中2  雅楽を鑑賞して

雅楽で演奏された校歌

 今回、伶楽舎の方々に雅楽を聴かせていただき、伝統的な楽器について色々なことを学びました。
 一番印象に残ったのは、雅楽の世界では一番の基本である、「唱歌(しょうが)」というものを歌ったことです。唱歌は、どこかで聞いたことはありますが、何かはわかりませんでした。そういったことからも私は知っているようで、日本の文化について何も知らないのだと分かりました。お正月などになると、「越天楽」は、テレビやスーパーマーケットなどで流れています。それが、雅楽だったのだと初めて知りました。
 また、雅楽はゆっくりとした音楽だから、雅楽よりは少し速いテンポの校歌のような音楽は雅楽では演奏できないものだと思っていましたが、江戸取の校歌を雅楽で演奏していただき、とても雅楽を身近に感じることが出来ました。また雅楽は難しいものだと思っていたけれど、リズムの取り方は私たちにもでき、思っていたよりも簡単で驚きました。
 私は生まれて初めて雅楽という音楽を感じさせていただき、とても貴重な体験をさせていただきました。また、唱歌を歌ったり、雅楽のリズムをとる体験をしたり、とても楽しい時間でした。私たち若い世代には雅楽などの日本文化を知っているひとは多くはないと思います。日本人として母国の文化を知ることは大切だと思いました。

 

和の音楽

 私は今回の雅楽を鑑賞して、様々なことを感じ、学ぶことが出来ました。
 一つ目は楽器についてです。私は吹奏楽部に所属しているので、色々な楽器を見るのをとても楽しみにしていました。琵琶という楽器は、琴と同様に普通に弾くのだと思っていたら、押し付けながら弾いていて、とても特徴のある音色で、このような弾き方もあるのだと思いました。そして笙は、息を吸っても吐いても音が出ることにとても驚きました。吹奏楽部に所属していて、楽器の種類をある程度知っているつもりだったのですが、息を吸っても吐いても音が出る楽器があるという事を初めて知ったので、とても驚きました。そして篳篥は、楽器が小さいにも関わらず、とても大きな音が出ていたので、楽器は見た目じゃないのだとしみじみ感じました。
 二つ目は、雅楽自体についてなのですが、様々な発見をすることが出来ました。配置については、打楽器、弦楽器、管楽器という順に前からなっていて、ちゃんと決まっているのだと驚きました。そして、雅楽の演奏は男性だけがするものだと思っていたので、女性もいて、性別は関係ないのだと思いました。
 三つ目は舞楽についてなのですが、舞をする人の装束が思いのほか派手で驚きました。そして、あの動きの中にひとつの物語が入っていると思うと、昔の人はとても想像力が豊かなのだなと思いました。
 最後に今回の鑑賞を聴いて、今まであまり関わりのなかった雅楽について知ることが出来ました。これをきっかけに、これからは和の音楽をもっと知っていきたいと思いました。

 

 

雅楽への興味

 私は今まで雅楽に対してあまり興味のない分野だと思っていました。けれども今回の鑑賞を通して少し身近なものにすることができたように感じます。その理由は二つあります。
 一つ目はわらべうたの「あんたがたどこさ」や校歌を雅楽で演奏して下さったからです。今回の雅楽のようにあまり詳しく分からない音楽を鑑賞するときに、知らない曲ではなく知っている曲を聴くことができて、より楽しい時間を過ごすことが出来ました。特に校歌は、普段
CDから流れるものからしか聴かないので、雅楽での演奏は迫力もあり、頭の中で歌詞を思い浮かべながら改めて歌詞の意味について考えることが出来ました。これは気持ちが入った雅楽の演奏のおかげだと思います。
 
