田中優子先生講演会をお聴きして

 

       

 

3組
 言語力がいかに大切なものなのか、田中先生の講話をお聴きして深く考えさせられました。田中先生はピラミッドで言うと、言語力を基礎としてその上に思考・判断力、さらにその上に表現力があるとおっしゃっていました。 つまり、言語力が充分でないと深く物事を考え、正しい判断をするということはできないということです。言語および基本的な計算ができない人は苦労を強いられると思われます。 例えば、計算ができない人は買い物をするときに、お金をだまし取られてしまうかもしれません。言語力がないと相手の言っていることがおかしいことに気付かないこともあるでしょう。 日常生活を送る上で欠かせない言語力と計算力は小学校時代にほとんど身に付けられますが、それをさらに発達させることによって、より高度な表現をすることができます。 表現の幅が広がることは実に楽しく、素晴らしいことだと思います。文章や歌、絵といった方法を使って表現することの素晴らしさはずっと昔から知られています。 田中先生のお話の中にあった、江戸時代の人々が外から受けた情報から、自分たちで新たに創った文化が良い例だと考えます。言語力から広がる様々な能力は素晴らしいと感じると共に、これからも更に自身の言語力を高めていきたいと思います。

 

   

 

      

      






4組
 僕は、このグローバル化が進む社会の中で、どのように生きていくかが、ますます大きな課題となっていくと思います。これからよりよい生活を送るためには、少なくとも日常会話ができる程度の英語力を身につけていかなければなりません。そのためにも英語の学習を重視し、英検についても今後準2級、2級、そして準1級と徐々にステップアップして挑戦していくつもりです。そうしないと、現代のグローバル社会に取り残されてしまうと思うからです。そして、2020年には東京オリンピックが開催され、多くの外国人が日本を訪れます。国と国ではなく、「人と人」とがつながる、本当に貴重な機会になるはずです。日本を訪れる人の中には日本語がほとんど話せない人がたくさんいるはずです。日本と他の国々の人がつながるためには、英語をはじめとする語学の習得が必要不可欠になります。世界の人々とつながる手段として、これからしっかり英語を学んでいきたいと思います。
 それと同時に日本古来の文化を守っていかなければならないと思います。
かつての日本もグローバル社会であったとのお話がありましたが、そうした部分に加え、「おもてなし」の精神を身につけていく事も大切です。そうした精神によって他者に対する理解はより深いものになると考えていますし、日本文化を自身のバックボーンとして自覚し、学ぶことで真の意味で国際理解が促進されると思っています。
 これからの社会を生きていく僕たちにもっと必要なのはコミュニケーション力だと思います。幅広い分野で世界を舞台に活躍できるよう、江戸取生としての自分のするべきこと、できることを実践していきたいと思います。

 

         

      

 







5組 

 まずは言葉を発してみる。そこから全てが始まる、と田中優子先生は仰っていました。友達同士でも然り、初対面の人でも、とにかく誰とでもです。言葉を発さずに相手に何かを伝えることは不可能です。 それは相手がどんなに気心知れた友人や家族であっても同じです。すべての始まりである言葉の大切さを、私達は普段意識できているのでしょうか。「以心伝心」といった都合の良い言葉に逃げていないでしょうか。 そう考えてみると、私達は言葉が持つ力を少し軽視しているかも知れません。そして今回の講話の重要なテーマだった「グローバリーゼーション」の始まりも言葉であると思いました。 これからのグローバリーゼーションの時代では言葉の力がないと何も進みません。英語で世界中の人々との会話を通して、きちんと自分の意志を相手に伝えられる力です。 それは自分たちの未来を決めていく力でもあります。その力の有無によって、私達の将来は大きく変わると行っても過言ではありません。 「日本人は英語が話せない」と言われますが、それには英語力だけの問題でなく、西洋人が当たり前のように行っている「思ったことを相手に伝える」といった姿勢が欠けているところに原因があると思います。 言いたいことがあっても言わない風潮が日本人には確かにあります。言いたいことを言ってしまうと失礼であると、つい遠慮がちになってしまうのだと思います。 しかし、思っていること、感じていることがあるのに、それを相手に伝えないということの方が失礼なのではないでしょうか。同じ言葉であっても、工夫一つで伝わり方が全く異なるということもあります。 文字を並べただけとは全く異なるニュアンスを相手に伝え、相手の心を動かすことができます。そのような言葉の持つ力を自分なりに最大限活かしていくことこそが、これからのグローバルな時代を生きていく上で最も大切なことかもしれないと思いました。

 

        

      

 

 







