです。人の役に立つ仕事、やりがいのある仕事、自分の替わりがいない仕事に就きたいと昔から思っていました。そして、幼い頃から病院で働いている両親の姿を見てきて、小学校のときに私も医師になって、人の命を救う仕事がしたいと思うようになったのがきっかけでした。
 私には目指す医師像があります。医師は、ただ患者さんを診察して薬を処方したり、治療したりするだけが役目ではないと思います。私は周りから必要とされる医師になりたいです。周りから必要とされる医師は次のような医師だと私は考えます。
 一つ目は、向上心を持った医師です。医療は日々進歩し続けています。新しい薬や治療法がどんどん開発されています。同じ病気でも、その患者さんによって最適な治療法は一人ひとり違います。そのときに、知っている薬や治療法が多ければ多いほど、その患者さんにとって最適なものが選択できると思います。だから、今まで知らなかったことを進んで学び、自分をより高めていきたいと思う向上心が大切だと思います。
 二つ目は、相手の気持ちに立って考えられる医師です。病気や怪我をしているときは、精神的にもつらい思いをします。そのときに、些細なことでも患者さんを元気づけてあげられたら、きっと不安や辛さなどの負担が少しでも軽くなるのではないかと思います。そのために、患者さんに対する配慮と気遣いが大切です。ですから、患者さんの病気や怪我を治すのはもちろんのこと、患者さんの精神的な面でもケアができる医師になりたいです。
 三つ目は、謙虚な医師です。現在の医療のあり方として推進されているチーム医療では、医師だけでなく、様々な職種の力が必要です。 医師は、医療を担うリーダーとして、関わっていく職種の様々な情報や能力を存分に引き出していくことが求められます。医師が前に出て、何でも自分一人でやろうとするのではなく、むしろ医師は一歩引いて他の職種の人たちの意見を聞くことが大切だと思います。 また、今年の夏、一日医師体験に参加したときに医師の方から話をお聞きする機会がありましたが、そのときに患者さんと接するときに気をつけることとして、 「自分が上の立場だという印象を相手に与えないよう、話をするときは患者さんと目線の高さを同じにして話すようにしている。」 と聞き、他の職種の人たちと関わるときも、患者さんと接するときも、いつでも相手を尊重する気持ちや謙虚さは忘れてはいけないと思いました。
 このような医師になれるように人としての人格を磨いていき、周りから信頼される医師になりたいです。

 

     






3組
 私の将来の夢は看護師になることです。私が看護師になりたいと思ったきっかけは、去年、私が風邪で病院に行った時に、待合室で診察を待つ私に優しく声をかけてくれた看護師さんを見て、小学校の時に入院していていたのを思い出したことです。
 まだ小さかった私は一人で病室にいることが嫌でした。そして、熱で思うように動かない身体が嫌でした。そんなことから苛立ちや不安を抱えて生活を送っていました。そんな時、いつも側で優しく声をかけてくれたり、一緒に遊んでくれたりして、私の苛立ちや不安を消してくれたのは看護師さんでした。この時、私は看護師という仕事に対して、とても憧れを抱きました。 そのことを思い出して、小さい頃の私の憧れを今でも抱いているということを改めて感じ、看護師になりたいと強く思うようになりました。
 看護師は、以前医師のサポートをする人というイメージが強くありました。しかし、それだけではなく、問診や点滴や注射、巡回、ベッドメーキング、食事や排泄の補助などを行います。また、患者さんの症状を正確に把握して医師に報告したり、時には患者さんだけではなく、その家族への対応を行ったりすることも仕事です。このように看護師の仕事は患者さんや、その家族を一番近くで支えていける仕事であり、とても体力のいる仕事なのだと思いました。また、看護師には専門的な知識や技術が必要となり、国家試験に合格し、看護師資格を取得することが必須とされています。
 私は看護師になる第一歩として、慶應義塾大学看護医療学部に進学したいと考えています。この学部では、医療系の学部である医学部、看護医療学部、薬学部の三学部の合同教育がなされており、また、春期・夏期休校期間には看護医療学部独自の海外研修プログラムが3科目用意されていて、イギリス、アメリカ、ラオスのそれぞれの場所で海外の医療に直接触れて、看護医療について学べるようになっています。
 私が目指す看護師は医療と連携して患者さんや、その家族に安心してより良い治療を受けてもらうことができ、そして患者さんや、その家族を一番近くで支えられる看護師です。 そのために、まずは目指す大学、学部に入れるように何事にも全力で取り組んでいきたいと思います。

