雅楽鑑賞会〜伶楽舎コンサート〜の感想

 

         

 

9組
 私は、今まで生で「雅楽」というものを見たことも聴いたこともありませんでした。前に大河ドラマを見ているときに、少し耳に入ってくる程度でしか聴いたことがありませんでした。だから、聴き始めてしばらくの間は呆然としてしまいました。私は吹奏楽をやっているせいもあるのか、吹奏楽や普段聴く曲と余りにも違うため、何だかわからなかったためです。だんだん慣れてきたのか、聴いているうちに穏やかな気持ちになってきました。そして、「雅楽」とは、こんなにも優雅で神秘的なものなのだと気付きました。
 私が印象に残ったことは、音色についてです。笙(しょう=古代楽器)は音色が特にきれいだと思いました。何より、一つの楽器で和音を出すことができたり、息を吸っても吐いても音を出すことができたり、と様々な魅力があることがわかり、興味深いものでした。また、笙の演奏者の方が、演奏前後に楽器をくるくると回転させているのを見て不思議に思いました。後で調べてみたところ、調律が狂ったり、リードが振動しなくなったりすることを防ぐためだとわかり、とても繊細な楽器だと思いました。そして、音を出すことが難しそうだと思いました。笙だけでなく、すべての楽器の音色がすごくきれいでした。一つ一つの音が、きれいでまとまっていると、全てが合わさったときには、何とも表現できないような素晴らしい音楽ができると分かりました。
 そしてさらに感動したことは、指揮者がいないということです。指揮者がいないので、全員が呼吸を合わせ、互いの音を聴き合うことができなければ、あのような美しい音楽は生まれないと思うからです。これはものすごく高度なことだと思いました。リズムや音を支える太鼓や、それに乗るようにして奏でる楽器も、どれも欠けてはならないものだということです。
 私は「雅楽というものを今まであまり知りませんでしたが、とても素晴らしいものであるとこの機会に知ることができ、日本文化への理解も深まりました。このような貴重な体験をさせていただき、有り難うございました。

 

      

 

      

      



10組
 今回の鑑賞会で初めて雅楽を鑑賞しました。どういうものなのかも知らない状態で鑑賞しましたが、一緒に歌ったり、楽器の説明をして下さったりしてくれたおかげで楽しく鑑賞できました。雅楽には千三百年以上の歴史があると聞きました。今回のように日本の伝統芸能に触れることは大切だと改めて実感しました。
 今回の鑑賞会で一番印象に残っているものは「笙」という楽器です。十七本の竹が使われていて、金属のリードで音を出すそうですが、吸っても吐いても音が出せたり、何種類もの和音が出せたりと、とても面白い楽器だと見て聞いて思いました。
また、演奏の合間に楽器をくるくる回していたので、何かと思って調べたところ、楽器を温めていることが分かりました。湿気に弱く、水蒸気が楽器の中に溜まらないようにする工夫だそうです。均一に温めるために、手の中で回しているそうです。 雅楽は千三百年以上もの歴史があると聞きましたが、そのような時代からこんなにも繊細な楽器があったのだと分かり、とても感動しました。さらに笙は、合奏の基準となる音で、琵琶や箏の調弦をする時には、基準音となるそうです。
 他にも「琵琶」という楽器が気になりました。名前や写真は見たり聞いたりしたことがありましたが、現物を見るのは初めてでした。実際に音色を聴くのも初めてでしたが、バチが楽器に当たる音が気持ちの良い音でした。
 今回の鑑賞全体を通じて、日本の伝統芸能の凄さを知ることができました。こんなに素晴らしい音楽が千三百年以上前からあるなんて日本人の繊細さを感じます。これから先、雅楽を聴く機会はあまりないと思いますが、日本の伝統芸能に関心を持っていきたいと思います。

 

            

      

 




11組 

 「次のイベントでは雅楽の演奏を聴きます」
 先生がそうおっしゃったときの私は「ガガクとは何だろう」と思うだけでした。特に事前に調べることはしませんでしたが、初めての体験に胸を膨らませ大ホールの席に着きました。幕が開けた瞬間、私は息を呑み、会場のざわめきが一気に消えたのを感じました。ステージ上には色鮮やかでかわいらしい衣装に身を包んだ、演奏者の方々がスタンバイしていらっしゃいました。一体どんな演奏が始まるのだろうという期待に心躍らせていると、高らかな音色の楽器からのスタートでした。パンフレットに目を通すと一曲目「平調音取」の説明には「…会場をその調子の雰囲気で満たす役割」とあったのです。まさにその通りでした。
 二曲目の「越天楽」を聴き終えたところで、楽器紹介があり、はじめに音色を聞いた楽器の名前が「笙」だということがわかり、お気に入りの楽器となりました。
 曲が進んでいくにつれ、はっと気づいたことがあります。それは、指揮者がいないことです。お互いを信頼し合うことができないと成立しない音楽なのだと、驚きました。
 初めて雅楽というものに触れて、独特の音色・メロディーラインから日本の文化を強く感じました。まさに悠久の時を超えた音楽。
普段聞き慣れているものとは全く別世界にある、日本の伝統の良さを実感しました。一つ一つの音は力強いのですが、それらが重なったときには繊細でなめらかな音色につながっていくという不思議な体験をすることもできました。楽器ごとにいろいろな特徴があり、何よりそれを演奏している方々の生き生きとした姿に心打たれました。雅楽の良さ、そして日本文化の良さをあらためて知る機会を持つことができて、とても幸せな時間でした。ありがとうございました。