6組 

 今回の講演会では法政大学総長の田中優子先生から、最近の大学入試の改革のことや先生が専門とされている江戸時代についてのお話をお聴きしました。 「高等学校基礎学力テスト」が2019年度から、「大学入学希望者学力評価テスト」が、2020年度から導入される予定です。それらは、思考力、判断力、表現力が必要とされているということでした。 学校で行われているテストだけではこの3つのことを完璧に評価することはできないと思います。また、現代社会では、グローバル化が進んでいます。このことについて、田中先生は江戸時代をグローバルという表現を用いて話をされていました。 日本の銀と、朝鮮半島の物と、貿易をめぐっての朝鮮侵略で負けた後、立ち直るのが江戸時代としていました。江戸時代は循環社会で、今は海外に頼っている化石燃料もその当時は鎖国中だったため輸入できず国内の資源でまかなう必要がありました。 また鎖国という言葉についても、最後にお話をしてくださいましたが、今は「鎖国」という決めつけるような言い方をしていないということでしたので、とても驚きました。 鎖国のような状況であった江戸時代、そうした中で使われた燃料には、鯨、鰯などから採った油や菜種油などがありました。 その他にもリデュース、リユース、リサイクル、リペアの生活をしていたり、着物は新品なものが繰り返し着ることにより、最終的には灰となって畑に埋められるというように、ゴミのない生活がなされていました。 今では、毎日大量のゴミが出されています。現代社会においても、ある程度ゴミを減らすことができると思います。 今回のお話で、グローバル化を考えるときに、江戸時代までたどって考えていくことに非常に興味を持ちました。また、現代のグローバル化が進む社会に合わせるためには、英語が必要だと改めて思い知りました。これからのグローバル化社会に対応していくためにも、英語の勉強をしっかり頑張りたいと思います。

 

        

      

 

 







7組 

 今回、田中優子先生のお話をお聴きして、2つのことを学ぶことが出来ました。まず一つは大学とはいったいどういうところなのかというのが一層具体的になりました。今各大学ではグローバリゼーションに対応した様々な改革と工夫がされています。 自分たちが入学試験を受ける頃には一層この流れが進んでいるかと思います。田中先生は法政大学の総長として法政大学がスーパーグローバル大学に認定されるために尽力されたと話されていました。 そこでスーパーグローバル大学についてより詳しく調べてみました。そうすると、東京大学や慶應義塾大学など自分が目指す大学が指定されていました。これは逆に言うとグローバル化に対応できる受験生こそが、合格を許されるとも言えます。
 私は、受験までの2年半、学力とともにどの様な能力を持った人材が求められるかも理解できました。田中先生はグローバリゼーションに対応できる思考力・判断力・表現力をどの様に身にすればいいかを具体的に教えて下さいました。 その中で私が一番大切にしたいと思ったのは主体性です。田中先生は「自分で決めて実行する」と話されてました。この夏休みは、自分の時間が沢山あります。「自分で決めて実行する」習慣を確立したいと思っています。 昨年度は、夏期勉強合宿において自律的学習を目標に学習に励みました。さらに九州修学旅行では、スーパーグローバル大学に指定されているアジア・太平洋立命館大学において多くの留学生と交流し、国際化の在り方について学びました。 これらの経験を生かし、今後田中先生の教えの実践に努めたいと思います。

 

        

      

 

 







8組 

 今回の田中優子先生の講話で僕はグローバル化の波の中にある日本についてより深く知ることができました。
 僕たちは今、高校生として自分の将来に向けて日々勉強していますがこれから高校を卒業して大学に入り、卒業したらもう社会人です。僕たちが社会に入ったときグローバル化というのはますます進んでさらなるスキルが求められるようになると思います。 そのグローバル社会の中で求められるのが思考力・判断力・表現力でそれは自分が他の人間の中で唯一無二の個性的で貴重な存在であるという自己肯定感を持つことで、それを育てられると田中先生はおっしゃいました。こうして進んでいくグローバル化の波の中で持つべきものは自分の主張を自分の言葉で話せることだと僕は考えます。 外国の方と喋ることが増えていくことによって外国語、特に英語で話すことも増えていくはずです。その中で日本語でも伝えることの難しいようなことを英語で伝えなくてはいけない場合も増えてくるはずです。そのときのため、僕は英語をもっと勉強しなくてはいけないと思いました。自分の個性を如何に作るのか、見えない未来に対して少し恐れるところもありますが、その未来はきっと明るいものです。そしてその未来は僕たちが創るものです。これから先を考えるととても楽しいものだと思いました。
 そして、田中先生の専門分野である江戸の文化についてもより深く知ることができました。僕は中学二年生のときに夏休みの歴史研究という課題のために父親と二人で京都を訪れ江戸の文化について調べました。そのときに興味を惹かれたのが江戸の循環社会でした。江戸ではもののほとんどが再利用され、着物なども子どもサイズに切ったり、その後雑巾になったり赤ちゃんのおむつになったりするまで捨てられることはなかったということですが、今も徹底されていない3R、リデュース・リユース・リサイクルが江戸の町では当然のように為されていたことには驚きました。また、地産地消も盛んに行われていました。その背景には地域間の人の移動、情報の移動が少なかったことにあるそうです。 そんな江戸の文化について田中先生がおっしゃっていたことの中の日本の外交政策のことにとても興味を惹かれました。その中でも今までの「鎖国」への認識が間違っていたということ。 今まで鎖国とは幕府が鎖国だと言って行われていたものだと思っていましたが、本当はキリスト教の神のみを信じ、幕府のために祈らないという考えが幕府の意向にそぐわなかったためにキリスト教関連の書物や教義に関連する情報を外国から入れることを禁ずるというもので、キリスト教とは関係のない天文学や数学についての知識を取得することは禁じられていなかったそうです。 そして、最近では教科書に「俗に言う鎖国」というように表記されていること、鎖国という言葉が数年の内に教科書から消えるかもしれないということは大変驚きました。
 今回の田中先生の講話では今まで知らなかった過去のこと、これから探っていかなければならない未来のことを学びました。