1組 |
私は今回の雅楽鑑賞は「写真や、学校に貼ってあるポスターでしか見たことがない世界に初めて踏み込む気分だ。」と思っていた。しかし、それは少々ちがっていた。雅楽自体は初めてだったけれども、似た芸能には過去に出会ったことがある。私の故郷、広島で味わった神楽が似ているように思えた。雅楽に使用する笙や太鼓は、恐らく神楽楽器のものと同じだと思う。日本古来の伝統芸能であることも同じだ。幼い頃に出会った神楽は、演目は忘れたけれど、節分の時期に子供向けにアレンジされたもので、秋田のなまはげのような恐ろしい形相の仮面を被った鬼が荒々しく舞い、その迫り来る迫力が強烈に印象に残って、幼かった私は夜になっても思い出す程怖かった。 今回の雅楽の演目「陵王」は、説明によりストーリーも理解できたし、落ち着いた厳かな雰囲気があった。また、校歌を雅楽で聴いたが、正直なところ、別の歌のようでシックリこなかった。やはり私はいつもの校歌の方が好きだ。いつもの方が明るい未来が開けてくるように感じるからだ。 伝統芸能をアレンジすることには賛否両論あるだろう。例えば、歌舞伎でスーパー歌舞伎の公演が始まった際には古くからの歌舞伎ファンは良い顔をしなかった。しかし、実際はアレンジすることで新たにその伝統芸能に親しむ人が増えたという意味で、有効であったと私は思う。 雅楽鑑賞をした夜に、家でその話をすると母が結婚式の映像を見せてくれた。そこには結婚式に臨む二十数年前の両親と、その向こうには神主さん、そしてまさに雅楽奏者の方々が映っていた。笙を吹く方の様子がよく映っていて、曲の途中でも吹く合間には火(電熱線?)にかざしクルクル回して乾かしながら吹いていた。私は吹奏楽部でフルートを吹いている。同じく湿気は厳禁だ。竹で出来ている笙なら尚更だろう。今回の雅楽鑑賞では、扱い方等までは分からなかったが、極めてデリケートな楽器であるだろうことは想像がつく。もし次の機会があれば、そのあたりの話も聞いてみたいと思っている。 |
2組 |
今回、僕が雅楽の演奏を聴いてまず印象に残ったことは雅楽の演奏についてです。演奏されていた曲は「平調の音取」、「越天楽」、「あんたがたどこさ」、「陪臚」、「陵王」でした。僕は、バイオリンをやっていますが、西洋の楽器と比べて、雅楽で使われていた楽器の音色は、少しか細い感じがし、不安定に聞こえるような音程でしたが、
各楽器のそれぞれの音色が合わさり、とてもきれいな音楽が奏でられていました。また、それぞれの曲を聴き、感じたことも数多くありました。「平調の音取」は、演奏に先立って奏される短い曲で、楽器の音を整える等の役割があります。オーケストラも調音
の様子を聴衆に見せることがありますが、雅楽はそれを曲にしており面白いと感じました。「越天楽」は小学校の音楽で聞いたことはありましたが、実際に生の演奏を聞くと
、やはりCDとは異なり、迫力のある臨場感を味わうことができました。雅楽は何種類もの楽器の合奏ですが、指揮者がいません。だから演奏者同士でタイミングをあわせるの
は難しいはずです。しかし、今回聞いた演奏はどれもとてもタイミングがあっており、協調性などの思いやりがどんな
場合にも必要になることがわかりました。 |
3組 |
私は今回、雅楽を鑑賞してその歴史の深さと文化に感動しました。今まで雅楽を生で鑑賞したことがなく、小学校の頃に授業で少し触れたくらいでしたので、今回この素晴らしいオーディトリアムで鑑賞でき
、うれしく思いました。 初めに惹きつけられたのは演奏してくださった方々のきらびやかな衣装でした。 次に「越天楽」という曲のすばらしさです。「越天楽」は雅楽の中で最もよく知られている曲で結婚式などでもよく演奏されているそうです。実際に聴いてみると、一つ一つの楽器のそれぞれの音色が生かされていて、日本の伝統音楽らしさが出ていました。改めて「日本の文化って素晴らしいな」と思いました。 その後、雅楽の楽器について教えて頂きました。私が特に興味を持ったのは「笙」という楽器です。その楽器は息を吹いても吸っても音が出るというもので、とても不思議だなと思いました。それに、音を鳴らし続けることや、強弱をつけていろいろな音を出すことが できて、音も大きいため迫力がありました。また「唱歌」というものがあることを知り、昔の人はこれを覚えないと演奏させてもらえなかったということを聴き、「とても大変だったろうな」と思いました。その他にも、わらべうたや「陪臚」という曲も演奏して頂き、より一層雅楽について知ることが できました。 最後に校歌を雅楽用にアレンジして下さったものをお聴きして校歌が雅楽で演奏できるなんて知らなかったので感動しましたが、とても音色が綺麗で私達も楽しく歌うことができました。 普段あまり親しみがなく、知ることも少ない「雅楽」、最後には、「舞楽」という舞いと音楽とが一体となった演奏を聴き、華やかな日本の舞踊の文化 も体験することができました。日本の伝統文化を知り、新たな知識や教養がまた一つ増えたように感じました。 |
4組 |