4組
 私の将来の夢は、多くの動物の命を救う獣医師になることです。江戸取に入学した頃は、見ていたドラマの影響で外科医に憧れていました。けれど家で飼っている猫が去勢手術をし、何度か動物病院に通ううちに、人間の言葉を話さない動物の病気を素早く治してしまう動物病院の先生のようになりたい、と強く思うようになっていました。しかしその一方で、人間と同じように一つしかない命を自分が背負えるのか、という不安もあります。もし成功するはずの手術が失敗してしまったら、「申し訳ありません」では済まされません。私の家の猫が獣医の過失で死んでしまったとしたら私はその獣医を許せないと思います。ペットとはそれほどに大切な家族の一員だからです。命はお金では買えません。だからこそ医者という仕事には責任を持って向き合わなければなりません。最近まで、自分にできる訳がないと決めつけていました。 しかし、先日の夢を語る会で卒業生、在校生の先輩方、そして同輩たちが夢を語っているのを聞き、みんな夢を諦めず頑張っているのだから自分も頑張ろうと意志を固めることができました。 人それぞれ目標としていることや夢は違いますが互いに夢を持ち、それに向かって切磋琢磨している点では同じです。私の周りにもしっかりと将来の夢を持っている友人がたくさんいます。これからもその友人を大切にして夢に向かって切磋琢磨し合い、進んでいきたいです。
 そして、自分の夢の実現に向けて私は次のことを実践していきます。まず、苦手教科の数学と科学の克服に努めます。獣医になるには少なくとも数学・英語・生物・化学は必要になります。英語はとても好きですし、得意でもあるのですが、数学と化学は苦手意識が強いです。現時点では、文系科目はある程度得点できているので、総合得点の足を引っ張る結果になってしまっています。きちんと理解したつもりでも計算ミスや単位が抜けているなどの「うっかりミス」をしてしまうため点数が思うように伸びない部分もあります。そういった部分を直すのはもちろん、本質的な理解をより深めていく中で、確実に得点力の向上を図っていきたいと思います。
 次に、動物の気持ちを理解できるようにします。動物は言葉を話すことができません。 「嬉しい」、「イヤ」など単純な気持ちは仕草から推測することができますが、具合が悪い時など、「どこが痛いのか」「どのように具合が悪いのか」などは仕草では表現することができません。 だから、飼い主の話からできるだけ詳しく病状を把握しなくてはなりません。 私の家の猫が何度も吐いてしまいぐったりしていた時も、「いつ頃、何を食べて、何回ぐらい吐いたのか、最後に吐いたのはいつか」など、できるだけ詳しく話しました。 私も、そうしたことを冷静に尋ね、冷静に判断する力が必要になると考えています。 今以上に家の猫や、その他の動物たちの気持ちを考えられるようにしたいです。 また来年から文理も分かれさらに努力が必要になると思うので、日々夢に向かい努力していきたいです。

 

      





