ウォークラリーの感想

 

7組 Mさん 

 去年は悪天候のため、ウォークラリーが中止になりましたが、今年は青空の下で利根川沿いを歩き、自然に触れ合うことができました。実は、私はウォークラリーが好きではなく、乗り気ではありませんでした。ある程度舗装された平坦な道を歩くより、起伏のある道を歩く、つまり山に登るほうが自然により触れ合え、異なる風景が見られるのに、と私は思っていました。しかし、今年は違っていました。高校生活最後の行事であったためか、校庭に集合した頃から気分が高揚してきました。歩き始めの頃は道に捨ててあるゴミを探しながら、積極的にゴミを拾おうとしていました。またそれと同時にクラスメートと会話をしながら楽しく歩き、土手沿いに生えている草々を見て、お昼寝したくなりました。途中に「小掘の渡し」という看板が見え、先月の総合学習で先生のおっしゃっていたことを思い出しました。それは「小掘」と書いて、「おおほり」と読みますという言葉です。また、鉄道下で工事中という看板があり、高一のウォークラリーでも見かけたと思い、見てみると新しい鉄道橋の建設だということでした。そういう風景を見ながら、私は友人としりとりをして楽しんでいました。折り返し地点から歩くペースが遅くなり、疲れ始め、友人との口数が少なくなりました。そして、取手駅周辺の建物が見えた時、うれしくなり、頑張ろうという気持ちになりました。学校に着いた時、達成感でいっぱいになったと同時に、疲れがどっと出ました。

 江戸取は自然が多いと日々感じていますが、学校行事の一つとして流域面積が日本一の利根川の土手沿いを歩くことは魅力的です。東京の高校だと都内から離れた場所で体育祭やマラソンなどを行うと聞きます。そう考えると、自然に触れ合える場所に学校が立地していることを誇らしく思いますし、土手をウォーキングすることはとても素晴らしいです。また、ウォークラリーで感じることの一つは、友人の存在の大切さです。ただ運動のために歩くのではなく、友人と会話しながら盛り上がることも重要です。風景を見ながら、思うことを語り合うことで、日々の友人との関係よりも濃くなるということも魅力的です。一人で十キロ歩くとなると気が遠くなりますが、友人がいるからこそ、疲れながらも頑張ろうという気持ちにさせてくれます。これからの受験で辛いことが多々あると思いますが、友人と土手沿いを歩いたことを忘れずに、支え合いながら乗り越えたいと感じます。

 

             

8組 S君 

 僕たち高校3年生にとって、江戸取で最後の行事がこのウォークラリーです。そして、中入生である僕にとっては江戸取での6年間の生活の最後の行事であるため、そこには感慨深いものがあり、今までよりも一歩一歩が重く感じられました。そもそも、ウォークラリーは天候の影響により中止になることが多く、実際に今回も2年ぶりの実施でした。そして、いままではこの行事の目的が理解できず、ただだらだらと歩き、終わると疲れるというあまり楽しみな行事ではありませんでした。しかし、受験を目の前に控えた高校三年生の今、友人と共に歩くことは、受験を前にして歩みを止めることなく一歩ずつ前に進み、また、仲間と励ましあいながら高みを目指していく受験勉強と同じであると感じました。

 また、このウォークラリーの特徴は、高校3年生から中学1年生までの江戸取りの全校生徒が一緒に歩くことです、そして、高校3年生を先頭にし、最後を歩く中一まで学年順に列をなして歩いていきます。僕は、これは伝統が受け継がれていく様子を表していると考えています。それぞれの学年は前を歩く先輩の背中を追いかけていきます。この際、先輩の背中を追いかける後輩はしっかりとついていけるように努力しなければなりません。また、後輩の前を歩いている先輩も後輩たちの模範となれるように努力しなければなりません。そして僕たち高3年生は一番前を歩く者として、全体に目を配らなければならなく、それと同時に常に正しい道を進んでいく責任があります。伝統もこれと同じように先輩から後輩へと受け継がれていきます。このように受け継がれてきた伝統が高校には37年分、中等部には28年分江戸取にはあります。そして、もうすぐこの江戸取を旅立つ僕たち高校3年生はそれに少しでも多く磨きをかけ、後を継ぐ後輩たちに託す義務があります。僕たち高校3年生は間もなく受験を迎えます。それに向けて今回のウォークラリーのように歩みを止めることなく、仲間と励ましあいながら進み続けることでそれを乗り越え、また、卒業するときは後に続く後輩の為にも今まで受け継がれてきた伝統に少しでも多く磨きをかけて江戸取に残していきたいです。

 

 