僕は今日初めて雅楽を鑑賞しました。以前、鑑賞したオーケストラと違い、雅楽は独特な和音の音がとてもきれいでした。 初めの演奏は「平調音取」で、二曲目は「越天楽」、その後、演奏の時に使った楽器の説明をしてくださいました。楽器の名前は初めて聞くものばかりでとても新鮮でした。実際に触れ、弾いてみたいと思いました。特に、「笙」という楽器に僕は興味を持ちました。 僕は小学校の時にテレビや映画で何度か観たことがあり、雅楽がとても好きでした。けれども生の演奏を自分の目と耳で聴くのは、初めてだったので本当に嬉しくワクワクする1時間を過ごしました。 最初はオーケストラの演奏で使われる西洋の楽器と比べて大きさも小さいし、見た目も地味で昔の楽器というイメージがありましたが、実際に演奏を聴いてみると一つ一つの楽器の音が大きく、迫力があり、一瞬でひきつけられるカッコ良さがありました。和音が出せる楽器は音も 美しく、形も珍しいものばかりでした。しかもそれだけでなく力強さも感じました。どの楽器も雅楽を支える元になっているのだなと思いました。 また、僕はこんなに素晴らしい演奏をたくさんの人で演奏しているにも関わらず、指揮者がいないのに驚きました。指揮者がいないのにみんなの呼吸がピッタリと合って素晴らしい音色を作り出せるのは長く受け継がれている伝統音楽である雅楽だからこそできるのではないかと思いました。 日本の伝統的な音楽をこれからも受け継いでいくには、たくさんの人に聞いてもらえる機会を多く設けることと、伝統を継承していく人々が受け継いでいきたいという気持ちを持ち続けることが必要だと思います。そういう思いを絶やすことなく素晴らしい伝統芸術が後世に引き継がれていくことを願っています。 |
5組 |
僕は今まで雅楽の生演奏を聴いたことがありませんでした。楽器といえばピアノやバイオリンなど西洋のものを思い浮かべます。ピアノを習っているとか、バイオリンを習っていると
かいう友達はいましたが、雅楽を習っているという友達はいません。笙や篳篥という楽器の名前さえ知りませんでした。このように雅楽は僕にとって未知の世界のように感じていました。 |
6組 |
僕は今日、初めて雅楽を鑑賞しました。僕は今まで全く雅楽というものを知りませんでした。だから初めて雅楽を鑑賞した時何が何だかさっぱりわかりませんでした。ただ、だんだんと聴いてくうちに僕はその音色に没頭していました。校歌を雅楽で演奏してみんなで歌った時は、とても楽しかったです。楽器も沢山あり、その中で一番良かったのは篳篥です。雅楽を演奏する人たちは校歌の他に、平調音取、越天楽、わらべうた、ばいろなどを演奏してくれました。越天楽は結婚式などでもよく演奏するらしく、とても有名でめでたい楽曲らしいです。その後には楽器紹介がありました。一番気に入ったのは篳篥で、とても不思議だと思ったのは笙でした。すごいと思った篳篥は、一番小さいのに、中心的な役割を果たします。実際にその音を聞いてみるととても独特な音がしました。とても高い音が出て、耳をつくような刺激的な音でした。僕も、実際に体験してみたかったです。笙は息を吸ってもはいいても音が出るので、息継ぎの必要がなく、とぎれることなく演奏できるというとても不思議な楽器でした。雅楽は他の洋楽などに比べ、あまり迫力はなかったのですが日本特有の渋さというもの日本の歴史というものを感じることができ、聞いててとても楽しかったです。また、最後には舞楽という名曲を聴きました。舞楽では、一人のひとが踊り、他のひとが演奏していました。踊るのも、演奏するのも、どちらも見ていて飽きず、とても良かったです。舞楽では、日本固有の渋く美しい文化がとても感じられました。 |
7組 |
僕は、今回、雅楽のコンサートを聴きました。最初の越天楽は、どこかで聞いたことがあると思ったら、ドラマで修羅場になった時に流れる音楽と一緒でした。よく知っている曲でしたが、こんなに楽譜が難しいとは思っていませんでしたし、それどころか日本に昔から伝わる音楽だということも知りませんでした。最初に聞いた印象では、とてもリズムが取りにくいんだろうと想像していましたが、教わった歌い方できちんとリズムが取れ、思ったよりも簡単だということが分かりました。 |
8組 |
僕は社会が好きで、特に日本の歴史や文化にとても興味があります。雅楽について今までまったく知らなかったので、今回の演奏会を機会によく知りたいと思っていました。最初の演奏を聴くと、何となくお正月に聞きそうな音色というイメージや神社などで聴きそうな音色というイメージを持ちました。ということは、つまり日本に古くからある文化の音といえるのではないかと思います。そして演奏だけでなく、それぞれの楽器についての説明をしてくださったのが印象に残りました。特に面白かったのは一つ一つの楽器の音色を聞くことによって、それぞれがどのような音がするのか、よくわかったことです。篳篥は雅楽の中で一番利用されるものの一つだと聞きました。確かに日本をイメージするような音だと感じるような音色でした。その他の楽器も紹介されましたが、演奏方法がとても難しそうで、僕たちがちょっといじっただけではなかなか上手には演奏できそうになさそうでした。演奏する人は日本の伝統を受け継ぐ人たちであると思うと、今聞いている音楽はとても貴重なものなのだと思いました。僕がが一番聞いてみたいと思って楽しみにしていた楽器は琵琶でした。琵琶は他の楽器に比べてとても安定した音ように感じました。名前は琵琶法師(耳なし芳一)の話で出てきたので知っていたので、実物をぜひ聞きたいと思っていました。実際の音を聞くと高い音や大きい音は出ませんでしたが、三味線などと同じく演奏を和ませる役割を果たしていたと思います。ところで雅楽は平安時代の貴族の代表的音楽ということですが、後に武士の世になりつつあった平安末期に急速に衰えていったのですが、その雅楽の代表的な歌の一つが今回演奏された「あんたがたどこさ」というわらべ歌で、自分たちもしっかりと歴史の流れを受け継いでいるということがわかりました。普段はあまり日本の伝統文化について考えることが少ないので、こうした体験を大切にし、忘れないようにしていきたいと思います。 |