 

        

         

 

 




1組 

 雅楽を鑑賞する前、私が雅楽について知っていたのは篳篥のことだけでした。 篳篥は去年私のクラスに来ていた教育実習生の先輩が吹いてくれたので、見た目も音色も知っていましたが、その他の知識は、音楽の教科書に載っていた楽器の写真くらいでした。 だから、雅楽鑑賞会を私は楽しみにしていました。最初の曲を聴いているときは、どの楽器がどんな音なのか分かりませんでしたが、どの音も綺麗だと思いました。 楽器の説明を丁寧にしてくださって、それぞれの楽器の特徴をわかることが出来たので、そのあとの曲からは、それぞれの楽器の音色に注目して曲を聴くことが出来ました。 一番驚いたのは江戸取の校歌を演奏していただいたことでした。雅楽の楽器に出せない音域があることを知っていたので、校歌を演奏すると聞いた時は、音楽にならないのではないかと思いました。 雅楽用に編曲されていたので曲のイメージは違いましたが、聴いてみるとまた違った曲を聴いているようで楽しかったです。 また私は、雅楽の舞にも驚かされました。そもそも舞があることを知らなかったのでどんなものであるのか想像も出来ませんでした。 実際見てみても、きちんと理解することは出来ませんでしたが、ただ、あの舞いが何を表現しているのかが理解できればもっと雅楽を楽しめるのではないかと思いました。 雅楽を見る貴重な機会を得られたことに感謝して、これからは伝統芸能にも興味をもっていきたいと思います。

 

        

       

 

 




2組 

 今回私は雅楽の鑑賞会をとても楽しみにしていましたが、やはり期待は裏切られませんでした。目をつぶって耳を澄ませて聴いていたら、心の池の水面に波紋が拡がりました。
 私が初めて雅楽を聴いたのは、平清盛という大河ドラマの中で演奏されていた宴の場面でした。平清盛のライバルである源義朝の息子、頼朝は平治の乱で源氏が敗れたあと伊豆に島流しにされていまいました。その場面の中で私はどこからともなく、聴いたことのない、哀愁を帯びた音色を耳にしました。何の音色だろうと初めにそう思いました。そしてそれは知らぬ間に私の心を惹きつけていました。音の源は頼朝の吹く楽器、笙でした。なぜでしょうか。なんともいえないミステリアスな雰囲気、かつ落ち着く音色を、なぜあのように巧みに出せるのでしょう。当時、疑問に思いました。笙には中国的な雰囲気を彷彿させ、不思議という言葉がぴったりで、それ以来、私は笙が好きになりました。
 千年の歴史がある雅楽。千年前の音楽であるのに、今回聴いてみてもかなり魅力的でした。私には一つの感動がありました。約千年前の人々が聞いていた音楽と同じものを聞いているという感動です。
千年前の日本がどうであったか、どんな人が生きていて、どんなことを考えていたのか。教科書で学ぶ以外にわたしはよくわかりません。 しかし、千年前の生きた音楽を千年前の人と共有できることはとても贅沢なことだと思いました。また、その千年前の音楽を奏でる楽器を使って校歌を演奏してくださり、その新鮮さに対する驚きは非常に大きなものでした。また、それぞれの楽器の個性も楽しむことができました。琵琶の哀愁を帯びた分散和音や篳篥の独特な音色による旋律が特に耳に残りました。
 今回の鑑賞会で、やはり音楽は素晴らしいと思いました。音楽は人の心を感動させる魔法をもっています。もしかしたら、この先、雅楽を生で聴くことはないかもしれません。平安時代にタイムスリップしそうな優雅な時間を与えてくださった怜楽舎のみなさん、そして先生方に感謝します。

 

           

      

 

 




3組 

 今まで「雅楽」というものが、どのようなものか知りませんでした。何の知識も持っていなかったし、「雅楽」という言葉も今回のイベントで初めて知りました。このような状態で鑑賞しても楽しめるのかと思っていましたが、実際に鑑賞すると、いろいろなことを学ぶことができて勉強になったし、とても楽しかったです。
 特に、演奏に使われている楽器について知ることができました。知らない楽器がたくさんありましたが、細かな説明もあって、それぞれの楽器の特徴がとてもよくわかりました。その中でも一番印象に残っているのは、「龍笛」という楽器です。龍の鳴き声のような音に聞こえるというものでした。曲中でも音がとても特徴的で印象に残っています。
 また、校歌を雅楽用に編曲したものを聞くことによって、雅楽がより身近な音楽だと思うことができました。そして、雅楽の伴奏で大ホールにいる高等部生が全員で校歌を唱ったことは、私たちの人生においてとても良い思い出に残る出来事となりました。普段、何気なく歌っている校歌ですが、改めてその良さを感じると共に、これからも大切に歌っていこうと思いました。
 このように、今回の「雅楽」の講演を通して新しいことを知り、この演奏を聞くことで、本当にたくさんのことを学びました。今回のような経験はなかなかできることではないと思うので、この経験を少しでもこれからの生活に役立てていけたらと思いました。また、今まで知らなかったことの中にも興味を持てるものが沢山あると思います。いろいろなことに関心を示して、興味のあることを発見したら、自分から積極的に良く調べていこうと思いました。日本文化の奥深さを体験できる機会となったことを嬉しく思います。