修学旅行に参加して


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  1組
 私は修学旅行で三つのことを学びました。一つ目は、グローバル化とは何か、そして何故必要であるのかということです。グローバル化とは、国と国を分けている隔たり、障壁が小さくなることです。この隔たりが無くなると世界が一つになり、色々な国の人の考え方や文化を差別せずに受けとめることができます。今、起こっている戦争は宗教的な問題が多いです。今より、もっとグローバル化が進めば解決できるかもしれません。人と人がより結びつくために、グローバル化は必要であることが分かりました。
 二つ目は、原子爆弾の恐ろしさと戦争の悲惨さについてです。今回、原田先生にお話ししていただいて改めて感じました。一瞬のうちに全てを奪う原爆の威力、そして長崎に落とされた三つの理由についてお聞きしました。私の祖先のいる場所に落ちていたら今の自分はいないかもしれないと思いました。終戦から七十年です。日本が戦争をせずにいる期間が、たった七十年ということです。これからの世代である私達がこの平和を続けていかなくてはなりません。
原田先生は戦争とは「人の心の中で起こる」とおっしゃいました。なぜ人は戦争を起こすのでしょうか。国土を増やすため、自分に従わせるため、自分と意見が合わないから…。戦争に勝ったとしても得られた利益は果たしてなくなった物、そして人の命に見合うほどのものなのでしょうか。人の命を犠牲にしてまで得ていいものはないと私は思います。「目には目を、歯には歯を」という考え方では、戦争は無くなりません。戦争を起こすのが人の心なのであれば、それを止めるのも人の心です。私達は戦争を起こすのを止められる心の持ち主にならなければなりません。そして二度と悲劇が起こらないように、このことを決して忘れずに努めていきます。
 

  2組
 私は今回、四泊五日で九州へ修学旅行に行きました。この五日間で多くのことを学びました。その中でも私の心に残ったことを書きます。
 一つ目はAPUでのことです。学校の英会話の授業以外では、私は今まで外国人と話したことがありませんでした。また、20カ国もの外国人に囲まれたこともなかったので、最初はどうなるのかとても不安な気持ちになりました。ですので、初めは全く喋れなかったし、聞き取ることさえも出来ませんでした。しかし、しばらくするとジェスチャーやプレゼンテーションを通して、少し英語を聞き取ることができ、この人は大体こういうことを言いたいんだなと理解できるようになりました。また、留学生と英語で会話できた時は、本当に嬉しかったですし、もっと英語が上手に話せるようになりたい、外国人と話す機会を作りたいと思いました。今回APUでの体験を通じて大切なことを学びました。例えば
間違えても恥ずかしがらないということです。私が最初にAPUで留学生とあまり話せなかったのは、自分の英語が伝わらなかったらどうしようとか、間違ってたらどうしようという理由があったからです。でも恥ずかしがっていたら相手には何も伝わりません。片言でもいいので、まずは英語を喋ってみることが大事だと思いました。実際にAPUに行って留学生とコミュニケーションをとってみないと分からなかったと思います。
 二つ目は長崎の平和学習のことです。平和について考える機会は今までにも何度かありましたが、今回のように実際に原爆を体験した人からのお話をお聞ききしたり、爆心地に行ったことはありませんでした。原田さんのお話では、
原爆の恐ろしさや原爆を落とされた人々の悲しみや苦しみが伝わってきました。改めて平和の大切さや、今自分が平和に暮らせていることがどれだけ幸せかということが分かりました。そしてこれからも平和に暮らしていくためには、原田さんも仰っていましたが、身の周りの平和を大切にすることだと思います。家族や友達を大切にすることは、平和な世界につながると今回の講話を聞いて思いました。なので私はこれからも友達や家族に感謝の気持ちを忘れずに接していきたいです。
 