5組 

 ただ単に「夢」と言っても、それは将来なりたい職業のことだけを指すわけではないと思います。大学を卒業したらこんなことがしたい、こういうことができるようになりたいなど、いろいろな意味を含んでいます。そこで私は職業のことはもちろんのこと、自分のなりたい大人の理想像について書きたいと思います。
 私の夢は「いい人」になることです。私が考える「いい人」とは思いやりがあって誠実な人です。思いやりがあるといっても、思うだけではなく、思って、考えて、行動する一連の『流れが思いやるということだと私は考えています。 この流れの中での重要度は、恐らく「行動する」という動きが一番大切だと思えたのですが、私は「思い」、「考える」ということが最も大切だと思います。それは、気付かないと何も始まらないからです。 気付くという行為は人が何かをする時のきっかけでもあるし、最初の行動です。社会に出て活躍するために一番必要な力は注意力だと言っても過言ではありません。そのことを学んだのは放課後の部活動です。
 私の所属している吹奏楽部は総勢80人を越える大人数の部です。大人数で騒いで先生方に注意を受けることが多々あります。その中で紫峰祭や定期演奏会で上手く立ち回ることのできる人というのは、私が「この人はよく周りが見えているな」と思う人です。逆にそういった人が居ないと私達の部は運営できません。
 これはどんな場面でも同じです。「気づける」人は確固たる立場を「築く」ことができます。これからの学校生活では常に周りを見て気づくことのできる能力を向上させたいと思います。
 私の将来なりたい職業は医師です。
医師にはいろいろな人がいます。実際にはどうなのか私は知りませんがドラマの主人公に取り上げられる正義の味方のような人も入れば、もしかしたらそうではない人もいるかも知れません。 私は正義のヒーローになりたいわけではないですが、人生を正しく生きていきたいです。自分が「正しい」と思うことをしていれば、自ずと人が集まります。正しく生きる誠実な人は、周囲からの信頼を得ることができ、自然に周りに人が集まるものです。広く人間関係を築くことは自分の世界を広げることに繋がり、最終的に自分を高めることができます。
 医師はいついかなる状況でも周囲への気配りを忘れることなく、患者さんからの信頼を得るために誠実さを身につけなければいけません。しかし、これは医師に限ったことではなく、全ての職業に対しても言えることです。これからの学校生活で私が身につけるべき力は学力に加えてそういった人間力の部分だと思います。

6組
 私は今回の「夢を語る会」で、同じ学校の仲間がそれぞれの夢について具体的な目標を持って努力しているということを改めて認識しました。私もより明確に、はっきりとした自分なりの目標を立てていかなければならないと思いました。
 私の将来の夢は薬剤師になることです。小学生の頃から「薬剤師になりたい」という漠然とした夢はありましたが、その夢にたどり着くまでの過程についてはあまり考えたことがありませんでした。しかし、高校一年生になった進路希望予備調査や進路説明会が頻繁にあり、夢にたどり着くための過程について意識するようになりました。自分の進路のために来年からのコース選択や理科、社会の選択を考えるようになり、大学のことや学部のこと、薬剤師という仕事のことについて調べて、初めて知ったことが多くありました。
 まず、私が薬剤師になりたいと思ったきっかけは、粉末や小さな錠剤だけで病気が治ることを不思議に思ったからです。小さい頃はよく風邪をひいて病院に行っていました。そこで医者の診察が終わってから、必ず薬をもらっていました。そして成長していくうちにあまり風邪をひかなくなり、病院に行く回数も減っていきました。しかし小さい頃にお世話になっていた薬に興味を持つようになり、薬剤師という仕事を知って、薬剤師になりたいと思うようになりました。
 薬剤師になるために私が必要だと考えていることは、学力はもちろん調剤をする時に必要な計算力、様々な研究に諦めずに取り組む忍耐力、患者さんにわかりやすく薬の効果について説明したりするコミュニケーション力です。今は基礎学力をつけて、大学で薬学に関する知識を身につけていきたいと思います。次に正確な計算力は開発にも研究にも調剤にも必要な能力だと思います。一歩間違えれば患者さんの命を落としかねません。また忍耐力は、どんな職業に於いても必要だと思います。だからこそ、今のうちから身につけておきたい力だと思います。 コミュニケーション能力は患者さんと触れあう時に特に必要なものだと思います。患者さんに薬の効果を説明するだけでなく、薬で患者さんの気持ちの負担を減らすことも必要です。
 大学受験まで残りあと二年ほどです。まだまだ時間はあるように感じますが、実際はとても短く感じると思います。部活の先輩方とお会いする機会があったのですが、受験勉強を頑張っていらっしゃる姿を見て自分も頑張ろうと思わせてくれました。高校2年生になったら、部活でも最上級生になり、勉強も更に大変になると思います。 だからこそ限りある時間を大切にして、毎日自分のやるべきことを一つ一つこなしていかなければいけません。時間を無駄にすることなく努力していきたいと思います。

