中等部1学年

ピアノ・リサイタルを聴いて

2015.12..2
 

1組 

 僕は、今回のピアノリサイタルを聞いて、ピアノが奏でる音の奥深さにとても感動しました。まず最初にコルネリア・ヘルマンさんの話です。話を聞いていてまず、オーストリア人なのにとても上手に日本語が話せるなと思いました。話はとても分かりやすく、モーツァルトやシューベルト、ベートーヴェンのことを沢山教わることができました。そして何よりも有名な音楽家から生で話を聞けたのはとてもいい経験になりました。
 次に、モーツァルト作曲のピアノソナタ第一一番イ短調です。この曲を聞いて僕は初めはとてもふんわりとした優しい感じだなぁと思いました。しかし、曲が進むにつれだんだんとすごみを増していきました。最後のトルコ行進曲でとてもなめらかで風のような音に感動しました。この曲で一番すごいと思ったのが指の動きです。特に中盤の部分にとても感動しました。
 次にシューベルトのピアノ即興曲です。この曲は、初めのモーツァルトの曲とはちがい、とてもユニークな感じがしました。特に三つに分かれている楽章のうち、第二楽章がとてもユニークだなと感じました。そう思った理由は、同じフレーズが何度か続いていたからです。そのフレーズが来るごとに曲の雰囲気が少し変わるような感じがしました。
 次にベートーヴェン作曲のピアノソナタ、「テンペスト」です。この曲も楽章が三つに分かれていました。ベートーヴェン独特の雰囲気がありました。この曲は他の曲と違ってユニークさや、優しい感じがありませんでした。初めから少し、暗い雰囲気でした。
 最後に、僕はコルネリア・ヘルマンさんの演奏を聞いて、音楽のイメージが、広がっていくような感じがしました。僕の父はとてもクラシックが好きです。これからは父と一緒にいろんなコンサートを行きたいと思います。

2組 

 コルネリア・ヘルマンさんのピアノコンサートを聴いて、まず、ピアノ演奏の美しさに感動しました。世界を舞台に活躍しているプロのピアニストのコンサートを直接聴く機会は、初めてだったのですが、その演奏に圧倒されました。大勢を前にしても落ち着いて、長い曲でありながら、譜面を見ることなく、一度も間違えずに弾いていて、ピアニストの人は、すごいと思いました。私は、幼稚園に通っていたときからピアノを習っていましたが、ここまでの演奏をするために、どれほどの練習をしたのだろうと思いました。
 次に、昔の作曲家の人たちのことや、曲が生まれた背景について、映像や画像を使って、コルネリアさんが日本語で丁寧に説明してくださったので、以前耳にしたことのある曲についても理解が深まり、興味を持って演奏を聞くことができました。モーツァルトのトルコ行進曲には、当時のオスマントルコの兵士達の楽団をモーツァルトが目にしたことが影響していると聞いて、ヨーロッパにおけるトルコの影響についても、興味が湧きました。シューベルトも美しい曲を残していますが、31歳の若さで亡くなったということを知りました。また、ベートーベン の耳が聞こえなくなっても、後世に残る名曲を書き続けたその苦労と情熱はなかなか真似ができることではありません。これからは、クラッシックも積極的に聴くようにし、他の作曲家の人たちについてもいろいろ調べてみたいと思いました。
 コルネリアさんは、海外のコンクールで最年少の19歳で最高位を獲得したり、特別賞を受賞していて、オーストリアだけでなく、日本でも活躍しています。才能も豊かなのだとは思いますが、幼少の頃からの、並々ならぬ努力があったのだと思います。また、お母さんが日本人ということもあり、オーストリアと日本のどちらでも活躍している真のグローバル人材であると感じました。私も、将来、グローバルな舞台で活躍できるように、自分の夢に向けて、今から努力を続けていきたいと思いました。

3組 

 私は、コルネリア.ヘルマンさんによるピアノリサイタルに参加して、音楽に対するイメージが大きく変わりました。私はピアノを習っていますが、今回のリサイタルで音楽の素晴らしさや美しさを改めて知ることができました。最初のモーツァルト作曲のトルコ行進曲は私も弾いたことのある曲だったので、より深く曲を楽しむことができました。また、ベートーヴェン作曲のテンペストは本当に波の音が聞こえてくるかのように弾いていたので私もいつかはあのように風に弾いて見たいと思いました。何よりも素晴らしいと思ったのは、1時間分の沢山の曲をすべて暗譜で弾きこなし、それでいながら1回もミスをしなかったことです。きっと私がしているピアノの練習とは比べものにならないくらい練習をしているからあんなにも上手だったのだと思います。
私は、これからもピアノを続けていきたいと思います。コルネリア.ヘルマンさんのCDなども聴いて沢山練習をしたいと思います。こんなに感動的に曲が弾けるピアニストに巡り合えて良かったです。