  3組
 私は九州修学旅行に参加して色々なことを学ぶことができました。
 1つ目は「異文化を体験する」ということです。私たちは2日目に立命館アジア太平洋大学(APU)に行きました。大学へ行く前に事前学習ワークブックが配られました。そのワークブックには、「APUとはどのような大学なのか。」を知り、「グローバル化とは何なのか。」「何が幸せなのか。何が貧困なのか。」を考えるものでした。まずAPUについてインターネットで調べたときは、とてもびっくりしました。約80カ国以上もの地域から集まった留学生が在籍していることと、講義のおよそ80%が日本語と英語の二言語で開講されていることにです。
 朝ホテル内で留学生による自己紹介が行われたときも、あの場に20カ国もの人が集まっていました。そんな経験はもうないと思います。次にグローバル化について調べたとき、国と国を分けている隔たりが小さくなることとありました。具体的にその隔たりとは何なのかが重要だと思いました。グループディスカッションでは、国境がなくなること、世界で情報共有が行われること、そして世界に多くの友達ができることなどの案が出ました。その後、クラスの代表がAPUの体育館で全クラスの前で発表する場面がありました。私のグループはパネルを使った発表でした。他の組では劇のようなものでグローバル化というものを発表しているところもありました。そこで私は「グローバル化」というのを難しくとらえすぎていたのではないかと思いました。世界の人々はみんなどこかでつながっている、それでいいじゃないかと思いました。グローバル化について深く考えることができ、APUの学生と英語で会話をすることができたことは、私のかけがえのない思い出、経験となりました。
 2つ目は「平和について考える」ということです。私たちは今回、原田さんという実際に被爆された方のお話を聞きました。原田さんは当時のお母様などとの会話も織り交ぜてお話してくださいました。そこにはテレビなどとは違う迫力がありました。最後に原田さんは「女性が一番つらい思いをする」とおっしゃっていました。私が女だからかその言葉にとても涙が出てきました。その後の原爆資料館では直視できそうにないものも多く展示されていました。
私たちは戦後70年という節目にこのようなお話を聞くことができました。これも何かの運命と思い、大人になった際には戦争を知らない後世に精一杯戦争、そして原爆の怖さを語り継いでいかなければなりません。まだまだ書き足りませんが、4泊5日で学んだことを忘れず日々を過ごしたいと思います。
 
  4組
 私はこの修学旅行で普段はできないとても貴重な体験をすることができました。まず1つ目は異文化体験学習です。会ったばかりのとき,私は緊張してほとんど何も話すことができませんでした。しかし,留学生の方々は何度も私たちに話しかけてくれ,笑いかけてくれました。そのとき私は「言葉は通じにくくても,コミュニケーションをとることができるのだ」と思いました。学校見学をする頃には,もうすっかり慣れて,自然に会話ができるようになりました。私はこの体験を通じて,恥ずかしがらずに英語で話しかける勇気を得ることができました。
 2つめは平和学習です。今年は戦後70年という節目の年で,テレビや新聞でも,戦争に関することがたくさん取り上げられていましたが,直接戦争体験者のお話を一度も聞いたことはありませんでした。原田先生のお話をお聞きして,そのあまりにひどく,信じられないようなお話に私は耳を疑いました。溶けてしまったガラスや破壊された教会のマリア像,ひどい火傷を負ったり黒こげになってしまった人の写真などはとても悲惨でした。中でも11時2分のままで止まった時計は見ているだけでとても悲しくなりました。それまでは生きていた人たちが皆,一瞬にして消え,その人たちの時間は11時2分で今も止まっているのだと思うと本当に泣きそうでした。この体験で戦争は確かにあったということを実感することができ,自分がどれだけ今幸せに暮らせているのかということを感じさせられました。平和公園のセレモニーで誓ったように,永遠の平和を守るべく平和の大切さを広めていきたいです。
 3つめは歴史学習です。旅行中,私たちはたくさんの歴史的名所を訪ねました。それぞれの場所で多くのことを学ぶことができました。もし,今後
外国の方々に日本のことを尋ねられたら,きっと以前の私よりもいろいろなことを教えられると思います。私は歴史学習を通して,日本人として身につけておくべき教養を得ることができました。
 