 

       




7組 

 僕の将来の夢は、様々な海洋生物の生態を調査する海洋学者になることです。最近、この仕事は知名度も上がり、多くの人がその仕事の内容を理解されていると思います。 海洋学者とは、海洋の生物や地質学などを研究対象とする海洋の調査分析を行う職業のことです。その研究内容は多岐にわたり、代表的なものでも、海洋物質の変動などを研究する「海洋科学」、海底の地質などを研究する「海洋地質学」、海洋に存在する魚や動物の生態などを研究する「海洋生物学」などがあります。 僕は特に海洋生物の生態を調べたいので海洋生物学を学びたいと思っています。
 海洋学者になるためにはどうしらいいか。海洋を研究している機関は、主に大学や水産庁などが研究の中心となっています。 そのため、海洋学者になるためには海洋学科、または水産学科などの大学の関係学部に進学し、海洋学を学ぶ必要があります。大学卒業後は大学に残り、講師、准教授、教授とステップアップしながら大学で海洋学者として研究を続けていきます。 海洋学者を目指す上で、最も海洋を学ぶ環境が整っていると思われる大学は、東京品川にキャンパスがある東京海洋大学の海洋学科です。 東京海洋大学は、国立大学の中で唯一海洋学に特化した大学で、高等学校教諭一種免許状(理科)の資格も同時に取得することが可能だからです。更に2015年3月に東京海洋大学名誉博士となった「さかなくん」がいるからです。
 「さかなくん」は僕の憧れそのものです。なぜなら、彼は沢山の人たちに魚の魅力を伝えたいという気持ちを持たれていて、自分も同じ気持ちだからです。僕は幼い頃、岐阜県の長良川で鮎やオイカワ追ってよく泳いでいました。 当時から水泳を習い、水の中が大好きだった僕は、何故魚は水中で呼吸ができるのだろう、そのように不思議に思ったことをきっかけに、魚に対して関心を高めていきました。 それからは毎年夏に開かれる東京の国立科学博物館の特別展に通うことが楽しみになり、日本全国どこかに出掛ける際には必ず現地の水族館を訪れるようになりました。 高校を卒業したら全国、そして世界中の海洋に関する博物館・水族館を訪れたいと思っています。茨城県は県別の魅力度ランキングで下位に甘んじています。 しかし、茨城にも世界に誇れる魅力ある水族館があります。それは県北にある大洗水族館です。茨城県民を中心に観光スポットとして有名ですが、何が世界に誇れるレベルにあるのかを知っている人はあまりいません。 この水族館はサメの飼育数が全国で最多、かつマンボウの飼育設備が日本一です。この素晴らしさを知らない人が多いことは本当に残念です。 僕は大洗水族館のことを含め、研究だけでなく海の偉大さや魚の面白さを世界中の人々に広めたいと思い、海洋学者の道を志すことを決意しました。 今の国際社会は、世界中の人々と関係を築き上げられるグローバルな社会が必要とされています。そのため夢を叶えるためにも高1の今は英語を一生懸命学び基礎を固めておこうと思います。 高1の生活も残りわずかとなり、4月からは高2生となり、ますます学習のレベルも上がります。 そこで苦労しないためにも英語をはじめ各教科しっかり勉強して、東京海洋大学への現役合格を勝ち取り、やがては海洋学者という夢を叶えたいと思います。
8組 
 僕の将来の夢は小児科医になることです。自分がなぜ小児科医を目指しているのかというと、自分がまだ幼い頃にある経験をしたからです。
 僕は幼い頃「黄色ブドウ球菌」に感染してしまいました。この菌はとても危険な細菌で、もう少し処置が遅れていたら、自分の右足はありませんでした。もし自分に右足がなかったら大好きなアメリカンフットボールはもちろん、歩く、走るといった日常生活に必要な動作もできなくなっていたと思います。
 僕はこのような話を何度も聞かされていたため、自然と小児科医という仕事に憧れを抱いていました。また、先生の元へ予防接種を受けに行くと、きちんと僕のことを覚えてくれていて、「ずいぶんと大きくなったね、これからも頑張ってね。」と、応援してくれました。そのような中で、ごく自然に、僕もこの先生のように心優しい、立派な小児科医になりたいと思ったのです。
 しかし、思うだけで小児科医になることはできません。大学で医学部に入ることはとても大変なことです。また、大学卒業後、研修医として病院で働き、経験を積まなければいけません。まずは、今の自分の成績では、医学部に入ることは到底、無理なので、まずは勉強を頑張りたいと思います。特に苦手な英語は単語や文法を中心に勉強していきたいです。
 勉強を頑張るのはもちろんですが、それだけでは良い医者になることはできません。良い医者になるには優しさが必要だと思います。少なくとも僕を救ってくださった医者はとても優しい人でした。 医者には正しい処置をする力はもちろん、患者さんを安心させる力も大切です。だから、少しでも周囲の人に安心感を与えられるような頼りがいのある人間になれるように心掛けていきたいです。また、医者になるには、いつも冷静でいることが求められます。しかし、僕は落ち着きがなく、いつも慌てています。これからはどんなことがあっても常に冷静でいられるように自分を鍛えていきたいと思います。
 最後に、僕は、本気でこの夢を叶えたいと思います。そのためには、様々な事を犠牲にしなくてはなりません。その上、僕の場合、部活にも時間を多く取られてしまいます。そのため夢を叶えることが困難かもしれません。しかし、決して諦めることなく、日々自分に厳しくし、残り2年間の高校生活を過ごしていきたいと思います。