二つ目の理由は、雅楽の古楽器紹介などが詳しくて分かりやすく面白かったからです。どのように音を出すのか動作のある説明や実際に手を動かして楽器を弾く真似をしたご配慮にすごく感動して、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 何も知らなかった私でも、このようなたくさんの工夫で、昔からある「雅楽」という音楽に興味を持つことができ、とても楽しい経験となりました。

未来を支えている過去

 雅楽のような古い日本文化を学ぶ機会は、あまりありません。貴重な時間でした。現代の音楽と比べると、大幅に違っています。ものには必ず何かしらの違いがあるということをよく学べたと思います。この世の中に完全に同じものは存在しないということです。言いたいことは、人は皆違うので、他の人一人一人を見て、受け入れていくことが大切であるということです。
 雅楽などの日本文化が、現在の日本社会を支えているのではないかと思います。過去は未来を支えているのです。過去の人々が活躍しているおかげで、私たちは良い状態の日常生活を送ることが出来ています。要するに、常に自分を支えてくれている人のことを感謝することが必要だということです。自分が一回でも出会ったことある人を尊敬するということです。
 ひとつのことで、それを発展させていくと色々なことを学べます。他人の一つ一つの行動が自分を支えてくれているのです。自分も些細な行動もしっかりやっていかなければなりません。常に自分は他人のことを思いやる気持ちを持たなければなりません。
 今回の雅楽の鑑賞会を通じて、どれだけ人生で必要なことを教えてくださったのでしょうか。本当に貴重な時間でした。
 人は皆、感謝することもあり、されることも必ずあります。だからこそ対人関係は大切にしていく必要があるということを、今回の雅楽から学べたことをよかったと思います。

一瞬で人の心を動かす音

 私は、初めて雅楽を見て、とても感動しました。何度かお正月に神社で聞いたことがありましたが、どんな楽器で奏でているのかは、知りませんでした。今回の鑑賞会で、実際見てみると、知らない楽器がほとんどで、興味が湧きました。とくに、印象に残った楽器が3つありました。
 1つ目は、幕が上がった時に、目に付いたのが、中央にあった、大きな太鼓です。獅子のイラストが書いてあると説明してくださり、かっこいいと思いました。また、音が低く、どこまでも届きそうな音だったので、すごいと思いました。さらに、叩いている方の顔が見えなかったので、どんな方が叩いているのか、とても気になりました。
 2つ目は、篳篥です。篳篥について、演奏を聞く前に、担任の先生からお話をお聴きしていました。その話というのは、古文の説話集に書いてあるという、夫婦の物語です。ある女性が、お祭りに行くために外へ出て、たくさんの男性を見たところ、自分の夫が、とても醜いことに気が付き、家庭内で無視をするようになりました。しかし、ある日、夫が篳篥を弾いているのを聞いて、もう一度夫に惚れ直してしまうという話です。私は、この話を聞いていたので、そんな一瞬で、人の心を動かしてしまう音は、どんな音なのか、とても楽しみにしていました。そんな期待を裏切らない、すてきな音でした。息の強弱によって、音の強弱もつき、すごく透る音だと思いました。
 3つ目は、笙です。息を吸いながらでも、吐きながらでも、音が出る楽器なんて、知らなかったので、興味をもちました。普通の管楽器は、指穴が音の高低を決めますが、笙の指穴は高低を決めていないということが、分かりました。
 また、私は、雅楽の歴史について調べてみました。1300年も前からある、とても古い音楽であり、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されていました。

 
私は、今回、雅楽を見て、日本の伝統文化についてとても関心を持ちました。私はこれからも日本の文化についてもっと知りたいと思いました。

雅な音楽

 僕は今回、「雅楽」をお聴きして、これまでイメージしていたものと全く異なった印象を受けました。これまでの僕の「雅楽」のイメージは、琴のような楽器から想像するようなもので、古く落ち着いた、そして少し眠たくなるようなものを印象として持っていました。そのため、楽器の音色もそのようなものだろうと思っていました。
 しかし、実際は違っていました。江戸取の校歌を「雅楽」で演奏してくださいましたが、それを聴いてとても驚きました。なぜならその音色がまるで花が舞うような雅な感じがあり、またリズミカルな演奏でしたが、それらが見事にマッチした曲だったからです。そしてその演奏に僕は魅了されました。
 