  5組
 11月3日から7日まで九州に修学旅行に行きました。今まで体験したことのないことをたくさん体験することができました。
 1日目は、水郷柳川でドンコ舟に乗りました。船頭さんが歌を歌ってくださったり、頭がつきそうなぐらい低い橋を通りました。他にも、みんなとおしゃべりをするなど、とても楽しい時間を過ごすことができました。御花では、和と洋が混合していてとてもきれいでした。2日目は、立命館アジア太平洋大学に行きました。英語で会話しながらディスカッションとプレゼンテーションをしました。英語が分からなくても、身振り手振りで頑張りました。初めはどうなるかと心配でしたが、オーストラリアでの経験を生かすことができました。
 3日目は、熊本城に行きました。きれいに敷き積まれた石垣が今でも残っていて、すごく驚きました。金箔の上に絵が描かれている豪華な場所もあれば、階段が急で何もないような質素な場所もありました。その次にみずなし本陣と雲仙災害記念館に行きました。みずなし本陣では、実際に災害を受けた家がいくつも残っていました。それはとても悲惨なものでした。窓が割れて、家の中にも火山灰や石などが埋まっていました。雲仙災害記念館では、平成時代と江戸時代に起きた噴火や、噴火による災害について知りました。それも先ほどと同じように悲惨なものでした。
 4日目は、原田先生に平和講話をしていただきました。その後、長崎原爆資料館や平和公園に行きました。
戦争を絶対にやってはいけない、原爆を絶対に使ってはいけないということが改めて分かりました。被害を受けた人や物が想像以上に変化していて、言葉も出ませんでした。次に長崎市内自主研修をしました。どっちに行ったらいいのか分からなかったので、長崎の方にいろいろ聞いてとても楽しむことができました。
 五日目は、吉野ケ里遺跡と太宰府天満宮に行きました。吉野ケ里遺跡では、弥生時代の建物や日用品などを見ることができとても興味深かったです。太宰府天満宮では、御本殿がとてもきれいで、飛梅や皇后の梅などたくさんの梅がありました。「過去・現在・未来」の三つを表す太鼓橋の渡り方など色々なことを知ることができました。
 最後に、この修学旅行を通して自分がこれからどうしなければいけないのかということを考えることができました。この体験ができたのは学校やそして何よりも家族のおかげです。これからも一生懸命頑張りたいです。
 

  6組
 今回の修学旅行では実際に見たり、聞いたりすることで、色々なことを学ぶことが出来ました。その中でも特に私にとって印象深いものが3つあります。
 まず1つ目は、立命館アジア太平洋大学(APU)に行ったことです。行く前は外国人の方とうまく話が出来るかどうかとても不安でした。しかし
留学生の方たちはとても優しく、積極的に話しかけてくださり、私の緊張も徐々にほぐれていきました。そしてグローバル化についてディスカッションをする時には、片言の英語でしたが、自分の意見を伝えようと必死でした。またみんなで英語の文章を考えて、それが完成した時の喜びは今でも忘れられません。APUでは外国の色々な文化を学んだり、完璧な英語が話せなくても、話そうという気持ちがあればコミュニケーションを取ることはできるということを身をもって感じることが出来ました。
 2つ目は、みずなし本陣や雲仙災害記念館に行ったことです。まずみずなし本陣には雲仙普賢岳噴火による土石流災害の爪痕が残っており、実際に被害にあった家を見て、改めて自然の脅威について学ぶことが出来ました。次に、雲仙災害記念館では、1990年11月に始まった平成噴火から1996年の噴火終息宣言まで、島原で何が起こり、何が残ったのかを学ぶことが出来ました。特に、江戸時代の噴火や、火山や火との共生などを再現した映像では、とても分かりやすく理解することができました。この2つの場所では
自然の脅威で、多くの人が亡くなってしまったという現実を知り、またそうした脅威がありながらも、人間にはそれを乗り越える強さがあることもよく分かりました。
 3つ目は平和講話です。私はこれまで一度も戦争を直接体験した人から、戦争の話を聞いたことがなかったのですが原田さんのお話は自分が想像していたよりも壮絶なものでした。まず、戦争中は死といつも隣り合わせで、毎日おびえながら生活していたそうです。今の私たちの生活と比較すると、私たちは毎日学校へ行くことができ、三食ご飯を食べることが出来、そして安心してふとんで寝ることもできます。原田さんのお話を聞いていると、どんなに幸せな生活をしているのか、改めて感じることができました。
 また原田さんのお話では原爆によって、殺される理由のない人々が一瞬で亡くなってしまい、かろうじて生き残った人々も体や心に深い傷を負い、今でも苦しんでいる方がいらっしゃるということです。こうしたお話を聞いた後に、やはり戦争は起こしてはならないものだと分かり、そしてこれからは一人一人が平和についてよく考え、平和な生活を維持していかなくてはならないと思いました。

 

 