 

     




9組 

 私の将来の夢は医者か、薬剤師になることです。
 江戸取に入学してあと3ヶ月で1年が経ちます。昨年の今頃と比較して考えると、勉強量が少なくなっているのがわかります。私は併願で江戸取に入りましたが、受験が終わってから、もっとしっかりと努力していればよかったと思ったことを覚えています。そのような思いは、大学入試ではしたくないので、この夢を語る会で様々なお話をお聞きして、もう一度自分の夢を叶えるために必要な努力をしていきたいと思います。
 大学入試に合格するために、自分の知識を増やすには、まずしっかりと自分自身で考えて、先生方にアドバイスをしていただくことが大切だと思います。それを今後、実践していきたいと思います。
 私は何らかの形で医療に関わり、人の命を救い、病気で苦しんでいる人を少しでも楽にできるようにすることができれば、と考えて医者や薬剤師を目指し始めました。小さい頃にお世話になった先生がいつも優しくしてくれて、「将来はお医者さんになれば」と言っていただいたのがすごくうれしくて、私もこんな先生のような医者になりたいと思ったのがきっかけです。 そして、地域医療という形で地域の人のために役立ちたいと思います。そのためには医学部や薬学部に合格しなければなりません。医学部や薬学部に合格するのは相当高い学力が要求されます。今の私の学力では決して夢を叶えることはできないので、まずはしっかりと成績を上げるための努力を、日々行っていきたいと思います。 もし、成績が思うように上がらなかったとしても、私はこの夢を絶対諦めません。一度目標にした夢は何としても叶えたいと思います。江戸取では「初志貫徹」という言葉をよく聞きますが、今の私はその気持ちで一杯です。
 将来は、夢を語る会に、後輩たちに自分が叶えた夢の実現の軌跡を話すため、声をかけてもらえるように努力していきたいと思います。