9組 Mさん 

 江戸取に入学してウォークラリーに参加するのは今年で二回目でした。去年は台風で中止になり残念に思っていたので今年は歩くことができ本当に良かったです。高校三年生の私にとって、ウォークラリーは高校生活で最後の行事なので楽しみにしていました。今年は天気も良くて快適に歩くことができました。普段、学校の登下校でバスを利用している私は長く歩くことがほとんどないので良い機会になりました。友達と話をしながら自然豊かな道を歩いていたのでとても心地よくあっという間に歩き切ってしまったという感じでした。歩き切った時には達成感があり、これで最後の行事も終わってしまったと思うと少し寂しくなりました。ウォークラリーでは友達と共に歩けることの他に豊かな自然と触れ合うことができます。普段、豊かな自然と接する事はあまり無いので草がたくさん生え、トンボや蜂がその中を飛び回っているのを見るのは久々で何か懐かしい感じがしました。江戸取のウォークラリーは全学年が参加するので中学一年生から高校三年生までが同じ道を歩きます。高校三年生は一番初めに歩き出すので折り返し地点では下級生の姿を見ました。後輩達の歩く姿を見ていると、高校一年生に自分が今と同じ道を歩いたことを思い出し、とても懐かしく感じました。あの時は入学してから約半年であったのに、今では卒業するまで半年も無いと考えると月日はとても早く、まだまだ卒業したくないなと考えてしまいました。卒業後はウォークラリーのように大自然の中を大人数で歩く機会はもう無いのだろうなと思うと少し切なくなりました。皆で授業を受けられるのも残り二ヶ月なのでウォークラリーでの団結感を生かしてこれからも生活していきたいと思います。ウォークラリーは十キロという距離を皆で歩くというだけの行事ですが得られるものはたくさんあります。自然の中を歩いていると心も穏やかになり、これからの勉強も頑張っていこうと思うことができ、自然の大切さを改めて感じました。日本は自然に恵まれた国であるけれども、最近ではあらゆる所で自然が破壊されてしまっています。私は今日歩いた自然豊かな道はずっとこのままで何年たっても江戸取生が歩いていければいいなと思います。人によっても学年によってもウォークラリーで感じることは様々です。一人一人得られることは違うけれどもその人にとって大切なことを得ることができていると思います。過去の自分も振り返ることができ、自然の大切さを改めて感じ、達成感、団結感を得られたウォークラリーは私にとってかけがえのないものとなりました。高校三年生にとっては最後の行事となるものはウォークラリーです。最後の行事というものは高校三年生にとって大切です。私にとって今回のウォークラリーは最後の行事にふさわしいものになりました。

 

             

 

10組 Iさん 

私にとって高校生活最後の行事が終わってしまいました。3年間の行事を振り返ってみると様々な思い出がありますが、これまでの学校生活の集大成として、一番記憶に残る最高の思い出になったと感じています。クラスの仲間と共に歩く中で、もちろん今の受験の悩みについても話ましたが、思い出話に花が咲いて、この三年間を友人と振り返る大事な時間となりました。話が楽しかったからでしょうか、10キロ、3時間の行程があっという間に終わりました。今に至るまでに、友と話したこと、仲間と共有する時間が数多くあったからこそ、こんなに多くの思い出を作ることができたのだと感じています。確かにウォークラリーはとても疲れました。しかし、それでも最後まで歩く事ができたのは仲間がいたからだと思います。もしこのウォークラリーを一人で行ったとしたら妥協して歩くことをやめてしまうと思います。一人では歩いているだけであり、単なる「作業」の時間になってしまったのではないでしょうか。当然そこに、楽しさや充実感はないはずです。しかし、友達と歩いていると色々話ができて楽しいし、疲れた時は励ましたりもできて、頑張ることができると思います。ウォークラリーだけでなく他のどんなことでも仲間は大切だと思います。

休み時間や放課後にも、昔のことを話したり、仲間と将来について語り合ったりする時間はあるのですが、そうした時間とウォークラリーで歩きながら話す時間とは、本質的に何かが異なっているように感じました。受験生ということもあり、普段は何かに追われるように過ごしていたのかも知れませんが、落ち着いて、相手と向き合って話すことのできる、本当に貴重な時間であったと思います。このウォークラリーは江戸取でしかできない素晴らしい行事だと思います。都会の学校などではあんなに素晴らしい自然に恵まれてはいないと思うので、なかなかできないことでしょう。しかし、私達はこの行事に毎年参加することができます。それはとても良いことです。久しぶりに自然に触れた気がしました。空気も澄んでいて綺麗で、近くには利根川が流れていて、あのような立派な土手があることは取手の誇りだと思います。こんな素敵な行事を行えた事、そして恵まれた自然に感謝したいです。私は今回のウォークラリーで、「歩き続ければ必ずゴールにたどり着く」ということを実感しました。途中辛くなることもありましたが、友人や先生方のおかげで、一歩一歩楽しんで進んで行くことができました。この経験は数ヶ月後に迫った受験本番にも生かされる貴重な経験だったと思います。寒さも増し、受験勉強も佳境に入る辛い時期ではありますが、受験も一人で向き合っていくのではないはずです。仲間と励まし合い切磋琢磨しながら、残り少ない高校生活を精一杯楽しみたいです。