今回の演奏を実際に聴いたことは、これまで「雅楽」に対して僕が抱いていた印象を一掃することになったので、なによりも僕自身がそのことに対してとても驚いています。最近僕は音楽を聴くことが好きになりました。特に洋楽を聴くことが多いです。英語の勉強にもなるので、よく聴いています。僕が洋楽を好きになったのは、そのリズムとなによりも歌詞の存在がきっかけです。音楽はその人の、感じたものを表現する形態だと僕は思っています。その表現の中で、僕は音とともに詩に心を惹かれます。そういう理由で洋楽を聴くことが僕は好きです。今回の「雅楽」は詩の無い、音だけの演奏でしたが、名前の通り、本当に雅な感じを見事に表現されていて、とても感動しました。音楽には様々な表現がありますが、学校の校歌を歌詞が無い音でも見事に表現されていて、とても素晴らしいと思いました。
 今回、このような演奏を実際に耳にすることができ、とても良かったと思います。

日本の文化に向き合う

 僕は今まで、雅楽とは何なのか全く知りませんでした。しかし、今回なめらかで美しい雅楽の演奏を見て、聞いて、雅楽の素晴らしさを実感しました。
 特に僕の印象に強く残ったのは校歌です。一番親しみのあるはずの曲ですが、雅楽で聞くと全く違う曲のようでした。曲が同じででも、楽器や曲調が違うだけでこんなに違うのかと驚きました。知っている曲だからこそ雅楽と西洋音楽との違いが良く分かりました。
 また雅楽の楽器にも驚きました。ほとんどの楽器を知らないのにもかかわらず、その見た目と音色から日本の「和」という文化を連想できました。日本古来の雰囲気というものを感じられてとても良い体験になりました。知らなかった楽器がとても身近なもののように感じられました。
 最後に舞楽についてです。舞というからにはもっと優雅に舞うのだと思っていましたが、動くときと止まる時がはっきりしていて、機械的な動きで面白かったです。これにも日本らしい特徴が出ていて良かったです。
 この雅楽で、僕は日本の文化に向き合うことになりました。海外の文化は自分たちと違うので分かりやすいですが、日本の文化と正面から向き合うことはありませんでした。しかし、雅楽という自分の知らない日本の文化を知り、その素晴らしさを改めて知りました。この素晴らしさがもっと世界に認められたら良いなと思います。
 


 

多くの人に知ってもらいたい雅楽

 最初にステージの幕が上がると、今までに見たことのない楽器が目に飛び込んできました。最初の演奏が終わると、それらの楽器の紹介がありました。最初は笙という楽器です。これは私自身、とても印象に残った楽器です。この楽器は息を入れても吸っても音が鳴ると聞き、驚きました。どちらでも音が出るため長く音が続き、なめらかな音が出ることに感動しました。
 次に篳篥という楽器が紹介されました。この楽器は、使われていた楽器の中では一番小さい楽器でしたが、音を聞いてみると楽器の大きさと反対にとても大きな、特徴的な音が出て意外に思いました。
 それから太鼓の紹介があり、のちに演奏を聴いてみると、そのなかで中心になるほど目立っているわけではありませんでしたが、演奏全体の中でアクセントになっており、とても大切な役割を果たしていると感じました。
 演奏では「わらしべうた」や「校歌」など知っている曲も演奏していただきました。特に「校歌」を雅楽で演奏していただく機会は今後もないと思うので、とても貴重な機会だと思い、嬉しかったです。
 私は、今回の機会をきっかけに、この伝統的な雅楽をもっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。日常生活の中で雅楽が流れてきたら、耳を澄まして聞いてみたいと思います。


 

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