  7組
 修学旅行に参加して、僕は様々なものを学び経験しました。それは様々な九州の歴史であり、先人達の技術であり、APUでの外国人との英会話などです。この旅行で得たものを大切にして、これからの学習に活用したいと思います。そのために今回の旅行で特に印象に残っているものを挙げて、そのときの感想を記憶しておきたいと思います。
 まず1つ目のAPUでの体験です。僕たちの7組3班を担当していただいた留学生はタイ人のユンさんでした。はじめは班員全員、シャイになってしまいました。しかし、だんだん英語で話すことに慣れてきて、レクリエーションの時には、片言だけれども自分の意見や意志を少しずつ伝えることができるようになりました。さらにユンさんの流暢な英語を断片的にですが聞き取ることができるようになりました。とても楽しかったと思える体験になって本当に良かったです。これを通して留学の大切さが分かったような気がします。留学してその国の文化を理解し受け入れ、learn about ではなく、learn fromの考え方をしたいと思います。
 2つ目に印象に残っているのは平和講話です。
原田さんの話された内容はとても悲惨で、とても鮮明に映像のように感じ取ることができました。幼い頃のことを今でも覚えているということは、原爆投下という出来事がどれほど衝撃的であったかということを物語っているように思えました。このお話をお聴きして、「戦争を起こすのは人の「心」であり、その戦争を抑えるのも人の「心」である」という最後の言葉に、とても感銘を受けました。今も内戦や紛争をしている地域があり、苦しんでいる人がいます。それを抑えるにはすべての国の人々が平和を望み、戦争を起こそうとしていることへの抑止力にならなければいけないと思いました。それは本当に途方もないことかも知れませんが、戦争を体験し原爆の被害を唯一受け、現在は平和な暮らしをしている日本が、この経験を風化しないように大人から子どもへ伝承し続け、世界に発信していくことで少しずつ着実に戦争を減らしていくべきだと思います。そのために、この平和講話でお聞きした内容を伝えていこうと思います。
 3つ目に自主研修で訪れた出島です。実際に行ってみて、江戸時代にタイムスリップしたようでしたが、そこは当時のオランダなどの最新の技術が使われていて、先人達の技術の結晶なのだと思いました。
 今回の修学旅行で本当に色々なことを学ぶことができました。このことを忘れずに多方面に活かしていき、大学へ進学するための重要な経験にしていきたいと思います。
 


  8組
 文化の日から始まった私たちの修学旅行はまさに沢山の文化、歴史を感じられる5日間となりました。思い出に残っている出来事は多くありますが、特に印象深かった出来事にいて触れていきたいと思います。
 1つ目は、立命館アジア太平洋大学での異文化体験学習です。私たちの担当をしてくださった留学生は、スリランカ人の女性でした。お互い公用語が英語ではないので、辞書で調べながらのたどたどしい会話でしたが、
共に考え共に作業をしたことで、私たちの班全体にチームワークが生まれたと思います。また、いろいろな国の留学生から日本に来て驚いたことを教えてもらったり、お昼休みに出身国の食事や生活の様子を教えてもらうなどの交流を行い、私の中の世界が大きく広がったと思います。私の友達からも、今回の異文化交流を通して、将来留学したくなったとか、海外に行ってみたいなどの声を多く聞きました。私自身も今回の異文化交流を通して、実際もっと多くの国を知りたい、多くの人に日本の文化を知って欲しいと思うようになりました。
 2つ目は、熊本城や吉野ヶ里遺跡の見学です。大きな天守閣や有名な本丸御殿だけでなく、火事で焼けた石垣の跡や、石工さんが削った跡のある石など、実際に行ってみないと見学することが出来ないものをたくさん見ることが出来ました。とても貴重な体験でした。また、吉野ヶ里遺跡では、昔の人々の生活の跡を見ることが出来ました。
私は土器を見るのが大好きで、今回吉野ヶ里遺跡でもたくさんの土器を見学してきました。土器には、たくさんの生活の工夫が詰め込まれています。その中で私が最も印象的だったのは、甕棺というものです。甕棺は、死者を中に入れて埋葬するための壺のようなものなのですが、これは、はるか昔の弥生時代から死者を棺に入れて埋葬するという今の私たちと同じような習慣があったことを示しています。
このように、吉野ヶ里遺跡では、我々の生活のルーツとなる小さな工夫をたくさん見つけることが出来ました。
 3つ目は、長崎での平和学習です。私は戦争に関する本や映像を観るのが嫌いです。描写が恐ろしいですし、もしこれが現実になってしまったらと思うと、怖くてたまりません。しかし今回の平和講話をきっかけに、それではいけないんだということに気がつきました。この平和講話を聞き、
これからの将来を担っていく私たちは、戦争の悲惨さ、辛さから目をそらすのではなく、日本人として過去に向き合いしっかりとその事実を心に刻むことが大切だと気づいたのです。原爆資料館で実際に戦争によって失われた多くの命やものについて知ることが出来たので、改めて平和の重要性というものを感じることができました。戦争体験を話してくださる方は年々少なくなっているのに対し、戦争について何も知らない世代はどんどん増えていきます。将来日本が争いという間違った道に進んでいいわけがありません。私たちは決して戦争の記憶を風化させてはならないと痛感することができました。