 

 

1組 T君 

 肌寒い日が続く中、幸いにもウォークラリー当日は暖かい日差しがふりそそぎ、それほど気温も低くなく快適な日でした。去年は台風の影響で中止となったので2年ぶりのウォークラリーでした。高等部3年生として参加する最後の学校行事として今回のウォークラリーはふさわしいものだったと思います。受験が近づき、一日のほとんどを座って机に向かう私たち3年生にとって約10kmの道のりを歩くことは、自分の体力の衰えを感じはしましたが、気分をリフレッシュさせることができる絶好の機会でした。私は3年間陸上部に所属していたこともあり体を動かすことが好きなので、実はこのウォークラリーを楽しみにしていました。しかし、私の身の回りにいる多くの3年生にとってはこれほどの距離を歩くことは、あまり乗り気ではなかったようです。事実、ウォークラリーが始まり土手を歩き出したすぐの頃には、私は周りの友達たちが「疲れた。」「辛い。」などと、ため息と共に弱気な言葉をこぼしているのを何度も何度も耳にしました。それでもやはり彼らも久しぶりに体を動かすことでストレスを発散できていたようで、鉄橋を越えた辺りの道の途中では皆気持ちが高揚していて、元気に歌い出す人もいました。利根川沿いを歩いていると、私たちは本当に自然豊かで気持ちのいい環境で学生生活を送ってきなのだと改めて感じました。受験勉強に疲れた時は土手に出てみるのもいいかもしれません。歩いているとき再発見したのは豊かな自然だけではありませんでした。道行く人々を見ていると私たち江戸取生は地域の方々に支えられているのだと感じました。常磐線の鉄橋の下を通ったとき、近くの工事現場の作業員の方々に挨拶を返してもらえたり、河川敷で作業している方々には道を空けて頂いたりと感謝の念を抱かざるをえませんでした。地域に支えられて、先生方を始めとした大人たちに支えられて私たち学生は心おきなく勉学にスポーツに励めていることを忘れてはいけないと改めて実感することができました。ときどき学校に苦情が寄せられて私たちがそれを耳にする機会がありますが、同じ学校の生徒として恥ずかしく思いました。勉強ができるから、スポーツができるからといって人から本当の評価を頂けることはありません。自己本位にならず、周りの人のことも考えられることが大切だと私は思います。その点でも、今回のウォークラリーで地域に支えられているということを再認識できた人がたくさんいたらと私は願います。そして、高等部最後となった学校行事をクラス全員で楽しむことができました。この良き想い出を胸に、日々の学習に励んでいきたいと思いました。

 

          

 

2組 E君

 ウォークラリーに参加して、私は友人と交流しながら歩くのがとても楽しかったです。特に去年は台風で中止になったので、歩けるかどうかという不安もありましたが、楽しみでもありました。当日は雲一つない青空で、ウォークラリーには絶好の天気で、歩いていてさわやかな気分でした。それでも歩くのも後半になると苦しく、自分の持久力が前回の時と変わらないことが分かりました。ウォークラリーでは10kmしか歩きませんし、話すこともできますが、ある小説に夜のピクニックという無言でひたすら100km歩くという企画がありました。私の尊敬する人の中で夜のピクニックに参加したことがある人がいます。夜のピクニック後には足の骨が軽く折れていたり足の指が曲がっているなどしたそうで、医者にもあきれられたそうです。彼は100km歩くまでは、人生を本気で生きてこなかったそうです。私もこのウォークラリーに参加するまでは同様でした。これをやれば自分の望む人生を得る第一歩が築けると確信することができずにいました。私が今まで不足していたのは本気で取り組むという一点だけでした。夜のピクニックほどではありませんが、ウォークラリーにも気持ちを切り替える効用があります。十月末という時期に10kmを友人と耐えて歩くというのは貴重な体験となるでしょう。特に高校3年生の今はどうしても勉強に時間を取られてしまい、身体を動かす機会が少なくなっています。そのような状況の中ウォークラリーを行うことは良い運動となるだけでなく、負荷をかけながらゴールに向かっていくという、受験に通じるものがあり、これからに向かって良い自信になったと思います。受験勉強についても九月から徐々に本気を出すようになりましたが、まだまだ出し切っていない感があります。私は中学2年生の時から自分が何事に対しても本気を出さないことを実感していました。最近本気を少しずつでも出しているのでとても充実感があります。受験も2か月後に迫りましたが、勉強もこのまま本気の度合いを最大限に高めていき、良い状態で臨んでいきたいと思います。後に続く後輩たちにも自分の人生に本気で向き合ってくれれば、ウォークラリーは素晴らしいきっかけになるでしょう。