4組 

 私は、ピアノを習ったことがありません。しかし、コルネリア・ヘルマンさんのピアノはすばらしいと思いました。繊細でありながら、威厳があり、聴いていると、奏でられる音が踊ったり歌ったりしているように感じました。1曲目に聴いた「トルコ行進曲」では特にそのように感じました。「トルコ行進曲」は、何度か聴いたことがありますが、リズムが良くて楽しい曲だな、くらいにしか思いませんでした。しかし、今回改めて聴いて、高い音が兵隊が小走りになっている感じがしたり、低い音は息を潜めている感じがしたり、その他にも、オーケストラが演奏しているように聴こえたりして、映画を観ているようで、わくわくしました。また、指の動きを見ても、とても複雑で、それを右と左、それぞれで動かす、というのは器用な人にしかできないと思いました。シューベルトの曲では「トルコ行進曲」から一変してとても穏やかで優しい曲だな、と感じました。私は、楽器での演奏は、作曲者が骨格を与え、演奏者が命を与える、というようなものだと思っています。シューベルトの違う曲を聴いたことがあるのですが、その曲は優しい曲でした。今回聴いた曲はリズム感があり、元気な感じがしました。楽しい曲でも、悲しさや苛立ちが混ざっている曲、優しさや温かさが感じられる曲があります。演奏者の性格や、その時の感情、それにより、与えられる命の形は変わる、と思いました。コルネリア・ヘルマンさんのピアノはその作曲者、骨格、に合わせて命を与えているように感じました。私は、ピアノは弾けませんが、コルネリア・ヘルマンさんは、すごく美しい曲を奏でていることがよくわかりました。何度でも聴きたいと思える曲に出会えた気がしました。

5組 

 私は、今回のピアノリサイタルをお聴きして、一聴衆として、そして、ピアノを弾いているものとして、コルネリア・ヘルマンさんはとても素晴らしい演奏家だなと思いました。特に、最後に弾いてくださった、ベートーヴェンが作曲した「テンペスト」は、元々「嵐」というウィリアム・シェイクスピアが書いた舞台を見てベートーヴェンが作曲した曲で、空気の精エアリエルが魔法を使って海を荒らそうとしていた場面は、まるでエアリエルが魔法をかけようとしている海のど真ん中に立っている様子を自分も見たことがあるように感じるほど、幻想的で不思議な雰囲気を強く感じました。
 モーツァルトが作曲した、ピアノソナタ第11番イ短調K.311の第一楽章は優雅で美しい音色がホール全体に響き渡るような、穏やかな気持ちになれるような曲奏でした。第三楽章のあの有名なフレーズは、速いところを手慣れた手つきで弾いていらっしゃるのを見て、「ああ、ああいうふうにひけたらなあ」と思いました。
 そしてもう一つ、シューベルトが作曲した「即興曲」はゆったりとした、きれいなリズムが耳から入り体に溶け込む、そんな曲でした。
 今回お聴きした、すべての曲が丁寧で正確で、かつコルネリアさんらしさがあるとても素敵な演奏でした。また、「私もこういうふうになれるように頑張らなくちゃ」とやる気を出すことができました。この江戸川学園でこのような機会を設けていただき、コルネリアさんの演奏が聴けたこと、とてもうれしく思います。 



 