10組  
 私の将来の夢は、人の住むところを創ることに関わる職業に就くことです。人の住むところとは、家そのものだけでなく、街のことも指しています。
 一つは自然を守りながら、人がより快適に安心して住めるところを創りたいからです。 現代の日本の地方都市では公共交通機関の利用が減り、自家用車の利用が増加していて、温室効果ガスの多量排出の原因の一つとなっています。その一方で、公共交通機関が十分でない地域に住む、車を運転することの出来ない高齢者の間では不便さを感じている人が増えています、このような現状を変えるために働きたいと思っています。
 もう一つは、都市計画について学びたいからです。たとえば、「これは電気の無駄遣いだ」と思うようなことがあります。それについて、どうすれば無駄が最小限で収まるのか、無駄になっている部分を何か他のことに有効活用できないのか、そしてそれを実現するためには何を変えるべきなのか、ということを考えることが必要になります。しかし、そのために何かを変えたとき、人の生活の快適性のみならず安全性さえも保障されなくなってしまったら、元も子もないと思います。こういった問題を解決するための学問が、「都市計画」作りにつながるのではないかと考えています。
 さらに、海外の街作りにも興味があります。たとえば、ドイツのある都市では、都市の中心に車が入れない仕組みを作っています。その中心部への行き方は、パークアンドライドと呼ばれる方式というもので、都市部で輩出される温室効果ガスを少しでも抑えようとする取り組みです。また、オランダでは、自転車が多く利用されています。自転車は健康に良いだけでなく、環境にも優しいという利点があります。しかし、ドイツのパークアンドライド方式の導入は日本でも進みつつあるものの、目的地に着くまでに時間が余計にかかってしまうことや、コストも高くつくことから利用されにくい、という問題があります。オランダの自転車の利用については、日本の地形や気候から、オランダほど向いているとは言えません。
 このように海外の街作りをそのまま日本で導入しても、全てうまくいくとは限りません。しかし、長所と短所を理解して、新しいシステムを導入する場所やその土地の年齢層、未来像を見極めれば、より良い街作りが出来ると思います。
 当たり前のことですが、仕事に就くのは、生きていくためです。それはお金を得て、生計を立てるのもそうですが、私は何よりも社会との関わりを持ち、必要とされることだと思います。そして私は、人の住むところを創ることで、必要とされるような人になりたいです。そのために今は、自分の興味のあることを学べる大学に入るために努力していきます。

 

       



11組 

 私の将来の夢は商社で働くことです。
 私は、高校に入るまで5教科の中で英語が一番苦手でした。また、好きではなかったので高校入試のために嫌々勉強をしていました。
 しかし、高校に入ってから英語の授業が少しずつ楽しくなり、少しずつわかってくるようになりました。そして、夏休みにオーストラリア短期留学があることを知り、この機会に思い切って参加してみようと思いました。少し勇気が必要でしたが、この機会に英語のコミュニケーション能力を身につけようと思いました。
 周りに日本人がほとんどいない環境の中で二週間も過ごすことができるのかと非常に不安でした。しかし、実際にホームステイをしてみると、適切な表現が思いつかないときはジェスチャーを使ったり、似たような単語を使ったりなどして、なんとか会話を成り立たせることができました。 また、ネイティブスピーカーのお話をたくさん聞くことにより、生きた英語に触れることができました。また、教会に通うなどをして、英語圏の人々の文化にも直接触れることができました。これらのことをきっかけに、私はますます英語が好きになり、将来は、英語やその他の外国語を生かせる仕事に就きたいと考えるようになりました。
 商社は、海外を相手に貿易の仕事をするところです。日本の商品を販売したり、海外の商品を買ったりなどして、日本や海外の商業を活性化する仕事です。私は、ものを売買するなどの営業の仕事にも興味があるので、語学を活かしながら商社員になりたいと考えています。
 そこで私は大学の経済学部か商学部に進学し、マーケティングや貿易について学びながら、英語やその他の語学の勉強に励み、国際的な視野を持った人間になるよう努力していきたいと思います。また体力を付けるために中学時代のようにテニスを再開したいと思います。
 また、日本以外の様々な文化やものの考え方、価値観などを持った人たちと接していきたいので、大学に来ている留学生たちとも交流を深めていきたいと思います。
 そのためには、まず志望する大学へ合格できるよう、日々の勉強に頑張って取り組んでいきたいと思います。
 大学では、商業や経済について多く学び、さらに外国の文化も学びたいので、大学時代にしかできない貴重な体験を積み、将来の仕事に生かしていきたいと思います。