6組 

 私はこれまでも何回かピアノのコンサートを聴いたことがあります。今回は世界的に有名な素晴らしいピアニストの生の演奏が聴けるということで、とても楽しみにしていました。
 コルネリア・ヘルマンさんが演奏してくださった3曲は、とても有名な曲で、CDでも聴いたことがある曲でした。そのため、私はコンサートが始まる前から、こんな感じかなというイメージを抱いて演奏の始まるのを待っていました。
 しかし、実際に聴いてみると、イメージとはかなり異なっていました。特にその印象が強かったのが、「トルコ行進曲」です。私は、トルコ行進曲には強弱の差があまりないと思っていました。ですが、ヘルマンさんが弾いたトルコ行進曲は、音の強弱の差が大きく、また、その音の大きさがなめらかに変化していました。トルコ行進曲を基本的には強く弾き、音の大きさをほとんど変えずに弾く人もいます。その場合、聴いてる側の曲に対するイメージは、勇ましいものになります。しかし、音の大きさを変えて弾くと、柔らかいイメージを与えます。
コンサートの後に、同じ曲でも誰が演奏するかによって、与える印象がだいぶ違うとよく言われているのは、本当だな、と思いました。
シューベルトの4つの即興曲と、ベートーヴェンのピアノソナタ「テンペスト」は、どちらも優しい感じがしました。とてもあたたかく、繊細な音楽で、少し長い曲でも飽きずに聴くことができました。
 家に帰ってから、クラシックを聴こうと思い、曲を探していたら、ヘルマンさんの曲が1曲あることに気が付きました。ウェーバーの「舞踏への勧誘」という曲でした。この4曲を聴いて、聴いていてあたたかい気持ちになる演奏をするのだな、と思いました。
あのレベルの曲をミスをせずに弾くには、私が考える以上の練習があったと思います。私も勉強や部活などに限らず、様々なことにチャレンジし、もっと努力しようと思いました。


 

7組 

 僕は、ピアノを弾くことができません。そして、音楽にはあまり興味もなく、演奏会で感動するということもありませんでした。しかし、今回の演奏では、これまでになく感動しました。音楽についてくわしいわけではありませんが、よく聴いていると、部分によって強く弾いたり、弱く弾いたり、さまざまな表現方法を使って弾いていうことは分かり、それが聴いている人たちに感動を与えるのとわかりました。そういうことに気づくと、音楽に対して興味がわき、音楽の授業も楽しみになってきました。とても速く手を動かして弾いていて、どう練習すればあのように速く手が動くのか不思議でした。「どのようなことも練習が大切なのだろうな」とつくづく感じました。そして、自分自身、いろいろなことを頑張り、しっかり練習して、人に感動を与えるような活動をしたいと思いました。
 今回の演奏で感じたことを、自分の学校生活にも置き換えて考え、日頃の学校生活を豊かにすることに結びつけていきたいと思います。たとえピアノは弾けなくても、まずは授業の予習や宿題をするなど、身近に努力する材料はたくさんあります。勉強以外の活動でも、人のために、またクラスのために、頑張っていきたいです。そうして、多くの人を感動させることのできる力を身につけていきたいと思います。

8組 

 私は現在、ピアノを習っているので、このコンサートに強い興味があり、とても楽しみでした。
 プログラムもモーツァルトやシューベルト、ベートーベンと自分でも弾いたことのある作曲家でしたのでとても身近に感じました。そして今回は演奏だけでなく、ドイツの町や有名な作曲家達の住んでいた家や町の様子なども教えていただきき、偉大な作曲家たちをより詳しく身近なところで感じることができました。
 ヘルマンさんの弾くモーツァルトのピアノソナタやシューベルトの即興曲はきれいな音でうっとりしました。自分で弾くと元気の良い音になってしまい、先生からレガートで歌うようにと指導を受けてしまいます。ヘルマンさんの演奏はピアノの先生がおっしゃっていたようななめらかできれいな音でした。自分もヘルマンさんのようにきれいな音とその気持ちが出せるようにピアノを練習しようと思いました。
 ベートーベンは耳が聞こえなくなる悲しみや苦しさをピアノの音で表現していると教わったことがあります。ヘルマンさんの演奏はとても迫力に満ちた部分や繊細な部分が表現されていました、一流の演奏を聴くことによって演奏に対する心構えや曲に対する想いがいっそう豊かに、そして鮮明になりました。今回のベートーベンの曲もやはり悲しい音と激しい音が交互に聴こえ、モーツァルトやシューベルトとはまた違うピアノの音に感動しました。ピアノの演奏会は聴いたことのない曲を聴くのも楽しくて有意義なものですが、知っている曲や自分の弾いたことのある曲をプロの人が演奏してくれるのを聴くことも、今まで気づかなかったことに気づくことができ、とても勉強になります。これからも多くのすばらしい演奏家の曲を聴いていきたいと思います。